３−２．幸生

　マンション生活は、美由紀に少しの満足感を与えてくれていた。
　高山による物身への援助のおかげでもあったが、向上志向の強かった美由紀の、プライドの一片を満たしてくれた。
　その高山とも別れ、これからの自分を考えていた。
（もっと自分を生かす生活があるはず！でも、まだ生活に追われている日々じゃ、どうしようも・・・）
　自分が働き出して、なんとか人並みの生活を送ってはいたが、自分のための時間はほとんど無かった。
　幼児を抱え、ローンに追われている現実では当たり前なのだが、美由紀は、その認識より、自分のことを考えていた。

　この日も仕事を終えた美由紀は、保育所から子供を受け取り、マンションに戻り、食事の支度など家事に追われていた。
（早く片付けをして赤ちゃんを寝かせないと・・・まだ洗濯や何やら沢山あるわ・・・ふぅ〜全くぅ・・・）
　自分の時間を作りたくても、なかなか思うようにならず、少々、イライラした時間を過ごしていた。

　ピンポ〜ン・・・
（こんな時間に誰かしら？）
「どなたですか？」
「美由紀ちゃん、僕だよ！幸生だよ」
「あら、お義兄さん。いらっしゃい〜お久し振りです。今、ロックを解除します」
　しばらくすると、幸生がドアを開けて入ってきた。
「孝生は？」
「えっ？約束なの？」
「いや、約束じゃないけど、近くまで来たから」
「今日も最終まで運転してるわ」
「じゃあ、夜中かい？」
「えぇ」
「こんな美人の奥さんを毎晩のように淋しくさせて・・・」
「何を言ってるんです。仕方が無いわ〜マンションのローンもあるし・・・」
「雅生は？」
「今さっき寝たところ・・・お茶でも？」
「うん、ありがとう。コーヒーもらえる？」
「チョッと待ってね」
　美由紀は忙しく家事をしながら、幸生に対応していた。

　幸生は美由紀の肢体に何気なく視線を遣り追っていた。
（いつ見ても、いい身体してるな！あの長い脚・・・引き締まって、キレイにお尻がアップしてる。孝生が羨ましいね・・・その気になれば毎晩でも味わえる。しかしバランスのいい肢体だ・・・ふぅ〜何とかならないかな・・・）
　幸生は美由紀の後姿を追いながら、淫らな想像をしていた。
（わたし・・・お義兄さんの奥さんだったら良かったわ！孝生なんて、単なる電車オタクで何も取り得ないけど、お義兄さんは、30歳で会計事務所の社長だし、いろんな方面に人脈があるし・・・お義姉さん幸せだわ〜）
　コーヒーを淹れながら、美由紀は溜息をついていた。

「はい、お待たせ〜」
「ありがとう！美由紀ちゃんも毎日大変だね」
「そうよ！本当に大変なんだから〜お義姉さんが羨ましいわ！」
「どうして？僕は孝生が羨ましいけど」
「それこそ、どうして？」
　美由紀はソファで寛ぐ幸生にコーヒーを渡し、自分も隣に座って大きく一息ついていた。
「美由紀ちゃんのように、美人でスタイルも抜群で・・・こんな素晴らしい女性を毎晩抱いて眠れる孝生が羨ましいよ」
　幸生は際どい言葉をサラリと言った。
「そんなことないわ！お義姉さんって、素敵じゃない！それにお義兄さんのような魅力的な男性の奥さんだもの・・・仕事が出来て、人望があって、優しい男性なんて、理想だわ！」
　幸生は美由紀がコーヒーを口に運ぶ横顔を見ながら、ひとつの提案を思いついた。
「可愛い口唇を寄せられるコーヒーカップが羨ましいよ！」
「まぁ、何を言ってるのかしら？うふっ！」
「ところで、ひとつ提案があるのだが・・・」
「何ですか？急に真面目な顔で・・・」
「今の勤め先、満足してる？」
「生活の為の勤め先だもの、満足とかそんなものがある訳ないわ」
「そう、それじゃ、僕の会社に勤めないかい？」
「えっ!?お義兄さんの会社に？」
　美由紀は驚いて幸生に向き直った。
「イヤかい？」
「でも・・・わたし何も特技ないし、役に立てると思えないけど・・・」
「僕の秘書兼庶務係・・・仕事の詳細は僕が教えるし、給料は20万ぐらいで、どうかな？」
　美由紀は益々ビックリした。
「最高だけど・・・子供、雅生がいるから、残業出来ないし・・・」
「あぁ、それなら、同じビルに託児所があるから・・・」
「えっ、そうなんですか！それなら・・・」
「孝生にも一応相談しようと思ったんだが・・・」
「主人は何も言わないと思うけど・・・お義姉さんは？」
「多佳子は色々と忙しいから、仕事にはノータッチだから・・・」
「だったら・・・」
「良かった！承知してくれて・・・これで毎日美由紀ちゃんと一緒だ」
　幸生は美由紀の手を取って喜んだ。

　美由紀はポッと身体が熱くなった。
（そう言えば、こんなにお義兄さんとくっついて・・・）
　幸生に手を握られた瞬間、美由紀は幸生をオトコとして感じた。
「あっ、何だか暑いわね・・・」
　美由紀はソファから立ち上がり、バルコニーに出た。
　幸生も美由紀の後からバルコニーに出て行った。
「どうしたんだい？急に・・・」
「えっ？・・・別に・・・ただチョッと・・・ここのバルコニー素敵でしょ？角部屋で最上階なので、どこからも見られず、逆に、どこまでも見えるような・・・」
「美由紀ちゃん、今の生活に満足していないみたいだね？でも、これからは、きっと夢が広がるよ！」
「ホント・・・？」
「あぁ、美由紀ちゃんを生かせるような未来がきっと・・・」
　幸生は美由紀の背後に立ち、そっと美由紀を包んだ。
　美由紀はブルッと小さく身体を震わせたが、そのままジッとしていた。
　美由紀のうなじから耳たぶまで口唇と舌をそっと這わせ、左手で軽く美由紀の豊かな乳房を掴み、右手でアップしたいるお尻を擦った。
「あ、あっ・・・お義兄さん、ダメ・・・」
（あぁぁ、わたし・・・抱かれるかも・・・撥ね退けないわ・・・）
　美由紀は拒絶しながらも、抱かれたいと思っていた。
（あっ、お義兄さんのアレがわたしのお尻に・・・もう大きくなってるわ！いいのかしら・・・？このまま・・・）
　高山の時は偶発的な事故のようなものだったが、ここで幸生を受け容れることは、完全に孝生を裏切ることだと美由紀は思った。
（幸生さんは、孝生の実の兄・・・お義兄さんなのに・・・）
　胸の中で様々な思いが交錯したが、強く拒絶できなかった。

「孝生の代わりに、僕が美由紀を生かしてあげる・・・だから・・・」
　美由紀のワンピースの裾から幸生の手が入り、小さなスキャンティの上から、盛り上がったお尻を弄られていた。
「ダメよ、お義兄さん！孝生に・・・孝生は弟でしょ」
「兄弟でも何でも関係ないよ！僕は美由紀が欲しいんだ・・・」
　幸生は美由紀のワンピースの胸元のボタンを外し、手際よくフロントホックのブラジャーも外し、プルッと上向きな乳房を下から包むように揉み始めた。
「あっ、ふぅ・・・あぁ、あぁ・・・お義兄さん、ダ、メ・・・」
　身体を少し捩るが、大きく抵抗できなかった。
（あぁ、もう、感じちゃう・・・相手がお義兄さんだと思うと・・・なおさら感じちゃうわ・・・）
　幸生は右手をスキャンティの中に潜りこませ、引き締まって弾力豊かな美由紀のお尻の谷間を指でなぞり、そのまま菊蕾、淫唇へと指を滑らせていった。
「あっ、ぅわっ・・・あぁ、あぁ、ぃぃ、ぁぁ、ダメ・・・ぁぁ・・・」
　クチュクチュ・・・
「美由紀も充分に僕を欲しがってるじゃないか！こんなにエッチな涎を垂らして・・・ほら、グチュグチュだよ」
「イヤッ・・・それは・・・ふぅ、はぁ・・・何かの、間違い・・・はぁ・・・」
（もぅ、立ってられない・・・お義兄さん、弄り方が上手だわ・・・）
　幸生は美由紀の手を握って後ろに回し、自分の昂った肉棒を握らせた。
　美由紀は触れた瞬間にそれが幸生の肉棒だと分かると、ハッとして手をどけようとしたが、幸生は強く握らせた。
（先の方が大きい感じ・・・あっ、濡れてるわ！ヌルヌルして・・・）
　美由紀は幸生の肉棒を根元から亀頭に向けて擦り上げた。
「あぁ、そぅ・・・その調子・・・美由紀の優しい手が・・・細い指が・・・」
（あっ、傘のところで引っかかるわ・・・どんな形をしてるの？）
　美由紀の知っているオトコの肉棒の形は、高山のモノだけだった。
　高山とのセックスで様々な勉強や経験をした美由紀だが、本物の肉棒の形を手に感じるのは２人目だった。
　手のひらで肉棒の先を包むようにして擦ると、幸生の美由紀の淫壷を弄る指の動きが止まった。
「あぁ・・・もぅ我慢が・・・」
　幸生は美由紀のスキャンティを引き下ろし、ワンピースの裾を捲り上げた。

　美由紀も充分に身体が火照り、ウズウズと疼いていた。
（あんな形のオ×ン×ンを入れたら、どんな感じかしら・・・？あぁ、早く・・・早く入れてぇ〜〜〜）
　美由紀の身体を前に倒させて手摺りを握らせ、お尻を突き出させた。
「キレイな桃のようなヒップだな・・・」
　そう言いながら両手でお尻を擦り、舌で舐め回し、感触を楽しみ、小さく萎んだお尻の穴も舌先で舐めた。
「あ、ああっ・・・はぁ、はぁ・・・い、ぃぃぃ・・・」
　美由紀は思わず快感の声を洩らし、身体を大きく捩って悶えた。
「美由紀は、お尻も感じやすいんだ・・・ふぅ〜ん、楽しみだな〜」
　幸生は喜びながら美由紀のお尻の両側を掴んで引き寄せ、昂って大きく反った肉棒を、ゆっくりと美由紀の淫壷に挿入した。
「う、あぁぁぁ・・・はぁ、はぁ、すご・・・ぃ、擦られる・・・」
（お義兄さんのオ×ン×ンが、わたしの中を押し広げるように・・・うあああああ・・・擦って入っていくぅぅぅ・・・はぁ、はぁ・・・）
「おっ、おおおおお・・・」
（何というオ○○コだ！うわわわわ・・・堪んない！絡まるように締め付けてくる・・・）
　幸生は美由紀の盛り上がった形の良い乳房を両手で揉みながら、ゆっくりと味わうように肉棒を前後させ始めた。
「あぁ〜あぁ〜あぁああああっ・・・はぁ、はぁっ、い、いぃぃ・・・」
（高山さんとは、感触が全く違うわ・・・お義兄さんの方がいぃ〜〜）
　美由紀はお尻を幸生の股間に強く押し付け、深く感じようとした。
（た、堪んないよ・・・このままじゃ、すぐに出ちゃいそうだ！）
　それでも幸生は、面目に掛けて耐え、腰を縦横無尽に動かした。
「あぁああああ〜〜〜〜あっ・・・イッ・・・イッ、くぅぅぅ〜〜〜」
　美由紀は身体をガクガクと震わせ昇りつめていった。
（足の指先まで痺れちゃった！・・・もっと欲しいわ！）
「続きは部屋の中で・・・」
　幸生は少し興奮を抑えるために、美由紀を部屋の中に入れた。

　明るい部屋の中で見た幸生の肉棒に、美由紀は驚いた。
（あんな形のオ×ン×ンだったの・・・亀頭が大きいんだわ・・・チョッと舐めて見たいけど・・・口の中に入るのかな？）
　幸生に悟られないように視線を投げ、生唾を呑み込んだ。
「このベッドで毎晩のように孝生に抱かれてるのかい？」
「ま、まさか！わたしたち・・・実はセックスレス夫婦なの・・・」
「えっ!?ウソだろ！・・・どうして・・・？」
　幸生はマジに不可解な表情をしていた。
「どうでもいいでしょ！・・・それとも・・・もう、止める？」
　美由紀は妖しげな視線を幸生に向けた。
「まさか・・・分かった。もう聞かない・・・だから・・・」
（ゾッとするほど妖しい魅力だな・・・）
　幸生は美由紀の身体を抱き、口づけをした。
　美由紀が幸生の肉棒に驚いたのと同時に、幸生も美由紀の肢体に改めて目を見張った。
（明るいところで改めて見ると・・・本当にいい身体だ・・・単にスタイルがいいというだけじゃない。肉の柔らかさ・・・肉付きの良さ・・・肌の美しさ・・・総じていえることは、奮いつきたくなる艶っぽさ！）
　仰向けに寝ても崩れない美由紀の乳房に、黒く細い髪が流れるようにかかり、その下には、急激に括れない肉付きの良い腹部があり、適度に括れた腰の下には、ムッチリとして長い太股が伸びていた。
（さっき外で感じたが・・・お尻も最高だよな！手に吸い付くような肌触り・・・引き締まっているが、肉付きの柔らかい弾力性は十二分にあり・・・あぁ、堪んない・・・）
　幸生は仰向けになって愛撫を待っている美由紀を見ているだけで、かつてない興奮を覚えていた。

　幸生は美由紀の耳に優しく息をかけ、首筋を舐めながら美しく象られた乳房を揉み始めた、
（あぁ・・・お義兄さんのタッチって優しいわ・・・そのまま乳首を・・・そう、軽く・・・あぁ、上手いわ・・・）
　美由紀は自分が思うように幸生が愛撫してくれるので、神経を快感だけに集中しようと思った。
「あ、あ・・・あふっ・・・はぁ、はぁ・・・そこ、あぁ、いぃぃ・・・」
　幸生が美由紀の股間に顔を埋めると、美由紀はお尻を浮かせるような気持ちで幸生の舌を感じ、その執拗な動きに敏感に反応し、淫らな液を溢れさせていた。
（あぁ、お義兄さんの舌が、クリちゃんの周囲を優しく舐め・・・あっ、あっ、口唇で挟んで・・・あぁああああっ・・・はぁ、ぃぃ・・・続けて・・・指で、中を・・・深いところまで、弄ってぇ〜〜そ、そうよ！そう、もっと上の壁も圧して！・・・い、ぃぃ・・・）
「美由紀ちゃんのは、指も感じちゃうよ！」
「はぁ、はぁ・・・お義兄さん・・・」
　幸生は美由紀の艶っぽい太股を擦りながらお尻を持ち上げ、淫らな熱い蜜を溢れさせている淫らな壷から、その蜜を受けて息づくようなお尻の菊蕾まで、味わうように滑らかに舌を這わせ、その舌先で細かな刺激を加えた。
「はぁっ・・・あ、あぁ〜はぁ〜い、ぃぃぃ・・・っ、はぁぁ・・・」
（こんな快感、高山さんの時は無かったわ・・・お義兄さん、まるでわたしの感じるところを知ってるみたい・・・そう・・・お尻も・・・感じさせて！はぁ〜そぅ、もっと・・・）
　美由紀は何度も小刻みに昇りつめていった。

　幸生は美由紀が淫らに乱れる様子に熱く昂っていた。
「美由紀ちゃん・・・」
　幸生は美由紀の手に肉棒を握らせた。
（はぁ、はぁ・・・凄く熱いわ！・・・ヌルヌルして堅い・・・舐めてもいいのかしら？・・・うぅん！舐めたいわ！オ×ン×ン！）
　美由紀は身体を起こして幸生の股間に顔を埋めた。
「美由紀・・・あ、はっ・・・ぃぃぃ・・・」
　美由紀は幸生の玉袋を優しく擦りながら、舌で肉棒を舐め上げた。
（逞しいオ×ン×ン！あぁ、舌が上で止まっちゃう・・・こんなに括れるように傘が開いて・・・はぁ、これで擦るのね・・・）
　美由紀は亀頭の張った幸生の肉棒を何度も舐め上げ、傘の括れの下を舌先で舐め回し、上から咥えた後、さらに口の中で舌を使って亀頭を舐め回した。
「あっ、あっ、ああああ・・・美由紀・・・はぁ、はぁ、もぅ・・・」
　幸生は限界を感じて美由紀の顔を持ち上げた。
（あの顔で・・・あの口で・・・あんなに淫らに・・・すごぃ・・・）
　美由紀はそのまま幸生の股間に跨り、ゆっくりと肉棒を熱く淫らに息づく淫壷に収めていった。
「あぁぁ、ぁぁぁぁ・・・はぁぁ、はぁ、い・・・ぃぃぃ・・・あぁぁ・・・」
　ゆっくりと腰を動かす美由紀を見て、幸生は堪らなくなった。
（なんて色っぽいんだ！あぁ、揺れる乳房・・・淫らな艶のある顔・・・イヤらしくうねる腰とオシリ・・・はぁ、もぅ、充分だ！）
　幸生が感極まって下から突き上げると、美由紀は激しく身体を前後、上下させながら悶えていた・・・。

　１ヵ月後、美由紀は幸生の会社にいた。
「美由紀君、チョッといいかな？」
　庶務の部屋で仕事をしていた美由紀に幸生が声を掛け、そのまま社長室に連れて行った。
「今日は、この後、僕の秘書として同行してくれるかな？」
「はい・・・あっ！でも、アレはダメですよ！」
「どうして？」
「お約束の給料には、アレの代金は入ってませんよ！」
　美由紀は悪戯っぽく幸生に言った。
「じゃあ、どうしてほしいんだい？」
「・・・・・・その都度、業務手当てを付けてくれれば・・・」
「分かった！分かったから、同行してくれよ」
「じゃあ、契約成立のお祝いに・・・ここで・・・少しだけ・・・」
　そう言うと美由紀は、座っている幸生の股間に手を伸ばした・・・。