11．原田 美也（14歳〜18歳）

　わたしには淫らな戯れという気は無かった。
　ただ、これが不道徳なことだと言うことは、分かっていたわ。
　許されるものでは無いと言うことは分かっていたけど、
　どうすることも出来なかった・・・。
　わたしが14歳の春、母は癌でアッと言う間に逝ってしまった。
　まだ37歳だったのに・・・本当に急な出来事だった。
　父と弟とこれからどうやって・・・、
　中学２年生のわたしは、全く先が見えなかった。

　美也の父親は、観光バスの運転手をしていた。
　妻を亡くし、しばらくは塞いでいたが、半年ぐらい経った頃から、次第に明るくなっていった。
　どうやらバスガイドと関係ができたようで、自宅に居る時間も少なくなっていた。
（ふぅ〜お父さん、お母さんが死んで時間経ってないのに・・・）
　美也はやりきれない気分だったが、まだ中学生の自分には、何も言えないと思った。
　母親が亡くなって、しばらくの間は、父親の妹、叔母さんが家事を手伝いに来てくれていたが、最近では、美也が一切をこなしていた。
　学業と家事、それに弟の世話と、美也は息が詰まりそうだった。
　弟の拓也は11歳、小学校５年生で、気弱な少年だった。
　甘えん坊で、いつも母親にくっついているような子だった。
　父親が居ない日は、いつも母親と一緒に寝ていた。

「お姉ちゃん・・・」
「なぁに？」
　美也はやっと家事を終え、勉強をしていた。
「一緒に・・・寝てもい〜ぃ？」
「えっ！はぁ〜仕方の無い子ね・・・もうお母さん居ないんだから、拓也もしっかりしないと・・・」
「だって・・・」
「男の子でしょ！・・・・・・ふぅ〜分かったわ！
ほら、早く寝ないと・・・」
　美也は一旦、勉強を中断し、拓也を寝かせることにした。
（早く寝かせて勉強しないと・・・テストがあるんだから・・・）
　美也の成績は学年でもトップクラスだった。
　美也は出来るなら大学まで行きたいと思っていたのだ。

　拓也の横に添い寝して、美也は拓也が寝付くのを待っていた。
　拓也は美也の胸に顔を埋めるようにし丸まっていた。
（もぉ〜何をゴソゴソしてるの！早く寝ればいいのに）
　拓也は美也の胸を手探りし、乳房を掴んだ。
「お姉ちゃんのオッパイ、お母さんより小さいや！」
「何言ってるの！いつもそうしていたの？」
「うん・・・お母さんのオッパイ触ってると、安心して・・・」
（ふぅ〜仕方がないわ・・・）
　怒るわけにもいかず、美也は拓也の好きにさせていた。
　拓也の手が不規則に動き、乳首を擦るたびに、美也は変な気持ちになっていた。
（イヤだわ！わたしったら・・・子供に触られて興奮してる・・・）
　美也は性的な知識はあったが、経験は全く無かった。
　ただ母親が亡くなってから、異常に忙しく、モヤモヤした気分を払拭する為に、オナニーを始めていた。
　自分でするのと違う快感を感じ、美也は困っていた。
（弟に触られて感じてたら、どう考えてもマズイわ！）
　美也は極力何も考えないようにしていた。

　父親は相変わらずの生活で、原田の家は姉弟の２人暮らしのようだった。
　毎日のように拓也は美也の乳房を弄って眠っていた。
「お姉ちゃん、一緒にお風呂に入ろうよ！」
「何で？ひとりで入ればいいじゃない！」
「だってぇ〜何か風が強くて・・・ガタガタ窓が・・・」
「何だ、拓也、怖いんだ〜」
「ふん！お母さんだったら、一緒に入ってくれたのに〜」
（まだショックなんだ・・・可哀想かな？）
「はいはい、いいわよ。じゃあ、一緒に入ろう」
　ふたりは仲良く一緒に浴室に向かった。
「へぇ〜こうして見ると、お姉ちゃんも結構グラマーだね」
「何言ってるの！洗ってあげるから、ほら来なさい」
　母親似だったせいか、美也の身体の肉付きは良かった。
　バスタブから出てきた拓也の身体をスポンジで洗い始めた。
（えっ！気のせいかな？拓也のオ×ン×ン、勃起してるような・・・でも、半分しか亀頭が出ていない・・・）
　美也は観察するように拓也の幼い肉棒を洗っていた。
　幼い頃に父親の肉棒を見たことがあるが、まるで思い出せない。
　知識では知っているが、こうして間近に見たのは初めてだった。
　拓也の全身を洗い、もう一度、幼い肉棒を見た。
（さっきより太くなってる・・・？）
「拓也のオ×ン×ン、皮被ってるわ」
「みんな同じじゃないの？」
「違うわよ！ちゃんと剥いてキレイにしておかないと・・・」
　美也は好奇心から、拓也の亀頭を半分隠している皮を剥き、キレイに洗い始めた。
「お姉ちゃん、少し痛いよ〜」
「あっ、ゴメン、ゴメン。じゃぁ〜」
　美也は思わず拓也の幼い肉棒の先を舐め、亀頭を口に含んだ。
　それがフェラチオという性行為であることは知っていたが、何故か、この時は、何も考えずに弟の幼い肉棒を舐めていた。
（うっ、もっと大きくなったみたい・・・）
「はぁ、はぁ、ふぅ〜お姉ちゃん・・・気持ちがいいよ・・・」
　美也は亀頭だけじゃなく、夢中になって肉棒全体を舐め回した。

　しばらくしてお風呂から出た美也は、拓也と蒲団に入っても落ち着かなかった。
「拓也、さっき気持ちが良かった？」
「うん！凄く良かった」
「誰にも話しちゃダメよ！い〜い？」
「うん・・・」
　拓也は納得のいかない返事をした。
「拓也、お姉ちゃんのオッパイ、好き？」
「うん！好きだよ〜お母さんに負けないくらい・・・」
「そう、じゃあ、ココを舐めてみて・・・」
　美也は拓也が触っていた乳房を露わにし、乳首を舐めるように言った。
「うん」
　拓也は美也の乳房に顔を埋め、気持ち良さそうな顔をした。
「お姉ちゃんのオッパイ、柔らかくて気持ちがいいよ」
　そう言うと、拓也は美也の乳首を舐めた。
（あっ、ぁぁぁ・・・はぁ、はぁ・・・気持ちがいい・・・）
　美也は舐められる心地良さに浸っていた。
　自然と美也の手は自分の股間に伸び、パンティの中に手を入れ、濡れた淫唇を擦り始めた。
「はぁ、はぁ、はっ・・・ぁ、ぁぁぁ・・・」
「お姉ちゃん、何処か苦しいの？」
「えっ！？ど、どうして？」
「何か、苦しそうな顔をして・・・」
「拓也・・・お願いがあるの〜ここを・・・ここを舐めてくれる？そうすれば良くなるから・・・」
　美也は蒲団を剥いで自分の股間に拓也を導いた。
「うん、いいよ」
　拓也は一生懸命に美也の股間を舐めた。
「あぁぁ、いぃ・・・はっ、はっ、ああ・・・はぁ、いぃわ・・・」
　美也の言葉に気を良くし、拓也はさらに淫唇を舐め続けた。

　それからは必ず一緒に入浴し、一緒に蒲団に入った。
　拓也の幼い肉棒をしゃぶった日から何日が経ったか・・・、この日は、蒲団の中で拓也の肉棒を舐め回していた。
「ふぅ、はぁ、はぁ・・・お、お姉ちゃん！あ、あっ・・・」
　拓也の肉棒から初めて精液が飛び出した。
　美也はそれを口の中で受け止め、ゴクンと飲み込んだ。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・お姉ちゃん、凄く気持ちが良くて・・・」
「いいのよ！拓也も男だから・・・お姉ちゃんに任せて・・・」
「うん・・・」
「じゃあ、お姉ちゃんも気持ち良くしてくれる？」
　美也は拓也をリードし、クリトリスを舐めさせたり弄らせたり、淫壷の中にも指を入れさせ、淫らな悦びを感じ始めていた。

　翌日も浴室で、拓也の肉棒を舐め手で握って扱くと、拓也は気持ち善がって精液を放出した。
　放出した精液が美也の乳房の上にかかっていた。
「お姉ちゃん、コレって何なの？」
　美也は乳房を洗い流しながら、精液だと言うことを教えた。
「じゃあ、いけないことじゃないの？」
「そうだけど・・・いいのよ！赤ちゃんを作るわけじゃないから」
「ふ〜ん」
「気持ちがいいの・・・もうしなくても我慢できる？」
「ヤダ！ホントに気持ちがいいんだもん！したいよ〜」
「じゃあ、ふたりのヒミツにしてればいいでしょ？」
「うん、そうだね！僕、お姉ちゃん、大好きだし」
「フフフ、わたしも拓也、大好きよ〜」
　美也が今射精したばかりの拓也の肉棒を口に咥え、舌を絡めるようにして舐め回すと、美也の口の中で、ムクムクと拓也の肉棒を大きくなっていった。

　この夜は、ふたりにとって大きな意味を持つことになった。
　裸のまま蒲団に移動したふたりは、美也の言うとおりにお互いの身体を愛撫し合った。
　拓也のクンニで痺れるような快感を感じた美也は、達也を仰向けにし、天井を突き刺すように勃起した肉棒を握り、腰をゆっくり落としながら自分の淫らな壷に沈めていった。
「うっ・・・うぁぁぁ・・・ぅぅぅ・・・」
　指は何度でも入れていたし、拓也にも入れさせていたが、初めて入れる肉棒は太くキツク感じた。
「お姉ちゃん・・・ソコは・・・うあっ、あぁぁぁ、ぃぃぃ・・・」
　拓也にも、その行為がセックスであることは分かった。
（いいんだ！お姉ちゃんなら・・・お姉ちゃん好きだし・・・いつも苦労かけてるし・・・気持ち良くしてあげたい）
　拓也は自分が感じる以上に、美也にも感じさせたいと思った。
（だけど・・・凄く気持ちがいい！お姉ちゃんの口の中もいいけど、オマ○コは特別だ！）
　美也はゆっくりと腰を上下させ、しばらく馴れるまで動かした。
　次第に何とも言えない淡い快感を感じ、美也は拓也に覆い被さるように上体を倒し、両脚を突っ張って前後にスライドさせ始めた。
「お、お姉ちゃん・・・す、ごく、て・・・出ちゃうよ」
「待って！もうチョッと、我慢して・・・」
　美也は激しく身体をスライドさせた。
「ダ、ダメッ・・・うっ、あっ・・・出る・・・」
　拓也は身体を震わせて、美也の淫壷に精液を放出した。

　痛みと気持ち良さの入り混じった初体験を味わった美也は、毎晩のように拓也と淫戯に耽った。
　が、拓也に射精を許すのは、生理が終わった日だけにした。
（生理、不定期だから・・・比較的安全なのは終わった日ぐらい）
　拓也には衝撃的な快感を感じた初体験だった。
　この夜から、拓也にとって美也は、絶対的な存在になった。
　半年ほど過ぎた頃には、美也は完全なオルガを感じていた。
　毎日のようにしてれば当然の結果かもしれないが、それはふたりにとって、さらなる淫戯への入口にすぎなかった。

　拓也は中学生に、美也は高校生になった。
　拓也もひ弱さが消え、逞しさが出てきていた。
　恥毛も生え、肉棒も太さ、大きさを増し、大人の男を感じさせる雰囲気も出てきた。
　美也は身体ラインに磨きがかかり、オンナらしい魅力を増していた。
　しかし、ふたりの性的関係は変わってはいなかった。
　お互い、何処かに不道徳な気持ちを隠し、決して口には出来ない重さを感じながらの日々だった。

　この頃になると、美也の生理のリズムも安定し、中出し出来ない日は、美也の口の中に射精していた。
「拓也・・・危ない日は口の中じゃなくて・・・お尻に・・・」
「えっ！いいの？それって、アナルセックスとか言うやつだろ〜
僕はいいけど・・・お姉ちゃんは、大丈夫なの？」
「何でもやってみないと分かんないわ！」
　拓也は美也のお尻も指や舌で愛撫はしていたが、肉棒を挿入するとなったら、やはり緊張した。
「拓也もお尻の穴を舐められると、凄く悦ぶじゃない！わたしも気持ちがいいんだけど、少し不安もあるわ！」
　いつものように美也が淫壷で昇りつめた後、拓也は時間をかけて美也のアヌスを解すように愛撫した。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・もぅ、もぅいいわ・・・拓也、入れて・・・」
　拓也は昂った肉棒にスキンを被せ、四つん這いになった美也のお尻を掴み、挿入を開始した。
　少しずつゆっくりと肉棒を挿入し始め、拓也はその窮屈な締め付けと微妙な刺激に興奮していた。
「うっ、うぅぅぅ・・・ははぁ、はぁ、ふぅ・・・あぁ、ぃぃぃ・・・」
　思ったより痛みは無く、前より深い快感を感じていた。
「ゆっくりと動かしてね・・・」
　拓也は動かすたびに射精しそうになり、堪えるのに必死だった。
（凄い快感だ！前とはチョッと違うけど・・・スキンしててもしていないみたいに感じるよ！）
　美也も次第に込み上げてくる快感を感じ、身体を弓なりに反らせ、嘗て無い大きな快感を感じた。
「うわぁああああ〜〜〜たく、拓也！いっ、いぃ〜〜っ、ああ、イッて！いいわよ、我慢しないで、イッてぇ〜〜」
　拓也はより魅力的になった美也の乳房を掴み、吠えるような快感の声を洩らし、ドクドクと放出した。

　美也には拓也以外の男は目に入らなかった。
　魅力的な身体と妖しい表情に惹きつけられる男は多かったが、拓也以外の男には興味が無かった。
　拓也も同様で、益々、美也に夢中になっていった。

　ふたりに変化が訪れたのは、美也の大学進学だった。
　大学に合格し、美也は遠くの地に移り住むことになった。
　拓也は美也に不満をぶつけたが、どうにもならなかった。
「拓也・・・もう終わりにしよう・・・」
　搾り出すような言葉が美也の口から出た時、拓也は泣き叫びたい気持ちで外に飛び出していった。
　涙も枯れ果てた拓也は、戻って来て言った。
「お姉ちゃん、お互いに大人にならないとね・・・」
「拓也・・・」

　それから３年余り・・・、
　美也が大学４年の時、高校を卒業した拓也は結婚をした。
　高校の同級生との結婚だった。
　拓也の母や姉に、何処か似ている感じがした・・・。