４−４．光一

　美里は少しマンネリを感じていた。
　松宮と川口とのセックスは、何となくパターン化してるような・・・
　そんな気がして、もっと刺激が欲しくなっていた。

　松宮とも川口ともセックスの頻度が少なくなっていた頃、美里の家に突然の訪問があった。
「こんにちは〜」
「あら!?驚いたわ〜光一さんじゃないの！どうしたの？」
　光一は夫の健一の弟で、アメリカの支社に赴任していたのだ。
「無事、アメリカから帰ってきました！」
　少しふざけて言う光一の姿が、美里には生き生きして見えた。
　光一は美里よりひとつ年下だった。
　兄の健一とは全くタイプが異なり、現代的なカッコよさがあった。
「来週から本社勤務なんだ」
「住まいは？」
「うん、近くに借りようと思ってるんだけど・・・まだ決めてない」
「全くぅ〜無計画な人ね！うふっ！さぁ、入って！」
　美里は光一を家に入れてお茶の用意をした。
「実は兄さんに連絡を取ったんだ！」
「えっ！そうなの？」
「うん！そうしたら、兄さん、義姉さんが淋しいだろうから、しばらく、僕にここに居候しろって言うんだ！」
「えぇ〜っ、うそぉ〜？」
「これが本当なんだな！ずっとじゃないけど・・・この近くのマンションでも借りるまで、邪魔かもしれないけど・・・お世話になります！」
　美里は急な生活環境の変化に困っていた。
（これじゃ、松宮さんや川口さんと、気楽にセックス出来ないわ！まぁ、光一さんも仕事があるから、昼間は大丈夫だと思うけど・・・まるで御目付け役？今日が金曜日だから・・・まぁ、いいか！どうせ、土日は、ふたりとはセックス出来ないし・・・）
　美里は光一に健一の部屋を使うように案内した。

　その夜、夕食を一緒に摂った後、光一はすぐに部屋に戻った。
（いろいろ大変よね〜これから本社勤務じゃ・・・そう言えば、光一さんは彼女いないのかしら？）
　光一は30歳過ぎても、結婚は早いと言っていたのだ。
（アメリカの金髪女性と結婚して帰ってくるかと思ってたわ！）
　美里は食事の片付けをし、光一にお風呂に入るよう２階に上がった。
　コンコン・・・
「光一さん、お風呂の準備出来てるわ！」
「そりゃいい！日本のお風呂は久し振りだ！」
　光一はバタバタと下着を取り出し、１階に降りていった。
（食事の支度をして、お風呂の準備をして・・・これじゃ、健一と一緒に居るみたいだわ！ふぅ〜〜）
　美里は急に生活が窮屈になった感じがしていた。

「義姉さん〜シャンプーはどこにあるの〜？」
　お風呂から光一が美里に聞いた。
「はぁ〜そこにあるでしょ！ボディシャンプーと一緒に〜」
「えぇ〜っ？・・・やっぱり無いよ〜」
「うそぉ〜そこに・・・あっ！」
　美里は自分のシャンプーしか置いてないことを思い出した。
「ゴメ〜ン、今、持っていくから〜」
　美里は健一用のシャンプーを持って、浴室に行った。
（えっ！どうやって渡すの？弟って言っても義理だし・・・）
　コンコン！
「開けるわよ！」
　美里がドアノブに手を掛けると、内側から大きくドアが開いた。
「あっ、ありがとう！」
　すぐにドアは閉まったが、美里は光一の裸が目に焼きついた。
（すごぉ〜ぃ・・・あれって、オ×ン×ンよね・・・？健一とは全然違って、何で、あんなに大きいの？）
　美里は光一の股間にダラリとしていた肉棒の大きさに驚いた。
（あれで、勃起したら・・・えぇ〜っ、どうなるの？）
　美里は急に光一がオトコであることを意識し始めた。

　しばらくすると、光一が浴室から出てきた。
「いやぁ〜久し振りのお風呂は最高だね！アメリカのお風呂なんて、お風呂って言わないよね！」
「何か飲む？」
「うん、ビールがあれば・・・」
「そう言うと思って、冷やしておいたわ！」
「義姉さん、気がきくぅ〜〜」
「ふざけてないで、早く着ないと風邪引くわよ！」
　光一はトランクス一枚で浴室から出てきたのだ。
「だって暑いんだもん！もうしばらくしたらパジャマ着るから」
「もぅ〜しょうがない人ね！」
　美里は駄々っ子を叱るように光一に言った。
　それから30分ほどして、ビールを飲み終えた光一は、２階に上がっていった。
（ふぅ〜やっとひとりになったわ！ここずっとひとりの生活だったから、調子が狂うわ！）
　美里はテーブルの上を片付け、自分も入浴の準備をした。

　美里は戸締りを確認し、着替えを２階に取りに行った。
（静かね・・・光一さん、寝たみたいね・・・ふぅ〜〜）
　何となく安心して自分の部屋に入り、着替えを持って下に降りた。
（やっぱり起きてると思うと落ち着かないわ・・・だって、あのオ×ン×ンを見ちゃったら・・・オトコよね・・・）
　美里はあまり考えないようにして浴室に入った。
（ここで見たんだわ・・・あっ、いけない！また思い出して・・・）
　どうしても光一の肉棒が頭から離れなかった。
（えっ!?イヤだわ・・・わたしったら・・・濡れてる・・・光一さんは義弟よ！松宮さんや川口さんとは違うのよ！健一さんに知れたら、大変なことになるわ・・・あっ！また、変なことを考えてるわ、わたし・・・）
　美里は淫らなことを振り払うように身体を洗い流し、バタバタと急いで浴室から出た。
　妙に喉が渇いた美里は、キッチンで水を飲み、大きく息をついた。
「ふぅ〜〜もう、何も考えないように寝よう！」
　美里は２階に上がり、すぐに自分の部屋に入った。
　肌や髪の手入れをし、パンティの上に大き目のＴシャツを着て、ベッドに横になった。
　美里は寝る時は窮屈だから、いつもブラはしなかった。
（何か今夜は暑いわ〜）
　タオルケットを胸から下に掛けて寝ていたが、それでも暑く感じて、なかなか寝付けなかった。

　美里がベッドに入って１〜２時間が過ぎていた。
　美里はやはり寝付けないでいた。
（やっぱり光一さんのアレのせいかも・・・寝付けないのは・・・）
　そんなことを思っていた時、美里の部屋のドアが静かに開いた。
（だ、誰？・・・光一さんしかいない！まさか？）
　月の灯りに照らされた顔は、確かに光一だった。
（うそぉ〜何で光一さんが・・・？）
「義姉さん・・・もう寝てるよね？・・・・・・僕、前から義姉さんが好きだったんだ・・・だから諦める為にアメリカに行ったけど・・・ダメだった！やっぱり、義姉さんを見たら、気持ちを抑えきれないよ！」
　光一は眠っている美里に向かって小さな声で呟いた。
（真剣な声だわ・・・いつものふざけた声じゃない！と言うことは・・・ダメ！絶対にダメよ！光一さん・・・）
　美里は、それ以上、光一が近寄らないことを祈っていた。
（だけど・・・迫られたら・・・拒みきれないかも・・・）
　美里は心臓が破裂しそうなほど、ドキドキしていた。
（こんな気持ち、生まれて初めてだわ！あぁ・・・神様・・・）
　美里の祈りも虚しく、光一は美里の傍に寄ってきた。

　薄く目を開けて見た光一の姿は全裸だった。
（あ、あ、あ・・・ふぅ、はぁ、はぁ・・・その気なんだわ・・・）
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
　静かな暗闇に、光一の必死に抑えた荒い息遣いが聞こえていた。
（ダメ、ダメ！来ないで〜来たら、わたし・・・あっ！凄い・・・真上に向かって伸びてる・・・アレ、アレよね・・・）
　光一はベッドの端に腰を掛け、静かにタオルケットを剥がした。
「あぁ・・・義姉さん、相変わらず、素晴らしい身体だ・・・」
「う、ぅぅ・・・」
　美里は自然な感じで光一に背を向けた。
（ふぅ、ふぅ・・・起きちゃったのかと思った）
「このお尻は最高だよね・・・」
　光一は美里の小ささパンティに包まれたお尻をそっと撫でた。
（うっ、ぁ、ぁ、ぁ・・・はぁ、ヤメテ・・・）
　美里の身体は、一瞬、硬直しそうになったが、何とか抑えた。
　美里の小さなパンティのお尻の谷間の部分に指を掛け、もう一方の手で、パンティの端の部分を掴み、少しずつ足首に向けて下ろしていった。
（あぁ、どうしよう？もう気づいて何か言った方が・・・）
「義姉さんの身体は、お尻だけじゃない・・・この見事に括れた腰も凄いけど、乳房は果汁たっぷりの果実・・・今から、兄さんに代わって僕が、満足させてあげるから・・・」
　光一は美里の背中に自分の身体をつけて横たわり、大きなＴシャツの裾から手を忍ばせ、果実のような乳房を包んだ。
「あぁぁ・・・何という感触・・・毎日でも感じさせてあげたい・・・」
　優しく乳房を包んだ手のひらで、光一は愛撫をし始めた。
（あぁっ・・・お尻に・・・お尻にオ×ン×ンが・・・あぁ、もぅダメ・・・）
　美里の淫唇からは淫らな液が溢れ始めていた。
（濡れてるのを光一さんに知られる前に・・・はぁぁ・・・）
　美里は思い切って身体を仰向けにした。

　光一は一瞬身を引いたが、次の瞬間、美里の上に覆い被さった。
「ダメ！ダメよ、こんなことしちゃ！あなたは義弟なのよ！」
「義姉さん、弟と言っても義理の弟・・・兄貴には黙って・・・」
「いくら義理とは言っても、わたしの夫の弟・・・道義的に許されないわ！あなたは素敵な人よ！だけど・・・これ以上は・・・」
　光一は美里のＴシャツを捲り上げ、豊かな乳房に顔を埋め、素早く美里の股間に手を滑らすように入れた。
「あっ・・・ね、義姉さん！義姉さんだって、こんなに濡れて・・・」
「い、イヤッ！ヤメテ！・・・それは・・・それは・・・」
　美里は反論する言葉に詰まってしまった。
（あぁ、知られちゃったわ！濡れてると分かれば・・・もう・・・）
「義姉さんも感じてる・・・僕が欲しいという証拠だよね!?」
「ち、違うわ！それは・・・健一さんの夢を見てたから・・・」
「兄貴の？兄貴とセックスしてる夢？そんな夢、欲求不満になるだけだよ！僕が、僕が満足させてあげるから・・・ねっ！義姉さん！」
　光一は美里の瑞々しい乳房を舐め回し、指で美里の濡れた淫唇を弄り、中を割ってクリトリスを弄った。
「あっ、ああっ・・・あ、はぁ・・・ダメ・・・あ、あ・・・ぁぁ、ぃぃ・・・」
　美里は夫の義弟と関係を持つ・・・という不道徳さが、美里の淫らな欲に、ある種、拍車をかけていた。
　マンネリした松宮や川口との関係より、さらに不道徳な危ない感じに快感を感じ始めていた。

　光一は美里の反応に気を良くし、美里の股間に顔を埋めた。
「あぁあああっ！・・・ヤ・メ・テ・・・あふぅ、ぁ、ぃぃぃ・・・」
「義姉さん、ここまで来たら、もう同じ！どう言い訳しても、同じなんだから・・・さぁ、思い切り欲求を爆発させて！ほら、ココが・・・」
　光一の舌が、美里のクリトリスを舐め回し、指が淫壷の奥まで入り、肉襞を擦り始めた。
「ああっ・・・はぁ、はぁ、光一さん・・・あぁぁ、いぃ、わ・・・」
　美里は股間に顔を埋めている光一の頭を両手で抑え、頭を左右に振って悶え始めた。
　光一は身体を上下入れ替え、自分の股間を美里の顔に被せ、美里のお尻を抱えて、淫壷から菊蕾まで激しく舐め始めた。
（わっ、光一さんの・・・大きいわ！はぁ、はぁ・・・あぐっ・・・）
　美里は自分の淫らな性を堪えきれず、口元にあった光一の太く長い肉棒をスッポリと咥えた。
「うあっ・・・ね、義姉さん・・・ああ、いぃ・・・」
　美里はずっと舐めたいと思って我慢していた肉棒を咥え、その逞しさに淫らな悦びを感じ、舌を妖しく肉棒に絡め、浮気で経験したテクニックを駆使し始めた。
「う、うぅぅぅ・・・ね、義姉さん・・・あわわっ・・・もう・・・」
　光一はかなり堪えていたが、美里のテクニックに堪えきれず、美里の口から肉棒を抜いて身体を入れ替え、美里の締った長い脚を抱え、一気に淫壷を貫いた。
「ああああっ・・・・・・ぅぅ、ぁぁ、ぃぃぃ・・・はぁ、ぅぅぅ・・・」
（凄い・・・子宮まで一気に突かれたみたい・・・太さが・・・いぃ〜〜）
　美里の淫壷の壁を強く押し広げるように光一の肉棒が挿入された。

　光一は長年の想いが叶った喜びに浸るように、しばらくの間、肉棒をじっと淫壷の奥に入れたままにしていた。
　美里が腰をゆっくり動かし始めると、光一もそれに呼応し、美里の瑞々しい乳房を揉みながら、腰を巧妙に動かし始めた。
「あぁ〜あぁ〜あっ、あっ、あぁぁ・・・はぁ、いぃ〜あぁ〜〜はふぅ、ぅぅ・・・あ、いぃ・・・すごっ、あぁ、イキそぉ・・・」
　美里は自分の淫壷の隅々までを光一の肉棒で擦られ、無我夢中で自ら腰を動かし、一気に昇りつめていった。
「あぁあああああ・・・あ、あ、い・・・イッくぅぅぅぅ〜〜〜〜」
　美里は両脚を光一の腰に強く巻きつけ、背中を浮かせて反らし、両手で光一の首を引き付けるようにして嬌声を上げた。
（義姉さん・・・こんなに感じてくれて・・・）
　光一は自分の想いを受け容れて狂喜している美里を強く抱き締めた。

　続けて何度か昇りつめた美里に、光一も限界を感じた。
「義姉さん・・・好きだ！僕も・・・うわっ！・・・あっ・・・うっ・・・」
「えっ!?」
　美里が気づいた時はもう、光一の肉棒から熱い粘液が飛び出ていた。
（ウソ！えっ！ヤバイ！・・・今日って、危険日だわ！）
　美里は現実を感じると同時に、光一の肉棒の快感に酔っていた。
（もう、手遅れだわ・・・だったら・・・もっと感じたいわ！）
　美里は健一と長い間出来なかったのだから、大丈夫だと自分に言い聞かせ、光一の肉棒をむしゃぶり始めた。
「ね、義姉さん・・・あ、うっ・・・」
「もう同じって言ったじゃない！だったら・・・もっと・・・」
　それから朝まで、ふたりは淫らな獣のように貪りあった。
　光一は美里の淫らな欲望を喜び、夢中になっていった。

　翌日の土曜日も、日曜日も、ふたりは一歩も外には出ず、渇いた喉を潤すように、淫らに交わりあった。
　食事をする時も交わったまま・・・
　何をするにしても、光一の肉棒は美里の淫壷の中だった。
（お尻にも入れて欲しいけど、最初から求めたら変に思われそう・・・いいわ！まだ、これからの時間の方が長いんだから・・・うふっ！）

　翌週、光一はマンションを借りたが、ほとんど美里のところから会社に通っていた。
　しばらくして健一が帰ってきた時だけ、仕方なくマンションに戻っていた。

　翌月、予定日が来ても、美里に生理がこなかった。
　しばらく様子をみていたが、やはり妊娠していた。
（健一さんの子か光一さんの子か・・・？）
　美里は言いようも無いほどの不安を感じ迷ったが、やはり産むことにした。
（子供には罪は無いし・・・もし、光一さんの子供だとしても、健一さんと血液型は一緒だから・・・もう光一さんとは離れられないし、光一さんも同じ・・・もし別れるとしたら・・・それは健一さんと・・・）
　美里は、その夜、光一に妊娠の事実を伝え、相談をした。
　健一に報告するか？それとも・・・？