第７章 ２人の夜　〜奔流〜

　それからのドタバタは、今思うとおかしいほどでしたが、我が家がこれほど慌てたことはありませんでした。
　圭司君が、車にはねられたのです。出会い頭でした。
　ぶつけたのは、我々の同業者。それも、こともあろうに、茜ちゃんの担任でした。平謝りです。
　しかし、これは私達にとっても、幸運でした。
　茜ちゃんから聞いていて、事前に事情を知っていた彼が、私達を初めから「保護者」としてくれたため、法的には保護者ではない私達のことも、なんとなく、疑問を持たれなかったようです。
　まあ、事故の関係者が、全員「学校関係」と言うことで、警察も腰がひけていた面もあるかもしれません。
　茜ちゃんの担任にとっても、私達が保護者なのは大助かりだったと思います。保険で済む物はそれとして、あとは、姉弟のためにいろいろな援助をしてもらう約束で、事故を内密に処理できたからです。
　まあ、学校の中で、先生は茜ちゃんに頭が上がらなくなるでしょうが、それくらい仕方のないことです。
　
　最初は勘違いから、重体なのかとも心配しましたが、右腕の単純骨折以外は、大きな外傷はありませんでした。とりあえず、様子を見るために一週間の入院と言うことになったのです。
　多分、救急隊の人は、それほど重体だとは思わなかったのでしょう。運ばれたのは、小さな個人病院でした。看護師の人もそれほど大勢いるわけでもなく、夜間は付き添いが必要です。そこで、妻が泊まり込むことになりました。
　大丈夫？
「うん、個室だけ空いてたのが逆に助かったわ。補助ベッドでちゃんと寝られそうだし。その間は、家のこと頼むわね」
　もちろんいいけど。

　茜ちゃんの、たっての願いで、その晩だけは妻と二人で泊まり、翌日からは妻が付き添うことになったのです。
　最初の晩は、さすがに、薬が効いたのか、ぐっすり寝ていたそうです。翌朝、私が行ったときも、まだ寝ていました。
　だから、つい、このあいだ買い込んだ、カメラを仕込んだＣＤＭＤプレイヤーをさりげなくおいてしまったのです。スピーカーに開いた穴から、数ミリほどのレンズが覗き、ベッドサイドの棚に置くと、斜め脇から見下ろすような角度で撮影できるはずでした。
　まさか、こんなに早く使うことになるとは思っても見ませんでしたが、早速、買い込んだビデオが役に立ったと言うことになります。

　夏休みだったのが不幸中の幸いでした。退院まで、妻は仕事を休んで、付き添うことができます。
　昼間、検査した結果、右腕の骨折以外は、本当に異常がなく、まあ用心のためと言いながら、それでも予定通り、１週間の入院を申し渡されました。
　本当は、保険で個室代は出ないそうですが、蛇の道は蛇で、院長が交渉すると、たちどころに、ＯＫがでました。まあ、こういう世界は持ちつ持たれつなのでしょう。
　消灯時間ぎりぎりに、妻と交代しました。さすがに昨日はショックと疲れとクスリのせいなのか、あっという間にねてしまったそうですが、今日は、違います。
　骨折以外は、目だった怪我もないようですから、ちょこっと検査を受けたくらいでは、元気が有り余ってしかたないのでしょう。
　こんな時って、男だったら、ヤリたくなるんだよなあ。
　外科病棟でも、整形外科の患者は、看護師さんを口説こうとする人が多いというのも、圭司君の様子を見るとわかる気がしました。なにしろ、有り余る「精」のはけ口がないのですから。
　昼間は、私と茜ちゃんが交代で見ていました。夜に入って、妻が顔を出しました。
　今夜も、妻が付き添うのです。
　現金なモノで、妻の顔を見ると、ことさらにうれしそうな笑顔を浮かべてから、ごめんなさいと謝ったそうです。
「心配したんだからねぇ。今日は、ねる前のお話代わりに、たっぷりお説教してあげるから」
「せんせい、それ、勘弁してぇ」
　自由の利かない右手で頭を覆う格好をしながら、圭司君がひょうげて見せ、私たちは、笑い出してしまいます。
　よし。もう大丈夫、こんなに元気だからね。じゃ、僕は、これで。圭司君、ちゃんと眠るんだよ。
「はい」
　素直に頷く圭司君の目は澄んでいました。
　君は、このベッドで眠れるかな？
　やや狭いベッドを指して妻に聞きます。
「う〜ん、どうでしょ。まあ、無理なら、こっちの広いベッドで一緒に寝るわ」
　多分、深い意味もなく言ってしまったのだと思います。だから、私がニヤリとすると、きょとんとした表情をつかの間してから、ようやく自分が言った言葉の意味に気がついたのでしょう。
「何よ、またあ、もう、莫迦」
　私の腕を、愛情を込めてひっぱたきます。
　じゃ、お休み。
　病院を後にする時、私はさりげなく、リモコンで撮影を開始していました。密やか動きに、二人とも気がつきません。
『何もないはずだけど、でも、ひょっとして。ま、そうは、なかなかなぁ』
　もちろん、妻のことですから何もあるわけはありませんでした。
　それでも、買ったばかりのカメラを試してみたかったのです。
　妻の大胆な行動を期待しつつも、それは妻の浮気を意味するということです。自分の行動を棚に上げて、私は、正直言って、何も起こらないと思っていました。
　
　家に帰ると、さすがに心配そうな茜ちゃんがいました。
　しかし、一方で、骨折以外は大したことがないというのは、昼間付き添って分かったはずでした。だから、茜ちゃんの頭の中には、心配と同じくらい、いえ、それ以上に、私と二人きりで夜を過ごせる期待があったのだと思います。
　そんな期待があったせいでしょうか。既にお風呂に入っていたのに、服装は、ノースリーブの白を基調としたサマードレスでした。
　夫婦揃っての本好きです。私の家は、どこでも本が読めるように、普通の家庭より明るい照明がついています。
　その明かりに照らされて、まぶしいように感じたのは、何もドレスの白が反射しただけではなかったのです。
　細いのに、しっかりと、女の子の柔らかさを見せている白い二の腕の、柔らかそうなラインが、男をどきりとさせる鮮烈なシゲキを放っています。
「おじさん、二人っきりですね」
　ニッコリしながら、私を見上げる表情には、若さと言うより、オンナの色気がにじみ出ていました。
　ドキリとした私は、こんな年下の女の子にうろたえてしまった照れ隠しに、脇を通り抜けて、ダイニングキッチンに向かおうとしました。
　スッと私の前を通せんぼ。
　左によけても、また、通せんぼ。
「おじさん」
　私の目を見つめながら、ゆっくりとあごをあげ、目を閉じていきます。
　はいはい。
　私は、細い、小さなあごを片手で支え、チュッと軽くキスすると、さっと、通り抜けてしまいました。
「あん、ずるいぃ」
　背中にぶら下がるようにしてついてくる茜ちゃんとダイニングに入ります。
　ねぇ、お茶を入れてくれるとうれしいんだけど。
「ふふふ、はい。どうぞ」
　なんと、テーブルの上には、ちゃんとお茶の支度が調っていました。
　手際良いね。
「はい、下を見てたらおじさんの車が入ってくるのが見えて。今、お茶、入れますね」
　なかなか、良い手つきで、急須を用意する茜ちゃんを見て、まぶしかった理由がわかったような気がした。
　ノースリーブの腕まわりが、大きく開いていて、肩から、脇のかなり下まで開いているデザインです。胸元も、大きく広がっています。
　まぶしかったのは、その服の下から覗いている、生命のきらめきを、あふれるほど持った白い肌が、私の目を刺激していたからだったのです。
　そして…
　お茶を注ぐために、ちょっと前屈みになった瞬間、大きく開いた腕まわりから、胸のふくらみが丸見えになったのです。
　ああ、やはり私はスケベな男です。
　あの、シンプルな白いブラが見えることを期待して、つい目がそこに行っていたのです。しかし、そこには期待した布地はありませんでした。
　先端のピンクの乳首まで、くっきりと見え、私の位置からは、お腹まで丸見えでした。かがんでいるので、すべすべしたお椀型の乳房が、プルンという感じで、揺れます。
　お茶を最後の一滴まで、きちんと注いでから、はい、っと私に差し出してくれます。
　その間、たっぷりと、ぷるぷると揺れる胸を鑑賞してしまいました。
　私のスケベ心を知ってか知らずか、クスリと笑うと
「どうですか、でも、さすがに、これ外ではちょっと恥ずかしいですね」
　どうして？
　私はわざととぼけます。
　ほら、っと腕を上げて見せます。まだ、すべすべの脇の下のあたりを指しています。
「これ、ここが開いているんで、ブラの横が見えちゃうんです。だから、今はしてませんけど」
　ふうん。
　私は、初めて知ったような顔でうなずいて見せます。
　そう言えば、胸の所も開いてるね。
　これだけ開いていると、じっとしていても、フルカップのブラなら端が見えてしまうかもしれません。開いた襟元から、盛り上がり始めている裾野が見えています。
「ああ、これ、ホントはリボンがあるんですけど」
　右手で振って見せた細い紐のような物がリボンでしょうか。
「これ、家の中だけで着ますね、可愛いんですけど、見えちゃうから」
　う〜ん、リボンをすればいいだけのような気もするけど。
　入れてくれたお茶をすすっていると、茜ちゃんは、わざわざイスをこちらに寄せてから隣に座ります。
「へへっ」
　楽しそうに身体ごと近寄って、私の肩に、そっと頭を乗せます。
　横から見ると、裾野からの柔らかい盛り上がりがきれいに見えていました。
　私は回した手をそっと、腕に滑らせます。ややひんやりした肌は、すべすべして私の指がなめらかに肩にたどり着きます。指が肌を滑っていくのは、触る方も快感でしたが、茜ちゃんにとっても、感じないわけにはいかない、妖しい感覚をもたらしたようです。
「ああ」
　ため息のような声を出して、茜ちゃんは目を閉じます。　
　そのまま、手は吸い寄せられるように、服の下に入ってしまいました。
　腕よりもひんやりした、柔らかな裾野を辿ります。手は頂点まで一気に滑っていきました。
「あん」
　茜ちゃんは、声を出すと、そのまま、上を向きました。唇が、少し開いたまま私に向けられます。リップもつけていないのに、その唇は湿ったつやを見せ、私は、その誘惑に耐えきれませんでした。
　そっと重ねた唇は、あっという間に、激しいキスとなり、私の舌は茜ちゃんの口の中をむさぼるように、蹂躙していました。
　その間も、私の両手は、脇から入りこんで、ひんやりとした素肌を這い回っていました。大きく広がっている腕周りは、私の両手の動きを自由にしました。まるで触ってもらうためのドレスと言っても良いでしょう。私は、ひょっとして、そんなことまで想像してこのドレスを買ったのかとも思いました。もちろん、まだ、経験のすくな少女が、男の手を誘惑するドレスをそうと知って選ぶとも思えません。
　私は、抱き寄せるようにかき抱いて、今度は耳をしゃぶります。くすぐったそうに肩をすくませますが、大人しくしています。気の済むまで耳を味わった後、私は舌を尖らせて、すうっと首筋に這わせます。
「きゃう、くすぐったいですぅ。あん。あああ」
　くすぐったさだけではなさそうな声を出して、それでも、懸命にじっとしています。私がしたいことを、好きなようにさせるために耐えているのでしょうか。
　その我慢する仕草がいじらしくて、なおさら、舐めるのに時間を掛けたくなりました。
　そっと、サマードレスの左肩を外すと、簡単に白い肩が出ます。そこをめがけてしゃぶり付き、甘噛みします。歯の跡がつくかつかないかの力で、肩口から首に向かって、そっと、何度も、歯を立て続けます。
「ああ、感じる」
　今度はハッキリと、ととろけた声で快感を告白するのです。
　私は耳に舌を入れ、そっと耳たぶを囓りながら、感じるの？と聞きます。
「恥ずかしいですぅ、けど、けど、なんだか、あの、お腹のあたりが、むずむずしてきて」
　その時、茜ちゃんの右手は、すでに、思いっきりふくらんでいた私の怒張をズボンの上から撫でてきました。
「うれしい。私がくっついているからですよね」
　耳をしゃぶられ、うめくような声を合間に出しながら、そう言って、茜ちゃんの右手は、幾度も私の上を撫でるのです。
　私はいったんその手をどかしてから、右肩からも、ドレスを抜いてしまいました。細身の身体から、すとんと言う感じでドレスが落ちます。座ったままの、お腹のあたりにふわりとまとわりつきました。
　普段食事をしているテーブルの前に、茜ちゃんの形の良いオッパイが、明るい照明の下で輝くように見えています。
　私の視線に気づいたのか、急に、恥ずかしいと言って、両手で隠してしまいました。
　私がその手を、つかんで優しく引き離すと、それ以上は抵抗しませんでした。
　少しも重力に従おうとしないお椀型のオッパイを、ゆっくりと鑑賞します。
「恥ずかしい…です」
　消極的な抵抗もいつしかしなくなり、私の視線を目一杯浴びながら、はあはあと吐息だけが速くなってきます。茜ちゃんの抵抗が止まったことの理由の一つに、どうして良いかわからなかったと言うこともあるのでしょう。
　私の次の行動を待ち、受け身になっているので、動くきっかけがなかったのです。
　私はふと目の端に、テーブルの上の絆創膏が目に入りました。
　弟が怪我をしたと聞いて、動転した茜ちゃんが慌てて出した救急セットの一部でした。　いや、あの時は驚きました。慌て絆創膏を持って飛び出そうとする茜ちゃんを身体で抱えるようにして止めなければ、どこに走り出していたことやら。
　慌ててしまって。すみません。と謝る茜ちゃんの表情は、まさに弟思いの姉でした。いやいや、謝ることないんだよ。僕もハサミを出すの協力しちゃったしさ。そういって、二人で笑ったのが今朝でした。
　片付けるひまもないほどのドタバタだったのです。
　その絆創膏を手に取ると、茜ちゃんに言ったのです。
　あのさ、ちょっと、その手を後ろに回してくれる？
　突然の私の言葉に、戸惑いながらも素直に従ってくれます。
　背もたれの後ろに伸ばした両手を、私はすばやく、絆創膏でひとくくりにしてしまいました。
「え、何、何？」
　大丈夫、ちょっと隠せないようにしただけだから。
「あ〜ん、恥ずかしい」
　さっきから見られていたのに、やはり「かくさない」のと「かくせない」のは違うのでしょうか。　
　ぺろっと乳首の先だけを舐めてみます。
　あん、と短く叫んだ後は、不自由な身体を精一杯動かして、私の攻撃を逃れようとします。ほら、気持ちいいんでしょ？お尻、動いているよ
「気持ちいいけど、ああ、なんだか、あんん、じっとしてられなくて、あん、独りでに動いちゃうんです、あん」
　エッチな気分になっちゃったの？
　私が耳をしゃぶりながら尋ねると
「ああん、そんなこと、あう、ない、で…す」
　と答えた後、ちょっとだけ間をおいて、こくんと頭を縦に振りました。
「ごめんなさい、エッチな子で、あん、でもぉ、ああ、おじさんが、あん、エッチに触るからで、あううっく」
　その瞬間、軽く達してしまったのでしょう、のけぞるようにして、一瞬、びくんとなった後、はあはあ息をしながら力が抜けてしまいました。
「気持ちよかった？」
　うんと素直に頷く姿は、少女そのもの仕草です。
　その仕草が、幼いオーガズムの告白なのですから、オトコとして、これ以上のコケティッシュな光景は見られないでしょう。
「ごめんなさい、私ばっかり、おじさん、私どうしたらいいですか」
「いいんだよ。おじさんはね、茜ちゃんが、今みたいに気持ちよくなってるところを見るのが大好きなんだ。もっと、気持ちよくなってるところを見せてね」
「あああ、恥ずかしいですぅ」
　語尾を伸ばしながら、下を向いてしまいます。
　形の良いオッパイをむき出しにして、隠すこともできない茜ちゃんを見下ろしながら、私は服を脱ぎ捨てていきました。
　昼間は、ずっと病院にいただけとは言え、まだシャワーを浴びていない身体は、男の匂いに満ちているはずです。ふと私は茜ちゃんを試してみたくなりました。
　イスごと茜ちゃんをテーブルに寄せると、私はテーブルの、その正面に乗りました。端に座ると、私の怒張は、茜ちゃんの目の前です。
　私は、茜ちゃんがどう反応するか見たいと思ったのです。
　しかし、ためらうことなく、口を開くと、不自由な身体を精一杯前に倒して、屹立した怒張を飲み込んでいったのです。
　私の股間に、顔を沈めています。硬く屹立したモノは、激しく動く舌に、舐められています。見下ろすと細い首が一生懸命、私のために曲げられていました。薄い肩の肉が、不自由な方向に曲げられた腕に形をゆがめています。
　ギシッ、ギシッとイスの背もたれが鳴きます。
　気がつきました。昨日とは違う舐め方です。舌がカリの周囲をチロチロと掃くような動きをしては、コクリと飲み込むのです。
　え？どうしたの。
　一瞬だけ、私から口を離し
「おじさんの、おいしいんです」
　私のものは、昨夜の簡単なシャワーから洗っていません。それをまるで、ていねいに拭き取るかのように、舌できれいにしては、それを飲み込んでいるのです。
　私は感動してしまい、不覚にもその瞬間、放ってしまいそうになったのです。
　放ったとしても、きっと、また、そのまま飲み込もうとしてくれるでしょう。
　しかし、私は、２人きりの夜の最初は、茜ちゃんの奥深くへ出したかったのです。
　吸い付くように飲み込んでいる茜ちゃんの口を、多少強引に外すと、茜ちゃんの横に降り立ちました。そして抱き上げるようにして、後ろ手のまま、茜ちゃんをイスから引き抜いたのです。
　サマードレスが落ちるのに任せ、茜ちゃんの上半身をテーブルにうつぶせます。足はつま先立ちで、お尻を後ろに突き出した形です。
「大丈夫？痛くない？」
　腰の上に、くくられた両手が頼りなさそうに、置かれています。
「平気。すきなように、して、ください」
　茜ちゃんは、きっと、このまま私が入ってくると思ったに違いありません。だからこそ、私が入りやすいように、不自由な上半身を動かし、両足をさらに広げたのです。
　濡れているという確信はありました。それでも、私はやはり、その前に茜ちゃんを舐めたかったのです。
　後ろにしゃがみ込むようにして、真後ろから覗くと、まず目に飛び込んできたのが、少しくすんだピンクのお尻の穴でした。
　両手で広げられた尻肉に驚いたように、そのくすんだピンクの場所が、ヒクンとすぼまる動きを見せます。
　私は、今までそんなところを舐めたいだなどと思ったことはありませんでした。しかし、そこを見た瞬間、舐めずにいられなかったのです。
　私の舌が自分の排泄孔にこじ入れられようとしていることに、茜ちゃんの狼狽はすさまじいものでした。懸命にお尻を振り私の舌から逃れようとします。
「きゃっ、おじさん、そこ、ちがいます、そこ、きたないです、そんなとこ、ああん、やめて、お願い、です、そんなとこ、お願い、しま、あん、あん！いやあ、あうう！」
　私は、同時に敏感なボタンにも指を伸ばしていました。本来の入り口も反対の指で浅くなぞります。
　三カ所を同時に責められ、どこまでがどこの快感かわからなくなってきたのでしょう。もはや、逃げる動きもできず、ただ、後ろ手に拘束された手だけが、弱々しく、握りしめられていました。
　そのまま、唾液でヌルヌルになった尻孔に、舌先をほんの少し差し入れた瞬間でした。秘唇では到底不可能な強い力で舌先をギュウッと締め付け、身体がヒクンとなってしまったのです。
「あううんん、ダメ、また、来る、来る、あ、んんん、あぁ〜」
　一度達してしまうと、尻孔もゆっくりと広がってしまいます。ヌルヌルと出し入れをしてみると、といってもほんの数センチばかりですが、茜ちゃんがとうとうこらえきれなくなったように
「おねがいです、もうもう、おじさん、あの、お願いします。ほんとうに、後で何でも言うこと、聞きますから、お願い、もうそこは、許して…」
　明らかに、快感の混じった反応でした。
　しかし、まだ、男を知ったばかりの女の子にとって、排泄する穴から生み出される快感は、許せなかったのでしょう。それでも、おかげで、後の楽しみが生まれました。
　私は、ゆっくりと立ち上がり、もう、ヌルヌルと、びしょぬれになった茜ちゃんの本来の場所に、今度は、怒張を埋め込んでいきました。
　やはり、昨日、突破したばかりの処女膜は、わずかに抵抗感をみせ、私の一番ふくらんでいる部分にゴムよりも硬質の薄い何かが引っかかる感じでした。
　破れ残った処女膜に違いありません。
　かつて、妻の処女を散らした時よりも、硬い弾力があるような気がします。
「ああ、うれしい、やっと、ああ」
　ホッとしたような声を出しながら、テーブルに上体をベッタリとつけ、ヒクンヒクンと中が動きます。
「痛くない？」
「大丈夫、なんだか、あの、あの…」
　？
「あの、大丈夫ですから、あの、もっと」
　そう言った瞬間、自分でおねだりしてしまったことが恥ずかしかったのでしょう。ああと叫んだまま、恥ずかしそうに硬いテーブルに顔をつけます。
　私は、もう限界でした。腰を両手で固定しながら、もう何の遠慮もなく大きな動きをしました。二人の体重に、頑丈なはずの重厚なテーブルがミシミシいいます。
　背中を、たまらない射精前のムズムズ感が立ち上ってきています。
「もう、出るよ、大丈夫？」
「ああ、出してください。来て。私の中で、おじさん、お願いぃい、私も、あう、ああ！きちゃうから、あああ、あう！い、いくぅ」
　短くても充実した交合というものがあるのものです。この時がそうでした。
　入って５分もたたないうちに私は茜ちゃんの奥に、たっぷりと注ぎ込んでしまったのです。しかし、これも、茜ちゃんの天性の物なのでしょうか。男の絶頂に合わせるようにして、自分も大きなオーガズムを感じていたのです。
　弾力のあるゴムに包まれているかのような、狭い空間の奥に、私は限りない引き金を引き続けました。その間、茜ちゃんの中も、出されたものを奥へ奥へと導きたがるかのような動きで、締め付けていました。
　はあはあ。
　ハッとしました。つい、茜ちゃんの身体に自分を重ねてしまっていたのです。私の体重を乗せ、テーブルの上に突っ伏すのは痛かったのに違いありません。
　慌てて起きあがると、そっと抱き起こしました。
　しかし、茜ちゃんの表情は私が予想していたものとは違っていました。うっとりとした表情は、まるで聖母のような、慈しむ顔つきだったのです。
　はあぁ〜。
　一つ大きく息を吐き出すと、すてき、とつぶやいて、目を閉じます。私の胸にそっとよりそってから、目を開けると、一転してイタズラな目で私を見上げます。
「おじさん、ずるい、あんなところ、ダメです、汚いですよぉ」
　そう抗議しておいて、さらに厳しい声で重ねます。
「おじさん、舌を出してください」
　ふうん、どうして？そう思いましたが、真剣な表情に負け、舌を突き出してみせると、いきなり吸い付いてきたのです。
　私の舌の先端をちゅうちゅうと吸い付くようにして、舌先で、何度も何度も、ぬぐう動きをして見せます。
　自分の汚い場所を舐めた私の舌を、きれいにしようとしているつもりなのでしょう。
　私は、そうとさとると、積極的に舌を絡めました。しばらくそのまま茜ちゃんが満足するまで、たっぷりと１分以上あったのではないでしょうか。
　舌を離したあと茜ちゃんに聞いてみます。
「お尻、どうだった」
「もう、そんなの、やめてくださいね」
「気持ち悪かったの？」
「なんかヘンな感じで、ああ、もう、思い出すとまた、ああ、もうお願いですから、あんなことしないで」
　思い出すと身震いする様子から、どうやら、アナルの素質もありそうな様子です。しかし、さっきの、何でもすると言う言葉を使って、私のかねてからの願望を茜ちゃんに叶えて欲しかったのです。妻に頼んでもけっしてしてもらえなかった願いです。
　その時、茜ちゃんがしまったという顔をしました。そして、ポタッと何かのしずくが垂れる音がしたのです。
　ハッとなって下を見ると茜ちゃんからこぼれ出てきた私の白い液体でした。
「ごめんなさい。止められなかったんです」
　申し訳なさそうに謝ります。
「君のせいじゃないさ、それより、お風呂行こうか」
「あの、その、あの、まだ、手は、だめですか」
「もうちょっとね」
「あの、だったら、一度ほどいてもらえませんか、あのう、…また縛っても良いですから」
　自分の手の状態をどう表現するか迷った末、縛る、という表現をしてくれます。実にうれしい表現でした。しかし、一度ほどくって？
「あの、ちょっと、お風呂の前に、その」
　ああ、わかりました。それで、もじもじしていたんだね。
　身体を重ねた後でも、年頃の女の子は、まさか、オシッコに行きたいなどと言えないのでしょう。しかし、そのおかげで、私の夢がたやすく叶いそうです。
「じゃ、良いじゃない。大丈夫すぐほどいてあげるよ。さ、行こうか」
　私はわざとわからないフリをして、茜ちゃんを抱き上げます。そのままトイレの前を通過した時の恨めしそうな目。とっても可愛いです。
　さあ、準備完了です。
　私は、風呂場で茜ちゃんをたたせると、抱きしめたまま、手にボディーソープをたっぷりとつけました。そして、壁のシャワーを茜ちゃんの足に掛けながら、少しずつソープを、お尻に広げます。
　そのまま、ヌルヌルとした手で、再び茜ちゃんの尻孔を狙います。
「いやん、そこ、お願い、しないって言ったのに、あん、やめてください」
　茜ちゃんは、真剣に嫌がっています。しかし、嫌がりながらも、指先がぬるっと入りそうになると、その度に、目を閉じ、あ、っと小さな声を出してしまいます。
「ね、さっき何でもするって言ったよね」
　優しく、尻孔の表面をなでながら尋ねます。コクリとうなずく茜ちゃん。ぴちぴちと音のしそうなほど張り詰めた肌が、指先をはじき返すような弾力です。
「あのさ、ここでオシッコしてくれる」
　とんでもないことを言われ、信じられないと言いたげに、目を見開いて首を思いっきり左右に振ります。
「だって、さっき、なんでもって言ったよ」
「ああ、それだけは、おねがい、私のこと嫌いになっちゃうから、ああ、おねがい、あん、そんなこと、できないの、あうん、あん」
　しかし、拒否する言葉を言いつつも、私の指が後ろの孔に軽く入れられるたびに、可愛い声が混じってしまいます。第一関節まで、入れては抜き出すと、その度に尻の肉がヒクン、ヒクンと反応して、声が出てしまうのですから、こっちの素質も充分なのでしょう。
「あのね、好きな女の子のオシッコを一度で良いから見てみたかったの」
「え？先生のは、あん、ないんですか」
「うん、今までに一度もＯＫしてくれないんだ」
　半分は本当で半分はウソです。妻にそんなことを言えば怒り出すに決まっていました。だから、ＯＫもなにも、言い出せるはずなどなかったのです。
　私が哀しそうに言うと、茜ちゃんの表情が微妙な色を帯びるのがわかります。おそらく、妻が与えられなかった物を自分が与えられる、ということに、オンナとしての本能が誘惑されたのでしょう。
　それでも、しばらく悩みながら、結局は、ＯＫしないとこのまま指が入っちゃうよっと、脅かされた形で自分を納得させたようです。
　それに、モジモジした腰の動きを見ると、そろそろオシッコを我慢するのも限界だったのかもしれません。
「あの、ほんとに嫌いになりませんか」
　少女にとって排泄という汚い行為を私に見られ、嫌われることが心配だったのでしょう。
　逆なんだよ。全部知ることで、もっと近くなれるんだ。
　私の説得がどこまで届いたのか。とうとう承諾してくれました。
「あの、じゃあ、トイレに……」
　だめだめ、ここでだよ。せっかくシャワーもあるしね。
「そんなあ」
　さ、してごらん。
　しばらくためらった後で、恨めしそうな眼で私を見上げます。すねたような目とうるんだ瞳が交錯する不思議な表情です。
　ほほが真っ赤になっていました。
　しかし、ダメダメと首を振ってみせると、ついにあきらめた表情になります。
「あの、しゃがんでいいですか」
　確かに、この姿勢で出したことはないでしょう。しかし、私には、まだもくろみがあったので、そのままですることを強制しました。
　足をぐっと広げ、出そうとしますが、なかなか出ません。
　このままじゃ見えないね。そう言うと、私はさっさと、足の間に入り込んで両手で、まだ、ツルンとした外側をひろげてしまいます。
「あん、それじゃ、かかっちゃいます。汚いですからぁ」
　驚きながらも、逃げることもできません。やめてぇと言いながらも、出しっぱなしのシャワーの音につられたのでしょう。敏感なボタンのすぐ下の襞の間が、突然ぷっくりしたかと思うとシトシトと出してしまいました。
「ああ、お願い、みないで。みないで、くださいぃ」
　哀しそうな声を出しながらも、よほど我慢していたのか、止まりません。
　秘唇を広げられているためか、回りに飛び散らせながら、金色の奔流が、すぐ目の前で出てきます。その流れは、目の前に座って見つめる私の、すでに大きく回復している怒張に降りかかります。
　私は、茜ちゃんの体温で熱く感じる奔流の刺激だけで逝ってしまいそうでした。だから、ようやく茜ちゃんの恥ずかしい時間が終わりを告げたとき、その後始末に舐めてあげるのは、ごく当然のことでした。
　恥ずかしい排泄の姿まで私に見られ、あまつさえ、直後のアソコを舐めまわされたのです。恥ずかしさと気持ちよさが混じって、茜ちゃんはあっという間に、トップギアに入ってしまいました。
　私は、そのまま、茜ちゃんと場所を入れ替えて座ると、茜ちゃんを腰に乗せ、下からズブッと挿入してしまいました。腰を少しずつ動かしながら、後ろに縛った手を手探りでほどきます。ほどきやすいように、巻き付けた絆創膏の終わりの部分を横に出していたため、くるくると簡単に解けていきました。
「あうう、いい、あん、はずかし、あうう、かったんですぅ、あん、私のこと嫌いにならないで、ぁああ、あん」
　やはり、それが心配だったのでしょう。私に猛烈に突き上げられて、快楽の渦に巻き込まれながら、これだけは聞いておきたかったに違いありません。
「好きだよ、茜ちゃん。ますます、好きになったよ。ありがとう。だから、ほらこんなに元気だろ」
　大きくなった私の怒張をぐいぐいと差し込むように動かして、首を曲げて乳首をついばみます。
　おとといまで処女だった女の子には、あまりにも過激な体験だったのでしょう。やっと自由になった両手で、うれしそうに私にしがみつくのがやっとです。　
　出しっぱなしのシャワーが二人の足下を流れています。
　私は、下から突き上げながら、またしてくれる？と聞いてみました。
「あん、嫌いに、ああ、ならないなら…あうぅう」
「今度は、この体勢でしてくれる？」
「そんな無理です、ああ、あん、いや、いや、いやあ、だめぇ、またですぅ」
　私にギュウッとつかまったまま、あっという間に、絶頂の声を上げたのです。
　私にまたがったまま、腰をグイグイと押しつけるようにしながら、目の前でのけぞる胸は、先端が小刻みに震え、快感の深さを示しているようでした。