1-4．和彦〜雅彦

　真治とのセックスが美紗に活力を与え、美紗は無事に高校進学を果たした。
　高校生活での美紗の日々は同級生とは異なっていた。
　次々と初体験をし、セックスに嵌っていく同級生を横目に、美紗は学業とクラブ活動に専念した。
　15歳〜18歳の間、美紗にとってセックス休眠期間だった。

　美紗18歳の春、念願の希望大学に合格した。
　史学を志した美紗は、１年の時から学業に専念した。
　このままで過ごしていければ、普通の女性になれたはずだった。
　転機は美紗が３年の時、講師だった片岡 和彦に出会ってしまったことだった。
　研究室で資料整理をしていた時、美紗の眠っていた淫欲に火が点いてしまった。

　夜７時を回った頃、講師の和彦が研究室に入ってきた。
「あれ？ひとり？」
「あっ、先生！そうなんです。みんな帰ってしまって・・・」
「じゃあ、僕も手伝うとするか！」
「えっ、本当ですか？すみませ〜ん」
　ふたりは黙々と作業を進め、８時頃にやっと終わった。
「美紗ちゃん、食事していかない？」
「そうですね！先生の奢りなら」
「仕方がないな、いいよ！」
　ふたりは大学の近くの割烹で食事をしながら軽く飲んだ。
「美紗ちゃん、大丈夫かい？」
　美紗は疲れが出たのか？少しの酒量で酔ってしまった。
（今夜はチャンスだ！）
　和彦は常日頃から美紗を誘うチャンスを狙っていたのだ。
　和彦は酔った美紗を車に乗せ、ホテルに向かった。

　ホテルのベッドに美紗を寝かせた和彦は、美紗のワンピースを脱がせ、下着姿にした。
「やっぱり・・・いい身体してる！美紗・・・」
　和彦はこの瞬間を楽しむように、ゆっくりと美紗を裸にした。
「うぅぅぅ・・・先生・・・ここは？」
「ここはホテル、いいから任せて・・・」
　美紗は少し酔いが覚めてきていた。
（は、裸!?・・・と言うことは・・・）
　５年間、オトコ知らずできた美紗には、大きな出来事だった。
　すっかりオンナの身体になっていた美紗の肢体に、和彦は一目で夢中になった。
　自らも裸になった和彦は、美紗の身体を時間を掛けて堪能した。
「あぁぁぁ、先生・・・それ以上は・・・」
　久しぶりのオトコの愛撫に、美紗は身体が蕩けそうな気分だった。
（ダメ・・・これ以上は・・・また、セックスに・・・オトコに・・・）
　どうにかしてブレーキを掛けようとする美紗に、和彦は昂った肉棒を淫壷深く挿入した。
（あっ、ぁ、ぁ、ぁぁ、はぁ、はぁ・・・ぃぃ〜やっぱり、いぃ・・・）
　美紗は和彦の首に手を回し、しがみつくようにして激しく悶えた。
「あぁ〜あぁ〜あああああっ・・・ふぅ、ふぅ、はふぅぅぅ・・・あっ！そ、そこぉ〜っ・・・イク・・・ぁぁ、イッくぅぅぅ〜〜〜」
　美紗は和彦の肉棒を不規則に締め付け、何度も昇りつめていった。
「美紗・・・うっ、い、ぃぃ・・・すごく、締って・・・はぁ、ダメ・・・」
　美紗が久しぶりの快感の波を漂っていた時、和彦も美紗の淫壷の中に思い切り熱い液を放出した。
（あっ！ヤバイ・・・今日は危ない日だった！）
　この夜を境に、和彦と美紗は３日と空けずに身体を重ねた。

　１ヶ月が過ぎた時、美紗は重大なことに気づかされた。
（妊娠・・・あぁ、やっぱり、あの日・・・）
　美紗は迷った挙句、和彦に妊娠の事実を告げた。
「そう・・・ゴメンね、美紗・・・好きな勉強、中途になるけど・・・」
「えっ!?」
　美紗は中絶するしか無いと思っていた。
　しかし、和彦の言葉は、美紗の予想とは違っていた。
「だから・・・結婚してくれないか？大学は中退になるけど・・・」
「・・・・・・・・・」
（そうか、お腹が大きいまま、大学には通えない・・・ましてや、産まれたら、大学どころじゃなくなる・・・21歳・・・少し早いけど・・・子供には罪は無いし・・・）
「早めに返事を・・・」
　美紗の様子を察して、和彦は美紗の返事を保留した。
（中絶したいけど・・・お腹の中の子には罪は無いし・・・大学続けたいけど・・・このままじゃ無理だし・・・５年ぶりのセックスが・・・こんな結果になるなんて・・・）
　美紗は和彦に結婚を承諾した。

　子供が産まれるまでは、和彦との性生活も順調だった。
　しかし、産まれた子供に振り回されるように、生活のリズムが大きく変わり、美紗と和彦はすれ違うようになった。
（仕方が無いわ！これも人生・・・）
　美紗の子供中心の生活が流れていった。

　29歳・・・美紗の子供も小学生になり、子供中心の生活リズムから、自分の時間を考えるようになっていた。
（アッと言う間に・・・）
　自分を振り返ると、15歳の高校入学の時から29歳の今日まで、瞬く間に過ぎてしまったような気がしていた。
　セックスを断ったことで、そうなってしまったような・・・
　美紗は大きな溜息が洩れた。
　29歳になって、急に時間が出来てしまうと、何をどうしたらいいのか、全く見当もつかない美紗だった。
　和彦は助教授の椅子が目前になり、忙しい日々を送っていた。
（夫婦って・・・？和彦さんとも一緒の時間も無くなって・・・）

　自分がハッキリとしない悶々とした日々が続いた。
　この日も、いつものように主婦としての仕事をこなしていた。
　和彦と子供を送り出した後、片付けをし掃除、洗濯をこなしていた。
「あっ！・・・あぁ〜あ・・・」
　キッチンの棚を掃除している時、胸にお醤油をかけてしまった。
「まったく・・・すっかり色気も何も無くなっちゃって・・・」
　何か、張りの無い日々を送る美紗は、気力も萎えていた。
　美紗はお風呂に入り、掃除をしながら自分の汚れた身体を洗った。
「ふぅ〜〜何か、お醤油臭いような・・・」
　子供をひとり産んだ美紗の身体は、少し骨盤が張った以外、以前と変わらぬ見事なボディラインを保っていた。
「まだ捨てたものじゃないと思うけど・・・」
　そう呟きながら、盛り上がった乳房を洗い流した。

　美紗が浴室で身体を洗い流していた時、玄関のドアが開いた。
「おや？美紗さんは・・・鍵が開いているということは・・・」
　和彦の父親の雅彦だった。
　雅彦は今年、大学の教授を辞め、悠々自適の63歳だった。
　早くに連れ合いを亡くし、今はひとりで暮らしていた。
「久しぶりに顔を出したけど・・・」
　雅彦はリビングを覗き、キッチンを覗いたが、美紗は居なかった。
「ふぅ〜ん・・・どこに行ったのか？鍵を開けたまま」
　雅彦は荷物をテーブルの上に置き、洗面所に手を洗いに行った。
「あっ!!」
「おぉっ!!」
「お、お義父さん！」
「何だ、美紗さん、ここに居たのか！」
　美紗は風呂上りの裸のままだった。
　慌ててバスタオルで胸から下を包んだ。
　雅彦は、何事も無かったような顔で、手を洗った。
「どうしたんです？」
「近くまで来る用事があったから、ついでに・・・」
「お電話してくだされば・・・」
「いや、何時になるか分からなかったのでね」
（お義父さんったら、わたしの裸を見て平気な顔してたわ！わたしの裸って、そんなに魅力無くなったのかな・・・）
「今、お茶でも・・・」
　美紗はバスタオルの姿のままキッチンに立ち、お茶の準備をした。
（美紗さんは、すごい身体をしてるんだな・・・）
　美紗の半裸の後姿を眺めながら、雅彦は久しぶりに興奮していた。
（さっきは、ビックリして、まともに見れなかったが・・・）
（お義父さん、60歳を過ぎたんだものね・・・もう卒業したのね！）
　美紗は、雅彦がオトコとしての現役を終えたと思っていた。

　美紗は急いで雅彦にお茶を出した後、洗面所に着替えに戻った。
「美紗さん！着替えるのなら、これを着てみてくれないか？」
「えっ!?」
「これは、亡くなった家内が若い時に買ったイブニングドレスで、一度も着ることの無かったものなんだ。今日はこれを届けに寄ったんだ」
　美紗は高価そうなドレスを手にした。
「そんな・・・こんな大切なもの、頂くわけには・・・」
「何を言ってるんだい。美紗さんが着てくれれば、亡くなった家内も喜ぶ。和彦が助教授になれば、これを着る機会もあるだろう」
　美紗はドレスを手に、洗面所に姿を消した。
　しばらくして、美紗はドレスを着て雅彦の前に現れた。
「これはこれは、何と美しい・・・スタイルの良い美紗さんならと思っていたが・・・これほどとは！家内より胸の大きな美紗さんだから、少し苦しいかな？」
「いえ、ゆったりと仕立ててありますから・・・」
「すごいプロポーションだな！ウエストの括れも異常だな・・・さっきの全裸姿も良かったけど・・・」
「えっ!?」
　美紗は確かに自分でも似合っていると思った。
「そうだ、美紗さん、お願いがあるんだが・・・」
「何ですか？」
「どこか、音楽の聴ける部屋で、僕とダンスをしてくれないか？」
「わ、わたし、ダンスは・・・」
「いいんだ。なんとなく合わせてくれれば・・・こんな素敵なドレスの女性を見たら、ダンスをしたくなった」
　美紗は奥の部屋に雅彦を案内した。

　美紗は静かな曲を部屋に流した。
　雅彦は美紗の手を取り腰に手を回して、身体を動かし始めた。
　美紗も雅彦のリードに身体を任せていた。
（いい感じ・・・なんかオンナに戻ったような・・・）
「最近、和彦と上手くいっているのか？」
「・・・・・・・・・」
「そうか・・・こんな素敵な女性を・・・仕方の無い奴だ！和彦は・・・」
　美紗は寄り添う雅彦の身体が、意外に逞しいのに驚いていた。
「お義父さん、何か運動されてるんですか？」
「うん？あぁ、毎日、ジムに通っている。もう何年になるかな？」
（和彦さんより逞しそう・・・あっ！）
　美紗は雅彦の股間が盛り上がり、それが自分の下腹部に当たるのに気づいた。
（まさか・・・？63歳だったかしら・・・もう、勃起なんてしない・・・）
「うっ、美紗さん、気分を悪くしたかい？申し訳ない！息子の嫁なのに、興奮してしまい・・・」
（やっぱり！）
「い、いえ・・・お義父さん、元気なんですね！」
「ハハハ〜〜まだまだ現役だよ！しかし、困るよな」
「えっ!?・・・そうですね・・・お義父さん、おひとりですものね・・・」
　雅彦は美紗のお尻に手を回し、グッと強く自分に引き寄せた。
「お、お義父さん・・・」
「和彦がサボっている分まで、僕が奉仕しようか？」
「ご、ご冗談を・・・」
　美紗の身体を抱き締めたまま、雅彦は巧みに指を動かし始めた。
　ドレスの下は素肌だった美紗は、雅彦が這わす指に敏感に反応した。
「あっ・・・あ、あ、はぁぁぁ・・・」
「肉感的で感じやすいなんて、最高の女性だな・・・美紗さん、素敵だよ・・・」
　雅彦の甘い囁きに、美紗は久しぶりにオンナに戻っていた。

　雅彦は美紗の両肩からドレスを下に脱がし始めた。
　その滑らかな手つきに、美紗は抵抗する間も無かった。
　それでも美紗は理性的に振舞った。
「あぁっ、い、いけません！お義父さん・・・」
　美紗は雅彦の腕から逃れようと身を捩った。
　美紗が身を捩れば捩るほど、ドレスは足元に落ちていき、アッと言う間に、美紗は全裸になっていた。
「美紗さん、自分から脱いで・・・」
　雅彦の言葉にハッとして自分の姿を見た美紗は、慌てて隠そうとしたが、隠す衣類が何も無かった。
　雅彦は美紗の裸体をサッと抱き上げ、ソファまで運んで下ろし、自分も素早く裸になった。
（わっ、凄い！和彦さんとは比べものにならないわ・・・若々しく逞しい・・・えっ！すごい・・・）
　美紗の視線が雅彦の引き締まった胸、腹部から肉棒に移動し、そこで動かなくなっていた。
（まるで・・・て、天狗の鼻！そう、そのものだわ！）
「どうしたのかな？和彦と比べて・・・」
「も、問題になりません・・・お義父さん、逞しくて・・・」
「じゃあ、美紗さんに悦んでもらえそうだな」
「い、いえ！だ、ダメです！これとそれとは・・・あ、あっ！」
　美紗の言葉を無視し、雅彦は美紗の股間に顔を埋めていた。
「美紗さん、無毛なんだね・・・とても舐めやすいよ」
（は、恥かしい・・・でも、無毛がイヤじゃないのね・・・あっ、バカ！わたしって何を考えて・・・あっ、ぁぁぁ、ぃぃ・・・）
　雅彦の愛撫は丁寧で繊細な感じがした。
（こんなに優しい愛撫・・・あぁぁ、なんか、本当に夢心地・・・）
　美紗は自然と両脚を開いていた。
「あ、あああああっ、ふぅあぁぁ・・・ひぃぃぃ・・・はぁ〜〜」
　美紗の身体を這う雅彦の指の愛撫は、まるで小さな虫が何十も何百も這っているようで、美紗はそれだけで意識が遠くなりそうだった。
（久しぶりだけど・・・お義父さんのテクニックは凄すぎるわ）

　雅彦の濃厚な愛撫に息も絶え絶えになっていた美紗の淫壷に、雅彦の天狗の鼻が少しずつ挿入されていった。
「あっ・・・・・・ぅぅぅ・・・」
　美紗の淫壷が押し広げられるような感じがし、美紗は息を詰めて挿入感を味わっていた。
「おっ、おおっ・・・これは、いい・・・」
　雅彦は美紗の淫壷の締りの良さに、久々の快感を肉棒に感じていた。
「あぁぁぁ・・・擦れる、中が・・・あぁ、凄く、擦れて・・・いぃ〜〜」
（奥の奥まで擦られて、いっぱいになるような・・・はぁ、最高〜）
　美紗は次第に雅彦の肉棒に馴れ、自分から腰を動かしていた。
「おぉっ、美紗、さん・・・」
「い、い、わ・・・お義父さん、あぁぁ、もっと、突いて・・・あぁぁ」
　美紗は悶々とした日頃の欲求不満を一気に爆発させていた。
「あぁ、あぁ、あぁああああ〜〜〜イクぅぅっ、イク、イクッ・・・」
「いいぞ！美紗さん！はぁ、はぁ、いいオ○○コだ・・・あぁぁ・・・」
　美紗は何度も繰り返し昇りつめ、雅彦を喜ばせた。
（最高のオンナを、和彦のバカは・・・まぁ、これからは、その分、オレが美紗さんを悦ばせてやる！）

　それから雅彦は、週に一度は美紗の元に通い、濃厚な時間を過ごしていた。
　浴室で・・・キッチンで・・・雅彦は逞しく美紗を責め悦ばせた。
（本当に逞しいわ！・・・もう少ししたら、後ろも・・・）
　美紗も雅彦の訪問を心待ちにするようになっていた。