２

　イヤリングとネックレスをはずし、上着、スカート、ブラウス、ストッキングの順で脱いでいった。次はインナーというところで、ちょっと振り向き、救いを求めるような視線を投げかけたが、オレが無表情でいると諦めてインナーも脱いだ。が、そこまでだった。
「もう、ダメです。わたし...」
　ブラとパンティだけになったら、両手で顔を被い、しゃがみこんでしまった。
「なんだ、自分では脱げないんですか？ダダっ子のようですねぇ」
　とオレが言うと鈴木がニヤニヤしながら彼女のところに行き、彼女の両手首を引っぱりあげて彼女を立たせた。長身の鈴木に手首を持ち上げられ、小柄な彼女は大きく万歳をしたまま背伸びをしているような恰好になった。
「自分じゃ脱げないってことは、脱がせて欲しいってことだ。」
　ヤツは右手だけで彼女の両手首を持ったまま彼女の背中に左手をまわし、ブラのリアフックをはずそうとする。
「あ、ダメです、やめてください。」
　本気で抵抗するわけにはいかないけれども、外されないように抵抗せずにはいられないのだろう。ホックをつままれないように、身体をゆすってかわそうとする。しかしヤツは器用にも左手であっというまにホックを外してしまった。
　胸の前にブラがさがっているだけの状態になった。今度はそれがずれないように彼女は身体を硬直させた。しかしヤツはゆっくりと、まるでそういう虚しい努力に敬意を払うかのようにブラジャーを左手で彼女の胸の上にずらした。
　見たところＣカップかＤカップというところだろうか。見るからに柔らかそうだが下がってはおらず、きれいな形をしている。乳首や乳りんも大きすぎず小さすぎ、ちょうどいい感じだ。
　さっきまで蒼白だった彼女の顔は紅潮し、目線はずっと下を向いたままになった。緊張のためか乳首が立っている。でもヤツはわざといじわるを言う。
「奥さんもその気ですね、乳首、びんびんに立ってるじゃありませんか。」
「そんなんじゃありません。」
　鈴木はブラをそのまま彼女の手首のところまで持ち上げて、そのままブラを手から抜き取ると、今度は乳首を手のひらにかるくあて、ソフトにころがす。不意の刺激に彼女はハッと息を飲む。
　オレは前から彼女に近づき、最後の布きれであるパンティをゆっくりおろしてゆく。
「ゴメンなさい、もう許してください。他のことなら何でもしますから。お金もどうかして用意しますから。もう許してください。」
　ついに泣き出してしまった。まあ、ここまでよく泣かずに我慢したものだ。しかしさっきのようにパニクってはいない。うそ泣きだとは思わないが、無視してまったく問題はないだろう。
「奥さん、まだ自分の立場がわかってないんですか？」
　次にどうするかは決めているのだが、まるでどうしようか考えているかのように少し間をとる。そして...
「やっぱり抵抗せずにはいられないみたいだから、抵抗できないようにこうしておいてあげましょう。」
　オレはそう言ってヒモを鈴木に渡す。ヤツは彼女の手首を後ろ手にしばる。
「何するんですか！やめてください！」
「まだわかんないかなぁ、拒否権は奥さんにはないんですよ。わからないようだから、わかるまでそうしておくんです。」
　彼女をソファーまで連れていき、鈴木が座り、その前に彼女を座らせる。二人羽織のように...そしてヤツが彼女の膝の裏を抱えて足をＭ字に曲げる。
「やめてください、お願いです。見ないで、お願いだから...」
　二人ともソファーに座っていることを除けば、ちょうど赤ちゃんを抱えて用足しをさせているような恰好だ。
「わるいなぁ、よぉく見えるよ。」
　オレは開いた両足の間に入って、陰唇を指先で広げながら言う。
　彼女の泌部は、小柄な体つきに相応しく、つつましい小ささだった。子どもも産んだのに色もきれいな桜色で、陰唇も伸びたり歪んだりしておらず、指で広げるまでちゃんと口を閉じていた。
「奥さん、見られると興奮するみたいだな。」
　だがワギナの口は湿っている。濡れ始めているようだ。
「そんなことありません。」
　クリトリスも勃起し始めている。人差し指で上あたりの皮膚を押し上げ、敏感な突起を露出させる。きれいなピンク色だ。しめってテカっているのがとてもひわいだ。
　匂いをかいでみるが、キツくない。セックスするつもりで出かけてきたわけでもないだろうにもかかわらず、泌部は清潔だ。舌先でそうっと刺激する。
「やめてください、ダメ、ダメ」
　下半身を揺すって抵抗しようとするが、手は縛られ足は抱えられていてどうにもならない。
　オレは口をすこし開けてそのまま彼女の泌部に押しつけ、軽く吸う。舌先でのクリへの刺激をほんの少しだけ強くする。
　とたんに彼女は黙ってしまった。上目で見ると、何も感じないふりをするつもりらしい、目を閉じて眉間にしわをよせている。どっちにしても、大人しくなったのは好都合だ。舌先でかる〜くなでるようにクリを刺激しながら、それがしこってくるに従って、舌先にいれる力も少しずつ強くしてゆく。
「ん！」
　ときどき彼女が声を呑み込む。
　すこし口を外してあそこの変化を眺めてみる。彼女のクリトリスはもう限界まで膨張していた。こぶりな泌部には不釣り合いなほど大きくなっている。もともとクリが感じやすい体質なんだろう。イキそうになっているのにずっとガマンしているようだ、膣口から粘り気のある液が溢れてきている。
「奥さん、きもちいいみたいですね、こんなに濡れてますよ。」
　彼女は唇をかんだまま無視している。オレは中指の腹にその愛液をつけて、ゆっくりと離し、糸を引かせて見せる。
「奥さん、ほら、糸引いてるのが見えるでしょう。こっち見てくださいよ、ほら、こんなに糸引いてるのに。」
　彼女はそっぽを向いたまま、顔を紅潮させ、恥辱に耐えている。羞恥心を煽ってやればやるほど興奮してしまうタイプなのかもしれない。確かに本気で嫌がっているはずなのに、顔の表情とは裏腹にトロっとした愛液がゆっくりだが確実に量を増している。
　オレはもう一度はその愛液を指の腹につけ、限界まで硬直したクリに持っていく。小さく円を描くようにクリの頭をゆっくりなで回すと、液の粘り気でいやらしいほどに滑らかな動きになる。彼女は黙っているが、なんども尻の筋肉が動き、穴の付近がきゅっとなる動作を繰り返している。
「奥さん、何か一生懸命がまんしているみたいですね。何を我慢しているんですか？」
　いじわるくニヤニヤしながらオレは言うが、彼女はそれに答える余裕などなさそうだ。指先でクリを撫でながら、膣の入口を舐めあげる。
「あっ！」
　彼女は小さく叫んで、また歯を食いしばった。あまり我慢させ続けるのもかわいそうだ、もうそろそろイヤでもイカセテやろうとオレは次の行動に移った。
　ゆっくりとオレは中指を膣の中に沈める。くぷくぷとスムーズに入っていく。中は充分すぎるほど柔らかく熱くなってる。半分くらいまで引き抜き、今度は薬指と一緒に指二本を入れる。中で二本の指を軽く曲げて、クリトリスの裏あたりをなぞる。
　目線をあげると彼女が驚いたように目でこっちを見ていた。
「...。」
　またダメと言いかけたのだろうが、指を出し入れすると息を呑み込み身体をのけぞらせた。そのままオレはクリトリスに口をつけ、全体を強めに吸引し、舌先を素早く動かして突起を刺激した。
　彼女がイクまでにそんなに時間はかからなかった。けなげにも声を押し殺して、のけぞったり足をのばしたりしないように我慢して、イった。でも、膣は入った指をしめつけ、お尻の穴はなんども大きくひくひくとなった。
　コイツはイッたのがバレてないと思っているのだろうか？
　何も気づいてないかのようにオレもさらに刺激を続ける。一度絶頂を迎えたクリトリスはさっきまでのしこりはなくなってきた。口でさらに強めに吸引して露出させ、舌先の刺激を速める。
　ずっといきっぱなしなんだろう、呼吸もままならなくなっていた。そのうち尻の表面にうっすらと汗が出たのがわかった。そのときついに大きな声で暴れ出した。
「もうダメ、ゆるして。ああ。ヘンになっちゃう。がまんできない。ああ、やめて、やめて。」
　そんなにあばれられてはゆっくりクンニもできない。オレは顔を上げる。
「奥さん！派手にイっちゃっいましたねぇ。すごく気持ちよかったでしょう。」
　彼女は我に返って大人しくなり、顔を紅潮させたまま横を向き、口をきつく閉じた。だがまだ息が荒く、胸が呼吸で大きく上下していた。

　　　＊　＊　＊

　まだ中に入れたままだった二本の指を、またゆっくりと動かし始めた。
「奥さん、黙っていくなんて礼儀に反しているなぁ。ホントは奥さんからわれわれは奉仕してもらわないといけないのに。そんなに気持ちよかったくせに、一言もないなんてねぇ。」
「イってなんかいません」
　彼女は絞り出すように言った。
「うそはいけませんなぁ、こんなにここをぐちょぐちょにしておいて」
　オレはぐちゃぐちゃと音が鳴るように大きく指を抜き差しした。
　彼女はさらには否定できなかった。その代わりに消え入りそうな声でこう言った。
「もうあかりを消してください。」
　思いがけぬ懇願だった。明るい照明の下で泌部の奥までさらし、そこがぐしょごしょになるほどイってしまった後なのに、それでも明るいのが恥ずかしいと言うのか？
　かわいらしいオンナだ。心の中で「次に会うときにはもっとムードを出して抱いてやるから、今日は我慢しな」と思いつつも、口では、
「あまりいい子じゃなかったから、みほちゃんのお願いはきけませんねぇ。」
　オレは「奥さん」という代わりに名前の方を言ってからかってみる。
「そんなに恥ずかしいなら代わりにこうしてあげましょう。」
　ちょうどいいタイミングだった。カバンの中からアイマスクを持ってくる。
「こうすれば何も見えないから恥ずかしくないでしょう。」
　と彼女に目隠しをすると、
「違います、これじゃ意味がありません。」
　絶頂の余韻もだいぶんさめたのか、すこし言葉も多くなった。いつの間にか呼吸も落ちついている。
　彼女の後ろに座っていた鈴木が立ち上がり、彼女の前に回って仁王立ちした。
「そんなことより奥さん、しっかりと奉仕してくれよ。」
　ヤツはそう言いながら自分の分身を彼女の口に押しつける。
「ちゃんと上の口でいかせることができれば、下の口には入れないでおいてやるから、頑張りなよ。」
「ホントですか？」
「本当だとも。だからしっかりガンバレ。」
　そう、鈴木に関しては本当だ。でもそれは彼女のためじゃなくてオレに義理立ててだが。
　見ていると、フェラチオは初めてではなさそうだが、上手でもなさそうだ。彼女の夫は、妻には早々に興味を失い、外でばかりやっていたということか。バカな男だ。まあこれも、これから仕込む楽しみがあるとも言える。
　オレはカバンの中に隠していたビデオを取り出してきて、局部のアップを撮る。次にヘタなりにがんばって出し入れしている横顔を大写しにする。
　鈴木が手首のロープをほどいた。口だけでなく両手を使って奉仕している姿をしばらくビデオに撮り、その後ソファーの近くに三脚をたて、そのビデオを設置した。前半はカバンの中からの隠し撮りだから遠すぎるが、後半はわりと近くからの映像になる。ビデオカメラを取り出したカバンは、いろいろと取り出しやすいようソファーのすぐ横に移動させた。
　鈴木の方をみると、彼女の奉仕だけでいくのは諦めたのか、それとも奉仕に十分満足したのか、もう一度手首をヒモでしばっていた。彼女の顔を両手ではさみ、強制的に、そうイラマチオをしている。
「んぐ、んぐ...」
　どうやら必死に耐えているらしい。かわいいオンナだ。
　振り向いて鈴木が目くばせする。オレはオンナの両足をかかえて、自分の股間を彼女の股間のところに持っていき、ナニの先で彼女の下の口をなぞる。
「ん、ん、ん、、、」
　彼女は挿入の気配に慌てて抵抗しようとするが、上半身も下半身も取り押さえられている。
　鈴木は腰の前後させるのを速めた。オレはゆっくりナニを半分くらいまで穴の中にしずめて、浅い範囲で出し入れしてみる。中はすっかり熱く、ぐちょぐちょになっている。ひわいな匂いが立ち上ってきそうなくらいだ。
「んが、んが...」
　イヤと言いたいんだろう。
「なんですか？奥さん。ちゃんと奥まで入れて欲しいんですか？」
「んが、んが！」
　もうそろそろだろう。オレはグッと根元まで差し込んだ。膣の入口がきゅっとしまる。中で先っぽがぐるっと動くように、差し込んだまま円を描くと、繰り返し何度も彼女の中が収縮した。
「っん！っん！んんん...」
　さんざんクリを刺激したあとだ、あっけなくイってしまっても当然だろう。そのまましばらくオレはヒクヒクとなっている膣の感触を楽しんでいた。