9.蜜

「じゃあ出しますね？」と、いうなり亮介は立ち上がった。

　床に座っている祥子の目の前にちょうど股間がある。

「えっ？え？」

　心の準備も出来ていないまま、始まってしまった事態にとまどっている祥子にお構いなしに、亮介はベルトをはずし、下着も一緒にずり下げた。

「あっ！」

　祥子の目の前に亮介のものが”ぶるん”とでてきた。
　目をそむける暇もなく、亮介の股間にぶら下がったものに視点は釘付けのままだ。

「さあ、こんどは奥さんの番ですよ。」

「え？」

「ボタン！恥ずかしいんだから、早くしてください！」

「は、はい。」
　大きな声に促されて、あわててボタンを１つ開ける、、、。

「全然足りません、もう１つお願いします。はやく！」

「え？は、はい。」
　また１つ開ける、、、もう胸の谷間が見えてきている。

「ああ、やっぱりすばらしい、、、奥さんは色っぽいですよ、、、その胸、その肌、、、その証拠にほら、、、」

　亮介がそういうのと同時に、その長大なものに変化が起きていた。

　竿の部分が膨らみ始め太さが増していく、それと同時に竿よりひとまわり大きい頭の部分も膨らんでゆく、、、
　少し持ち上がってきた亮介のものは、途中からそれ自体が別の生き物のように脈打ち始めた、、、
　脈打つたびに全体が大きくなっていく、、、
　だんだんと頭を持ち上がっていき、、、
　竿の部分が太い血管を何本も浮き出しながら反り返っていく、、、
　エラが張った頭がはじけんばかりにツヤツヤと光りだし、その先からは透明な液体も滲み出ている、、、
　とうとう完全に勃起した状態になった。

　それは完全に祥子の予想を超えていた、、、こんなになるなんて思っても見なかった、、、反り返ったものは亮介の臍近くまでのび、その行き場をさがすように脈打っている、、、。

「どうです奥さん、、、僕があなたに欲情しているということを認めていただけましたか？」
　大きくビクンっと自分のものを動かし、かたっまっている祥子を、見下ろしながら亮介は言った。

「え？は、はい、、、。」
　と言いながら、祥子は視線を動かせない。

（凄い、、、それに今、亮介君が私に欲情しているっていった、、、私に、、、）
　そう思った瞬間、股間の奥から熱いのもが流れ出す、自分の恥ずかしい場所が意思に反してうごめきはじめる。

「でも、奥さん、、、あらたな問題が発生してしまいました。」

「？」

「これがおさまらないんです。」
　そういうと亮介は自分のものをつかんだ。

「え？おさまらないって、、、？」

「出さないとおさまらないんです、わかるでしょう？」

「そ、そうなの？」

「お願いです、さ、せ、て、く、だ、さ、い。」
　亮介はわざとはっきり分けて発音した。

「え？」
　祥子は耳を疑った。

「奥さん、あなたとセックスしたいんです。」

　思わぬ言葉に、硬直している祥子を見下ろしながら、斜め後ろに廻りこんだ亮介は耳元でささやいた。

「あなたが欲しいんです、僕のこれをあなたの中に入れたいんですよ、奥さん。」
　耳元に亮介の熱い息を感じながら、膣のなかに熱い蜜がほとばしる。

「で、でも、だめよ、、、」
（ど、どうしよう、、、）

「嫌いなんですか？セックスが？」

「そ、そんなことないけど、、、」
（したい、、、でも私は人の妻で祐二の母なの、、、こんなこと、、、こんなことって、、、でも、、、）

　亮介は祥子を後ろから抱えるように自分も座った。硬くなったままのものが祥子の尻にあたる。
　それに気をとられていると、後ろから回り込んだ亮介の手に、いつのまにかボタンがすべてはずされてた。

　首筋に唇を這わせながら、ブラのホックがはずされる。
　すこしたれ気味だが、大きな乳房がこぼれおちた。

「あっ、だめ。」胸をかくすため腕を交差させるが、亮介の手はシャツの下から入り、脇からすべるように乳房をめざす、腕がじゃまになったところで、首筋からいつの間にか耳の近くまで来ていた唇から舌が伸び耳の穴に入っていく。

「ひゃう。」変な声を出し、身体が”ぶるっ”とふるえた瞬間腕がゆるんだ、その間に下から亮介の手が滑り込む。

　耳を舌で愛撫しながら、両方の乳房とも手で包み込むと、ゆっくりやわらかく揉んでいく、、、。
　祥子の身体に甘い快感が広がっていった。

「あぁ、、、だめだったら、、、」

　亮介が耳元でつぶやく。

「あれ？奥さんなにか僕の手の中で、堅くなっていくものがあるんですけど？」
　そう言いながら、ひとさし指と中指の間に乳首をはさみ、もてあそんでいる。

「い、いや、、、」

「おや？大きくなってきましたよ。」
　そういうと、こんどは乳首を親指と人差し指でつまんだ。

「くうっ。」乳首から電気が走るような快感が祥子を襲う。

　乳首を弄りながら亮介は耳元で囁き続ける。

「欲しくないんですか？奥さんは？、、、してないんでしょう？ず〜っと。旦那さんと。」

「そんなことは、、、」

　身体は正直に反応して、乳首がかたくなっていく。

「乳首だってこんなになってますよ？気持ちいいんじゃあないですか？」

「いやっ、、、」

「僕のこの熱くなったやつが入りたくてしょうがないんですよ、よりあなたの熱くやわらかい、あ、そ、こ、に。」
　そういうとビクンッとお尻にあたった熱いものを動かした。

「あっ、だめ、、、だめです、、、」と身をよじりながら、なんとか抵抗する言葉を発するものの、体は逃げていない。
　久しぶりの快感に思いっきり声をあげたくなるのを、何とか抑えるのに精一杯であった。
　背中にのしかかっている亮介の胸板から体温がつたわってくる。

「いままで、我慢してきたんでしょう？奥さん、、、いいんですよ、、、今日は我慢する必要はないんです、、、がんばった自分へのご褒美ですよ、、、自分に正直になってください、、、欲しいんですよね？入ってきて欲しいんですよね、僕に、、、。もう欲しくて欲しくてグチャグチャに濡れているんじゃあないですか？奥さんの恥ずかしいところが。」

「そ、そんなことありません。」

　祥子がそういったとたん、亮介は後ろからスカートの裾をたぐると中に両手をいれ、腰のあたりから手を滑らせていき下着をずり下げてしまった。

「あっ、だめ」

　祥子が下着を戻そうとすると、こんどは抱きかかえられ、半ば放り投げるように大きい方のソファーに座らされた。なにが起こったのかわからないうちに、前に廻った亮介がひざまずいて太ももから下着をはずす。
　スカートは腰のところまでたくし上げられ、黒々としたものがみえてしまっている。
　両手で隠そうとしたとたん、膝に手がかかり、大きく広げられた足は座った亮介の肩に担がれ、祥子の体勢が崩れた。
　なんとか体勢を立て直し自分の股間のほうを見ると、ちょうど祥子の恥ずかしい部分が亮介の顔の真正面にくるような体勢になっていた。

「ほーら、言ったとおりだ、あなたのここは欲しくてしょうがないようですよ、、、こんなに溢れて、、、ひくひく動いてますよ？」

　その言葉で我に返り、自分の置かれた状態がわかった祥子はそこを両手で隠そうとした。
　しかし手首をつかまれ、ソファーに押し付けられる。

　恥ずかしくて顔から火が出そうだった。

（息がかかるぐらいまで、近づいた亮介君に見られている、、、こんな恥ずかしいかっこで、、、）

　そう思うとよけいに穴の奥のほうから次から次へと熱いものが溢れてくる、、、、。

「すごいですよ、奥さんこんなに、、、ああ、なんてもったいない。」
　そういうといきなり、したたるのものを亮介が舐めあげた。

「ひああう。」突然の刺激に大きな声を出してしまう。

「ああ、やっぱり、なんて声を出すんです、、、待っていたんですね、こうされるのを。」

「ち、違うの。」

「なにが違うんです？」そう言うと、顔を股間に埋めていく。

「あ、だ、だめ、そんなこと、、、」

　長い舌がじわじわと周辺からゆっくり丁寧に舐めながら蜜の滴り落ちている割れ目に近づいていく、身をよじりながら耐えようとするが、しばらくぶりの快感に体が答えてしまう。
　中心にたどりつく直前で舌をひっこめられ、虚しい感じを味わいながら頭をおこした亮介のほうを見る。目が合いニヤッと笑ったあと唇を突き出した亮介が顔を沈めていく。

「だめ、ねえ、だめだったら、、、」
　なにをされるのか、期待と不安に混乱しながら一応言葉では抵抗をみせた。

　そうっと濡れた割れ目に唇が触れた。
　と、いきなりズルズルと音をたてて、ひだをを吸い始める。吸われた祥子は、顔を振り、下唇を噛む。

　しばらくもてあそばれ、どろどろになったところから、だんだん存在を主張してふくらんできた小さな蕾みに、唇が触れるたび首がはじけるように後ろへ振られる。

　亮介の抑えていた手が放れ、恥ずかしい所を拡げるために潜り込んでいく。
　祥子は亮介の髪をつかみ股間から引き剥がそうとした。
　亮介はまったく動かず、その手で拡げられたひだはもっとも敏感な蕾みをを無防備にさらけ出した。

　すべての神経が集まったようなその蕾みに、亮介の舌がのびていく、、、。

「ひあ、あああ、そこは、、、だめ、だめえ、、、。」

　触れるか触れないかのところで遊ばれ、気が狂いそうになる。亮介もわかっていて焦らしに焦らした。

「あぁぁ、、、」祥子の手が亮介の頭を掴む。

（んっ？）

　その手が亮介の頭をひきつけ、敏感なところに押し付けようとする。

（我慢できなくなってきたか、、、）

　逆に亮介は舌を引っ込め顔を上げる。

　ふいに刺激がなくなり、何がおきているのか確かめようとする祥子と目が合うと、にやりと亮介は笑った。

　次の瞬間、亮介は顔をうずめ舌の先で蕾みに直に舌をあて、ころがした。

「ううっ、あーーー、、」ひときわ大きな声を出すと、祥子は亮介の頭を掴み、抱え込むようにすると、全身を小刻みに震わせながら一度目の絶頂を迎えた。