家庭内輪姦の果て


家庭内輪姦の果て『性愛小説の世界』豪円寺琢磨作
【第１回】　チャイムが鳴った。女性の返事が聞こえた。玄関のドアが開いた。鍵はかかっていない。「待ったかい？」「いいえ、全然。さあ、はやくお入りになって」　スーツの上着とビジネスケースを受け取った女が、男をリビングへ招き入れる。　女の名は里穂。もうすぐ35歳になるが、子供を産んでいないので、20代にしか見えない。長身でスタイルも抜群なため、外出するたびにいろんな男から声をかけられる。　男の名は信治。大手食品メーカーで管理職にあり、今年が厄年にあたる。背丈はあるが重さもあり、でっぷりと太り、腹も出ている。　ありふれた光景のようだが、実はこのふたり、本当の夫婦ではない。かといって、同棲してるわけでもないし、事実婚状態というわけでもない。もちろん血も繋がっていない。　もっとも特異な点は、里穂が素っ裸であるということだ。　彼女の名誉のために言っておくが、里穂に露出趣味があるわけでもないし、裸族というわけでもない。　すべては信治の命令に従った結果なのだ。「ちゃんと言いつけを守ってるな。感心、感心」「もう、おっしゃらないでください」「へえ～、こんなところに住んでるんだ」「今お茶をお持ちします。それともおビールのほうがいいかしら？」　里穂が戻って来ると、信治はソファーに座ってくつろいでいた。　信治が目の前のテーブルに置かれた缶ビールを一口飲んだ。里穂は向かい側に座っている。「おいっ、里穂、何してるんだ。はやく始めろよ」　里穂は股を固く閉じてうつむいている。男の前に裸を晒すことは、何度経験しても慣れることはない。「そ、そんな恥ずかしいです。外は明るいし、ここは自宅だし…」「だからいいんじゃないか。おまえもそのほうが興奮するだろう？　さあ、股を広げて！　それとも、この前みたいに縛られたいのか？」　里穂は浅く座り直して、両足を肘掛けに載せた。夫以外に見られてはいけない場所が現れた。「ちゃんと毛は手入れしてるようだな。綺麗なマ○コに剛毛は不似合いだからな。旦那にはなんて言い訳したんだ？」　両手を股間に持っていきながら、里穂が答えた。「まだ見られてません」「あれからヤってないんだな？」「は、はい…」「旦那は求めて来なかったのか？」「体調が悪いと言って断りました」　里穂がオナニーを始めた。右手でヴァギナを、左手でクリトリスを愛撫する。すべて信治に仕込まれたものだ。　信治に命じられるまで、里穂には自慰の経験がなかった。もちろん知識としてはあったが、敬虔なクリスチャンの家庭で大切に育てられた里穂にとって、股間に触れて楽しむことなど考えられなかった。　膨らんだ肉芽を上下に擦り、中指を膣口に挿入して掻き回す。「あ、あ、あっ、あ～」　歓声がしだいに大きくなる。慣れというのは恐ろしい。１ヵ月以上毎日続けた結果、四半刻程度でアクメに達するようになってしまった。「おまえだけ楽しんでどうすんだ！　はやくしろ！」　里穂は慌てて信治の前に座り、革ベルトに手をかけた。ズボンとパンツを足から抜き、靴下を脱がせた。そして、剛毛の中に顔を埋めた。汗と排泄物の臭いがした。　はじめに竿を舐め、次に玉袋を含み、最後にアヌスを清めた。終わりの許しが出るまでに半時間以上かかった。　顎が痛くなるまで刺激しても、男が射精することはないが、里穂の欲情は確実に高められる。はじめは怖くて怖くてしかたなかったが、今では欲しくて欲しくてたまらない。１ヵ月前には想像もできなかったことだ。「どうだ？　欲しいか？」　正座して見上げる。大きな瞳には淫靡の火が点っていた。我慢の限界を超えていた。「はい、お情けを頂戴くださいませ。お願いいたします」　信治が柱時計を確認しながら返事をした。「まだ時間があるからいいだろう。ほらっ、乗れ！」　太股を跨いで膝立ちになり、右手で剛直を支え、腰をゆっくりと落とした。巨大な幹が肉穴に消えた。「あ～」　里穂から安堵の声が漏れた。信治はその様子を楽しげに眺めている。「ほら、自分で動いてみろ！」　手を肩に載せ、膝立ちの太股に力を入れる。「あん、あん、あん、あんっ」　人妻の歓声が部屋中に響き渡る。（夫や友人たちと談笑する場所で淫らな声をあげるなんて…）「おまえはホントにスケベだなぁ～。もう旦那のモノじゃ我慢できないんだろう？」「そ、そんなこと、おっ・しゃら・ない・で・ください。あっ、あ～」　だんだんピストン運動が速くなる。「い、逝きそうです。逝ってもいいですか？」「まだだ。いいと言うまでダメだ。勝手に逝くんじゃない」　上下運動が止まり、細く折れそうな腰が前後に揺すられる。「も、もう耐えられません。後生ですからお許しくださいませ」　「あぁ、いいぞ。勝手に気をやれ！」「は、はい。あ、あんっ、りが・とう・ご、ございます～」　腰の動きがまた上下に変わる。足の裏で踏ん張ってソファーにしっかり力を伝えることで、ストロークが長くなり、中の刺激も大きくなる。「ダ、ダメ～。い、逝く、逝く、逝く～！」　眉間に皺を寄せた里穂は、両手を太い首に回したまま、脂ぎった毛むくじゃらの胸に倒れ込む。　秘口の内壁がキリキリと締め上げる。しかし、鍛え上げた肉茎はびくともしない。　このとき、玄関のチャイムがまた鳴った。「おおっ、着いたみたいだな」　信治が里穂に聞こえるよう、わざと大きな声でつぶやいた。　信治は里穂の尻を抱えて立ち上がり、駅弁の体位をとった。余韻に浸っている里穂はされるがままだ。　玄関にはスーツ姿の男が３人立っていた。「部長、ご相伴にあずからせていただきます。仕事は終わらせて来ましたので、何時まででもお付き合いさせていただきます」
【次】
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『性愛小説の世界』
2015年5月2日掲載
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