第５章　ヒミツの体験

　私がスポンジを取ろうと伸ばした手を茜ちゃんはそっと取りました。
「私も手で、直接……」
　自分が何を言ったのか、言ってしまってから分かったのでしょう。茜ちゃんの頬が、その名の通りあかね色に染まります。
　しかし、決して嫌がっていないのは、あかね色の頬もそのままに、大人しくそのままでいることで、はっきりしています。
　私にとっては願ってもないことでした。
　まだ、水を弾いてしまうようなピンと張りつめた肌を「洗う」という名で、自由に触れるのですから。
　いそいそ、うきうきと、ボディーソープを直接手に乗せます。
　手早く泡立てて、背中の上の方から洗いにかかりました。
「あん」
　微かな声を漏らして、茜ちゃんは身をくねらせます。
　くすぐったいかい？
「少し。でも、大丈夫です」
　震えるような、吐息と紛うばかりの小さな声でそう言うと、目を閉じてしまいます。
　すべすべと手を滑らせて、オトコの欲望のままに、細い身体を撫で上げていきました。　首筋はさすがにくすぐったそうですが、なめらかな背中をスルスルと洗っているときは、じっと大人しくしていました。
　微かに息が荒くなっています。
　いつの間にか目を閉じているようです。
　その表情は、気のせいか、私が撫でまわす感触をじっくりと味わおうとしているようにも見えます。
　まさか。
　もちろん、私の都合の良い誤解に決まっています。
　この年頃の少女が、倍近くも年の離れた私なんかに撫でまわされて、オンナとして悦びを感じてしまうなんてあるわけないのです。
　しかし、オトコからすれば違います。
　無駄な脂肪が少しもないほど細いくせに、不思議な柔らかさを持ち、そのくせ、この時期にしか持っていない生硬な弾力の身体を、自由になで回せるのは至福の瞬間です。
　私は後ろから手を回し、茜ちゃんの腕をゆっくりと指先から洗い上げます。
　張りつめた白い肌は、まだまだ、子どものような柔らかさですが、そのくせ、目の前で微かに震える肩の線からは、オンナの色気が立ち上っています。
　シミ一つ無い、白い二の腕から肩にかけて洗い上げた時に、ため息のような切ない吐息をしたのがわかります。
　えっと、嫌かな？
　黙って茜ちゃんは首を振りました。閉じたままの長い睫毛が、震えているのが見えます。
　少なくとも嫌がってはいない様子でした。
　吸い付くような、きめの細かい肌に手を滑らせると、その感触に虜になってしまいます。どこと言わず、このまま体中こうやって、洗うという口実でいつまでも撫でていたくなっています。
　しかも、両方の腕を洗い終われば、もはや「洗う」場所は決まってきます。
　時には、くすぐったそうにしたものの、茜ちゃんは、ここまで、ほとんど何も口をききませんでした。
「さあ、前も、洗って上げようか？」
　私が聞いたのは、最後の良心だったのかもしれません。しかし、答えは最初から予想していた通りでした。
　背中にくっつくようにして腕を洗っていた私に、身体をもたせかけてきたのです。
　すきなようにして、と言っているかのように、背中を伸ばして身体を私に預け、安心しきっているかのように、目を閉じたままでした。
　肩越しに、形の良い発展途上のオッパイが、心なしか、さっきより張りつめた感じで、わずかに震えていました。可愛らしいピンク色の小さな乳首は、私の手を待っているかのようにピンと勃っています。
　いくら、いやらしい触り方ではなくても、「男」に、これだけ撫で回されれば、ひょっとして、影響が出てきているのでしょうか。　
　私は思いきって、両脇から、手を伸ばしました。
　いきなり、オッパイの裾野です。
　ゆっくりと両手で、持ち上げるような形で、そっと、手を先端のすぐ手前まで動かします。洗うと言うより、既に愛撫の動きでした。
「ああ」
　目を閉じたまま、茜ちゃんから漏れてくる声。それは、紛れもなく、オンナの欲情した声そのものです。
　私は、調子に乗って、胸への刺激を繰り返します。
　先端には触れないように慎重に。
「ああ、おじさん、なんだかヘン。嫌じゃないけど、なんかヘンな感じなの」
「続けて良い？」
「疲れませんか？あの、ホントは、ちょっと、もうちょっとだけ、続けてほしいけど」
「ちょっとエッチな触り方していい？」
「好きなようにしてください。おじさん。なんでもしてください、ああ！」
　私が、先端部分を摘むようにいじると、途端に、声に甘やかな声が混ざります。初めて、男に幼い胸を委ねて、茜ちゃんは明らかに感じてしまったのです。
　今度は、頂点からかぶせるように、弾力を楽しみながら手を動かします。
　もちろん、成長途上のふくらみを力任せに握るようなマネはできません。わずかに力を入れただけで指をはじき返すような、硬めのゴムまりの弾力をたっぷり楽しんだのです。
　そして、乳首が手のひらの中心部に来るようにしながら、それぞれの指を、裾野に動かします。私が妻によく使う動きです。
「ああ、ああ、もっとしてください、私って、ああ、恥ずかしいぃ、エッチだったんですね。エッチな触り方してもらって、なんだか、うれしいんです、ごめんなさい」
　私に身体をあずけ、目を閉じたまま、身をのけぞらせてきます。
　試しに乳首だけ親指と人差し指で、先端に向けてこじりあげてみると、その、のけぞらせた身体を震わせ、目をギュウと閉じたまま声を上げるのです。
「ああ」
　懸命に声を潜めつつも、その声にはオンナの快楽が込められているのが手に取るようにわかりました。これだけ感じれば、いくら成長途中の胸でも、もう痛くないはずです。
　私は裾野から搾り上げるように力を加えます。ソープで滑る私の手の中から、弾力のある肉が、プルンという感じで逃げていきます。
「ああ、ヘンになっちゃう」
　胸から、ソープの泡が下に流れ、茜ちゃんのとびきり薄い茂みを隠し始めました。
　いつの間にか、私の怒張に力がみなぎり、水平よりも上に角度がついていました。
　さすがに、さっきほどではありませんが、いつも妻としているくらいには、大きくなっていたのです。
　現金なもので、茜ちゃんが怒らないと知って、私は、無性にこれをこすりつけたくてたまりませんでした。さっき、懸命に隠そうとしていたことがウソのようです。
　それには、ソープが邪魔でした。成長途上の秘唇の奥は、石けん分が入るとしみたりします。私は、シャワーで茜ちゃんの身体についた泡を流し始めました。
　シャワーが自分にかかると、もう終わりかと勘違いした茜ちゃんが、ちょっと不満そうに目を開けました。
『大丈夫だよ』
　言葉の代わりに、にこりと微笑みます。
　通じたのでしょう。うれしそうな笑顔です。
　ちょっと立ってみてくれる？
　感じてしまったからでしょうか。どこか、ふらふらとしています。よろよろと立ち上がる茜ちゃんを支えて、湯船の縁に腰掛けさせました。
　広げた足に挟まれるように、間に座り込みました。わずかに見上げる形になります。
　上の方に萌え出た、絹糸のようなチョロッとした茂みは、本当に上だけでした。下側は、まだつるりとしているのが、妙に痛々しくもあり、私のしていることがインモラルであると告げています
　しかし、これ以上ないほどエロティックな景色に、私の良心が復活するはずもなく、むしろ、こらえ性を無くした怒張が、潜り込む場所を求めて、ヒクリとしてしまいます。
「ああ、恥ずかしいです。おねがい、誰にも言わないでください、あぁ、おねがぃ」
　私はそっとのぞき込んだだけでした。しかし、それだけで、感じてしまうのでしょうか。
『こんなになっているのだから』
　茜ちゃんの豊かな感性に、私は自己弁護していました。
　ああと言ったまま、片手で目を隠すようにしています。
　指をそっとあてます。
「あっ」
　ヒクリと膝が、締まる動きをしますが、そっと撫で上げると、まるで「もっと」と言いたげに、太もものがそろそろと開いていきました。
　広がった脚の間にさらに顔を近づけて、下からあてた指でそっと広げると、また、ああ、というため息のような声が頭の上から聞こえます。
　指がぬめります。
　お湯とは違うぬるぬるが、外側まであふれていました。
　こんなに濡れるというのは体質でしょうか。濡れる体質の女性は、この部分が敏感だと言います。茜ちゃんは特別に敏感なのかもしれません。
　内部に指を伸ばすと、痛い、と顔をしかめます。
「ごめん」
「いいんです、好きなようにして」
　そう言いながら、痛いと口に出してしまったことを詫びるかのように、足をそっと、さらに広げてくれます。
　大胆な角度で、しなやかな脚が広がります。
　私は、顔をぐっと近づけました。
「あ、恥ずか、し、くて、あぁ、恥ずかしい、です、あぁ」
　茜ちゃんは間近から見つめられる恥ずかしさからでしょう。
　しきりに、つぶやくような声を出しますが、それでも、そのピンと張りつめた白い太腿を閉じようとはしませんでした。ひょっとして、この天性の情感豊かな子は、男に見つめられる快感を味わっているのかもしれません。
　それは、一種のマゾヒスティクな喜びだと言えるかもしれません。
　ああ、という声がするたびに、茜ちゃんのつるりとした外側を広げた、そのナカは、また、じわじわとぬかるみが増してきます。
　幼い秘裂が、むずかるようにヒクヒクと動いている姿に、こっちまでもが、じっとしていられなくなりました。一気に、その細い腰を抱えると、ぬるぬるの秘所に口をつけ、舐め上げました。
「あん、きゃん、あん、あん、あん、これ、ああん」
　茜ちゃんは、顔をやや上にあげたまま、目を閉じて、かわいらしい声を上げます。
　私は、さらに舌を使います。
「あう、はん、はん、はん、はん、あう」
　私の舌が通過する度に、可愛い声を上げるのが楽しくて、ぺろぺろと繰り返してしまいます。
　どちらかというと、まだ、サラサラした感じの秘蜜です。洗ったばかりのせいか、オンナの匂いはほとんどしません。
　それでも、自分の大事な部分に何が起きているのか、気になったのでしょう。いつの間にか、下を向いたようです。
　茜ちゃんは私が何をしているのか気づくと、とたんに慌てました。
「だ、だめです、おじさん、そんなこと、汚いところです、ああ、気持ちいいけど、おじさん、そんなことまで…、ああ、ダメ、あん」
「大丈夫、茜ちゃんに汚い所なんてないよ。おいしいよ」
　一瞬だけ口を離してそう言うと、また、舌を使います。
　茜ちゃん自身も、ダメと言いながら足を閉じようとはしませんでした。
「ああ、もう、もう、おじさん、ああ、なんか、カラダがオカシクなっちゃう」
　果たしてこのまま、幼いオーガズムを感じるのでしょうか。
「おじさん、お願い降ろして、お願い、寝かせてください、手が…」
　浴槽の縁では安定しないのでしょう。
　私はそっとおろして、そのまま床に寝かせ、続きに取りかかります。
　興奮したカラダに、床のタイルが、ほんのり、ひんやりと感じました。
　立て膝になるようにして、そこから両手でグイと広げると、恥ずかしいと小さな声でつぶやきながらも、なされるがままでした。
　そして、再び幼い秘裂に舌を浅くいれ、ペロリと舐めあげます。今度は、床に寝ているので、深く届かせることもできるのです。
　もう、こんな形になってるんだ。
　少女の姿と、目の前のある、ちゃんと大人と同じ形をした秘裂の中身が、アンバランスなエロティシズムを作り上げていました。
　ちゃんと小さいながらも、ナカは大人と同じ構造が小さくまとまっているのです。
　この年頃特有の細い脚の間にある、そのミニチュアを、私は、いつしか夢中になって舐めていました。
　いつしか、ピンと肌の張りつめた太腿が、私の耳を挟み込むように締め付けていました。
「あ、はう、あん、あん」
　小さな声が、しきりに、塞がれた耳の届きます。オトコをくすぐる、確かに、オンナの声そのものです。
　その声に励まされるように、まるで、オンナを初めて舐めた時そのまま、むやみに舌を動かして、しゃぶり尽くして、むやみと舌を動かしていました。
　そして、ついに、ヌルヌルの中で「入り口」を舌で探し当てたときです。
「あん、あん、あん、おじさん、ああ、気持ちいいですぅあああ！」
　脚が一瞬、強烈に私の頭を締め付けます。
　茜ちゃんは、目の前の蛇口に、しがみつくように手を掛けて、背中を仰け反らせます。
「あっくぅぅう！」
　硬直させたまま、時が固まっていました。
　その間も、私の舌は動き続けています。
　舌先に、茜ちゃんの小さな入り口がヒクン、ヒクンと何度も震えているのが伝わってきました。
「ふう〜」
　両耳を押さえた脚が、いきなり広がって、茜ちゃんの大きな息を吐く声が聞こえます。
　ぐったりと力が抜け落ちました。
　茜ちゃんが、多分、生まれて初めて、女性のクライマックスを知ったのです。　　
　はあはあと荒い息を整えるようにしながら、私につかまって身体を起こします。
「ごめんなさい」
　え？何が？
「私ばっかり、それに汚いところなのに、私が、指、痛いって言ったから…　あんなところをお口でなんて…」
　まだ、女性の秘所を舐めたいという男の気持ちを理解するのは難しいかもしれません。
　私も、その後回をどう説明すればいいのか、わかりませんでした。
「あっ」
　目線を下に向けた茜ちゃんが、再び力を取り戻した私の怒張を見つけたのです。
「あ、また、大きくなってくれてますね」
　うれしそうに微笑んでくれます。
「あの、おじさん、こっちに座ってくれますか」
　あどけない表情なのに、その瞳は、紛れもなく、オンナの匂いをさせて潤んでいました。
　私は期待に胸を振るわせ、浴槽の縁に腰掛けます。
　先ほど私がそうしたように、広げた足の間に入ってきます。
「大きいんですね、入るかな」
　それは独り言でしょうか。
　そう言いながら、私のものを、いきなりパクリと口にくわえたのです。思ったよりもひんやりとした唇に私のものはみるみる飲み込まれていきました。
　良いんだよ、茜ちゃん、無理しないで。そんなことしなくていいんだよ。
　期待したとは言え、あまりにも無造作に飲み込む茜ちゃんに、かえって狼狽えてしまいます。
　しかし、わずかに、首を横に振って、それでも、目一杯、口の奥にくわえようとしてくれました。
　うっ。
　思わず、うめいてしまうほどの心地よさが広がります。
　先端は、茜ちゃんの喉の奥にあたっている感触があります。
　そのまま、唇を閉じるようにしながら、舌と唇で怒張をしごき、顔全体を動かします。何度か往復したかと思うと、一転して、私から口を離し、付属物の方にまで、舌を使うではありませんか。
　その間も、私のものに右手を絡め、茜ちゃんは上手に動かしてくれています。
　ひょっとして。知ってるの？
　思わず、そんな失礼なことを聞いてしまったのは、こんな年下の女の子に、ソープ嬢まがいのことをさせてしまっている後ろめたさだったのかもしれません。
「お母さんが、隣の部屋で、しているところ、見たことがあるんです。お母さんがこうしてたら、男の人が満足してたみたいだったから。あの、私ヘタですみません。ホントにしたのは初めてで、お母さんみたいに上手じゃないと思うけど」
　確かに、処女でもフェラチオをする子は、少なくないでしょう、しかし、何も言わずに付属物まで舐めてくれる子は果たして、どれだけいるのでしょうか。
　触ることすらできない女の子がいるのです。妻もかつてはそうでしたし、よほど頼んでも、今までの妻は、なかなかしてくれませんでした。そう、先日までは。
　しかし、茜ちゃんの今していることは「見たことがある」からできるレベルを超えています。これも、天性のものなんでしょうか。
　見ただけでは、口の中での舌遣いまで知っているはずがないのに、その感触は絶品でした。軟体動物にたとえるのはこんな時だろうと思うほど、柔らかくも強い動きで怒張に舌が絡みついてくるのです。
　ふと見下ろすと、茜ちゃんがもじもじと足をこすりあわせています。
　どうしたの？
　茜ちゃんは恥ずかしそうに、あわてて、かぶりを振り、何でもないといいます。
　ひょっとして、男性のものを口に入れながら、感じているのでしょうか。そんな動きです。
　ちょっと立ってみて。
　うっとりとした表情、と表現しても良いような顔で、私の硬くそそり立つモノを夢中になって舐めている茜ちゃんを、無理矢理引き離して、立たせます。
　無意識の仕草でしょうが、ペロリと唇を舐めた顔にドキドキしてしまいます。
『この唇に挟まれたままで』
　一瞬、そんな考えもよぎったのですが、今は、茜ちゃんの身体が、どれだけ感じてしまったのかを知るのが優先です。そっと、手探りで茜ちゃんの大事な部分の外側に指を伸ばすと、濡れていました。それも、びしょびしょです。
　しかし、指ではまた痛がるかもしれません。柔らかい外側を、指をヌメらせながら、そっとこすり立てると、あぁ、ため息のような声を出しながら私にしがみついてしまいました。
　こうなってくると、茜ちゃんの口の中の感触は確かに名残り惜しかったのですが、この濡れている部分に、そう、この柔らかなオンナの感触を怒張で味わってみたくなるが男の本能です。
　そっちを向いて。そこにつかまってごらん。
　私は、浴槽の縁につかまらせて、お尻だけ突き出す姿勢を取らせました。
　もちろん、セックスする気はありません。それだけは、してはいけないような気がしたのです。
「ちょっと、くっつけるからね。大丈夫、怖いことはしないよ。こうすると二人とも良い気持ちになるから」
「あの、いいんです。最後までしても。知ってます、どんなことするのか。私、我慢しますから」
「ううん、それは将来にとっておこうね。くっつけるだけだよ」
　そう言いながらも、理性が懸命になって誘惑と戦わなければなりませんでした。
　クリンとしたお尻が、スラリと伸びた白い脚からつながっています。後ろからだと、その白く丸い尻の間から、幼い秘裂の中身がハッキリと見えました。少しだけつるりとした外側がほんのわずかばかり広がっていて、その白い谷間の外側にまで、お湯とは別のヌメヌメとしたものが広がっているのが見えます。
　顔を近づけただけで、そのびしょびしょのピンク色の肉がヒクリと動きました。
　一つ一つがまだ、小さめなだけで、オンナとしての肉が全て揃っているのが見えたのです。濡れそぼった、柔らかそうな場所は、なんだか、どこまでも伸びて私を受け入れてしまいそうな気がしました。
『ダメだ、それだけは。あぁ、でも、オンナのパーツは、もう、とっくにちゃんと揃ってるんだよなあ。これなら、入るかも……　いかんいかん。何を考えてるんだ、オレは』
　考えてみれば、揃っているのは当たり前のことでした。しかし、我が家に来た日の、あの、純真で、何一つ汚れなく輝いていた少女の笑顔と、このピンク色のぬめぬめとしたオンナのパーツとが、私の中で一致しないのです。
　それなのに、私の怒張は、このヌメヌメとした肉ヒダに、早くおのれを埋め込みたくて、私をせかしてくるのです。
　まるで、別の人格が怒張に宿っているようでした。
　私は、震える手で外側を広げると、ゆっくりと腰を進め、ピンク色のぬかるみに先端部分をくっつけました。根本を持って、奥に見える入り口を中心に、ぬぷりぬぷりと動かすと、入り口全体が私を包み込む動きを見せます。しなやかな肉ヒダでした。
　ゴムでできた膜のように、どこまでも伸びていきそうです。
「ああ、気持ち、いいです」
　私は広げていた外側から手を離しました。そうすると、ホンの先端部分ですが、私は、茜ちゃんに包まれたのです。ぴっちりした肉が先端を半ば包み込んでいました。
　本能が、このまま腰を突き入れたいと叫んでいます。
　しかし、私は茜ちゃんに痛みを与えることを恐れました。
　茜ちゃんの入り口に、ぬぷりぬぷりとこすりつけることに専念したのです。
　入り口はわずかにくぼみ、そのくぼみにわずかに先端を埋め、またぬぷりと外側にこすり出す。指とは違い、表面がやわらかい怒張は、ぬるぬると動いて、多分舌に近い感触を与えたのでしょう。茜ちゃんは次第に息が荒くなってきました。
「ああ、すてき…、もう少し、大丈夫ですから、もうちょっと…」
　しばらく動かしているうちに、茜ちゃんの腰がわずかに動き始めました。私を迎え入れるような動きです。
　明らかに、私の強張りは、さっきより奥まで入っています。
　もう、既に、表面をこするだけの動きではありませんでした。
　処女膜には至らないにしても、私の亀頭部は半ば、茜ちゃんの内側のヒダに包まれています。ですから、動きは、こするだけというより、すでに、セックスの動きに似ていました。茜ちゃんのつるりとした外側には、既に亀頭全体が隠れ、内側の、膣の入り口にも、亀頭の半ば以上がめり込んでいました。
　ほんのあと一押しすれば、茜ちゃんの初めての秘腔にすっぽりと包まれてしまうに違いありません。
　しかし、私は、この風呂での出来事の中で、初めて、本能に歯を食いしばって逆らいました。
「ああ、もうちょっと、大丈夫ですから、ほんとです、もうちょっと強く。ください。ああ、もうちょっとだけ、ああ、ああん、あうう」
　恐るべきことでした。オンナの本能とでも言うのでしょうか。まだ、膣の感覚は知らないはずなのに、茜ちゃんは、自らの奥に侵入してほしいと言うのです。
　そう言いながら、茜ちゃんの腰はわずかに前後に揺れます。私は慎重に半ばまで埋め、抜き出す動作を繰り返しています。
「ああん、もう、なんだか、おかしくて、ああ、もう、お願い、おじさん、お願い、もうちょっと、もうちょっとだけ、お願い」
　焦れたように腰を突き出した時は、偶然にも、亀頭を埋め込もうとした瞬間でした。
　あ、っと思ったときには、亀頭は完全に没していました。
　私が、がっちりと茜ちゃんの入り口にとらえられたと感じた瞬間です。
「ああ、いい、ああん、おじさ…ん、いい、いっくっ！」
　身体をのけぞらしながら、茜ちゃんは、再びクライマックスを迎えてしまったのです。
　その瞬間、侵入の浅い私のものはツルンと飛び出して、茜ちゃんは崩れるように床に座り込んでしまいます。
　はあはあ言いながら、お尻をぺったんと床に付けて座り込んで、動けない様子です。
「大丈夫？」
　私は、茜ちゃんの呼吸が整ってから、のぞき込みました。
「ごめんなさい、おじさん、また、わたしだけ」
「いいんだよ、そんな。痛くなかった？」
「ううん、痛くなんて」
　そう言って、ゆっくりと首を横に振ります。まだ、目が潤んでいます。その潤んだ目で私をまぶしそうな動作で見ます。
「とっても、なんだか、身体が溶けちゃうような感じで。おじさん、あの、あの」
　何か言いよどんでいます。
「あの、あの、キスしてもらっても良いですか」
　考えてみれば、キスも経験しないうちに、ずいぶん、いろいろと経験してしまったのです。私は、すぐにチュっと音を立ててキスしました。
「ふふふ、これで安心、安心。おじさん、あの、それ、私にさせてください」
　茜ちゃんは再び私を座らせて、さっきのように目一杯口に入れるのです。
　ついさっきまで、自分の秘所に埋め込まれていた先端も、ためらうことなく、飲み込み、舌を絡めてきました。
　柔らかに、吸い付くような舌遣いです。
　先ほどから接触で刺激されていた私は、茜ちゃんの見事な口技に、あっという間に追い込まれます。
「あかねちゃん、ごめん、もう出るから、出るから、離して良いよ、出るよ、離して」
　しかし、茜ちゃんは離そうとせず、逆に奥へと入れてしまいます。
　ああ、だめだよ、ほんとうに限界なんだ。
　私は、茜ちゃんが、無理をしているのではないかと思ったのです。しかし、あえて引き抜くことはできませんでした。
　茜ちゃんの舌遣いが、巧みすぎたのです。
　あっという間に、電撃が私の背中を駆け上り、私は茜ちゃんの温かい口の中に引き金を引いていました。先ほど、出したばかりとは、自分でも思えないほどの量でした。
　どく、どくっと温かい口に中に出ていくのがわかります。私が出しているときに、絶妙のタイミングと強さで、私の先端から吸い上げるようにする動作は、男のつぼを押さえた見事なものでした。
　私は、結局、目一杯、茜ちゃんの口技を楽しんでしまったのです。
　ハッと気づき、茜ちゃんの口から、慌てて引き抜きます。私が出したものをもてあましているだろうと思ったからです。処女の女の子に無理矢理飲ませるような酷いことはできないと思いました。
「ありがとう、あかねちゃん、さ、出して」
　私が出したものをはき出すように促しました。
　何も応えないまま、茜ちゃんの口がゆっくりともごもごと動いた後、コクリと喉が動きます。
「あの、おじさんの、飲んじゃいました。だって、おじさんのだもの」
　そう言いながら、私の足の間から、こちらを見上げ、ニッコリと微笑むその笑顔は、まさに、妖艶そのものでした。
　さっき、炎天下の河川敷をニコニコしながら駆け上がってきた女の子は、そこにはいません。初めて我が家に来て、ぺこりとお辞儀をした純真な瞳の女の子。その輝く瞳を潤ませながら、今、既に柔らかくなり始めた私を、名残り惜しそうに舐めています。
「おじさん、エッチな女の子ですけど、また、くっついても良いですか」
「ぼくも、茜ちゃんとくっつくのは大好きだよ」
「ほんとう？うれしいです。あの、あの…」
　ん？
「いつでも言ってください。何でもします。今度は本当に、あの、あの、ホントに、してくれて良いんです。ううん、してください。」
　真剣な顔で訴えかけてくる茜ちゃんの顔には圧倒されました。しかし、ここまでのことをした今となっても、茜ちゃんのバージンをもらうことにためらいがあったです。
　いや、さっき、最後の瞬間に、少なくとも私の亀頭部は、すっぽりと茜ちゃんに包まれたのは事実です。
　しかし、私の意識の中では、依然として茜ちゃんはバージンだったのです。
　私は、それには答えず、ニッコリ微笑むと、茜ちゃんとシャワーを浴びました。夏の暑さが忍び込んできた浴室の中にこもる、淫靡な雰囲気を洗い流そうと思ったのです。
　茜ちゃんは、私が答えなかったことに不安だったのかもしれません。
　シャワーで濡れた身体を茜ちゃんは、私に背中を向けて身体を拭いています。一緒に風呂に入っても、やはり、改めて裸を見られるのは恥ずかしかったのでしょうか。
　いえ、ちょっとすねているのもあるのでしょう。
　あかねちゃん。
　はい、って振り返ったところを、私は抱き寄せました。
「これからもよろしく」
　私が唇を近づけるとうれしそうに、目を閉じてキスを受け入れる姿勢をとります。私が、舌を忍ばせても、素直に口を開き、私の舌が動くに任せます。
　舌を絡めると、私の舌に吸い付くように絡めてきます。まさに恋人同士のキスでした。長いキスの間に流れ込んでしまう唾液も、コクリ、コクリとキスの邪魔にならないようにしながら、喉の奥で飲み込んでいます。
　ずいぶん長い、長いキスでした。
　私が口を離したとき、茜ちゃんは、目を閉じたままうっとりとしていました。
　こぼれた唾液が、口元から垂れたままです。
　ハッと気づいた茜ちゃんは、慌てて口元をぬぐうと、私を見あげ、一言、よかったとつぶやきました。
「なんにも言ってくれないんで、心配だったんですよぅ」
　いつの間にか、甘えたしゃべり方になっていました。心のどこかが解けたのかもしれません。この、好ましい変化に、私はつい、本来のスケベ心が出てしまいました。
「あん」
「また、濡れてきたね」
　そうです。先ほど、流したはずのそこには、お湯ではない液体がびっしょりと濡らしていたのです。
「ごめんなさい。なんだか、身体がヘンなんです」
　ふふ、あやまることないさ。でも、ここは狭いから、あっちに行こうね。
　そう言って、茜ちゃんと一緒に、リビングに向かいました。
　あ、着替え、と片隅においた着替えを取ろうとする茜ちゃんの邪魔をして「おいで」とささやきます。
「恥ずかしい」
　小声で囁き返すように言葉に出して、そのくせ、少しもためらわずに、そのままの姿で私にくっついてきます。
　まだ、脂ののる前の、それでいて、女性として発展しつつある裸体が、私に子犬のようにじゃれつきながら、まとわりつくのは、純粋に楽しいものでした。
　二人は、裸のまま、茜ちゃんの作ってくれたサンドイッチと私の入れた紅茶でランチです。
　作る時も裸だよ。
「そんなのエッチですよぅ。恥ずかしすぎます」
　可愛らしい笑顔を赤く染めながら抗議をされましたが、結局、服を着るのをあきらめてくれました。
　そして、作っている最中の茜ちゃんの後ろから、お尻を触ったり、突然抱え込んで胸を触ったり、時には、足下からのぞき込んだりと、まあ、言うなれば新婚さんのような戯れを年甲斐もなくしていたのです。
　茜ちゃんは、そんな私のやることを全て、恥ずかしそうにしながらも受け入れてくれました。
　ゆで卵をむいている最中に胸をいじると、両手についた殻が邪魔で、私の手を押さえることもできず、たったまま、あんと喘ぐ姿が可愛くて、そのまま、本気で押し倒したくなってしまうこともありました。
　結局、ランチもそこそこに、また、くっつきあうことになってしまったのです。
　ちょっと考えてから、茜ちゃん達の部屋に行くことにしました。ソファベッドに横になると、茜ちゃんを抱き寄せます。
　狭い座面です。茜ちゃんは、私の上に寝そべることになります。
「重くないですかぁ」
　心配そうな茜ちゃん。
「うん、大丈夫、ちょっと息ができないだけ」
　ハッとして、私の胸からどこうとする茜ちゃんを捕まえて、抱き寄せ、キスします。
　降りなきゃと思いこんだからでしょう。初めは抵抗してましたが、私の舌がからみつくころには、抵抗せず、素直にキスに応じました。
「はあ、はあ、あの重いって…」
「うそだよ〜ん、こんなに軽いし、第一、この肌が気持ちいいんだから」
　そう言いながら、茜ちゃんのオッパイをつつきます。
「ひどーい、重いって言われてショックなんだから」
　ごめんね。
　ひど〜い、と頬をぷくっと膨らます茜ちゃんのご機嫌を取るため、背中に回した手を、あちらこちらに動かして、すべすべした肌を撫で回しました。
　水を弾く若い肌は、風呂上がりとはいえ、どこの肌もすべすべになっていました。私は、クリンと丸いヒップから、背中の上、肩胛骨の間、そして髪の毛まで、さらさらと撫で回したのです。
「あん」
　かすかに、そう発音して、茜ちゃんは目を閉じました。私の手が生み出す感触を味わっているかのようでした。
　私の手の動きにあわせて、時折、息が乱れるのは、感じているのでしょうか。
　試しに、ヒップの下側の、丸みの始まりの部分を指先でさらさらと横に薙いでみます。ああ、と今度はハッキリと快感を表す声を出したのです。
　思わず出したであろう自分の声に、うろたえるように、慌てて首を横に振る姿は、覚えたての感覚に戸惑うように思えました。
　双球の狭間から外側に向かうように、両手の指先だけをつかって、すっ、すっと何かを掻き取るように滑らせると、それだけで、また、ああと、今度はため息をつくように声を出してくれます。
　すると、今まで受け身一方だった茜ちゃんは突然、私に向かってキスを仕掛けてきました。
　私の中に差し込まれる茜ちゃんの舌は、最初はおずおずと入ってきましたが、何度も、迎え入れたそうに、舌を動かします。
　もっと、口の中の茜ちゃんを楽しみたい気持ちはありましたが、茜ちゃんは、やはり、自分が積極的になるより、受け身になりたいのでしょう。私の舌を導くようにして、自分の口に迎え入れます。
　相変わらず、手は動かし続けていました。背中を下側から掃くようにしてなで上げると、私の舌と絡ませたまま、快感のうめきをあげます。
「おじさん、あの、上になってくれませんか。なんだか、私、上だと落ち着かないんです」
　いいよ、といって身体を入れ替えました。座面の背もたれ側に茜ちゃんを優しく降ろして、私は、ソファからいったん床に下半身を降ろします。　
　その時、茜ちゃんの腰に私の怒張が触れました。今日はどうしてしまったのでしょうか。信じられない回復を見せていました。
　日に３度、などしたことがなかったのですが、今の私は、隆々と逞しい姿となっていました。
　茜ちゃんは、私が再び大きくなったことに気づきました。ちょっと触って、大きさを確認したのでしょうか。安心したようにニッコリするのです。
　私は、そのまま、茜ちゃんも床に降ろすことにしました。寝かせたまま、そっと床に降ろし、私の横に寝かせます。
　この部屋は、私がよく、昼寝に使います。フローリングの真ん中には、カーペットが敷いてあり、そのまま寝ても背中が痛んだりすることはありませんでした
　その上に降ろしたのです。
「うれしい」
　そう言うと、茜ちゃんは私の再び逞しくなった怒張をそっと動かしました。
「元気ぃ」
　そう言うと、静かに手を動かしています。
　ふと見下ろすと、茜ちゃんの胸の先端が、さっきのように飛び出しています。 私は迷うことなく、その先端を唇でついばみました。
「あん、んんん」
　先ほどとは違う、鋭角的な声を出して、首を横に振ります。
　調子に乗って、両方の胸を渡るように、交互についばむ動作を繰り返すと、声が甘く、しっとりとなってきたのです。
　その一方で、私を握る右手は、忘れずにずっと動かし続けていました。
「痛かったら言ってね」
　そうささやくと、私は右手をそっと、下に伸ばしました。ただ、茜ちゃんは痛くても我慢しようとするのではないかと、ふと感じられて、私は、その表情を見つめながら指を狭間に忍ばせました。
「ああ、いい」
　今度はハッキリと、声に出しました。
　その瞬間、私の指は、ぬかるみに包まれた小さな豆を探り当てています。まだ、それと簡単にわかる大きさではなく、襞ヒダに埋もれるようにしていたのを探り当てることができたのです。
　そっと、そーっと、茜ちゃんのクリを、静かに滑らせるようにヒダの上から撫でます。
「ああん、あああ、それ。おじ、さん、ああ、なんだか、おかしくなっちゃいます」
　指が動くにつれ、さすがに、私を動かすのを忘れるくらい、茜ちゃんは感じています。唇は相変わらず、乳首をついばみ、指は、クリを慎重に、慎重に、ぬかるみとともに動かしています。
　今回、入り口付近を触らなかったのは、怖かったからでした。入り口を触ってしまうと、先ほどの続きになってしまうのではないかと。
　さっき、亀頭が幼い秘裂に埋まってしまったと言うことは、かろうじてバージンを守ったといっていい限界でしょう。
　もう一度、同じ姿勢になれば、そのまま、こらえることなどできないと思ったのです。
　しかし、今は、だんだんと茜ちゃんは快感が高まっており、もうすぐ、また絶頂を覚えるはずです。
　私を握る右手も、今では、握っているのが精一杯の感じです。
　やや、眉を寄せ、口で荒い呼吸をしながら、何かに耐えるような表情を見つめると、頂は近そうです。小さなうめき声も絶えず出ています。
　このまま、逝かせてしまおうと、指の動きを速めたときでした。
「おじさん、もう、もう、やめて」
　急に身体を起こそうとします。
　初めて、快感に逆らう動きでした。
　え、いやなの？痛い？
「ううん、とってもすてきです。でも、このままじゃ、このままじゃ、また、私だけになっちゃう。おねがいします。試してください。我慢しますから」
　私を握る右手に力がこめられます。
　驚きました。自分のオーガズムが間近なのに、茜ちゃんは私との体験を求めてくれたのです。そんな健気な、いじらしい言葉に逆らえるわけがありません。
「じゃあ、痛かったら、きっと言うんだよ、いつでもやめるからね」
　私は、そう言いながらも、果たして、痛みをちゃんと訴えてくれるか疑問を持っていました。痛ければすぐ逃げられるように、私は、正常位ではなく、先ほどの風呂場での姿勢を選択します。
　ソファに上体をもたせかけ、膝立ちした両足を思い切って広げさせます。お尻だけ突き出した姿勢。
　これなら、私が侵入する痛みに耐えられなければ、すぐ腰を逃がすことができます。
　一方では、この姿勢は先ほどのように、ちょっとしたアクシデントで簡単にすっぽりと入ってしまう可能性もありました。
　ひょっとしたら、私は無意識のうちに、そこまで計算していたかもしれません。
　後ろから、改めて眺める姿は、見事でした。
　まだ、全然肉が付いていない腰から伸びた、すらりとした足。そのつけにある秘所は、後ろから見ればまだつるつるの外側で、その裂け目から、ピンクと言うより、やや赤みがかった、茜ちゃんのオンナの肉そのものが覗いています。その向こう側には、先ほどからのイタズラで、尖りきった先端となった、下を向いても形がまったく崩れないオッパイが見えます。
　そのオンナの肉は、私の視線を受け、ヒクヒクとうごめいています。
　柔らかそうな襞に囲まれるようにして、ひっそりとピンク色の入り口があります。
　ヒクッと動くその場所に、私は、そっと怒張を近づけました。
　私の気配を察したのか、わずかに身じろぎしています。
　襞に囲まれた入り口に私は、ゆっくりと押し当てました。決して、強引にならないよう、右手で支えながら、十分に濡れた内壁をヌルヌルと掻き回すように動きます。
　やはり幼くても女性の身体です。
　入るべき場所が、私を呼び込むように、わずかにくぼみ、その内側に誘います。
「あぁ、ああ」
　密やかな、ため息のような声が漏れると言うことは、茜ちゃんも、その入り口で感じていると言うことです。
　調子に乗って、襞に囲まれたその入り口に、少しだけ埋め込んでは、すぐ抜き取る動作を繰り返します。
　埋め込む瞬間は、このまま突き入れてしまいたい衝動と戦うのが大変でした。しかし、それでも、茜ちゃんに必要以上に辛い思いはさせたくなかったのです。
　細い腰つきをみると、標準サイズの私のものも、大き過ぎると思えたのです。
　しかし、茜ちゃんの気持ちは別の所にあったようです。
　きっと、オンナの本能が、私を迎え入れたくてしかたなくさせていたのです。
　そして、私が入り口でゆっくりと動くことは、十分に気持ちよく、オンナとしての本能は、さらなる快感を求めて、もっと深い挿入を望んだのでしょう。
「あ、おじさん、お願い、もうちょっとで良いんです、お願い、私に、ください」
　ああ、と身を震わせてねだる声は、ねっとりとした色気を帯び、私の理性は、またぞろ、麻痺し始めてしまったのです。いえ、相手の年齢を考えれば、最初から分別ある行動ではないのは分かりきっていますね。
　しかし、痛みを与えまいという決意は本当だったのですが、一方で、さっき、私がはまりこんだところまでは大丈夫だろうという思いも身をもたげてしまったのです。
　先ほど、風呂場で、亀頭を埋め込んだ瞬間に、クライマックスに達してしまった姿が目に浮かびます。
　あのガッチリと固定されてしまったような幼い秘裂の締め付けを、オトコの本能が強烈に求めていました。
　私は、再び前進を開始します。
　と言っても、そんなに違う動きではありません。
　ほんの数センチ、肉襞に埋め込んでしまえばいいのです。
　私は、さっきより少しだけ、力を加えました。
　わずかな抵抗感が私を包み、あっけないほど、簡単に、カリまでツルリと埋まってしまいました。
　包み込まれた瞬間、ああと叫ぶ茜ちゃん。
　一瞬首をもたげた後、、そのままがっくりと首をうなだれ、はあはあ喘いでします。軽く達してしまったようした。
　しかし、さっきと違って、今度は、私に全てを差し出すポーズは崩しませんでした。
「はあ、はあ、はあ、はあ」
　茜ちゃんの快楽が続いていることを、その荒い息が教えてくれています。
　私は、その場所までの、抜き差しを開始しました。
　一度、抜き去っては、またゆっくりと埋め込んでいく。先ほどまでとは違って、私は確実にとらえられ、包み込まれています。
　茜ちゃんは、ことに、私が抜き取る瞬間がお気に入りのようで、その度ごとに、声を出すようになってきました。
　「あん」という可愛い声を聞くと、包み込まれる感触とともに、私は急速に高まってきました。
　まさか、それを察したのではないでしょうが、急に茜ちゃんは上体を突っ伏し、ソファに顔を埋め込みます。あるいは、それは茜ちゃんの決意の姿勢だったのかもしれません。そして、私の方に向けて懇願するのです。
「おじさん、おねがいします、なんだか、へんなんです、あの、笑わないでくださいね、もっと奥に、奥にほしいんです」
　それは、ちょうど、許される一番奥へと入ろうとしていた瞬間だったのです。もちろん、そのタイミングを自分のカラダに聴きながら、茜ちゃんなりに計算したのでしょう。
　ごめんなさい、と言いながら、私の侵入する動きにあわせて、自らの腰をグイと後ろに突き出したのです。
　私は、その瞬間、不意に、通過してはならない狭い部分を通り抜けてしまったのを知りました。
「あうう」
　首を舌にねじ曲げて、茜ちゃんは、身体を硬直させています。
　今度は快楽で硬直しているのではありません。おそらくは、強烈な痛みを、かろうじてこらえようとしている姿でした。
「あかね　……ちゃん？」
　何でも無いのと言いたげに、苦痛を肩でこらえながら、ゆっくりと首を振る少女の白い表情。
　あるいは、すぐに引き抜くべきだったのかもしれません。
　しかし、すっぽりと私の怒張を包み込む、その場所の心地よさに、私は、抜くどころか、自分を、さらに一番奥まで進めてしまいました。
「うっ」
　さすがに、その瞬間は肩を丸め込むようにして、苦痛のうめき上げます。
　破瓜の瞬間以上の衝撃を味わったのでしょう。
　私は、スッポリと幼い美肉に全体を包まれていました。
　茜ちゃんは、生まれて初めて、自分の中に他人を迎え入れたのです。
「あかね、ちゃん？」
　心配ならば、本当は抜き去るべきです。
　しかし、その瞬間、抜き去ることなど少しも頭に浮かびません。
　初めて味わう、強烈な弾力性のある締め付けを、もっと、とことん、味わい尽くしたがっているオトコの本能のせいでした。
「だい、じょうぶ、ですから、あの、ああ」
　はあはあ、口で息をしながら、それでも腰を引っ込めようとはしませんでした。
　思わず、私は、ゆっくりと動き始めてしまいます。
「ああぁ」
　私が抜き取っていく瞬間、密やかな声が漏れます。ホッとしたとも、ため息とも、快感ともつかない声です。
　しかし、私はそのまま抜き去ることなどできませんでした。入り口のすぐ内側まで抜き取っておいて、私は、反転してしまったのです。
　再び、ゆっくりと、隙間一つない、ヌルヌルした肉壁に私は包み込まれます。
　途中の狭くなっている部分をカリが通過する一瞬は、背中がヒクンと動きましたが、私が奥まで入れても、痛いとは一言も言いませんでした。
　肩胛骨を浮かび上がらせながら仰け反る背中には、少女なりの強烈な決意が浮かんでいた気がします。
『茜ちゃんは、オトコが逝くことを望んでいるんだ』
　そう思えてしまう不思議さは、なにも、私の都合だけではない気がするのです。
　こうなってくると、私が早く達してしまうのが、一番良いと思えました。
　しかし、次第次第に、痛みから来る緊張感が、薄れているようにも見えます。
「茜ちゃん、とっても気持ちいいよ。ごめんね、すぐ終わるから、ちょっとだけきつく動いていいかい」
「ああ、うれしい、あの、私も、なんだか、ああん、ちょっとヘンなんです、もっと動いてください。大丈夫だから、ああ、動いて」
　私は、フェニッシュを迎えるべく、静かに、しかし、止まることなく動かし始めました。
　さすがに、少し痛みの方が強いのでしょう。先ほどのように艶めかしい声がなくなり、かわりに、私が突き動かすのにあわせて、あ、あ、あと短い声を放ちます。
　初めからブレーキ無しで動かしたので、強烈な締め付けのナカで、10回も動かさないうちに、限界に達したのです。
「茜ちゃん、出すよ、出すよ」
「いいんです、すきなようにして…」
　私はとうとう茜ちゃんの細い腰を両手で捕まえて、狭い襞の奥に、ドクドクと、カラダの奥からあふれ出るような男のエキスを注ぎ込んでいました。
　この日で一番深い快楽の中での放出でした。
「ああ、熱い」
　確かに、茜ちゃんはそう言いました。
　女性によって、そして、経験によって中の感覚は違うらしいのですが、特別に敏感な女性というのが、まれに存在するそうです。
　茜ちゃんは、破瓜の痛みが、まだ残っているのに、その中でも、私の放出したものを「熱い」と感じることができたのです。
　しばらくの間、私を中に入れたまま、茜ちゃんは、じっとしていました。私はそれに甘えて、次第に柔らかくなっていくまま、じっと中の感触を味わっていました。
　しかし、ついさっきまで処女であった、狭いすぼまりは、弱った侵入者をいつまでも入れていてはくれませんでした。
　ぷにゅうと言う感じで、私のものははき出されてしまったのです。
　私が抜け出ても、まだ、入り口が完全には閉じませんでした。
　男が抜け出たことを感じた茜ちゃんが身じろぎすると、わずかばかり空いた隙間から、もはや、余り中身がないであろう、私の白濁した液体がポタポタこぼれ落ちました。
　窓の外には、じりじりする夏の日差しが、コンクリートを焼いている午後のことでした。