９．中里 瞳（28歳）

　わたし中里 瞳は、某広告代理店に勤めています。
　仕事は営業サポート・企画で、生き甲斐に感じているわ！
　夫は中里 充、30歳、大学の先輩でサークルが一緒だったの。
　勤務先は某新聞社で、お互いの仕事を尊重しあい、子供はまだ作らないと言うことで意見は一致。
　それぞれの考え方や生き方が好きということで、あまりベタベタした関係は好まないということも一致してたの。
　だから、当然、セックスも月に一度あるかないかで、生理の前後にすることが多かったわ。
　一種のストレス解消かしら？わたしの場合・・・。
　精神的に限界を感じると、急に欲しくなったり・・・、その時はメチャメチャになって淫らになるとスゥ〜とするの。
　あれは・・・淫戯というのか、魔の瞬間というのか・・・。

　この日、瞳は、奥田次長のサポートで、地方に出張していた。
　地方に本社がある食品業界大手の会社の宣伝、販促の契約を、別の広告代理店と争っていた。
　年間を通しての総合販促プレゼンの為に、３泊４日のスケジュールで支社を拠点に営業していた。
　幸いなことに、瞳が企画したネットを活用したプランが採用され、３日目の夕方には、契約を完了した。

「お疲れさま！瞳君の企画の勝利だね！」
「いえいえ、次長が上手くまとめてくださったから・・・」
　ふたりは、宿泊していたホテルのレストランで食事をし、祝杯をあげていた。
「説明の途中でわたし、戸惑ってしまい、パニック寸前で・・・次長が本当に上手いタイミングでフォローしてくださって、あそこでの次長の説明が勝利の要因でしたわ！」
「先方の部長や課長は、君のことをベタ誉めで・・・『いいですねぇ〜お宅の中里さんは・・・仕事は出来るし、美人だし、羨ましいですね〜』そう言ってたよ」
「えぇ〜っ！凄く嬉しい錯覚ですね〜」
「錯覚〜？そんなことはないと思うよ！瞳君は確かに企画力はあるし、女性としても魅力的だよ！」
「そうですか〜そんなこと考えたことも無かったから・・・」
「ご主人が羨ましいね」
「えっ、主人から、そんなこと言われたことありませんよ」
「そうなの？本当に魅力的だと思うけどなぁ〜」
　奥田は瞳の身体を見渡していた。
「もぅ、次長〜」
「じゃあ、部屋に戻って飲みなおそうか？」
「そうですね！何か、まだモヤモヤしてるから・・・思い切り発散しないと！」
　瞳はプレゼンの時のプレッシャーと戸惑いのストレスが、まだ大きく広がっていたのだ。
（こういう時は、夫とセックスするのが一番なのに・・・）
　ふたりは、次長の部屋に向かった。

　部屋はこじんまりとしていたが、見晴らしが良さそうな大きな窓ガラスが印象的だった。
「今日中に帰らなくていいんですか？」
「予定はあと１日あるし、何と言っても契約取れたから・・・久し振りに休ませてもらおうか」
「そうですね！ここのところ忙しかったから・・・」
「たまには仕事を忘れて羽目を外さないと、いい仕事を続ける為の必須条件だよ！」
「ですね！」
（あぁぁ、一晩中でもいいわ！乱れてスカッとしたい！次長、わたしのこと魅力的って言ってたけど・・・）
　瞳は溜まりきったストレスを一刻も早く晴らしたかった。
（週末まで待てないわ！週末になっても・・・夫と出来るかどうか？あぁぁ、どうしよう！）
　瞳は日頃から尊敬している奥田を見遣った。
（次長となら・・・でも、どうしたら・・・？）
　瞳はアルコールが進む前に何とかしたかった。
「次長、チョッと部屋に戻ってきます。ダメですよ〜ひとりで勝手に飲んじゃぁ〜」
「分かったよ！ひとりで飲んでもつまんないからな」
「じゃあ、10分ぐらいで戻りますから」
　そう言って、瞳は自分の部屋に戻った。
（化粧直しかな？しかし部長さんたちが言ってたように、仕事を離れてみると、瞳君も魅力的だな・・・）
　奥田は40歳、中学生の子供と37歳の奥さんの３人暮らしだった。
　仕事一筋のエネルギッシュなビジネスマンタイプで、最近では、ほとんどセックスレスに近かった。

　奥田はネクタイを外し、リラックスして瞳を待っていた。
　10分もしないうちに瞳が戻ってきた。
　ジャケットやバッグを部屋に置いてきたという感じだった。
「次長・・・わたしって、本当に魅力あると思います？」
　瞳は淫戯を仕掛けることにした。
　ブラウスのボタンを２つ多く外して胸元が見えるようにし、ストッキングを脱いで、素肌の長い脚を晒した。
　タイトスカートから伸びた脚は、かなり魅惑的だった。
　瞳は大きな窓ガラスの前に立ち、身体のラインを強調し、真っ暗になった戸外を眺めていた。
「あぁ、充分に魅力的だと思うよ」
　奥田は窓際に立つ瞳をオンナとして眺めていた。
（仕事上、オンナとして見ていなかったが・・・あのヒップライン、あの脚線美は、欲情するなぁ・・・）
　奥田は瞳の色艶に誘われるように、フラッと立ち上がり、瞳の背後に寄っていった。
　日頃の奥田からは考えられない行動だった。
　食事の時に飲んだアルコールと成約の興奮が淫欲を煽り、奥田を迷わせたのだろう。
　近年、あまり性欲の無かった奥田の股間は堅くなっていた。

　奥田は瞳の肩に手を掛けた。
「こうして夜景を見るのもいいもんだね・・・」
「え、えぇ」
（来た！絶対だわ！日頃、肩なんかに手を掛けたりしないから）
「本当に、魅力的だね・・・」
　奥田は瞳の耳元に囁くように呟き、身体の感触の分かるタイトスカートを上から擦り、瞳のお尻と太股を撫でた。
「あうっ・・・じ、次長！な、何を・・・」
　瞳は身体を捩って奥田から逃れようとするが、大きな窓に圧し付けられ、どうにも身動きが出来なかった。
（一応、抵抗はしないと・・・この方が刺激的で燃えそうだわ！）
「君だって、発散したいって言ってたじゃないか！今晩だけでも、ふたりで何もかも忘れて発散しようじゃないか！お互い、家族があるんだから・・・今晩だけ・・・」
　奥田は次第に声のトーンを抑え、太股から擦り上げるように、瞳の素肌に指を這わせ、タイトの中の張ったお尻も擦っていた。
「あっ、ああっ・・・ダ、ダメ・・・はぁ、次長・・・」
「ほら、瞳君だって・・・ここが・・・熱く濡れて・・・」
　奥田の指は瞳のお尻から前に回り、下着の上から淫唇を擦っていた。
「うぅ、ウソ・・・そんなことは・・・」
「ウソじゃないよ・・・君もストレス溜まっていたんだよ！忙しい時に、こういうことも無いと、いい仕事は出来ないよ」
「はぁ、ぁぁ・・・はぁ、はぁ、そう・・・」
　瞳は奥田の指で弄られ、淫唇から熱い淫らな液を滲ませていた。

　奥田は瞳のスカートを捲り上げ、小さな下着を引き下ろした。
「あ、はぁ・・・ん」
　プルッと触り心地の良い瞳のお尻を擦り、開かせた両脚の間に自分を置き、お尻の穴、濡れた淫唇と、ネットリとした舌で舐め回した。
「あぁ、ああっ・・・はぁ、はぁ、ぃぃぃ・・・ぅぅ・・・ぁぁぁ・・・」
（人妻はこれだからいい！愛撫すれば必ず淫らな反応が・・・快感を知らない娘じゃ・・・）
　奥田は瞳の反応に気を良くし、夢中になって愛撫を続けた。
（もぅ、入れて・・・あぁ、イカせて・・・）
　奥田は瞳の背後に裸になって再び立ち、ブラウスのボタンを外し、フロントホックのブラも手早く外した。
　瞳は両手を大きな窓ガラスに付き、両脚を開いて立っていた。
（外からここを見たら・・・わたし、どんな風に見えてるのかな？）
　そんなことを思うだけで、尚更、淫らになっていた。
　奥田は瞳の張りのある乳房を後ろから両手で掴み、人差し指と中指の間に乳首を挟んで揉みしだいた。
「いい胸してる・・・お尻も何も・・・瞳君、最高だよ・・・」
「あふぅぅ・・・あぁ、はぁぁ・・・」
　奥田は昂った肉棒を掴み、瞳の熱い淫壷に挿入した。
　ズブッ、ズブズブズズゥ・・・
「うぁあああああっ・・・はぁ、いぃ、いっ、ぃぃぃ、あぁぁ・・・」
　待ちに待った肉棒の挿入に、瞳は身体を仰け反らせて応えた。
　奥田は瞳の乳房を両手で揉みながら腰を繰り出し、奥に挿入し股間を瞳のお尻に密着させたまま腰を回転させた。
「あぁあああ〜〜はぁ、はぁ、いぃぃ・・・ああ、いぃ〜っ・・・」
　瞳は両手だけではなく顔もガラスに圧し付け、奥田の腰の動きにお尻を押しつけ返して昇りつめていった。

　昇りつめた瞳は、しばらく余韻に浸っていたが、すぐに反転し、奥田の肉棒をしゃぶり始めた。
「うっ、あっ・・・瞳君、あはぁっ・・・」
　玉袋を片手で弄りながら根元まで咥え、搾り出すように口唇で扱いた。
（た、堪んない・・・あの仕事ばかりの瞳君とは思えないよ）
　奥田は瞳の淫らさに驚くと同時に悦び、今度は瞳の片脚を抱え、前から肉棒を挿入し、乳房を揉み乳首を舐めながら、下から突き上げた。
「うあああああっ・・・あぅっ・・・あっ・・・はぁ、はぁ・・・あぁあああ〜〜〜ダメッ、あっ、イッくぅぅぅ〜〜〜〜」
　瞳は奥田の頭を乳房に圧し付け、再び昇りつめた。
　その後、ベッドに移動して、正常位、バックと体位を変え、最後は座って向かい合ったままで奥田は放出した。
「次長・・・まだ夜は長いですよ〜」
　瞳の言葉に奥田も頷き、ふたりで入浴した。
　バスタブの中で、奥田は瞳の乳房と淫唇を弄り、瞳は奥田の萎えた肉棒を扱いていた。
「瞳君がこんなに艶っぽい女性だったとはねぇ〜」
「えっ？それって、わたしが淫らだってことですか？」
「イヤイヤ、凄く魅力的だってことだよ！」
「次長も、凄くタフで素敵ですよ！それにエッチですね！」
「そりゃ、君のような魅力的な女性となら、いくらでも・・・」
「じゃあ、もっとエッチになっちゃいましょうか？」
「あぁ、我を忘れて淫らになって、何でもやっちゃうぞ！」
　ふたりは、再びベッドに戻っていった。

　その後、ふたりは６９で絡み合い、汗まみれになって貪りあった。
　瞳は狂ったように吠えて何度も昇りつめ、奥田は自分でも信じられないくらいタフで淫悦に夢中になった。
　朝方近くになる頃、奥田は四つん這いになった瞳のお尻の穴に、無意識に肉棒を挿入していた。
「うぅぅ、ああっ・・・次長・・・あっ、あぁぁぁ、はぁ、いぃぃ・・・」
　瞳も初めてのアナルセックスに一瞬戸惑ったが、すぐに大きな快感の波が押し寄せ、淫壷以上に狂喜していた。
「瞳君、お尻・・・うっ、凄い！あうっ・・・ダメだ！あっ、イク・・・」
　奥田も瞳のアヌスの締りと収縮に、熱い粘液を放出していた。

　あの出張の夜が虚実のように、淡々と日々が過ぎていった。
　瞳も奥田も何も無かったような態度で接していた。
　ふたりとも元々セックスには執着していなかったからか？
　そんな風に見えていたが、内実はそうでも無かった。

（期待していた以上の淫戯だったわ・・・）
　出張から帰った瞳は、奥田との淫交を思い出していた。
（我慢できなくてした淫戯だったけど・・・忘れられない・・・）
　奥田も瞳と同じように感じていた。
（１回で終わりにするには・・・何度でも飽きそうにないよ！特に、あのお尻の感触は・・・今でも実感できる・・・）
　何かキッカケがあれば・・・堰が切れそうな気がしていた。

　忙しい日々は相変わらず、１ヶ月もしないうちに、瞳のストレスは限界にきていた。
　夫の充は新聞社に泊まりこみの日が続いており、なかなか夫婦の時間が持てなかった。
（ダメ・・・もぅ限界よ！あぁあああ、思い切り淫らになりたい！）
　瞳は奥田の様子が気になっていた。
（瞳君、あの夜だけで終わりにするのか？）
　奥田も瞳が気になって仕方がなかった。
『出張の特別企画を再説明して欲しいけど、どうかな？』
　奥田は会社のメールでは何かと不安もあるので、あの日、交換し合った携帯のメアドに送信した。
『プレゼンルームは何時なら大丈夫でしょうか？』
　瞳からすぐに返信が届いた。
（瞳君もしたかったんだ！）
『夕方なら空いているはずだが、完全に大丈夫かどうか？』
『でしたら・・・先ずは、企画の応接室でご説明しましょうか？』
『そうだね！時間を見て、声を掛けてください！』
『了解しました』
　言葉に気をつけたメールの遣り取りは、ふたりの淫らな気持ちをより一層煽った。

　夜７時になると、部屋の社員も少なくなっていた。
（まだ皆、帰らないわ！どうしよう？あぁ、イライラするわ！）
　パーティションで仕切られた次長のデスクでは、奥田が落ち着かない様子でいた。
『応接室はまだ空きませんか？だったらデスクに来てください』
『プレゼン室は９時、応接室は８時に空きます。事前説明が必要でしたら、気をつけてデスクに行きます』
『細心の注意を払って来て下さい』
　瞳は一旦部屋を出て、奥田のデスクの傍のドアから入りなおした。
　社員たちに気づかれないよう、壁伝いに奥田のデスクに向かった。
　仕切られたパーティションのお蔭で、奥田のデスクが直接社員たちに見られる心配は無かった。
「次長・・・ドキドキしちゃいました」
「悪いね！無理を言って・・・我慢できなくて」
「いいえ、我慢が出来ないのは、わたしも同じです」
　そう言うと、瞳は奥田のデスクの下に隠れるように入り、奥田のズボンのファスナーを下げ、中から肉棒を取り出した。
　熱く堅く昂っていた奥田の肉棒は濡れていた。
（我慢していたんだわ！わたしを欲しくて・・・ウフッ！）
　瞳は亀頭の先を舐め、筒を握って上下に扱き、同時に自分の股間に指を這わせ、下着の上からワレメを擦った。
　次第に気持ちが昂った瞳は、奥田の肉棒を根元まで口に咥え、舌を絡ませながら口唇で激しく扱いた。
「うっ・・・あっ、あぁぁ・・・瞳君・・・」
　いつ誰が来るか分からないという状況下で、奥田の興奮は最高潮に達していた。
「ダ、ダメだ・・・イク・・・出る・・・」
「いいわ！出して！」
　瞳は小声で承諾し、再び激しく口唇と舌で扱き出した。
「うあっ・・・・・・うっ・・・あっ、はぁぁ、はぁ、はぁ・・・」
　ドクドクと瞳の口の中に奥田の精液が注ぎ込まれた。
　瞳はゴク、ゴクンと２回に分けて飲み込み、濡れた肉棒を丁寧に舐めていた。
「ああっ・・・すごっ・・・あうっ・・・」
　過敏になっている奥田の肉棒は、瞳の愛撫に衝撃的に反応した。
　全身を震わせる奥田に構わず、瞳は悶々と肉棒をしゃぶり続け、下着の中に入れた指で、クリトリスを激しく擦って悶えていた。

　８時になった時には、奥田の肉棒は完全に復活していた。
　別々に応接室に行き、灯りも点けずに中からロックした。
「凄かったよ！瞳君のフェラ・・・」
「美味しかったわ！次長さんのオ×ン×ン・・・ウフッ！今度は、わたしのを・・・満足させてくださいます？」
「モチロン！早く舐め回したいよ！」
　ソファの背もたれを掴んだ瞳のスカートを捲り、あの妖しい快感をもたらしたお尻を擦り舐め回し、アヌス、淫唇・・・と、奥田は狂ったように瞳を愛撫した。
アッと言う間に昇りつめた瞳は、なおも貪欲に淫悦を求めた。
「もっと！もっとぉ〜〜ああっ・・・いぃぃ・・・あぁ、いぃっ・・・」
　お尻を突き出して左右に振り、奥田に愛撫を求めた。
　奥田は堪えきれずに肉棒を取り出し、先ずは熱く濡れた淫壷に挿入し、激しく腰を繰り出した。
「うあああああっ・・・あっ、いっ・・・あ、はぁぁ・・・うぅあっ・・・」
　瞳は仰け反って悶え、奥田は瞳の乳房を揉みしだいた。

　９時になると、大きな窓ガラスのあるプレゼンルームに移動し、出張の夜の再現を思わせるように、淫らに戯れあった。

　それからのふたりは、時間と場所さえあれば淫欲を貪りあい、仕事も順調に成果をあげていった・・・。