第2部　　淫靡の舞


　　第1章　再会


　香織は慶吾老人が他界して、妻として喪に服していた。外出も控え、買い物らは家政婦に任せ、屋敷に籠っていた。お腹が大きくなってきたこともあり、子供の育児に専念していた。


　喜多村老人から何度も食事会の誘いを受けていたが、喪に服していることと妊娠中であることを理由に断っていた。それでも喜多村老人と再会するときがきた。


　3女の出産を終え、その二か月後に慶吾老人の一周忌を迎えた。喜多村老人の気に刺さるような感覚を覚えながらその場を終えることができた。
「香織さん、時には街に出て美味しいものを食べなければ----」
「ありがとうございます。赤子がもう少し大きくなれば----」
　と言葉を濁した。


　その喜多村老人もその半年後に他界した。一時代を風靡した時代の寵児達がこの世を去った。残されたものがその意志を如何に継承できるかである。慶吾老人は、資産を香織に委ねた。喜多村老人は、息子である工藤大輔に委ねた。


　喜多村老人は、女を緊縛し、調教していた。その女達の性の破棄場を裏稼業としていた。表向きは、自由恋愛、真実のところは、男とのセックスに溺れる女達を囲い、プレイ場を運営していた。それも一夜、50万円、100万円と値の張るM女を縛り、男達が満足を得る会員制のクラブにしていた。


　喜多村老人の49日に招かれていた。慶吾老人の大の仲間であった喜多村老人の49日の法要を行かないわけには行かないと思えた。法要の席で大輔の顔を見ると眠っていたマゾの血が騒いだ。子宮が濡れてくるのがわかった。


　香織は、大輔のペニスを咥え、何度も精液を飲まされ、人間ものと思えない２５センチ、太さ6センチの大砲に失神していた。


　念仏が終わり、会食の席でお酒を飲むと意識が薄れてきた。お酒にも淫靡の秘薬が入れられ、香織は全身が火照りつつ意識を失った。


　香織の意識が覚めてきたときには、全裸にされ首に首輪を入れられて檻に繋がれていた。
「香織さん、お目覚めですか---。あなたの秘骨の裏側の性感スポットを淫乱モードにしたよ」
「そんな恐ろしいこと------」
「檻から自分で出てきなさい」
「いや--」
　と言葉で言ったものの4足ではいながら大輔の前に近づいた。大輔は安楽椅子に座っていたが腰のタオルを獲ると極太のペニスが天を向いて反り返っていた。鈴口には、香織が奉仕することを期待した液が湧き出していた。命令されたわけでもないのに、香織は鈴口を吸い、ペニスの竿に舌を這わせ、さらに下に下がり、卵代の睾丸を口に含み、睾丸を口中で愛撫していく。


　3年間も離れていたのに大輔の目を見ると教え込まれたテクニックを思い出していた。香織はうっとりと目を閉じ、大切な愛するものを舐めるように何度も鈴口と睾丸を往復して大輔を満足させ、大輔の満足汁をすへて胃に飲み込んだ。


　大輔のペニスが密に溢れた膣に挿入されただけで最初の失神をしたが膣はペニスを懸命に締め付け絡み付いていく。無意識に大輔に抱き着きキスを香織から求めていた。これが女の真の悦びであり、女として生まれてきた快感をむさぼり続けていた。


　60分の交わりの中で一回目の精液を香織の子宮に噴火した。その燃えるようなマグマに満足感に包まれながら失神していった。失神しても大輔の腰を大輔が抜かないように巻きつけていた。女の業なのだ。


　香織の意識は、快楽に溺れてはいけないと脳で考えながら子宮は、これが女の真の悦びなのだと対立していくが-----最後は、子宮の考えが香織を支配していた。


　第2章に