12．奥野 美由紀（32歳）

　５年前に結婚したけど子宝に恵まれず、最近は夫も諦めているみたい。
　家も無理して３ＬＤＫのマンションを買ったけど、子供用の部屋は、夫とわたしのネットや仕事の部屋になってる。
　学生時代の友達は、今が一番いい時よ！って言うけど、わたしには無関係って感じ・・・。
　だって、ほとんどセックスしていないし・・・、やると、子供が欲しくなるから・・・、だからふたりとも・・・。
『オンナの20代はまだ青く、40代は熟れてるけど衰え、やっぱりオンナは30代が一番美味しい時期よ』
　誰に味わってもらえばいいのか？
　わたし、気が抜けたような日を過ごしていたの・・・。

　暑くジメジメとした梅雨のある日、美由紀は夫の出張でひとりになったマンションを広く感じ、妙に孤独感を感じていた。
（鬱々とした感じになるのは、この気候のせいだわ！夕方だというのに身体中がベトベトして・・・）
　美由紀はシャワーで汗ばんだ身体を洗い流し、脱衣場で自分の裸体を見て、大きな溜息をついた。
（本当に友達の言う通りかも・・・身体は流れるようなラインを保っているし、乳房は突き出て丸みがあってカッコイイし、お尻は滑らかに盛り上がって・・・太股も・・・あぁ〜虚しいわ！）
　美由紀はお尻に下着の痕がつくのを嫌がって、いつもＴバックのスキャンティを着けていた。
（これも、誰の為にしてるのか・・・はぁ〜ぁ・・・）
　美由紀は下着を投げ捨て、ノースリーブのワンピースを着け、そのまま奥の部屋でエアコンを入れてウトウトしていた。

　ピンポ〜ン・・・
「ん？誰か、来たみたい・・・集金？」
　美由紀は少しボォ〜とした感じで玄関に行った。
　ガチャッ！
　ドアを開けると、そこには見た顔があった。
「奥さん、ご主人の忘れ物を届けに来ました」
「えっ！あっ、どうも！小室課長、スミマセン」
　美由紀はやっと頭がスッキリした。
「どこか具合でも？」
「いえ、チョッとボォ〜としてまして・・・スミマセン！どうぞ、おあがりください」
　美由紀は小室を部屋に招き入れた。
　リビングのソファに座っていただき、包みを受け取った。
「何か、出張から帰り次第、すぐに処理したいとか・・・」
「えっ、それで、課長さんがわざわざ？」
「あっ、いや、ウチの女子社員が電話を受けたんだが、こちらの方面じゃないと言うので・・・」
「そうですか！それはどうも、スミマセン。あっ、そう言えば、課長さん、こちらの方でしたね！確か・・・この先のマンションに、単身赴任で・・・」
「えぇ、そうです」
　小室は42歳の営業課長で、単身赴任だった。
　若々しくエネルギッシュな感じで、美由紀は魅力的な男性に思えた。
（単身赴任なら帰ってもひとり・・・夕食を一緒に・・・）
「もし宜しければ、夕食ご一緒しませんか？」
「えっ！本当ですか？嬉しいなぁ〜どうせ帰ってもひとりだし、その辺で食べようかと・・・でも、いいのかな？部下の留守中に奥さんと・・・」
「何を仰ってるんですか？いつも主人がお世話になってるんですから、当然ですわ！」
「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」
「どうぞ、寛いでください。今、ビールでも・・・」
　小室はネクタイを弛め、上着を脱いで傍に置いた。

　美由紀は包みを夫の部屋に持って行き、冷蔵庫からビールを出して、グラスと共に小室の元に運んだ。
「あまり大したものは出来ませんが・・・どうぞ！」
　美由紀は床に膝を付き、小室の持つグラスにビールを注いだ。
（うっ！？奥さん、ノーブラ？）
　前屈みになった美由紀の胸元に空間が出来、そこから自慢の乳房が小室の目に入った。
「いや、何でも構いませんよ！奥野君の奥さんと一緒の食事なら、それだけでご馳走だ」
（どうしたのかしら？課長さん、急に・・・？）
　美由紀は少し声の上ずった小室に首を傾げた。
　キッチンに立って、食事の準備をしているうちにハッとした。
（うわぁ〜バカだわ！わたしったら・・・お風呂から出て、そのまま・・・と言うことは、下も・・・あぁ、どうしよう？今さら遅いわ！見られちゃった・・・ん？・・・でも・・・チョッと・・・）
　美由紀はふと淫らな戯れを思いついた。
　その結果、どうなっても構わない気持ちだった。
（美味しいものは、美味しい時に食べるから価値があるのよ！オンナだって同じだわ！わたしも今が旬よ！）
　小室は美由紀の後姿を眺めながらビールを飲んでいた。
（若いって、それだけで財産だな！あの乳房は見事としか言いようがない・・・もっとハッキリと見たい・・・いや、触りたい・・・何を考えてるんだ！オレは・・・相手は部下の奥さんだぞ！だけど・・・あのお尻も・・・ワンピースが透けて見えるようだ！）
　小室は美由紀の素足から視線をゆっくりと上げ、その剥き出しのお尻を想像していた。

　やがて野菜や肉を調理した料理が運ばれ、ふたりは世間話をしながら楽しく夕食を摂った。
「こんなに美味しく夕食を摂ったのは久し振りです」
「そう言っていただくと、わたしも嬉しいです。やはり、ひとりの食事は、淋しいですよね〜」
　ふたりは食後のコーヒーを飲みながら談笑を続けた。
「課長さんて、若々しくてエネルギッシュな感じですね」
「いやぁ〜奥さんの方こそ、今が旬と言った感じで・・・」
「旬・・・ですか〜？でも美味しさは味ってみないと分かりませんよ〜」
「アハッ、そうですね！奥さんを味わえるのは奥野君だけ・・・」
「課長さんも、食べてみたい・・・ですか？」
「えっ！そりゃあ〜」
　小室は言葉を詰まらせて困った顔をした。
「ウフッ、冗談です。課長さん、素敵ですね！」
　美由紀はダイニングテーブルの椅子から立ち上がり、片付けを始めた。
（どこまでが本気で、どこまでが冗談なのか・・・？）
「あっ！」
　ガシャ〜ン！！
「大丈夫ですか？」
「えぇ！」
　美由紀は小室が床に屈んで、落とした食器を拾おうとしているのを確認した。
（今がチャンスだわ！）
　美由紀は小室の方に背中を向け、腰高に食器を拾う格好をした。
（えっ！！・・・ノ、ノーパン！どういうことだ？・・・・・・そうか！僕が訪ねて来た時、シャワーを浴びてうたた寝してたのか・・・。それで、急な来訪者に慌てて・・・気づかなかったんだ！だけど・・・堪んないお尻をしてる！あぁ、どうにかしてくれ！）
　小室は思わず美由紀の剥き出しの下半身を凝視したが、まもなく美由紀は食器を拾い、キッチンに向かった。

　食器を洗う美由紀の後姿は、小室には刺激的だった。
（ワンピースが透けて見えるようだ・・・あの胸・・・あのお尻・・・）
　小室のしばらくご無沙汰していた肉棒が、ムクムクと存在感を誇示し始めていた。
（チョッと刺激的過ぎたかしら・・・？課長さん、単身赴任じゃ・・・きっと不便してるわ！）
　小室は何かに憑かれたように美由紀の背後まで寄り、肩に手を掛けて言った。
「奥さん・・・あ、あのぉ〜洗い物ぐらい手伝わせてください！」
　美由紀はビクッとして顔を挙げ、洗う手を止めた。
「あっ、だ、大丈夫ですよ！課長さんはお客様なんですから・・・」
「そうですか・・・。奥さん、旬ですよね・・・。旬のモノは、その時に食べるから美味しいわけで・・・、その時を逃したらダメですよね・・・」
「え、えぇ・・・」
（何を言っているのかしら・・・？）
　美由紀は小室の意図が掴めなかった。
「だけど・・・食べられるほうも、その時に食べてもらってこそ、旬のモノとしての良さがあると思うんです・・・。奥さん、そうは思いませんか？」
「えっ、えぇ、そうだと・・・思います・・・」
（わ、分かったわ！課長さん、わたしのことを言っているのね！さっき、わたしのことを旬だと言っていたから・・・。と、言うことは・・・）
　美由紀が思いを巡らせている間に、小室の手が動き始めていた。

　美由紀の肩に置いていた手を、ゆっくりと擦るように下げ、素肌のラインを確かめているようだった。
「あっ！ぁぁ・・・か、課長さん・・・」
「ダメ！奥さん、そのまま・・・そのまま洗い物を続けて・・・」
「で、でも・・・」
「今が旬！そうでしょ？だったら、お互いの為に・・・」
　そう言いながら、小室の手は次第に美由紀の腰からお尻に達し、両方の手のひらで大きく円を描くように擦っていた。
「あ、はぁぁ・・・ぁぁ、はぁ・・・」
「奥さん、いつも下着を着けないんですか？」
「い、いえ・・・今日は・・・シャワーを・・・あっ！」
　小室の手が美由紀の素足を擦り、這うように膝の裏から太股へ、ワンピースを捲り上げるようにして擦り上げた。
「ああっ！」
　美由紀は少し身体を捩り、お尻をキュッと締めた。
（課長さん、やっぱり経験が豊富なのかな？手の動かし方が・・・凄く上手くて・・・ それとも・・・わたしが淫らになってるせい？）
　小室は美由紀の自慢のお尻を手のひらと指で優しく擦り始めた。
（いい感触だ・・・無駄な肉は感じないけど、柔らかな感じで・・・）
「あ、はっ・・・あぁぁ、ぃぃぃ・・・はぁ、はぁ・・・」
「奥さん、そのまま洗い続けて・・・」
（何か、痴漢されてるみたいだわ・・・我慢できそうに・・・）
　小室はワンピースの中に頭を入れ、両手でお尻の柔肉を擦りながら舌先で舐め始めた。
「あぁぁぁ、ダ、ダメッ・・・あ、あ、あはぁぁ・・・もぅ・・・」
　自然と美由紀は両脚を少し開き、お尻を突き出すようになった。
　小室は指でお尻の谷間をなぞり、美由紀の淫らな口唇に触れた。
「うあっ・・・ああっ、あはぁ、はぁ・・・ぃぃぃ・・・ぁぁ、ぅぅ・・・」
　開き始めた美由紀の両脚は、さらにその間隔を広げ、小室の愛撫を受けやすくしていた。
　小室の指は的確に美由紀の敏感な肉芽を捉え愛撫し、舌は淫壷の縁から小さく萎んだアヌスまで繰り返し舐めていた。
「あ、はっ・・・あうっ、あふ・・・あぁ、いっ、ぃぃぃ・・・」
　美由紀は両手でシンクの縁を握り、快感に小刻みに震えていた。

　小室は素早く衣服を脱ぎ捨て、美由紀を背後から抱き寄せた。
「美味しい味がしますよ・・・まさしく旬の味・・・」
　ワンピースを肩から抜くと、ハラリと美由紀の足元に落ちた。
　小室は両手を、美由紀の両腕を挟むように外側から前に回し、丸みはあるが突き出すように盛り上がった乳房を下から包んだ。
「凄い・・・ここも素敵な感触・・・僕の手の方が感じちゃうよ！」
「あはぁ〜そんなぁ・・・あっ！」
（お尻を突いてるのは・・・課長さんのオ×ン×ン！？）
「あ、分かりました？こんなに元気なのは初めてって感じ」
　美由紀は手を後ろに回し、小室の熱い肉の棒を軽く掴んだ。
（凄く堅くて・・・反ってるみたい・・・あぁ、早く欲しいわ〜）
　美由紀は自然と肉棒を扱くように手を動かし始めた。
「ああっ・・・堪んない・・・」
　小室は両手で包んだ乳房をゆっくり揉み始め、乳首を指の間に挟んで微妙な刺激を美由紀に与えていた。
「あふっ・・・ぁぁ・・・もぉ・・・はぁ、あ、はぁぁぁ・・・」
　小室も欲望を堪えきれない気持ちだった。
　再び、美由紀は両手でシンクの縁を掴み、両脚を開いてお尻を突き出した。
　小室は熱くなった肉棒を淫液で潤んだ美由紀の壷に挿入した。
「うあっ、ああっ・・・あ、はぁ、はぁ、あぁぁ、いぃ〜〜っ・・・」
　小室の肉棒は美由紀の淫壷の肉壁を擦るようにして奥へと入った。
「ああっ、こ、擦れるぅぅ〜〜っ、あぁ〜いっ、いぃ〜〜」
　美由紀は小室の腰が繰り出される度に、淫悦の声をあげた。
　さらに小室は片手で美由紀の自慢の柔肉を掴み、もう一方の手を美由紀の股間の前に回し、肉芽を擦った。
「うわぁあああああ〜〜〜だ、ダメぇ〜〜っ・・・あ、もぅ・・・あぁ〜すごっ、いぃ・・・は、はぁっ・・・イッくぅぅぅ〜〜〜〜」
　美由紀は両手両脚を突っ張り、頭を持ち上げ絶頂に達した。
「お、奥さん！僕も・・・」
「あっ、えっ、ダ、ダメッ！まだ、イッちゃぁダメぇ〜〜」
　美由紀は瞬間的に小室の肉棒の根元を淫壷で締め付けていた。
「うあっ！」
　強烈な締め付けで、小室の射精は留まった。

　しばらくの間・・・ふたりは固まったようにジッとしていた。
　美由紀は強い快感と小室の肉棒の感触に浸り、小室もまた、美由紀の淫壷の良さと締め付け具合に浸っていた。
「本当に、旬の味・・・何もかもが最高の味わいで・・・」
「わたしも・・・」
「奥さんの旬が続く限り・・・毎日でも・・・味わいたい・・・」
「ホント？・・・本気にしちゃいますよ」
「本気にして欲しい・・・」
　小室は腰をゆっくり動かしながら乳房を優しく揉み、美由紀の耳元に囁いていた。
　美由紀の膝がガクッと崩れ、それを小室がしっかりと受け止めた。
「それじゃ・・・ソファに移動しましょうか？」
「えぇ・・・」
　小室は美由紀を抱きかかえ、ソファまで運び一緒に座った。
「しかし・・・本当に素敵だ。明日も・・・」
「えぇ、いいですよ！食事の支度して待ってます」
「本当に？」
「だって、旬を逃すと、勿体ないでしょ？」
「じゃあ、今日はもう少し賞味させてもらって・・・」
「そうそう、課長さんの・・・痛くない？」
　美由紀は小室の股間を覗き、締め付けた肉棒を心配した。
「大丈夫、だけど・・・凄い締り・・・」
「もぉ〜ただ、夢中だったから・・・お返しを・・・」
　美由紀はまだ硬度を保っている小室の肉棒を擦り、その股間に顔を埋め、肉棒を舐め始めた。
「うあっ・・・お、奥さん・・・」
（一度解放されると凄いもんだな・・・この淫らさは最高の魅力だ）
　美由紀は夢中になって小室の肉棒を貪っていた。
　だが小室は２〜３分と我慢が出来なかった。
　小室は美由紀の身体を起こし、その上に自然に身体を重ねた。
「ぅぅ、ぁ、あぁぁ・・・は、はぁぁ、いぃ・・・ふぅ、はぁ・・・」
　小室の肉棒が美由紀の淫壷に挿入されると、美由紀は小室の背中に両手を回し、両脚を腰に巻きつけ悶えた。
「あぁ〜あぁ〜あぁあああっ・・・擦れるぅぅ〜〜〜あっ、あっ・・・はぁ、うっ・・・イッ、くぅぅぅ〜〜〜」
　美由紀は小室の身体を引き寄せ密着し、昇りつめていった。

　ふたりは、さらに２度３度と体位を変え、淫悦を貪りあった。
「素敵な女性だ・・・ふぅ〜最高だった」
「だった・・・って、今日だけでいいんですか？」
「いえいえ、明日も明後日も・・・」
「ウフッ！課長さんも素敵ですよ！特にアレが」
「奥さんは全て素敵だけど・・・バストとヒップは特に素敵で・・・勿論、アソコは最高だけど、ヒップも是非、味わいたい」
「味わうって？今日も食べたでしょ？」
「僕のコレで・・・素敵なお尻も食べたいなぁ〜と」
「えぇ〜っ！それって・・・」
「そう、アナルセックス！もう経験済み？」
「まさか〜まだ処女で〜す」
「じゃあ、僕に旬の味を最初に味合わせてくださいよ」
「う〜ん・・・考えさせて・・・」
「期待してますよ！それじゃ、明日も・・・」
　ふたりは名残惜しそうにしていた。

　翌日もふたりはお互いの快感を高めあい、淫らな戯れに耽った。
　夫が出張から帰ってきたのは、２週間ほどしてからだった。
　丁度、美由紀も生理が始まっていた。
（良かったわ〜課長さんが来ている間にメンスにならなくて・・・）
『１週間後に奥田君には、また出張してもらう予定だから』
『いいんですか？不自然にならないようにしてくださいね！』
『そうだね！旬を長く続けるためにも・・・』
『そうよ〜課長さん次第なんですからね！』
　ふたりの禁じられた淫戯は、ますます深みに嵌っていった・・・。