３−１．孝生〜高山

　この街には・・・何も無いわ・・・
　あるのは・・・退屈という名の日々・・・と、淫悦だけ・・・

　上原 美由紀 24歳、今の素直な心境だった・・・。

　美由紀は勤務先の××鉄道の運転士 上原 孝生と結婚した。
　観光バスのガイドをしていた美由紀は、会社の飲み会で孝生と知り合い、その日のうちに関係を結び、その一回で妊娠をしてしまい、結婚することになったのだ。
（信じられない・・・こんな街で一生を終えるの？）
　××鉄道のミスコンで準ミスになり、グランプリを取れなかったのが悔しくて飲み会に参加し、酔いつぶれた介抱役が孝生だったのだ。
（たった一回のセックスで人生が決まっちゃうなんて・・・）
　妊娠を知らされ堕胎しようと思ったが、どこで聞いてきたのか、孝生が責任を取りたいと言い出した。
「堕ろすなんて！絶対にダメだ！美由紀だけの子供じゃないんだ！僕の許可無く堕胎なんて許さない！」
　結局、孝生の勢いに負け、堕胎する機会を逃した結果だった。
（都会で面白おかしく過ごしたかったのに・・・）

　会社の私鉄沿線の借家が、ふたりの新居だった。
　健康な男児に恵まれ、美由紀は時間を忘れ母親になっていた。
　望んだ結婚でもなければ出産でもなかった。
　それでも子供が産まれると、それなりに暮らしていた。
　隣近所との付き合いや、母親としての務めもこなし、いつの間にか、時間に流されるように日々が過ぎていた。

「こんにちは〜○○建設の高山と申しますが・・・」
「あ、はぃ・・・？」
「実は、そこの角地に12階建てのマンションを建設販売することに。それで、この界隈の方々に早めの紹介を・・・」
「ふぅ〜ん、でも、ウチは関係ないわ！とてもこんな金額のマンションなんて・・・頭金も無いわ！」

　それから２週間後、夫の孝生が美由紀に言った。
「なぁ、今度そこに建つマンション、買おうか？」
「えっ!?何を言ってるの？」
　美由紀は孝生が何を言っているのか、分からなかった。
「この間、家にあったパンフレットを見たんだ」
「あぁ、セールスの人が置いていったアレ？」
「そう、それを持って実家に行って来たんだ。実家は兄貴が継いでるから、親父が頭金を出すって言うんだ」
「えっ！そうなの？でも・・・」
「一度、そのセールスの人に聞いてみてくれないか？」
「わたしが〜？」
「あぁ、僕は時間が不規則だから・・・頼むよ」
「う、うん・・・」
　孝生は27歳、手取り22万円ほどの給与では、返済が心配だった。

　翌日、美由紀は名刺にあった高山に連絡をすると、早速、その日の午後、高山がやってきた。
「３ＬＤＫのこのタイプでしたら・・・頭金が・・・返済は・・・」
　高山は手際よく美由紀に説明を始めた。
「そうすると・・・今の家賃が・・・じゃあ、あと２万なんとか・・・」
　月々の支払いを計算すると、どうしても２万ほど切り詰めないと、毎月の返済が出来ないことが分かった。
（この間も思ったけど・・・この辺には勿体ないほどの美人だな！）
　高山は美由紀の美貌にかなり意識をしていた。
　そんな時、赤ん坊が泣き出した。
　美由紀は赤ん坊を抱いて再び高山の前に現れ、あやしながら話しを続けていた。
　しかし赤ん坊は、なかなか泣き止まなかった。
「すみません！チョッと・・・」
　そう言うと、美由紀は豊かな乳房を曝け出し、赤ん坊に乳を与え始めた。
「高山さんも子供さん居るんでしょ？じゃあ、平気ね！」
　赤ん坊は美由紀の乳首を夢中になって吸っていた。
（えっ!?僕って、何歳に見えるんだ？まだ独身なのに、奥さん、勝手に決め付けて・・・こんな美人の若い奥さんがオッパイ出して・・・堪んないよ！）
　高山は赤ん坊に授乳してるんだからと割り切ってる顔をしたが、内心ではドキドキし放しだった。
「じゃあ、今晩、主人と話しをしてみますので・・・」
「そうですね！それでは・・・」
　高山は丁寧に挨拶をして出て行った。

　その夜、子供が寝付いた後、美由紀は孝生に報告した。
「う〜ん・・・毎月２万か・・・なんとか切り詰められないかな？」
「無理よ！わたしがバスガイドしていれば、楽だけど・・・今は、赤ん坊から手が放せないわ！あと１〜２年すれば何とかなるけど・・・」
「１〜２年か・・・この機会だから、何とかならないかな？」
　実家の父親が頭金を出してくれる気になっている今の機会を、孝生は逃したくなかった。
「家計は美由紀に任せてるから・・・セールスの人と相談して、頑張ってくれよ」
「そんなぁ〜」
　美由紀はそんなに執着心は無かったが、孝生に懇願され、仕方なく考えることにした。
（ふぅ〜こんな街でマンション買ってもね・・・それで人生が大きく変わるわけじゃないのに・・・）

　美由紀は再び高山に連絡をした。
「はい、分かりました。それでは、今夜７時でもいいですか？」
「えっ！えぇ・・・」
（あの人、夜中まで帰って来ないけど・・・まぁ、いいか！）

　その夜、高山は約束どおりやってきた。
「あれ？ご主人は？」
「主人は最終まで運転で・・・夜中まで帰って来ません」
「そうですか・・・」
（赤ん坊が起きなければ・・・このキレイな奥さんとふたり・・・）
　高山は、この間の美由紀の乳房を思い出し、ドキドキしていた。
　この夜の美由紀は、白い薄手のブラウスにフレアのスカート姿で、お茶を出すと言ってキッチンに立った美由紀の後ろ姿は、長い脚と盛り上がったお尻が魅惑的に映った。
（元バスガイドか・・・あの時の声は、いい声出すんだろうな？それにしても、美人というだけじゃなくスタイルもいいな・・・）
　高山は美由紀の後姿を見ながら、裸の姿を妄想していた。
（あのオッパイだもんな・・・お尻もプルッとして・・・はぁ、はぁ・・・）
　高山は仕事を忘れてしまいそうだった。
「すみませんね〜こんな時間に来ていただいて・・・」
　美由紀は子持ちとは思えない色香を感じさせ、高山にコーヒーを持ってきてテーブルの上に出し、角々に近くに寄って座った。
「いえ、仕事ですから・・・よくあるんですよ！夜の訪問は・・・」
「そうなんですか？大変なんですね」
「いえいえ、夜じゃないと、ご主人に会えないので」
「そうですね〜あっ、でも、ウチは主人に会えないくて・・・」
「そうですね！でも、返済に関しては奥さんの方が・・・」
「そう言って、主人もわたし任せで・・・」
　美由紀は家計簿を高山に見せながら相談を始めた。
「これが毎月決まってる出金で・・・」
「う〜ん・・・そうすると、車を何とかするか？もしくは、生命保険を一時、ストップするか・・・？」
「銀行からの借り入れの時、生命保険に入るんでしょ？」
「えぇ・・・でも病気になったりすると・・・」
「あぁ、そうねぇ〜そうすると・・・」
　ふたりは家計簿の項目と数字とを見比べながら相談を進めた。

　高山は落ち着かなかった。
（ブラウスから零れて見える乳房が・・・）
　美由紀は大きくブラウスの胸を開き、乳首を覆うように布を当てていた。
（赤ん坊への授乳のせいだろうけど・・・目の毒だな・・・）
「あと２万円・・・毎月、２万何とかなれば・・・」
（あぁ、たった２万円で、こんなに悩まないといけないなんて・・・あの人とセックスさえしなければ、こんなことなんて・・・と言っても、セックスした記憶も定かじゃないのにね）
　高山は美由紀の胸元と、憂いのある横顔から目が離せなかった。
（２万なら・・・でも、マズイかな・・・いや、だけど・・・この機会を逃したら・・・思い切って・・・う〜ん・・・）
　高山は躊躇いながらも立ち上がり、美由紀の肩越しに家計簿を見る真似をした。
「２万ですか・・・毎月２万なら僕が・・・」
　高山は美由紀の肩に手を置いて言った。
「えっ!?うっ・・・」
　美由紀は高山が言った意味が良く分からなかった。
　同時に、美由紀は高山が肩に手を置いたことで、身体中に悪寒のようなものが走った。
「だから・・・２万ぐらいなら僕が毎月用立てましょうか？」
　高山はもう一方の手も美由紀の肩に置いて言った。
（胸の谷間から乳首まで見える！こんなにいいオンナを抱けるなら、毎月２万なら安いもんだ！）
「どうして？どうして高山さんが・・・？」
　美由紀は硬直したように前を向いたまま問い掛けた。
（お願い・・・肩の手をどけて！気分が・・・）
　実は、美由紀は夫の孝生にも、指１本触れさせていないのだ。
　たった１回のセックスで、自分の人生が破綻したと思って以来、美由紀はセックスに対して嫌悪感さえ抱くようになっていた。

　高山は片手を美由紀の胸元に滑らせた。
「な、何を！ヤメテ下さい！」
「大きな声を出すと、せっかくいい気持ちで眠ってる子供が・・・。それに・・・昔から『魚心あれば水心』って言うじゃないですか？」
「ど、どう言う意味ですか？」
　高山は美由紀の豊かな乳房を擦るように弄っていた。
（ヤメテ・・・乳が出てきちゃう！）
「だから、毎月の不足分を僕が補填する代わりに・・・奥さんを・・・」
「馬鹿なことを言わないで！わたしはそんなオンナじゃないわ！」
　美由紀は高山の手を振り払い憤慨して言った。
（冗談じゃないわ！たった２万で、どうしてこんな目に・・・）
「誤解しないでほしい・・・僕は最初に奥さんに出遭った時から・・・でも、奥さんにはご主人もお子さんも・・・だから・・・少しでも奥さんの力になりたいと思って・・・」
「・・・・・・・・・」
「でも、何もなく、ただ援助するのは失礼でしょ！だから、そう言う形をとれば・・・割り切って考えられると・・・たった２万で、奥さんを自由にしようなんて思っていません！かと言って、施すような形は・・・だから単なるアルバイトと・・・」
「えっ！セックスがアルバイト〜！冗談でしょ！」
「じゃぁ、産まれたばかりの赤ん坊を抱えて、どうやってギリギリの生活の中で２万円を稼ぐんですか？」
「・・・・・・・・・」
　美由紀は悔しくて仕方がなかった。
（確かに、どう考えても無理だわ・・・マンションを諦めれば・・・でも孝生が・・・どうしてこんな生活に・・・孝生が・・・あの時・・・）
　いつも思い出すことは孝生とのセックスだった。
　酔った勢いというだけでは収拾のつかない結果になってしまった。
　今の美由紀には、セックスは最大の忌むべき対象だった。
（でも・・・最悪だったセックスが自分を救い飛躍させてくれれば・・・僅かな時間、目を閉じて我慢していれば・・・セックスを逆に利用して・・・でも、苦痛でしかない時間が・・・）
　美由紀はセックスを快感に感じた記憶は無かった。
　高校の時に初体験をし、痛いだけだと思っていたし、その後は、周囲が美由紀の美貌に敬遠し、機会がほとんど無かった。
　自分の美貌とプロポーションの結果だと思っていたので、特別にセックスには執着しなかったのだ。
（だけど、今のわたしは・・・ただの疲れた主婦・・・この上、毎月、お金の苦労までしなきゃいけないなんて・・・）
　そう思っていたところに、高山の手が美由紀の下半身に伸びてきた。

　高山の手は美由紀のスカートの裾まで伸び、そこから長く引き締まった美由紀の太股に達し、そろそろと虫が這うように、美由紀の脚の付け根に向かった。
「あはっ・・・あぁ、ダメッ！はぁ、はぁ・・・ヤメテ・・・」
　美由紀の身体がピクッと震え、小さな声が洩れた。
「割り切りましょう・・・そうすれば、何もかもが上手く・・・奥さんは素晴らしい女性・・・お金で苦労なんかさせたくない・・・」
（そうよ！わたしはこんなことで・・・このまま終わりたくないわ！）
　高山は美由紀を後ろから包むように座り、美由紀の身体中の感触を確かめるように右手を動かし、左手を太股の付け根に向かって這わせていた。
「奥さんの身体は最高・・・肌は白く柔らかく・・・さらにココも・・・」
　高山の左手は美由紀の股間に達し、指で美由紀のワレメを下着の上からなぞっていた。
「ああっ、ヤ、ヤメテ・・・はぁ、ぁぁぁ・・・」
（わたしったら・・・どうしたのかしら？感じちゃってる・・・えっ!?どうして・・・？感じたことなんて・・・何で？）
　美由紀は自分の身体が敏感になっていることに驚いていた。
　高山の左手の指は、美由紀の淫唇を何度もなぞっていた。
「奥さん・・・濡れてる・・・ってことは・・・」
「えっ!?そんなはずはないわ！」
　美由紀は慌てて自分の手で股間を確かめ愕然とした。
（濡れてる・・・わたしが・・・？）
　さらに高山の指は、美由紀の下着の隙間から直接ワレメに触れた。
　クチユクチユ・・・
　淫らな液の音が、静かな部屋の中に響くように聞こえた。
「あ、あぁぁぁ・・・ダメ、はあぁ、あ、あぁ・・・ヤメテ・・・」
「何を言ってるんです。口では否定しても身体がＯＫしてますよ！」
　高山は美由紀の下着の中から一旦指を抜き、贅肉の少ない美由紀の下腹部から、改めて下着の中に手を入れた。
　淡い恥毛を撫で、淫らな液の溢れる淫唇に指を這わせ、何度か擦った後、淫らな口唇を開いて中を弄り始めた。

　高山の指は的確に美由紀の小さな肉芽を捉え、優しく弄り始めていた。
　美由紀の肉芽は熱く膨れ敏感になっていた。
「あ、はっ・・・はぁ、はああっ・・・ぃぃ・・・あっ、ダ、ダメ・・・」
（どうして？どうして、感じちゃうの？）
　美由紀は、生まれて初めて、まともな愛撫を経験していたのだ。
　感じなかったのではなく、感じさせてもらってなかっただけで、セックスに対する嫌悪感が、美由紀を誤解させていたのだ。
　美由紀はいつの間にか、身体を高山に預ける格好になっていた。
「昔から最高の女性は、肉柔らかく、恥毛淡く、淫液溢れ・・・そう言われています。奥さんは、まさしく、その通りで・・・」
（そんな・・・わたしが、わたしが感じるなんて・・・はぁ、いぃ〜〜）
　美由紀は完全に身体を後ろに反らせ、高山に抱かれていた。
　高山は美由紀の耳元で優しく囁きながら、耳の中を舐め、首筋を舐めながら、右手で美由紀のブラウスのボタンを外し、左手の指でクリトリスを擦り、淫壷の縁をなぞっていた。
「あはぁ、はぁ、どうして・・・？はぁ、はぁ・・・おかしい・・・」
（これが愛撫っていうもの・・・？）
　高山は美由紀のブラウスを脱がせ、乳の零れる乳房を露わにし、下着も少しずつ足首までずらし始めた。
「あ、あぁ・・・ダメ・・・そんなこと・・・ダメ・・・わたしは・・・」
「わたしは・・・全てを僕に任せてくれれば、いいんです」
　高山は初めて味わう快感に流されそうになっている美由紀を、巧みに愛撫しながら、すっかり裸にしてしまった。

　高山は優しく美由紀を畳の上に仰向けにし、長い両脚の間に入り、熱く潤んだ美由紀の淫唇を舐め始めた。
「うっ、あっ！・・・・・・」
　美由紀はオトコにより初めて淫唇を舐められ、息を詰まらせていた。
　思わず両脚を閉じようとしたが、あまりの衝撃に固まっていたのだ。
（セックスって、こんな風にするの・・・？身体の奥までピ〜ンって何かが走ったみたいに・・・これが、快感・・・って、言うのかしら？）
　高山は美由紀の乳首を舐めて乳を吸おうと思ったが、今はそれよりも美由紀を感じさせることに専念しようと思った。
「キレイなオ○○コ・・・本当に子供を産んだの？」
「イヤ・・・見ないで・・・あぅっ・・・あん、あぁ・・・はぁ、はぁ・・・」
　高山は美由紀の長い脚を持ち上げ、淫壷の縁からお尻の蕾まで、舌先で微妙な強弱をつけて舐めた。
「あっ、あっ、あはっ・・・ああぁ、はぁ、あぁん・・・い、ぃぃ・・・」
（凄い！どんどん良くなる・・・気持ちいぃ・・・あぁ、もっとぉ〜〜）
　美由紀はいつの間にか高山の頭を上から抑え、自分の股間に次第に強く押し付け、自分でも何が何だか分からなくなっていた。

　身体がドロドロとした液の中に気持ち良く溶けていくような・・・今までに経験したことのない快感が美由紀の全体を包んでいた。
（もぅ、我慢できない！）
　高山は急いで裸になり、痛みさえ感じる昂った肉棒を、美由紀の淫壷の中に挿入し始めた。
「うっ・・・きつぅ〜ふぅ、おぉぉ・・・」
　高山の肉棒の大きさは標準的なものだったが、美由紀の淫壷は入り口が狭く、なかなか挿入できなかった。
「あ、あ・・・」
　美由紀は肉棒の先が、少し入っては出るので、息が詰まったり解放されたりと、不可思議な感じがしていた。
「奥さん、少し力を抜いて・・・大きく息を吐いて・・・」
　高山は、まるで処女の生娘に言うように、美由紀に言った。
（まるで生娘だよ・・・すごぃ・・・入ったら、どんな感じなんだ？）
　亀頭で淫壷の入り口を解すようにし、やっと亀頭が美由紀の淫壷の中に納まった。
「うっ、ぅぅぅ・・・ふぅ、はぁ、ぁぁぁぁ・・・」
「奥さん・・・凄くいぃ・・・何かが・・・」
（舐められて気持ち良かったけど、オ×ン×ンは、もっといぃ・・・）
「熱い・・・あぁ、奥まで・・・あぁ、いぃ・・・何だか分からないけど」
　高山はグッと力を込め、肉棒を美由紀の奥まで押し込んでいった。
「あ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁ・・・・・・あぁ〜あぁ〜うぅぅ・・・」
　高山の肉棒が美由紀の淫壷の奥まで挿入されると、美由紀は両脚に力を込めて閉じ、お尻を浮かせて震えていた。
（凄い締め付け・・・微妙な感触が肉棒に・・・はぁ、堪んない・・・）
　高山は美由紀の身体に自分の身体を被せるようにして抱き、腰を前後左右に不規則に動かした。
「あぁ、あぁ、あわっ・・・あうっ、あ、いぃ〜あ、そこ・・・」
　美由紀は初めての感覚に気を集中し、不可思議な快感を感じる度に声を上げ、高山を抱き締めていた。

　美由紀の白い肌には玉のような汗が噴出し、その白い肌は、時間と共に鮮やかな桃色に染まっていった。
「あ、あっ！・・・そのまま・・・はぁ、そのままジッとしてて・・・」
　美由紀は高山の背中を両手で強く掴み、両脚を突っ張って言った。
（ダメ、ダメ、アソコの奥が・・・何か・・・あぁ、もぅ・・・）
「あ、あ、あ・・・うわぁああああ〜〜〜あぁ〜ん！・・・・・・」
　美由紀は訳が分からなく込み上げてくる快感の波に包まれた。
「うおっ・・・す、すごっ！」
　高山は肉棒を締め付ける柔らかな淫壷の肉襞に込み上げていた。
「お。奥さん・・・僕も・・・もぉ・・・」
「えっ!?ダ、ダメ！・・・出しちゃダメぇ〜〜〜」
　美由紀は初めての快感に浸っていたが、高山の言葉に我にかえった。
　高山は仕方なく肉棒を抜き、美由紀の顔の前に肉棒を突き出した。
「じゃぁ・・・奥さんの、その口で・・・」
「えっ？・・・わたしの口？」
「フェラだよ！早く・・・しゃぶって扱いてくれよ・・・あぁ・・・」
　高山は暴発そうなのを懸命に堪え、美由紀にフェラを要求した。
　だが、美由紀はフェラの経験が無く、戸惑っていたのだ。
（フェラって抵抗があるのよね・・・だってオ×ン×ンだもの。でも・・・高山さん、アソコを舐めてくれたし・・・）
　高山は美由紀の淫らな液でヌメヌメとした肉棒を、美由紀の口に押し付けていた。
「うっ・・・」
（どうすれば気持ちがいいのか分からないけど・・・）
　美由紀は押し付けられた高山の肉棒を握り、思い切って口の中に含み、舌を絡ませるように舐め回し、握った手で肉棒を上下に扱き始めた。
「うあっ、ぁぁぁ・・・で、出るぅぅぅ・・・・・・あぁっ・・・あぁ・・・」
　高山はすぐに射精感が込み上げ、美由紀の口の中にドクドクと熱い白濁の液を放出した。
「ウグッ・・・・・・ゴクッ・・・」
　美由紀は喉の奥に放出された高山の精液を喉に詰めそうになったが、そのまま飲み込んだ。
　口の中から溢れた高山の精液が、美由紀の口の端から垂れ、美由紀はそれを長い舌で拭うようにして舐め、飲み込んでいた。
（凄い・・・なんか艶かしくて・・・また、変な気になりそうだ）
　その様子を見ていた高山は、美由紀に妖しい魅力を感じ、再び美由紀を乱したい気持ちになっていた。

　高山は美由紀の淫悦な声で子供が目を醒まさないか心配だった。
「赤ちゃん、大丈夫？」
「え、えぇ・・・夜中まで目を醒まさないわ」
　そう言いながら、美由紀は壁の時計に目を遣った。
（まだ９時・・・あの人が帰ってくるまで時間があるし・・・セックスがこんなに気持ちがいいなんて・・・）
「ねぇ、まだ時間があるわ・・・もう一度・・・」
　高山が切り出す前に美由紀の方から誘いを掛けた。
「僕も今奥さんに迫ろうと思って・・・思っていた以上に、奥さん素敵で・・・」
　高山は美由紀を引き寄せ、肉感のある肢体を抱いた・・・。

　高山との関係は１年半ぐらい続いた。
　毎月２回、生理前と生理後の安全日に人知れず逢い、妊娠の心配をしないで、思い切り淫らに楽しんだ。
（セックスがこんなにいいものだったなんて・・・これからは、わたし自身とセックスを有効に生かし・・・）
　美由紀は高山と多種多様なセックスを楽しみ、オンナとしての魅力に磨きをかけていった。
　子供を保育所に預け、仕事をするようになると、美由紀の方から高山に別れを告げたのだ。
　高山は未練タップリだったが、仕事の立場を考えると、無理強いは出来ず、渋々、美由紀との関係に終止符を打った。
（高山さんには感謝してる！苦しい時に手を差し伸べてくれただけじゃなく、初めてセックスの悦びを教えてくれ、楽しませてくれた・・・でも・・・もっと飛躍したいの！このまま終わりたくない！）