第２部　第４章　ＳＭの大御所団鬼八

　大輔が考えていた第３週の男は、ＳＭを考えていた。大輔が大学時代に心を奪われた雑誌「奇譚クラブ」があった。女は、受け身ということもあり、マゾ、男はサゾということで女を縛り、快感に導いていくという方法なのだ。団鬼八の弟子に喜多村甲がいた。彼は、女が快感に身を焦がすことに性力を注いでいた。

　縛られ、吊られることがＳＭではない。女に信頼され、惚れられてこそ女を責める資格があると豪語する、そんな彼に香織を調教させようとしていた。香織が如何に目覚め、如何に性に狂うかを待ち望んでいた。

　香織は、２日ほど股間にルイの巨大なペニスが突き刺さっている思いで苦しんでいた。それも３日目よりは薄らいできた。子供達と平安な日々を過ごしていたが、金曜日が迫ってくると憂欝な思いが沸いてきていた。これまでは金曜日が迫ってくると股間が疼いて来ていたが、ルイに何度も失神さされ、登り詰め子宮の中に大量の精液を注がれたことによって、新たな刺激を欲していたのかも知れなかった。

　いつものように館に運ばれてきた。何か胸騒ぎに怯えていた。何か体験したことのない何かが行われる予感に震えていた。

　喜多村甲と団鬼八の前で、
「香織と申します。今宵を宜しくお願いします」
といつもの挨拶を行い、顔を上げた。
好青年と白髪の老人が椅子に座っていた。その眼は、獲物を射止めた鋭い目に恐怖を感じていた。
「怖い------」
そう感じた時には、香織の両手は後ろに回され、胸の乳房を挟むように縛られていた。そのまま、ドレスをたくし上げられ、ショーツを引き抜かれた。有無を言わさずお尻を上げられ、肛門に冷たいものが深々と差し込まれてきた。シリコンの７ミリ位のホースが体内にメモリの５０センチ近く埋め込まれた。

　そのまま生温かな浣腸液が注ぎ込まれた。
「お願いです。浣腸だけは----浣腸だけは許してください---------」
その時には、すでに５００ccが注ぎ込まれていた。さらに５００cc注がれた。
口をパクパクしながら必死に耐えるが----。そこに無情の命令が下された。
「香織、この老人のペニスを咥えて精液を吸い出せ----吸い出すまでは排泄ささないから覚悟してフェラをせよ」
「そんな------」

１０００ccの浣腸液が大腸内で出口を求めて踊っている。そんな香織のお尻の管が抜かれアヌスストッパがねじ込まれた。瞬間、アヌスが広がり、噴出するかの感があったがこのままでは死んでも排出できなくされた。そんな絶望感に押しつぶされながら白髪交じりの陰毛から大きくなった鬼八のペニスを吸い続けた。

　１０分、２０分と時間は経過して行き、お腹がゴロゴロ鳴って、我慢できなくなり、肛門筋が開いた感があったがアヌスストッパーに遮えぎられて、体外には排泄できないのであった。苦しさで身体から油汗が流れる。３０分を経過し４０分を経過した頃から身体が震えてきた。その震えているお尻と性器に赤いローソクが流れる。

「助けて------」
言葉にならない声を上げるが------誰も聞いてくれない。
さらにお腹がゴロゴロと大きな音を鳴らしている。肛門に向かって何度も排泄を試みるが体外には、毀れることもなかった。

　絶望の中で痙攣がさらに大きくなった。限界と見た甲が引き抜いた。バケツの中に爆発音と同時に便の悪臭の中で排泄が始まった。余りのショックに泣きながら息を吸い込んだ時に老人の老人と思えぬ大量の精液が香織の口内を汚していく。吐き出すことは許されないと覚悟して、無心で飲み干していく。

　何度も喉を鳴らしながらネバネバの精液を飲み干し続ける。最後には、黒く長い便がボタボタとバケツに排泄される。そのみじめな姿に泣きながら嗚咽を吐く。

　これだけで許してくれる二人ではない。やっと排泄が終わりホットする間もなく、再び肛門に浣腸器が突き刺さる。もう一度、１０００ccの浣腸液を大腸に注がれ、今度は甲のペニスを含む。老人のペニスよりも二回り位、大きくて長い。一度浣腸され、排泄した後なので、腸内が刺激され、５分も経過していないのに、我慢の限界に達してきた。

「お願い、我慢できない------」
「精液を吸い出すまでは、死んでも排泄刺さない」
香織は、絶望感に落とされた。腸の便と戦いながらペニスを懸命に吸い続けた。蝋をアヌスとクリに架けられると失神してしまうが便意が失神を許してくれない。無心で吸い続け、熱い帳が喉を汚したとき、排泄しながら意識を失った。

　気が付くと３人でお風呂で身体の汚れを洗い流し、ベッドに上がった。鬼八と甲で膣と肛門を貫かれ、何度も失神する。子宮も肛門も快感を引き出す穴であることに気付く。
前後の穴を貫かれることは、女の特権なのだ。朝まで何時間も貫かれ、何度も精液を浴び、至福を彷徨っていた。

　朝方９時過ぎに３人とも目を覚まし、お風呂で汗を流して、二人のペニスに奉仕して再度、前後の穴を貫かれた。貫かれただけで全身に快感が走り、全身が性器のように感じて、天国を彷徨った。こんな至福の思いができるのは、女しかできないと心で叫んでいた。この歓喜が香織を娼婦ではないと自覚させていた。

　目を覚ませると自宅のベッドで心地よく眠っていた。