第１８章　２×２（ツー・バイ・ツー）

　まだ、夜明け前とはいえ、熱帯夜です。
　部屋は既に蒸し暑くなっていました。
　カーテンと窓をそっと開けると、わずかばかり、吹き込んでくる外気が、さすがに涼感を運び入れ、夜明け前の薄明かりが、妻の様子を浮かび上がらせます。
　暑さのせいでしょう。
　熟睡する妻の白い手足は、薄い夏がけから、半ば以上はみ出しています。その生々しい白さに、なぜだか、まぶしさを感じてしまいます。
　胸のふくらみを半ば覆っただけで寝ている姿は、平凡な幸せを満喫しているごく平凡な女性の寝顔です。
　どこから見ても平凡なこの女性が、昨日、若いオスと私の二人がかりで、何度も何度も精液を注ぎ込まれ、激しいオーガズムを数え切れないほど極めさせられたのです。
　壮絶なまでの、あの、よがり狂った妻の顔が、今見ている、平凡な幸せを噛みしめた、やすらかな寝顔と重なりません。
　しかし、この平凡な人妻を、今から、再び、快楽の虜にするつもりなのです。
　慎重に妻の身体から夏がけを奪い取ります。もちろん、寒いわけありませんが、肌を覆い隠す最後の一枚を奪い去られて、本能が危険信号を発したのでしょう。うう〜ん、とかすかな声を漏らしています。
　私は、妻にそっと、目隠しをかぶせます。海外旅行などで使う、旅行用のごく普通のアイマスクですが、それで、十分、用は足ります。
　これで、ここからは、明かりを付けても大丈夫。
　眩しい光に、自分の目を慣らしてから、次へと取りかかりました。
　妻の両手を持ち上げ、手錠をはめてしまいます。そう、いつかオモチャ屋で使った、あれです。柔らかな感触が妻の両腕の自由を奪いました。
　そのまま、ベッドボードの飾り穴に通したロープを鎖に通せば、腕はＯＫです。これで逃げることもできなくなったのです。
　両足は、考えた末に、ベッドの脚から、ロープを伸ばし、作った輪っかに通して、一気に締め付ける作戦をとりました。
　これで、妻は、両足を広げたまま、両腕も使えない、全くの虜の状態になったのです。無防備に、両足の間の茂みをさらけ出す姿には、無防備に女をさらけ出している、何ともいえない色気がありました。
　ふと、入り口を見ると、いつの間に来たのか、茜ちゃんが、心配そうにのぞき込んでいます。
　今起こしに行こうと思ってたのに、よく、起きられたね。
　だって…、と不思議な笑みを浮かべながら、茜ちゃんは僕の横にそっときます。まだ、パジャマのままでした。そのくせ、子どもっぽいパジャマの襟元からは、紛うことのないオンナの匂いが立ち上っていました。
　つっとかわいい唇が差し出されます。私はチュッと軽く唇をついばみ、離れると、あ〜ん、ケチぃとすねた声。
　私は、まだ妻に起きてほしくはありません。
　唇に人差し指をあてて、シーの合図をすると唇をとがらせて、すねた表情を見せます。
　私は、右の頬だけでニコリと微笑んで見せてから、くるりと振り向いて、さっさと次の準備に取りかかりました。
　いつかの、ジェル。オモチャ。そして、柔らかい穂先を持った筆。次々とベッドサイドに並べます。
　茜ちゃんは、準備にばかり気をとられる私に、つまらなかったのでしょうか。突然、中腰になっている私のパジャマに手を入れてきたのです。
　いきなりの感触に、とっさにバランスを崩し、すんでの所で、妻の両足の間に手をついて支えましたが、その時には、茜ちゃんの細い手は、私のモノをつかんでいたのです。
　ダメだよ、と小声で言おうと振り返ると、茜ちゃんは、すでに、一枚も残さず、脱ぎ去っていました。
　薄明かりにも目立つ、膨らみかけの柔らかな頂点では、ピンク色の乳首が早くも尖っているのが見えてしまいます。
　一瞬、その裸に見とれてしまい、あっと思ったときには、茜ちゃんにズボンを下げられていました。ここで、私は抵抗をあきらめることにします。
　今度は茜ちゃんがニッコリとする番です。
　いかにも、イタズラッ子のあどけない表情で、そのくせ、その華奢な手は、嬉々としてオトコを脱がせていく淫女そのもの動き。
　茜ちゃんのなすがままになりながら、それでも、準備をしていきました。
　これからの記念すべきシーンをビデオに撮るべく、カメラも２カ所からとれるようにスタンバイしたのです。
　ついて歩くように、一緒に動きながら、茜ちゃんの細い指は器用に私のパジャマのボタンを外していきます。
『仕方ないいたずらっ子だ』
　めっ！
　軽く目で叱ると、へへへ、と声も出さないで、笑って見せます。
『眠ったままの先生を起こさずに、全部裸になって、オジサンも脱がせちゃう』
　そんなあり得べき、このシチュエーションを、私の半分しか生きていない、華奢で淫靡な妖精は、完全に楽しんでいました。　
　だから、準備が整う頃には、私も、とっくにすべてを脱がされてしまったのです。
　いえ、脱がされただけではありません。これから、妻が演じることになるシーンを思い浮かべて、ついつい、大きくなったモノを、茜ちゃんにパックリと咥えられていました。
　ベッドの横に立ちました。
　さっきから、楽しそうに時々私を見上げながらフェラする茜ちゃんも、ちゃんと一緒に付き従って、いよいよ妻の身体を目の前にすると、いっそう、フェラの動きが加速します。
『さ、もう、やめて』
　目で合図すると、茜ちゃんは素直に離れます。
　微かな風が、茜ちゃんの口の中で濡れた怒張にひんやりとあたります。
　妻の裸体を目にしながら、妖精からの絶妙な舌技を受けて、私のモノは早くも最大限に膨張しています。
　私は、大きくなったモノに、ジェルを垂らします。
　茜ちゃんはおもしろそうに、私のモノに手を伸ばし、ヌルヌルと動かしてくれました。ただでさえ、才能十分な茜ちゃんの手の動きは、ジェルを塗りたくるというよりも、明らかに、オトコを喜ばす動きでした。
　絶妙な力のいれ具合と、指の位置。巧みに、カリを刺激するかと思えば、根本からグニュグニュと絞り上げ、ぬめった掌で先端をさする。
　これからの計画さえなければ、このまま続けて欲しいという誘惑に耐えられなかったかもしれない、オトコを喜ばせる巧みなテクニックでした。
　これを、誰に教えられずともいとも簡単にやってのけてしまうのですから、驚くしかありません。
　相変わらず、いたずらっ子の表情のまま、思わず私が呻いてしまいそうな快感を生み出してしまう小っちゃな手。
　他愛のないイタズラを仕掛けているような無邪気な表情。
　整った顔立ちで、表情もちょっとした仕草も、清純とはこのことか、と言わんばかりの女の子。その子が楽しそうに、クリンと瞳を輝かせながら、自分より遙かに年上のオトコの怒張を、まるで風俗嬢のような巧みなテクニックで弄ぶその手。　
　まだあどけない天使のように真面目そうな外見とは裏腹に、天性のオトコを喜ばせる才能のようなモノを持っているんだろうとしか思えませんでした。
　うぉ、こ、これは、すごい。だけど、今はダメだ。今は……
　いくら絶妙の茜ちゃんのテクニックでもそれにかまけていられません。準備は全て整っているのです。
　もはや、引き返せない。
　決意を決めて、何も知らず、幸せそうに眠る妻の裸を見つめます。
　愛しい妻は、昨夜の荒淫に疲れ果てたのか、まだ何も知らずに、安らかな寝息を立てていました。
　さ、始めようか。
　いつまでも手を離しそうもない茜ちゃんの手を断腸の思いで引き離して、妻の足下に上がります。
　よく眠っていました。
　その、眠ったままの妻の中へ、ゆっくりと挿入していったのです。
　今まで、妻の了解を取り付けずにセックスすることなどありませんでした。いえ、そもそも、本当に熟睡している女性に入るのは初めてです。
　妻の中は、湿ってはいても、濡れているとはいえません。しかし、ジェルがヌルヌルと滑ってくれるおかげで、妻の中に侵入するのに苦労はありませんでした。
　だから、眠っているのに、自然と、侵入を阻もうとする中のうごめきを楽しむ余裕があります。楽しみながら、ゆっくり、ゆっくりと、奥へと進めていきます。
　半ばまで入ったとき、ついに、妻がうめきました。しかし、完全には目が覚めてないようです。
　私は焦りませんでした。ゆっくりと半ばまで入ったのですから、今度は、ゆっくりと抜き出す動き。そして、すかさず、また、ゆっくりと、侵入していきます。
　さっきより深く。
　そして、また抜く。
　ゆっくりとした動きを続けました。
　意識がないとは言え、子供を産んだことのないその肉筒は、オトコを締め付ける自然な狭さがありました。
　ヒダヒダに、ヌルヌルと引っかかりながら、私は相変わらず、ゆっくりと動き続けていました。
　繰り返す度に、深くして、ゆっくりと抜いていく。これを幾度も、幾度も繰り返して、ついに一番奥に到達してしまいます。
　ヒクリヒクリと美肉が、うごめいたのは、意識が戻らなくても、女体が自然に快感を感じている証拠ででした。
　これで、いつ目を覚ましても大丈夫です。
　一番奥まで入った私は、次に胸を触ることにしました。
　セックスの翌日の妻は、全身が普段にもまして敏感になり、特に乳首が強烈な快感を起こすのを知っています。
　これまでだって、セックスの翌朝、朝食の用意をする妻の後ろから、戯れに乳首にでも触れようものなら、座り込んでしまう妻です。
　もちろん、その後ひどく怒られますが…
　私が胸をゆっくりと裾野からもみ上げ、人差し指だけで、先端をクリクリ。
「あん！　は、ふう〜ん」
　反射的に出てしまう淫靡な声とうめき。
　おそらく胸を払おうとしたのでしょう、動かす腕に、手錠がカチャリと鳴ります。
　同時に、妻の内部が、締め付け始めました。
　とうとう、妻が目覚め始めたのでしょう。しかし、頭が目覚める前に、身体は完全に「目覚め」て、オンナの本能として、怒張を締め付けてしまったのに違いありません。
「あ、あなた、なの？なに、どうしたの、ねえ、ああん、ねえ、あん！やめて、やめてったら、ねえ、あんん、ずるいぃ」
　ガチャガチャと鎖がなります。
「え？何、なんなのこれ、あなた？あなたなの？あん、やめて、これ、やめてったらあ、あう、そんな、ひど、あん！ああ、どうして、見えない！あん、ああ、ああう、あなた」
　目ざめた妻は、身動きできぬままに貫かれていることに、戸惑い、抗議します。
「ああ、いや、あなた、ね、見えない。ああ、どうして、もう！ああうう」
　抗議の声は、快感に負けていました。
　目覚めた妻の身体は、絶頂に向かって、ただ全力疾走をしようとする「エッチな身体」になってしまっていたのです。
　そうです。やっと妻の本当の姿がわかった私です。
　普段、あれほど、まじめで、潔癖で、エッチなことにも関心を示そうとしてこなかった妻ですが、ひとたび火がつくと、途中で立ち止まることもできないほど淫らなセックスをする、快感に弱い身体だったのです。
　妻の身体は、人一倍快感に弱い。
　これが付け目でした。
　快感を途中で止められても我慢できるのか、それとも、快感に負けて、アブノーマルなことでも受け入れてしまうのか。
　そう、たとえば、教え子の女の子のレズセックスをはたして拒めるのか……
「あん、あなたあ、あう、あう、ああ、あ、あ、あ、あああ！もう！あうう！いい！」
　私は、妻が完全に目覚めたのを知りました。しかも、昨日の快感の残り火で敏感な身体が、視覚を奪われてよけいに鋭敏になっています。
　怒張に絡みつくように妻の美肉が締め付けてきます。
　もはや、妻のカラダには快楽の渦がわき起こっているはずです。
　私は３度、キュッと締め付ける肉筒の中で大きく動いたあと、一気に抜いてしまいました。
「ああ、あう、あう、あぁ……　あん、もう、いじわるなんだからぁ、お願い、途中でなんて、ひどいわ、ああ、もう、たまらなくなってるのに、ねえ、あなた」
　こういうのはどう？
　私は、妻の抗議も聞かず、妻の首筋に筆でちょろちょろといたずらをしてみます。
「あん、もう！くすぐったいぃ、くすぐったいからやめてぇ、ねえ、もう、くすぐったぃ、あん、ああ、あうう」
私が２本の筆をそれぞれの手に持つと、思うままに動かします。
　脇をくすぐりながら、妻の意識がそこに行くと、今度は太ももをくすぐり、その間に、首筋に、筆を移動させ、のけぞった胸の谷間に、片方を戻す。
　時にはへその周りを両手でくすぐっていくと、妻のひっきりなしの抗議の声には、だんだんと甘い声が多く混じるようになってきたのです。
　茜ちゃんは、私のために、脚の間に座り込んで、大きくなったモノを、しっかりとしゃぶってくれています。既に、びっしょりと濡らした妻の秘液にまみれても、気にもとめないようです。
　あるいは、私のために、我慢してくれているのか。
　怒張を喉まで飲み込むフェラの顔は、嫌悪をまるで感じさせず、むしろ、陶酔しているようにも見えます。
　ともあれ、妻から抜き出した私のモノは、ちゃんと温かく包んでくれる場所にしっかりと落ち着いていいました。
　これで、いくらでもじっくりと攻められると思いきや、あまりの熱心なフェラに負けそうになりそうになって、慌てて、テンポを落としてもらうように、目で頼む始末でした。
　ともかくも、妻を責めるのはこれからです。
「あん、もう、あう、やめ、あう、お願い、ホントに、もう、やめて、あうう、苦しいの、あうう、あう、もう、あう、だめぇ」
　目線の合図でフェラから離れた茜ちゃん。私はそっと、筆を手渡しました。
　キラキラと目が輝きます。まるでクリスマスプレゼントでももらったような、そんな無邪気な笑顔を見せてから、茜ちゃんは、最初から積極的でした。
　筆を両手に持って、最初こそ、私がやった場所をマネしていましたが、だんだんと調子が出てからは、本領を発揮します。
　耳たぶや、肘の内側、そして、脚の付け根のライン、すぼめようとした肩の内側と、私には思いもよらなかった場所を次々と、そして、なでる強さにアクセントを加えて、妻の嬌声を引き出します。
　もちろん、視覚を奪われている妻は、私がやっていると思っているはずです。
　私は、茜ちゃんが両手をフルに使っている横に立って、ジェルを妻の左の乳首に、トロリと垂らします。
「あうん！」
　その瞬間、その冷たさが快感に変わったのか、妻の声が一瞬鋭角に変わりました。おそらく、筆先で生み出された、マグマのように籠もる性感が、一瞬のうちに吹き上がる方角を作り出したに違いありません。
　籠もりに籠もった性感が、一瞬のうちに身体を駆け抜ける快感に、妻は背中をのけぞらしながら、淫声を噴きこぼすしかありませんでした。
　ひょっとすると、軽く逝ってしまったのかもしれません。
　妻のオーガズムが、軽いものを何度も経て、やがて大津波となる姿は何度も見ています。
　大津波につなげるさざ波とはいえ、その快感はけっして理性を保ってはいられるほどには小さくはありません。
　快感に弱い、妻の身体にとっては、一つ一つのさざ波が理性を吹き飛ばし、快楽に浸り込ませるに十分な波でした。
　妻の反応を見つめながら、そのままトロトロと流して、今度は、右の胸にまで、ジェルで線を引きます。赤いジェルを、クルクルと白い乳房に巻き付けるように垂らしたあと、おもむろに手を伸ばします。
　ヌルヌルした感触のジェルをなすりつけるように、妻の胸をもみしだくと、もはや耐え難いという反応です。
「あうう、あなた、感じるう、ねえ、もう、もう、入って、お願い、我慢できないの、ああん、もう、あなたぁ」
　オーガズムを求める妻の腰が、ぐいぐいと突き上げるように動かされ、私を求めるように、グッと広がったのは、秘唇への挿入を求めてしまった自然な動きでしょう。
　しかし、ここからが本番なのです。
　私は、ジェルの入れ物を茜ちゃんに渡しました。
　にっこりと微笑む、美少女の顔は、淫靡に潤んでいたのです。


　ほらほら、これはどう？
　妻を責めながら、茜ちゃんに合図します。
「あうん！」
　そうです。今度は茜ちゃんが、ジェルを妻の秘唇に垂らしたのです。
「あん、もう、あなた、そこ、そこ、だめぇ、エッチになっちゃうから、オカシクなっちゃう。あう、もう、ああ、やめてぇ、しないでぇ」
　だって、もうエッチになってるでしょ。オレのをおねだりしてるくらいなんだから。
「そんなイジワル言わないでぇ…、あうう」
　茜ちゃんの右手が、とうとう、そのジェルにまみれた、妻の秘所をヌルヌルと撫でたのです。細い指がしなやかに動きます。
　私はといえば、淫らにツンと突き出た乳首を指先でいらいながら、ヌルヌルとジェルまみれの乳房をもみ上げます。
「あうう、いい、いいいわ、あなた、あん、もっと、あん、は、恥ずかしぃ…　あん、ああ、はうう、あ、え？え？　ね、ちょ、ちょっと、あぁあん、待って、ね、ヘンよ、ヘン、おかしいわ」
　しばらく、もだえていた妻ですが、とうとう気づいたのです。
　考えてみれば当たり前のことですが、両方の胸をもみながら、別の場所を触ることなどできないと言うことを。
「誰？け、圭ちゃんなの？」
　おびえたように、でも、羞恥にまみれた妻としては当然のように、幾分甘える声をかけます。妻の脳裏にには、つい昨日の狂乱が浮かんだに違いありません。
「せんせい、気持ちいいですかぁ」
「え？うそっ、う、あ、まさか、あかね！あかねちゃん？ちょっと、そんな！あう、はうう！」
　正解っというかわりに、茜ちゃんはクリトリスをこりこりっと、いじったのでしょう。
　妻が白い背中を仰け反らせて体を震わせました。頭は混乱していても、身体の反応は、正直に出てしまいます。
「あうう、だめえ、やめて、そんなぁ、あう、いけない、あぁ、あう、だめえ、だめよ、いけないの！だめぇ！ああん！」
「せんせい、だって、圭ちゃんばっかりじゃずるいですよぉ。私だってせんせいのこと知りたいのに」
「あん、もう、だめよ、やめて、そんな、あうう、お願いぃ、だ…、あぅう、だから、あうっく、手を、あぁ、手をほどいてぇ、やめてぇ」
　半狂乱とはこのことかと思うほど取り乱した妻をよそに、茜ちゃんは、妻の秘唇の中から快感を掘り起こすのに夢中でした。
　さすがに、女同士だと、ポイントが分かるのか、細い指は、次々と動きを変え、デリケートに動き回る度に、いやらしい声を噴きこぼしてしまいます。
　半狂乱になりつつある妻の声に、その淫声の混ざり方がだんだん多くなるにしたがって、手を振り解こうとする動きが大人しくなっていきます。
　きっと、驚きと拒絶より、身体に送り込まれる官能の疼きに妻を徐々に蝕まれてしまったということです。
　的確に妻の弱点を見つけ出し、攻め続ける茜ちゃんの指に、もはや、妻の身体が拒めなくなっていくのは必然でした。
「あか、や、め、あうう、もう、もうだめぇ、やめ、おねが、あう、っく、あ、あ、ああ、あうっ、もう、い、い…　あう、い、い…」
　妻の声は快感にのめり込み、身体に生み出される官能に負けそうにいます。いえ、既に屈服しかかっていると言ってもいいでしょう。
　茜ちゃんの器用に動く指先は、秘唇の中にまで及んでいます。もはや、拒絶の言葉よりも淫声ばかりが聞こえています。
　あと、ほんの数秒、いえ、あと一回続ければ、確実に妻は教え子の「女の子の指」に、逝ってしまったはずです。
　いえ、むしろ、身体の疼きは、もはや、歓喜のオーガズムが訪れる瞬間を待ち望んでいたのです。
「え、え、なんで、なんでぇ」
　急に指を引かれ、置いてきぼりにされた妻は、茜ちゃんの指を求めて、腰が大胆に動きます。中断は、妻の安心よりも、喪失感を生み出す結果となっていました。
「せんせい、気持ちいいですか、私の指。私って上手ですか？もっと、続けても？」
　つーっと、脇腹を爪先で逆撫でしながら、妖艶さをにじませた茜ちゃん言葉は、質問と言うよりも、言葉責めという、趣です。
「あなた、お願いぃ、な、なんとかしてぇ」　
　私に助けを求めますが、ここで助けては元も子もありません。悲鳴のような妻の声には応えず、茜ちゃんにだけ、声を掛けます。
　茜ちゃん、先生に舐めてもらえば？先生も舐めるの上手だよ。
　視覚をふさがれている妻にとっては、私の声は、ことさらに楽しそうに聞こえたのに違いありません。もちろん、妻にとって、どのように聞こえたのかはわかりませんが。
「あなた！なんてことを！」
　とんでもないと言いたげな妻の声には、怒りの色すら見えています。しかし、ここで止まるわけにはいきません。
　頬を紅潮させている茜ちゃんは、妻の声にもひるまず、さっさと私の言葉に従って、妻の顔をまたぎます。
「せんせい、ごめんなさい！お願いします。私もせんせいのこと、しますから」
　そういうと、茜ちゃんは妻の秘所に再び手を伸ばします。茜ちゃんの大事なところは、妻の口元に押しつけられます。
　視覚を奪われていても、口元に突きつけられた「場所」くらいわかります。妻は口を閉じたまま、顔を振って、抵抗しました。
　懸命に顔を振れば、閉じたままの唇も、茜ちゃんの秘所を刺激することになるのです。その刺戟も、そして、驚くべきコトに、妻のそんな拒否の姿自体も、茜ちゃんには、快感となっているようでした。
　おまけに、私を舐め、妻にエッチな悪戯をしてきたせいでしょう。茜ちゃんの濡れやすいオ○○コは、びっしょりと秘液を溢れさせていたのですから、鼻と言わず、閉じた口と言わず、顔中がビショビショになってしまいました。
　そして、はかない抵抗も、そこまででした。
　茜ちゃんは「じゃ、私も」とつぶやくと、あっという間に、妻の秘唇にむしゃぶりついたのです。
　激しい動きでした。
　ジェルと秘液まみれの妻のオ○○コを一向に気にせずに、舌を使っています。
　そのうえ、妻が逝きそうになると、巧みに察して、太腿や、ヘソの方に舌を伸ばしてフェイントをかけます。
　こうなれば逝くことも、高まった快感を冷ますことも許されないまま、妻は快感にのたうち回るしかありません。
　自由を奪われ、視覚も奪われ、夫の目の前で何度も逝く寸前まで追いつめられる。
　けれども、絶対に、オーガズムというご褒美を与えられない。
　しかも、自分を追いつめているのは教え子の女の子。
　ただでさえ、快感に弱い妻。おまけに、昨日から続いている淫虐で、さらに敏感になっている妻の体には、この異常な状態で我慢しろと言うのが無理なことでした。
「せんせい、わたしのも。お願いします」
　そう言いながら、茜ちゃんは顔を上げます。そして、言葉の丁寧さとは裏腹に、まさに、猫が獲物をじらしながら、いたぶる目つきで、ニコリと笑ったのです。
　それは、壮絶な美しさを持った笑顔でした。　
　茜ちゃんは、まさに天才的ともいえる追いつめ方で、また、妻を逝く寸前まで追い上げて、放り出したのです。
　これに長く耐えるには、妻の肉体は追い詰められ過ぎていました。
　それでも、さらに、二度我慢したのですが、三度目に茜ちゃんが、オ○○コを押しつけると、妻が突然、顔を持ち上げるように動いたのです。
「ああん！あう！」
　はっきりとは見えませんが、茜ちゃんの中に舌を差し込んだのでしょう。
「あん、せんせい、ああ、じょうずぅ、私も負けませんよぉ」
　再び妻の秘唇に向けて茜ちゃんが顔を埋めます。
「むぐう、う、ぐ、う」
　くぐもった声とかわいい声の協奏曲が私のモノをうずうずとさせました。
　私は、茜ちゃんにオモチャを渡します。茜ちゃんは、すべてを心得ているかのように、そのまま妻の濡れそぼった美肉にオモチャを挿入します。
「ああ！あう！だめえ！あう！なに、なんなのぉ！あううう、あう！」
　上の茜ちゃんを弾き飛ばさんばかりに背中を仰け反らす、強い反応です。
　くっきりとしたブリッジを作る妻の背中からすると、相当に強いオーガズムが、一瞬にして妻の中を駆け抜けていったはずでした。
　しばし硬直する妻の白い身体。
　茜ちゃんには余裕があります。
　年の差は、完全に逆転していました。
　この風情は、ベテランのオンナが、素人娘を嬲っている姿、そのものです。
　にっこりと、笑顔で、ブリッジが緩むのを待ちながら、その間もゆるゆるとオモチャを妻の中に使っています。
　それは「まだまだ、休むことを許さない」と言わんばかりのやり方でした。
　もちろん、左手はクリ○リスをいじり続けています。
　見事な攻め様に、私は唖然としました。
　茜ちゃんは、今まで、私とのセックスでは、どちらかと言えば受け身一方でした。それなのに、妻相手には、一転して積極的に攻める一方に回ったのです。
　そして、その攻め方は、教えられたこともないはずなのに、巧妙でした。天性の勘のようなものでしょうか。あるいは、女性同士と言うことで、自分が感じることを妻に試していたのかもしれません。
　妻は再び、悲鳴を上げながら身体をのけぞらして、年下の手で、恥ずかしい絶頂をさらけ出さねばなりません。
　オーガズムの硬直が解けるか解けないかで、また、ゆるゆるとオモチャを使い始めるタイミング。
　ようやくオーガズムの波から降りかけた身体を、さらに深く追い込む茜ちゃんのテクニックは、見事としか言えません。
「さ、せんせいも、してください。そうじゃないと、また、ほら」
　オモチャの動かし方に緩急を付けられ命じられれば、その小さな「支配者」に、もはや、逆らう余地などありません。
　妻の舌が、恐る恐る伸びて、まだ小さな秘唇を舐め始めると、ああ、いいと、つぶやいて、また、オモチャを操るのです。
　そのくせ、妻の舌が動かなくなると叱咤し、懸命に舌を使い始めると、ご褒美、とでも言うようにオモチャの動きも、クリトリスの操り方も変えていく。
　巧に誘導されて、いつしか、妻も、小さな支配者の秘唇を、熱心に舐めるしかなくなっていたのです。
　すごいね。
　感心して見つめる私と目が合うと、えへっ、と笑ってみせる表情は、美少女特有のあどけなさと美しさが両立した、清楚な天使そのもの。
　自分が参加することも忘れて、私は、しばし、茜ちゃんのテクニックを見つめるだけでした。
　しかし、追い立てられるように、その攻めを一身に受ける妻にすればたまりません。
　昨日の今日で、敏感になりすぎている身体を、目隠しでさらに敏感にされ、そこを年下の、それも教え子の女の子に攻め立てられている。
　おまけに自分も、相手の女性自身を、ムリヤリのこととは言え、舐めている……
　妻にとっては、強烈な初めてのレズ体験のはずです
「先生、じょうずぅ。でも、ほら、こんな風に先生、ヒクヒクしてますよぉ、ほら、こんなのも、どうですかぁ」
　妻の秘所を弄ぶ手つきが変わりました。オモチャをさらに深く差し込んだのかもしれません。
　妻のくぐもった悲鳴のような淫声に、低い、轟くような声が混じった気がします。
「せんせい、そろそろ、また逝きたい？」
　小悪魔というのは、この茜ちゃんを指すのでしょう。
　整った顔立ちの、清純そうなままの美少女。
　白くて薄い肩は、繊細で、純情そうな、男のオの字も知らなさそうな姿そのもので、真っ直ぐに伸びている背中は、そのまま、真っ直ぐで素直な性格だと思わせる。
　そんな少女が、あどけない表情で、黒々としたオモチャを操っているのです。それも相手は、遥かに年上の、恩師に向かって。
　オトコを知っているなんて、誰も考えもしないような、清楚な白いツルンとしたオ○○コは、恩師の舌を求めて、顔に押しつけたまま、腰をネットリと使い続けています。
　そのコントラスト。
　まるで、今日の空模様を聞くように、こともなげに「逝きたい？」と、また尋ねながら、その指先も、押しつけた腰も、休むことを知りません。
　もちろん、妻が屈服するまで、この無限の快感地獄から逃れる術はないのです。
　細い茜ちゃんの体と、妻の柔らかな身体の間に入れた手で、触っていた胸を、しばし弄るのも忘れ、茜ちゃんの細い腰の間に埋まる妻の口元を見つめてしまいます。
「ほら、せんせい、逝きたいなら、ちゃんと言ってくれなきゃ」
　支配者と化した、小さな天使は、恩師に返事を促しておいて、そのくせ、返事ができないほど動きを加速します。
「あう、あう、ああ、もう、あああ、あうぅ」
　もはや、茜ちゃんを舐めるどころではない妻は、悲鳴のような淫声を絶えず漏らしながら、それでも何とか屈服の返事を我慢しようとする、精一杯の努力が見えました。
「あう、あう、ああ、あ、あ、い、え？あ、そ、そんなあ……　あぁ」
　妻の身体が、オーガズムをむさぼろうとした瞬間、支配者は、美肉に埋め込んだ「快感の元」を取り上げたのです。
「逝きたい？言って、先生」
　ニッコリ笑いながら、取り上げたオモチャで、太ももをつっと撫で上げると、妻はオンナとして、無念の思いが込められたうめきを上げるしかありません。　
　それでも我慢をしようとしたのです。
　しかし、再び、突き立てられ、また抜かれ、それを三度、我慢した時、限界が訪れたのです。
「じゃあ、どうしても逝きたくないなら、また、抜いちゃおうかしら」
　オモチャを半ば抜きながら、クリトリスを指で激しく責められると、もはや限界でした。
「…かせて」
「え？なに？せんせい、もっと続けるの？」
「あう、逝かせて、あぁ、もう！もう、逝かせてぇ」
「ふふ、せんせい、やっと素直になってくれたんですね」
「ああ、あうう、あ、そんな、あう、あぁ！」
　その瞬間でした。妻は、とうとう絶頂に達したのです。いえ、絶頂を許されたと言うべきかもしれません。
「…ん、く、く、いく、ぃくう〜！」
　妻の淫声が響きます。上に乗った茜ちゃんが思わず、落ちそうになるほどの激しいオーガズムです。
　その一瞬、妻の意識までもが飛んだように見えました。
　もちろん、茜ちゃんは、この程度では、やめません。
「さ、せんせい、私のも、また、お願い、今度は中に入れて」
　茜ちゃん自身も感じ始めていたのでしょう。幼いとはいえ、女の部分での喜びを私との交わりで知ってしまっているのです。
　舌先の感覚では物足りなくなってきたのかもしれません。入り口に舌を入れるように、妻に「お願い」という形の命令をしています。
　しかし、痛烈な逝き方をした直後の妻は、今、意識も危うい様子です。その半ば開いたままの妻の口に、自然に秘唇をこすりつけるように茜ちゃんは動いています。
　しかし、妻からの直接的な刺激がないことに、もどかしげで、ついつい腰遣いが激しくなって、それでも、まだ、足りぬ様子で、見上げてきます。
　トロトロと秘液を妻の口に流し込みながら、救いを求めるように、おじさんっとねばい目が私を見つめます。
　私は、軽く一つ肯いてから、妻からマスクをはぎ取って、その目の前にある茜ちゃんの腰を抱えるようにベッドに上がります。
　もちろん、さっきからの、二人の共艶に、私の怒張は、昨日の今日、とは思えないほど、硬くなっています。
　少々窮屈な姿勢ですが、両腕で上体を支えながら、後ろから、ゆっくりと茜ちゃんの狭い秘唇に近づけていきます。
「あ、あ、あうう、あ、あああん」
　狭い美肉に挿入した瞬間、茜ちゃんは、いつになく、高いトーンの嬌声を放っちます。
　ひょっとして、というより、限りなく確実に、やはり、目の前の妻に対する、何事かの意識がそうさせていたに違いありません。
　もちろん、それは、真下にいる妻の顔のすぐ上で行われていることです。妻は私のモノが教え子に、すんなりと挿入されていく姿をどう見ていたのでしょう。
　しかし、それも冷静に見えているはずはありません。なにしろ、今も、茜ちゃんは、ゆっくりとではあっても、オモチャを操り続けています。
　一度、オンナの感覚の頂点に達した妻の性感は、次々と波頭が岩に砕けるように、こみ上げているはずなのです。
　私は、ゆっくりと、茜ちゃんの秘唇の中で動きます。
　自然な窮屈さが残る、それでいて、ヌルリとした秘液がたっぷりと私を包み込んで、そのうえ柔らかく受け止めてくれる柔らかな生ゴムのような、独特の感覚の美肉です。
　私は妻の目の前で、ゆっくりと、大きく、妻に見せつけるように出入りしました。妻の目の前には、茜ちゃんの秘蜜に濡れて動く私のモノが見えるはずです。
　さすがに、私のモノが挿入されてから、茜ちゃんも手を止めがちです。
　そして、ついにオモチャを取り落として、茜ちゃんが、オーガズムに達し始める声が聞こえてきます。
「あ、おじ、さん、あん、ごめんな、さいい、い、いちゃうぅ、あふうう！いく！」
　激しい収縮を繰り返しながら、茜ちゃんは、恩師の体の上で、その夫に貫かれながら、オンナの喜びに達してしまったのです。
　茜ちゃんは、無意識に妻の右足に掴まるようにして、その絶頂に耐えていました。
　やわらかくも、どこか硬質の芯を残した茜ちゃんの美肉は、まだ発射しない私から絞り出したいとでも言うように、うねうねと動き続けています。
　その時、妻の腰が物欲しげにゆっくりと動き始めるのが見えました。茜ちゃんがオーガズムに取り落としたオモチャを、もう一度入れて欲しいと言うかのように。
　いいえ、もちろん、妻の美肉も私の怒張に貫かれることを欲しているのです。
　一方で、茜ちゃんの締め付けは、ゆるみません。もっと動いて、と主張しているようにも感じます。
　私は、妻が物欲しげに腰を動かすのを眺めながら、さらに茜ちゃんの狭い美肉への抜き差しを続けました。
　ぬちゃ、ぬちゃと狭い美肉から湿った音が響きます。その狭さゆえに、少しずつ奥に空気が溜まるのか、ぶぶっ〜っという破裂音が響きます。
「あん、いやん」
　キツイ美肉を保っていれば、バックからする時に、そんな音が漏れるのも当然なのですが、その度に恥ずかしげな声を漏らすのは、やはり、年齢相応なのでしょう。
　茜ちゃんは、その恵まれた「素質」とは裏腹に、アダルトビデオも見たことがなければ、この年頃にありがちな、露骨な少女向けの雑誌も読んでいませんでした。
　あるのは、母子の住んでいた狭いアパートで繰り広げられた、実の母親と愛人の痴態を盗み見た経験だけなのです。
　その事実を、ともすれば忘れそうになるほど、茜ちゃんの受け入れるセックスは、広く、そして、能動的なモノだったのです。
　湿った音と、快楽の声。
　どれほど動いたときでしょう。私は、茜ちゃんから抜き出した部分の下側に、別のヌルヌルとした感触を感じたのです。
　妻の舌でした。
　ヌメヌメと動きながらも、それでいて自由に動く舌は、私の幹にまとわりついてきます。それも、茜ちゃんから抜き出した部分にです。
　そして、私が挿入すると、後ろの「付属物」の方にまで舌が動き、また、抜き出すと、茜ちゃんの秘液ごと、私のモノを舐めてきます。
　私は、とうとう、妻を陥落させたことを知りました。
　妻は、夫が自分の教え子にオトコを挿入するのをやめさせるどころか、参加することを選んだのです。
　抜き出したときに、幹をこすりたてる舌がそれを告げていました。
　おそらく、茜ちゃんのトロトロとこぼす、秘蜜ごと舐め取っているに違いありません。
　私は、後ろから、手を伸ばして茜ちゃんにさっきのオモチャを再び握らせました。妻に見えていたのかどうかはわかりません。
　しかし、茜ちゃんが、間髪を入れず、それを妻の中に入れたとき、妻の舌は、一瞬私のモノから離れ、赤ん坊の泣き声のような声を放ったのです。
　それは、間違いなく、妻の大きな絶頂を告げる声でした。
「あぐう、あんん、むうぅぅ」
　おそらく、茜ちゃんは容赦なく、オモチャを動かし続けているのでしょう。半ば意識を失ったような、既に言葉にならない、うめきだけが、私と茜ちゃんがつながっている下から聞こえてきます。
　しかし、茜ちゃんの方も、ヒクヒク動く腰と、ねっとりと絡みつく力が強くなったところを見ると、さらなる絶頂が近づいているに違いありません。
　私だって、限界に達しそうでした。
　射精感が急速にこみ上げてきます。
　しかし、勇気と意志を振り絞って、私は、一度、茜ちゃんから抜き去ります。
「あぁん、そんなぁ」
　茜ちゃんが、悲しげな声を上げます。
　そんな、ささやかな抗議の声を無視して、茜ちゃんの腰を向こうに押しながら、声をかけます。
　茜ちゃん、先生にキスできるように、反対向きになって、先生の上に寝て。
　ノロノロと、身体を起こしながら、向きを変えて妻の上に身を重ねていきます。
　ほら、キスしてあげて。
　後ろから見ると、妻の顔の上にある茜ちゃんの頭が、右に傾きながら、重なっていきます。むぐう、というような声が聞こえますが、妻は拒否するそぶりを見せませんでした。
　あるいは、まだ、意識がはっきりと戻っていないのかもしれません。
　二人の足を重ねながら大きく広げてしまいます。
　妻の、秘めやかでいながら、茂みに縁取られ、外側をぱっくりと開けた秘唇が淫らな別の生物にようにうねうねとゆっくりと動いているのが見えます。
　その上には、まだ、秘唇の上側に、そよそよと慎ましげに茂るだけの、幼い秘唇が重なっています。
　しかし、この成長途上の幼い秘唇は、つるりとした外側の白い丘はそのままで、その亀裂のナカだけが、物欲しそうにオトコを飲み込みたそうな風情で、限りなく赤に近いピンク色の肉が、うねうねと動いているのです。
　私は体重をかけないようにしながら、茜ちゃんの尻に身体を重ねます。私の先端は、まず、茜ちゃんの秘唇に向けました。
　ピッタリと入り口を閉ざしてはいても、トロトロと秘液をこぼす魅惑的な入り口は、一度私を押し当てると、ニュルといった感じで簡単に飲み込んでしまいます。
「あうう、ふうぅう、あ、あ、ああ！だめぇ！あああ、いく、いく、いくぅ！あううぅ、ふうぅぅぅ」
　達しそうになった身体を、じらしたせいでしょうか。
　私が奥にカチッとはまり込むほどに挿入して、幾度も動かさないまま、茜ちゃんは逝ってしまったのです。
　しかし、オンナの喜びを覚え始めた身体は、まだまだ、高いところに届きたがっているようです。
　もっと、と言いたげに、私のモノをしっかりと、締め付けてくるのです。
　ひょっとして、本能がオトコの精を迎えたがっているのかもしれません。
　さらに数度、大きなストロークで往復すると、今度は、一気に抜き去り、下にある、成熟した秘唇に突き刺します。
「あんっっ」
「う、う、う、ああ、あああぁ、あうう」
　やや、不満げな声と満たされた喜びの声が交錯します。
　ベッドで支える腕の下で、茜ちゃんが妻の胸に顔を埋めています。そして、妻は、目を閉じたまま、痛みに耐えるかのように眉を寄せ、顔を振り立てています。
　私が、大きくストロークを始めたときでした。
　妻がふと目を開けたのです。
　潤んだ眼差しが、私とまっすぐ目を合わせます。
　淫らな喜びを溢れさせながら、妻の目は澄んでいました。
　これでいいよね。
　私の心の中が伝わったのでしょうか。妻は、私の目を見たまま、大きく一度うなずいてから、再び、目を閉じたのです。
　妻が新たな関係を受け入れた。
　うねうねと動く妻の美肉のナカで、思わず、深く突き入れていました。
　先端がプニっとした子宮口に、突き刺さるように押し上げてしまいます。
　その刺激は、妻の最終スイッチを押したのです。
　美肉の強烈な収縮。
「あ、ああむぅう、あなた、あなた、い、いく、お願いぃ！いくっ！あああ！」
　私は締め付けられたまま、大きく、深く動くと、ケイレンし始めた妻の子宮に、腰が溶けるかと思うような、長く長く続く射精をしたのです。
　私の精液を受け止めて、全身が痙攣しながら、茜ちゃんの頭の向こう側で、妻の頭が大きくのけぞります。
　茜ちゃんの細く、しなやかな身体を挟んで、二人の、いいえ、四人の新しいセックスが完成した瞬間だったのかもしれません。