−−調教「真樹」−−

「命令して・・・。」
「試して見て・・・。」
　恵子のこれらの言葉は、真樹を異常に興奮させた。それは、真樹には、恵子の全ての行為が、「誘惑」として感じられたからである。
　真樹は、インターネットで、たまたまＳＭのサイトに行き着いたときに、縛られている女性の画像を探し見る程度で、たいした知識など何もないし、さほど興味もなかった。
　それよりも、年上の憧れの恵子に対して真樹が思い描くことは「優しく、誘惑されたい。」ただ、それだけであった。

「そ、それなら・・・。」
　真樹は、決意した表情で恵子を見つめた。
「じ、自分を・・・、誘惑してください・・・。」
　真樹はそれだけ言うと、下を向いてしまった。恵子も、思いもよらぬ言葉に、一瞬「えっ」という表情をしたが、すぐに微笑み、真樹の気持ちを理解した。
「いいわよ・・・。」
　真樹は、その返答を聞くと、顔を上げ、「やった」という顔をして、すぐにリクエストを出した。

　恵子は、真樹の上にゆっくりと覆いかぶさった。そして、真樹の頭をかばいながら、ゆっくりと真樹をベッドの上に仰向けに寝かせた。
　恵子は、真樹と唇を軽く重ねた。そして、一瞬だけ唇を離し優しく微笑んだ。
「真樹君、目をつむって・・・。」
　恵子は、再び真樹と唇を重ね、舌先を真樹の唇の間に侵入させていった。
「ん・・・」
　真樹の閉ざされていた唇が緩み、恵子の下が真樹の舌と絡み合った。ネチャネチャとした小さな音がしばらく続いた。

　恵子は、真樹のＴシャツを捲くり上げると、その舌先を、真樹の左側の乳首に移した。
「あっ・・・。」
　真樹は、思わず女の子のような声を出した。恵子は、真樹の感じている顔を見ると、片方の手を真樹の股間へと伸ばした。
「あっ、そこは・・・。」
　真樹は、慌てて起き上がろうとしたが、恵子は力を入れて起き上がることを許さなかった。そして、ズボンの上から真樹の男根に手を置き、優しく撫で始めた。
「はぁ・・・。」
　恵子は、真樹の男根を弄んだ。しかし、既に、はちきれるほど拡張した男根の硬さと大きさは恵子の冷静さをかなり欠落させていた。

「こんなに、大きくさせて・・・。もっと、大きな声を出してもいいのよ。」
　恵子は、起き上がると、真樹のズボンをトランクスごと剥ぎ取った。
「あっ。」

　二人は激しく唇を求め合った。恵子は、真樹と舌を絡めあいながら、片手で真樹の男根を掴み、静かに上下運動を行った。
「うっ・・・。気持ちいい・・・。出るよ・・・。出ちゃうよ！！」

　真樹が恵子から唇を離し、頭をベッドに押し付けながら快楽のうめき声を上始めた。
　恵子は、急いで仰向けに寝ている真樹にまたがり、腹にへばりつこうとする真樹の男根を腹から剥がして片手で立ち上げた。そして、自分の既に太腿まで濡らしている陰部に押し付けた。
「私に頂戴・・・。真樹君のオチンチン・・・。」

　恵子は、ゆっくりと腰を沈め、真樹の男根を自分の中に受け入れていった。しかし、あまりにも大きさに、裂けるのではないかと思ったが、先端が入ってしまうと、あとは、簡単に真樹の男根を咥え込んだ。

「はぁぁぁ・・・。　はぁぁ・・・。」
　恵子は、真樹の男根を受入れただけで、後ろにひっくり返るかと思うほど、背中を仰け反らせ大きな泣き声を上げた。恵子は、あまりにも大きな男根で恐怖心もあったが、それ以上に、この男根が暴れまわることの期待の方が、はるかに大きかった。
　恵子は、恐る恐る、ゆっくりと腰を上下に動かした。恵子は、自分の体全体が性器になったのでは思う程の快感が体中を貫いた。

「あん、あん、あん、あん・・・。すごい・・・。すごい・・・。」
「だめ・・・。あぁぁぁぁ・・・。」
　恵子は、バイブとは比べる価値もない、ましてや過去の男の男根など問題外の快楽に、我を忘れた。そして、真樹の男根を、むさぶるように、激しく腰を動かした。しかし、真樹のほうはたまらなかった。
「出る！！　出る！！　ああああぁぁぁ・・・。」
　その瞬間、真樹は勢いよく恵子の中に放出した。しかし、恵子はそれでも、腰の動きを止めずに、真樹の精液を搾りつくした。恵子は、絶頂に達することは無かったが、真樹と一つになれた喜びで一杯だった。そして、ゆっくりと真樹に覆いかぶさり、真樹の胸に横顔を埋めた。

「ねえ・・・。恵子さんを奴隷にするって・・・。自分は何をすればいいの？」
　真樹は落ち着いたのか、唐突に尋ねてきた。
「してくれるの？　私を真樹君の奴隷に・・・・。」
「どすればいいか全然分からないけど、よろしくお願いします。」
「はい・・・。ご主人様・・・。」
　真樹の頭を抱え込み、真樹の唇にそっと唇を重ね合わせた。

「恵子さん・・・、あの黒いバックは何が入っているの？」
　真樹は、吉岡が置いていったバックが気になっている様子だった。

「あれはねぇ・・・。真樹君が、いじめっ子になるための道具が入っているの・・・。」
「でも、一番のいじめっ子にする道具は、真樹君の・・・　オ・チ・ン・・・。」
　恵子がそこまでで言葉が止まってしまった。真樹が放出したあと、抜かずにいた真樹の男根が恵子の中で大きくなっていくのに気がついたからだ。
「あぁぁ・・・」
　恵子が小さな喘ぎ声を上げ、真樹を見つめると、真樹も困った顔をして、顔を赤らめていた。
「あぁぁ・・・。すごい・・・。どんどん大きくなる・・・。」
「もう一度・・・。お願い・・・。」

　恵子と真樹は再び愛し合った。短い時間ではあったが、お互い一緒に達することができた。恵子は気が遠のき、気がついたのは夜の７：００を過ぎていた。
　真樹は、起きていて、恵子に腕枕をしていて、抱きしめてくれていた。恵子は肉体に残る余韻が心地良かった。しかし、真樹に意識を飛ばされ、寝顔まで見られていたことに照れくささを感じ、悟られないように、ベッドの置時計に目を向けた。
「真樹君、７：００を過ぎてるけど、帰らなくていいの？」
　真樹もベッドに置いてある置時計に目を向けた。
「両親は１週間、帰ってこないから、帰るのは何時でも平気です。」
「なら、このまま泊まっていけば。」
　恵子はだめもとで言ってみた。
「恵子さんさえよければ、自分は、泊まりたいです。」

　その晩から、二人は、初めてＳＥＸを覚えた１０代のカップルのように何度も愛し合った。ベッドではもちろん、バスルーム、キッチン、リビングそしてベランダでも・・・。
　最初のうちは、恵子が主導権を取り真樹をリードしていた。キスの仕方、愛撫の仕方、挿入の仕方や腰の使い方など、女性の体の仕組みも含め、恵子は真樹を自分専用の男へと変貌させた。
　そして、数日後には、持続力とテクニックを身につけ、絶対的な男根を持つ真樹に主導権を握られていた。恵子は真樹の男根のためならなんでもする雌犬に、自ら成り下がり、心も体も真樹に支配されていった。

　真樹とＳＥＸしていなときは、二人で色々な話しをした。真樹の両親は、輸入雑貨の会社を経営しており、商品を仕入れるために年中、国内外に出張していること。真樹も自分のことを、「自分」というのは、部活でバスケットボールをしており先輩から、そのように教えられ癖になっていること。自分のことを「真樹君」と呼んでほしいこと。恵子のことを「お姉さん」と呼びたいこと。色々なことを真樹は話した。
　恵子の方も、いつのまにか真樹との会話の中では、自分のことを「お姉さん」と表現していた。

「真樹君、帰る支度は済んだの？」
　先ほど、真樹の両親から真樹の携帯電話へ、一緒に夕食を食べたいから早く帰ってこいと連絡があった。
「うん。もう帰れるよ。」
　真樹は、笑顔で普通に答えた。
　恵子の本心は、真樹とずっといっしょにいたいと思っていた。帰らないでとすがりつきたいほど寂しかった。真樹は、恵子の気持ちを察したように、心配そうな顔で恵子に尋ねた。
「明日・・・、明日も僕は、ここへ来てもいい？」
　恵子は不安そうな真樹の表情を見て、少しだけ意地悪したくなった。
「そうねえ・・・。明日から少し仕事をするからなぁ・・・。私の方から真樹君の携帯に連絡するね。」
　恵子は、真樹の不安そうな表情から「それではいやだ」という返事が返ってくると信じていた。所詮は子供なのだからと。
「仕事ですか・・・。わかりました。自分は友達と遊びに行きます。」
　恵子は真樹の以外な返答にあせった。真樹は友達と連絡をとろうとして二つ折りの携帯電話を広げた。恵子はそれを見て慌てた。
「ま、まって。嘘よ嘘。いつでもいいから明日来ていいのよ。」
　恵子は哀願するように真樹の手を取り電話を掛けるのを止めた。
「嘘なの？　仕事だっていうから・・・。自分、傷ついた・・・。」
　真樹はニヤリと笑った。恵子は真樹の表情を見て、「もしかしてこの子、計算してたの？」恵子は真樹の駆引きに、はまるしかなかった。
「ごめんなさい、本当にごめんなさい。強がっただけなの。明日絶対に来て。」
「どうしようかな」
　真樹は、携帯をポケットにしまった。
「お願い、真樹君・・・。なんでも・・・・、許してくれたら、なんでもするから・・・・。」
「本当になんでもするの？」
「うん・・・。」
「やった！！　自分、すごいＨなこと考えてきます。じゃ、来るときお姉さんの携帯に電話します。」
　真樹はそういうと部屋から出て行った。恵子は既に、簡単に哀願の言葉を言わせてしまう、真樹のサディストとしてのセンスに、太刀打ちできなくなっていた。

　恵子はリビングのテーブルに携帯を置き、ソファーに座って真樹から連絡がくるのをそわそわしながら待っていた。あきらかに落ち着きがなく、何度も電波の受信状態を示すアンテナの数を確認した。アンテナはいつも３本だった。

　昨晩は、真樹と過ごした数日が頭から離れず、うとうとしながらも、午前中にはベッドから這い出した。恵子は、シャワーを浴び、入念にメイクを施した。真樹は、恵子が銀座のホステス時代のメイクがお気に入りだった。香水の香りがほのかに漂い、淫靡な大人の色香を漂わせる姿は、それだけで真樹を以上に興奮させた。メイクを終えると、クロークの前に立ち、何を身につけるか、洋服が決まらずに困ってしまった。真樹は、ドレスアップした姿も、普段着の姿も喜んでくれるからだ。

「これ？　それとも、これかなぁ？」
「Ｈな格好のほうがいいのかなぁ・・・・。」
「それとも、大人の女性をイメージしたほうが真樹君よろこぶかなぁ・・・。」

　恵子は、さんざんまよったあげく、ガータベルトをして黒のストッキングを両足に穿いた。ブラは着けるのを止め、黒の肩紐がないタンクトップを身に着けた。生地が薄く体にフィットしているため、直ぐにノーブラだとわかった。そして、黒のハイレグタイプのＴバックを穿くと、スカートも同じく黒のマイクロミニを身に着けた。右サイドのスリットは腰近くまで割れていた。
　恵子は、派手で淫乱とも思えるこの姿を、真樹に罵ってほしかった。ショーツを着けたのも、中途半端な格好をしたことで、真樹に叱られ、お仕置きしてもらいたかったのである。

　テーブルの上に置いてある携帯電話の時計を見ると１０：００ＡＭちょうどだった。恵子は、電話を取ると、恵子のほうから真樹に電話を掛けた。少しでも早く真樹に会いたかったし、なによりも、弱い立場を演じたかった。受話器からは、真樹の携帯を呼び出す音がした。
「もしもし。」
「あっ、真樹君。　恵子です。」
「お姉さん、どうしたの？　こんな朝早くから・・・。もしかして、自分に会いたくて、こんな早くから電話してきたの？」
　恵子は、真樹の生意気な振舞いが逆に心地よかった。そして、真樹の声を聞くと、何も言えなくなっていた。
「もしもし。もしもし、お姉さん、聞こえているの？」
　真樹は、電話の向こうで、少し大きな声で喋っている。
「あっ、ごめんなさい。目覚まし替りに電話したの・・・・。」
「あっ、ありがとう。なら、大丈夫。ちゃんと起きてるから。じゃ、あとで電話するね。」
　真樹は、そういうと電話を切った。恵子は慌てて真樹にリダイヤルした。しかし、真樹に何度リダイヤルしても、留守番電話になるだけで、真樹が電話にでることはなかった。
　２０回以上リダイヤルしたとき、やっと真樹が電話に出た。
「もしもし。」
「あっ、真樹君・・・。」
「お姉さん、どうしたの？　自分の着信履歴、お姉さんの電話で一杯だよ。何かあったの？」
「だから・・・。真樹君に会いたくて・・・。電話したの・・・。」
「えっ？　さっき、自分を起こすためだって・・・。あっ、そうか。お姉さん、強がってそんなこと言ったんだ。」
「うん・・・。お願いだからすぐに来て・・・。」
「しょうがないなぁ・・・。でも、強がった罰として、もし、今、お姉さんがＨな格好してなかったら、お仕置きだよ。」
「お仕置き？　どこで、そんな言葉を覚えたの？」
「自分、昨日、インターネットで勉強したんだ。　ねぇ、今、お姉さんの部屋の前にいるから、早くドアを開けて。」
「えっ、もう、来てるの？」
　恵子は、小走りで玄関まで行き、慌ててドアを開けた。
「こんにちは。おじゃまします。」
　真樹は、玄関に入るとドアを閉めた。

　恵子は、真樹に飛びかかり、真樹をドアに押し付けるぐらいの勢いで、真樹を抱きしめた。そして、唇を重ね、舌を絡めた。
「お仕置き、お仕置き。」
　真樹は、恵子を両手で恵子の体を引き離すと、恵子の姿を上から下へ舐めるように眺めた。
「お姉さん、そんなＨな格好してぇ・・・。」
「本当に、洋服の下までＨな格好しているか、ここで、チェックしないと。」
　恵子は、一歩下がり、両手を背中に回して、恥ずかしさで顎を落とし、真樹の前で姿勢を正した。
「真樹君・・・、お姉さんが、本当に・・・、Ｈな格好しているか調べてください。」

　真樹は、笑いながら、恵子を罵った。
「お姉さん、僕みたいな高校生の前で、そんな格好するなんて淫乱だよ。」
「もしかして、ノーブラ？　速攻で僕に乳首を苛めてほしかったの？」
「ねえ、本当にノーブラか、チェックするから、そのタンクトップ捲ってよ。」
　恵子は、真樹の期待どおりの言葉に、膝が振るえるほど興奮し、震える手で、タンクトップの裾を少しじつ捲り上げていった。
「あぁぁ・・・」
　恵子は、恥ずかしさで真樹の顔を見ていられなくなり、目をつむり、下を向いたまま、自分の乳房を、真樹の前に露にした。
「今日は、真樹君に乳首を苛めてもらいたくて、ノーブラです。」
「お姉さんの・・・・、乳首を苛めてください。」
　恵子は、蚊の泣くような小さな声で、真樹に哀願した。真樹は、躊躇することなく、両方の乳首を捻り上げた。
「あっ・・・。あぁぁぁ・・・。」
「お姉さん、次、スカートを捲って。こんな短いスカートを穿いてるんだから・・・。もちろんノーパンだよね？　すぐに、僕にオ○ンコさわってほしいんでしょ。」
　恵子はドキッとした。あまりにも自分の期待どおりの真樹の振る舞いに驚いた。ショーツをつけていることを知った真樹が、どのように自分を苛めてくるか、期待による興奮で既に濡れ出していた。

　恵子は、ゆっくりとスカートの裾を捲くり上げた。
「あっ！！　パンツ穿いてる！！」
　大きな声でそういうと、真樹は、玄関のドアを大きく開けた。
「い、いや。」
　恵子は驚いて、跳ねるように壁際に身を隠し、その場にうずくまった。
「お願い・・・。早く、ドアを閉めて。誰か来たらどうするの。」
　恵子は、たった一晩で、こんな露出行為まで覚えてきた、真樹のサディストとしてセンスに平伏すしかなかった。
「あっ、お姉さん、隠れちゃった。自分、なんか、つまらなから帰ります。」
　帰ろうとする真樹を見て、恵子は慌てて、真樹の腰の部分にしがみついた。
「ま、まって。帰らないで。言うとおりにするから、お願い帰らないで。」
　恵子は、恥も外聞もなかった。真樹が帰らないように必死にしがみついた。
「なら、お姉さん、さっきの場所に立って、スカートを捲くってよ。」
　真樹は、やっと手に入れたおもちゃを見るように、目を輝かせて恵子を見下ろしていた。恵子は、観念した囚人のように、元の場所に戻り、恥ずかしさと興奮に耐えながら、震える手でスカートを捲くり上げた。そして、タンクトップを首まで捲くり、露出させている乳房や、黒い小さなハイレグショーツで隠した下半身を、ドアの外に晒した。

「お姉さん、本当にやっちゃうんだぁ。誰か来たらどうするの？」
　真樹は、嬉しそうに、恵子の後ろに回り、後ろから両方の乳首を捻り上げた。
「あぁぁぁ・・・。お、お願い・・・。許して、許して真樹君・・・。」
「だめだよ。お姉さん。　そうだ、このパンツもここで脱がしちゃおう！！」
　真樹はそういうと、恵子の後ろにしゃがみこんで、ショーツの腰の部分に指を掛けた。
「だめ・・・。ゆ、ゆるして・・・。」
　恵子は無意識に、脱がされないように、ショーツを片手で抑え抵抗した。それを見た真樹は、まってましたとばかりに、すかさず、恵子のお尻を、手の平で叩いた。
「あん。　い、痛い・・・。」
「だめだよ、お姉さん。じっとしてなくちゃ！！」
　真樹は、楽しくてしょうがないといわんばかりに、再び恵子のお尻を叩いた。
「ご、ごめんなさい。」
　真樹の屈辱的な行為は恵子の興奮を最高潮にした。真樹は、恵子のショーツを強引に下げると、両足から抜いた。恵子は、あまりの恥ずかしさに膝が振るえ、立っていることに耐えられなくなり、床に崩れ落ちそうになった。

　しかし、真樹はそれを察知して、恵子を後ろから羽交い絞めにして、恵子がしゃがみ込むのを阻止した。
「もう。　すぐに隠そうとするんだから。　だめだよ。お姉さん。」
「だ、だって。こんな姿を、人に見られたら・・・。　真樹君、ゆるして・・・。」

「お姉さん、こういうの、苦手なんですか？　自分、昨日、一生懸命に考えたんですけど。」
　恵子は、真樹が自分を、もっと、追い詰めるようとしているのが分かった。真樹に、このように言われては、恵子のほうから哀願して露出行為をするしかなかった。
「そ、そんなこと・・・、ありません・・・。」
　真樹は、片手を離し、恵子のスカートの中に手を入れ、股間に中指を侵入させてきた。
「あっ・・・。」
　恵子は、一瞬、体を振るわせた。
「苦手なわけないよね。お姉さんのオ○ンコこんなに濡れてるもん。」
　真樹は、恵子の陰部から流れ出る愛液で汚れた中指を、恵子の前に差し出した。
「あぁぁ・・・。」
　恵子は、観念し、再び、スカートを捲り上げた。
「お姉さん、今、人が来たら、お姉さんのおっぱいもオ○ンコの毛も見られちゃうよ。」
　恵子は、何も言えず、黙って下を向き、恥ずかしさに耐えるしかなかった。股間をぐっしょりと濡らしながら。
「でも、お姉さん、さんざん、さからったから、もう少しお仕置きだよ。」
　真樹は、恵子を後ろ向きにして、無理やり前屈みにさせた。恵子は、お尻をドアの外に突き出すように晒してしまった。さらに、真樹は、両手を伸ばし、恵子のお尻を左右に大きく割った。
「だめ、真樹君、だめ・・・。」
　恵子は、真樹の両手を掴み、止めようとしたが、真樹の手はびくともせず、恵子の股間にある全ての性器がドアの外から丸見えになった。
「お姉さんの、オ○ンコもお尻の穴も、みんな外から丸見えだよ。」
　真樹は、さらに、中指を陰部に挿入し、クチュクチュと音をさせた。
「や、やめて・・・。　真樹君、お願い許して・・・。」
「何がやめてだよ。こんな音がするくらい濡らしてるのに。もっとしてじゃないの？」

「あれ？　廊下を人が歩く音がするよ。」
　確かに、廊下のエレベータの方から誰かが歩いてくる音が聞こえた。
「お、お願い・・・。真樹君、本当にお願い。　も、もう・・・、許してください。」
　次第に足音が近づいてくる。
「だ、だめ・・・。　見られる、見られちゃう・・・。」
　ちょうど足音が、恵子の部屋の前に来る直前、恵子の体から手を離し、真樹は部屋の扉を閉めた。
「お姉さん、どうだった？　興奮した？　あれ？いっちゃたの？」
　恵子は、絶頂に達してしまった。既に力なく、その場に崩れ落ちた。もっと、もっと自分を追い詰めてほしい。恵子は薄らいでいく意識の中でそう思っていた。

（完）