第１４章　ノクターン

　え？
　扉のすぐ向こう側に、まさか、茜ちゃんが待っているとは、思ってもみないことでした。
　イタズラがばれてしまった子どものような、そんな照れた笑みを浮かべながら、くすりと笑います。
「聞いちゃいました」
　妻が圭司君と色違いのお揃いにして買った、落ち着いたピンクのパジャマを着たまんま、目の前に立っているのです。
　子どもコドモしたパジャマと、妻によく似た眼差しににじませる色気は、ひどく不釣り合いな気もしますが、逆に、これ以上ないほどのアンバランスさを生み出しています。
　それが、かえって、ドキドキさせるような色気を生み出していました。
　夏用の薄い生地は、既に大人の形をした胸を、少しも隠していません。いえ、むしろ、子どもっぽいプリント柄の生地は、必要以上に、胸を強調してみせる気がします。
　いつから？
「あの、イケナイって、思ったんですけど。でも、どうしても、あの……　我慢できなくって。ごめんなさい
　いつになく、モジモジする茜ちゃんは、それでも、腕を伸ばした私の胸の中に、ふわりと入ってきます。
　その瞬間、まだ、処女の子が持つ、どこか蒼い匂いと、シャンプーの匂い、そして、オンナの淫らな匂いが合わさった、蠱惑の香りがふわりと立ち上ってきたのです。
　それは、さわやかでもあり、甘やかで、なまめかしくもある、オトコの胸と股間を刺戟する匂いでした。
　ことに、途中で出しそびれた私の怒張には、甘く、そのくせ苦しいほどの欲望が、心臓の鼓動に合わせるように満ち始めます。
　柔らかな髪の中に顔を埋めて、妻とは違う、若いメスの甘い匂いを楽しみながらも、腕の中でヒクリと震える感触から、ピンときました。
　あの録音を思い出したのです。
　あの時、茜ちゃんは、間違いなく、弟がつかの間いなくなった部屋の中で、私と妻のセックスを想像しながら一人で秘めやかな営みをしていたはずでした。
　今日は、弟もいない一人の部屋で寝ていたのです。
　このところは連日、激しいセックスをした後で、そのまま私と一緒に寝てきた茜ちゃんです。独り寝を寂しく思わないはずはありません。
　しかも、すぐ隣の部屋から、私と妻との激しいセックスの雰囲気が伝わっているはずでした。　
　成長しきっていない身体でも、そのまま眠れるはずがありません。
　ひょっとして…　一人でしてたの？
　耳元でささやくと、返事の変わりに、抱きついた腕に力が入ります。かすかに、胸に顔を埋めたまま、ごめんなさい、と聞こえました。
　多分、その瞬間、そのままの姿勢で下を見たのでしょう。
　そこには、妻の秘液でドロドロになったまま、まだ、もはや、さっきと寸分変わらぬ硬さとなった怒張が見えたはずです。
「おじさん、これって」
　あ、これ、うん。茜ちゃんにとっておいたんだよ。
　とっさに口から出たのは、ウソかもしれませんが、確かに、どうにもならないモヤモヤを茜ちゃんに、助けてもらおうと思ったのは本当でした。
　でも、自分の偽善ぶりに、いささか、軽い自己嫌悪です。
　私のとっさの葛藤を知ってから知らずか、茜ちゃんは、素直に、うれしい、と私を見上げてから、すぐに目の前に跪きます。
「あの、これ」
　目を丸くして、私の怒張を見つめています。恐らく、べっとりと膜を張ったような妻の秘液に驚いているのでしょう。
　うん、汚れているから。
「一度、洗ってくるから」と言いかけたその瞬間、茜ちゃんは、ハイっと返事をしたのです。
　え？ハイって……
　返事の意味を掴む前に、これ以上ないほど硬くなった、どろどろの怒張をパクリと小さな口でくわえられてしまったのです。
　じゅぶ、じゅぶという小さな音を立てながら、一生懸命、私の怒張に唇を這わせ、舌先は、ヌル、ヌルッと何かをこそぎ取るように動かしています。
　呆然と立ちつくす私の前に跪いた美少女は、パジャマを着たまま、これ以上奥へと入らないほど深く、私のモノをくわえ込んでいたのです。時折、喉がコクコクと動くのは、舐め取ったものを呑み込んでいるのでしょう。
　ちょ、ちょっと、茜ちゃん。
　何ですか？と言いたげな目で、私を見上げます。
　その瞳は、愛情に潤んだ、見るものをどきりとさせるものでした。そのくせ、口の方は、相変わらず動き続けていますから、ちょうど、ＡＶのフェラシーンのように、見上げる目線を合わせながらの淫らなフェラチオになってしまいます。
　その視線はＡＶ女優よりも挑発的でありながら、これ以上はないほど、純情で、あどけない表情です。
　誰が見ても分かるほど愛情たっぷりの眼。
　愛情たっぷりに舌を遣いながら、ついさっきまで、他人の美肉に使われていた怒張を舐め取っているのです。
　あの、シャワーを…
　恐る恐る、その一言だけをささやきますが、見上げる視線で、大丈夫と答えて、そのまま、ネットリした舌遣いは、カリに沿って、グルリと動くのです。
　そして、ふと、口を外して、ほとんど、妻の名残のなくなった怒張を、ゆっくりとしごきあげます。
「先生の匂い」
　私に言うでもなく、そうつぶやいて、また、呑み込んでいきました。
　喉の奥に届く、柔らかな感触が先端を覆います。
　じゅぶ、じゅぶ。
　既に怒張には、妻の名残は一切なくなっているはずです。けれども、茜ちゃんは、唇で包み込むようにくわえては、舌を絡ませながら喉の奥にまで入れるフェラをやめようとしません。
　茜ちゃんを気遣いながらも、この、最高に心地良いフェラを「やめろ」とはいえませんでした。
　しかし、このまま、口の中に出すだけでは、心が収まるとも思えません。
　胸の部分が、ちゃんとふくらんだピンクのパジャマ姿。
　年相応の姿と、どんな年増女ももできそうもない、愛情のこもった、絶妙のフェラをする姿。
　不思議な光景を見下ろしながら、私の心は決まります。
　あかねちゃん。そのまんま、フェラしながら、脱げるかい？
　ひょっとして、その言葉を待っていたのかもしれません。
　一度、コクリと頷いてから、確かに、にっこりと微笑む茜ちゃん。
　なぜか、パジャマの下から脱ぎ始めます。子どもぽいパジャマを脱ぎ捨てると、そのまま白い下着も脱ぎ捨てます。
　脱いだ下着を確かめようとして手を伸ばすと、慌てて、今脱いだパジャマに隠してしまったのは、ひょっとして、下着までびっしょりと濡れてしまっているのを知られるのが恥ずかしいからでしょう。
　今度は、上のボタンを一つ、また一つと外している間も、ジュブジュブと音を立てながら、唇は、私をしごき続けました。
　もちろん、パジャマの下にブラなど着けていません。
　寝室を一歩出ただけの廊下。
　眠り込んだ妻をすぐ後ろにしながら、全裸の少女に、激しいフェラを受けている。
　この、非日常の光景が、クラクラするほどの激しい興奮を呼び起こしています。
　見下ろすと、まだ硬さの残るふくらみが、ピント先端を立てているのが見えました。
　驚くべきコトに、その間も、唇は私を扱き続け、舌がネットリとカリに絡みついていました。ホンの一瞬も歯はあたりません。
　子どもっぽいパジャマの裾から、クリンとしたお尻が見え隠れしています。
　オンナと子どもが同居した、不思議な色気がそこにはありました。
　矢も楯もたまらなくなって、小さな身体を抱き上げます。
　抵抗もしない茜ちゃんを抱き上げて、立ったまま、静かに私の上に降ろします。
　ツンと角のように反り返った怒張を「さや」のように収める角度で。
　ゆっくりと降ろす途中で、私のしようとすることに気がついた茜ちゃんは、両脚で私の腰を挟み込むようにして協力してくれました。
「ああ！いい…」
　茜ちゃん自身が、最後に協力してくれたおかげで、手もあてずに、怒張が窮屈な茜ちゃんの美肉に収まってしまったのです。
　まるで、初めから二人はつながって生まれたかのように、ごく自然な接合でした。
　一ミリの隙間もなく私を収めたまま、茜ちゃんは、私にキスを挑みます。
　根本まで入る前に、先端が、奥のぷにゅりとした感触に行き当たりました。まだ、発達しきってない美肉は、簡単に奥に突き当たるのです。
　美肉よりも、そうとう硬い弾力を持った場所を、私のモノのが強く押し上げました。
　幼い子宮口でしょう。
　グッと、先端に圧力がかかった、その瞬間でした。
「あうっ！いくっ！」
　それほど強烈な刺激だったのでしょうか。
　短い言葉しか出ないのが、逆に、茜ちゃんの快感の強さを物語っていました。
　自分の体重で、かつてないほど私のモノをこれ以上ないほど奥にまで感じている茜ちゃんは、それだけで達してしまったのです。
　あるいは、一人で逝きかけていた状態に、とどめを刺したのかもしれません。
　抱きかかえられたまま、私のモノを目一杯飲み込んで達した茜ちゃんは、そのまま強烈な力で私にしがみついてきます。
　ふと思いついて、達したままの茜ちゃんを貫いたまま、一歩、二歩と歩き出しました。
「ああ、だめ、それ！う、あうう！お、じ、さん、あ、あう、ま、あう、あうう、また！」
　わざと動かすつもりがなくとも、歩く度に強烈な刺激を受けるのでしょう。あっという間に、再び頂点に達して、そのまま幾度も、幾度も背中がヒクン、ヒクンと伸び返ります。
「あう、もう、だめぇ」
　掻き抱くように、茜ちゃんの細い手が、何かを探し求めるように私の背中を動き回ります。
　廊下をゆっくりと歩いて、さっきまで茜ちゃんのいた部屋へと戻ります。その間も、オーガズムの頂点から降りられない茜ちゃんの指が、背中に食い込んで痛いほどでした。
　オーガズムの波にもまれる茜ちゃんは、私にしがみつくしか無かったのでしょう。
　指にも、腕にも、そして、私の腰を挟み込むように回された長くしなやかな脚にも、幾度も力が込められては、抜け、それはまるでケイレンしているかのごとくです。
　もちろん、私を包む美肉は、軟体動物が絡みつくような、強烈な締め付けとうごめきを見せています。
　細身の身体は、私でも、抱き上げるのに苦労はありません。歩く度に、何度もオーガズムの悲鳴を上げるスラリとした身体を抱きかかえるのは、それだけでオトコを満足させてくれました。
　おまけに、すべすべの尻をぐっと、抱えながら歩くのは、それだけでも官能的でした。
「ああっく、ハッ、ハッ、ハッ」
　何かを言おうとして、しゃべるどころか、呼吸すら困難な茜ちゃんが、ようやく、オーガズムの嵐から、力が抜けたのは、敷いたままの布団に茜ちゃんを降ろした時でした。
　ぐったりと力が抜けて、両足を、蛙の解剖のように大きく広げたまま、幼い秘口に、私のモノを受け入れて、つながっている姿です。
　これ以上ないほど、エッチな姿ですが、茜ちゃんには、たとえ恥ずかしいと思っても、隠そうとする気力もないようです。　
「はあ、はあ、はあ」
　荒い呼吸音だけが、静かな部屋に響いています。
　時折、ヒクヒクと締め付けるのは、まだ、茜ちゃんが気を失っていない証拠でした。
　どうやら、奥まで私のモノを受け入れたまま歩いた、というのは、強烈な快感をもたらしたようです。　
　しかし、私は、まだまだ、もの足りません。
　やわらかかで、そのくせ強烈に締め付けているこの「美肉」を、強烈にこすりあげたいという欲望に、充ち満ちていました。
　細い腕、細い足、細い腰。
　服を着ているときの茜ちゃんなら、オトコのモノを受け入れられるなんて、全く思えないほどの細さです。
　そのくせ、こうやって、横たわった身体からは、胸が、グッと盛り上がって、少しも重力に流れずに、形のよい乳首までピンと立て、秘毛もまばらなクセに、私のモノを余すところなく飲み込んでいるのです。
　お椀を伏せたようなふくらみに手を伸ばします。
　ピンと立った、乳首を掌に感じながら、ゆっくりと、ふくらみをもみ上げていきます。
　はじき返すような弾力を持ったふくらみは、妻の溶け込むような優しい柔らかさとは違っていても、いつまでも、揉み続けてしまいたくなるような、そんな弾力を持っています。
「ああ、あうう」
　痛みは感じていないようです。口元から、うめきにも似た快楽の声が漏れてきます。
　小さめの乳首を掌で転がしては、弾力を楽しみながら、ゆっくりと裾野からもみ上げていく。
　ぐっと、ふくらみ全体を握りしめて、先端を親指で、はじくようになで上げる。
　好き放題に、触るだけなのに、それが、また、茜ちゃんの性感を、急角度で上昇させるのが、手に取るように伝わってきます。
　目を閉じたまま、甘い声を上げ続けながら、私をヒクンヒクンと、しきりに締め付けてくるのです。
　たっぷりといじくり回された幼い乳房に、指の痕が赤く付いてしまうほどの時間が経ったときでした。
　そこまで、快感にのたうつだけで、されるがままだった茜ちゃんが突然、目をゆっくりと開けたのです。
　よろよろと持ち上げる細い手。
　差し伸ばされた手は、私の腕をつかみます。
「来て、おじさん。おじさんの重みを感じていたいの」
　差し伸ばされた手に、誘われるように、ゆっくりと、被さっていきました。
　中肉中背、どちらかというとやせ形の私も、茜ちゃんの上に被さると、ちょうど胸の下に顔が来るほど、体格は違っています。
　グッと、腰を乗せるようにして、美肉に深く突き立てながら、茜ちゃんの細い体に、完全に被さってしまいます。
「ああ、おじさあん」
　細い手が、背中に回されて、掻き抱くような仕草で、私の重みに耐える茜ちゃん。
「あうう、あう、ああ、お、じ、さ、ん、ああ、幸せぇ」
　私の重みに耐えているはずなのに、腰は、自然とうねうねとうごめき始めます。オンナの本能が、快感をむさぼろうとしているのでしょう。
　合わせるようにして、ゆっくりと腰の動きを再開します。
「ああああ！あううぅ！」
　たちまち上り詰めてしまうのか、すこしも、抑えの効かない声が、響きます。
「苦しくない？」
　腕で、上半身は、少しだけ支えていますが、細い体に、べったりと私の体が乗っているのです。苦しくないはずはないのに、懸命に首を振り、かえって、もっと乗って欲しいといいたげに、背中に回した手が、ぎゅっと締め付けられるのです。
「ああ、おじさん、このまま、このまま、あう、だって、飛んでいっちゃいそうだからあ、ああ！あうう、おじさん、抱き留めてぇ！ああ、飛んじゃう、い、あああ、いく！いくう！」
　強烈なオーガズムだったのでしょう。
　私が乗ったままの背中が、強烈にブリッジを作って、細い足は、私の腰に回されて、もっともっとと言うように締め付けたまま、呼吸までもが止まっていました。
　私の怒張から、精液を絞り出すようにヒクン、ヒクンと波が起きるように締め付けの輪っかが怒張をおそいます。
　もはや、こらえることも無用でした。
　自分を、心の奥から、全部解放して、強烈な打ち込みを、二度、三度としながら、射精を迎えたのです。
　奥に当たる子宮口。
　幼い子宮口の入り口をこじ開けるような、そんな深い打ち込みのまま、ドクドクと射精し続けていました。
　一度、引きかけた茜ちゃんのオーガズムが、私の最後の強烈な動きで、再び、強烈な絶頂を迎えていました。
「うぉおぉ、あ、か、ね」
「ああ、うぐぅ、あうう、お、じ、さ、あああああ！ふぐぅ！あっぐう！」
　最後の方は、もはや、意味を持たない、何事かをはき出して、私の白い毒液をあふれさせながら、茜ちゃんは、逝ったのです。
　ドクドクとはき出した私のモノは、その最後の一滴まで、ぴっちりと締め付ける美肉に搾り取られていました。
　しばし、世界で二人っきりの、この時間。
　張り詰めたままの、力が、ふ〜っと、抜けていきました。
　背中に回した手から、ゆっくりと力が抜け、ぽとりと布団に落ちます。
　腰に回されていた細い足は、そのまま、大きく広げた形で、布団に伸びています。
「はあ〜」
　私もしなやかな肉の上で、全身の力が抜けてしまい、あわてて、上半身を肘で支えていました。
　ふと見ると、茜ちゃんは幸せそうな顔のまま、小さく口を開けたままです。
「あかねちゃん？あかねちゃん？」
　返事どころか、身動きすら感じられない茜ちゃんに、あわてて、呼吸を確かめると、安らかな音を立てていました。
『ふう〜　よかった』
　連続して、深いオーガズムに達していたのですから、相当な消耗をしたはずです。
　ひょっとして、爆発的なオーガズムに失神して、そのまま、眠りの世界へ行ってしまったのかもしれません。
　確かに意識はないはずでした。
　しかし、ずるずると、力を失った私のモノを抜き去る瞬間、確かにヒクリとうごめいた美肉。
　まるで、もっと、もっとと、終わりのない欲望を求める、オンナの情欲のすごさを感じさせてきます。
　幼くても、もはや「メス」の性感を持っているんだ。
　最後の一滴まで、この美肉に搾り取られたはずなのに、何物かが残っていたのでしょうか。
　細い体を、無防備に投げ出して眠る茜ちゃんの体を見下ろしながら、力を失った怒張に思わず、ヒクンと力が入って、ぽとりと滴をこぼれたのです。
　ぽつん、透明な玉が、ピンと張り詰めた太ももの上に落ちます。
　滴は、脂ののったピンと張り詰めた肌の上で、フルフルと揺れ続けます。
　何も知らずに眠る、あどけない顔と、オトコの残滓を滴につけている、広げられた太もものエロティックな光景。
　きゃしゃな手、素直に伸びた長い髪が、少女そのものの純粋さを訴えているクセに、私が入ったまま、充血した広がったままの美肉が、主張する、オンナそのものの姿。
　そんなアンバランスが、同居する一人の少女。
　息をのむような、美しくも、はかなく、そして、淫猥な光景でした。
　それを見つめる私の中に、こみ上げてくる何かが、心の中に住んでいた獣を、さらに、大きく育てようとしていたのかもしれません。