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　香織が慶吾老人に子供を産みたいと言った事で、研一の会社に異変が起きた。
　研一の会社の取引ナンバ−1のA社から受注が来なくなった。
　これは慶吾老人が仕掛けた、研一に香織を忘れさせるための罠であった。
　半月たっても、受注がなかった。担当者に言っても要領が得なかった。
　そんな折、慶吾老人から研一に会いたいと連絡がきた。

　夜の21時過ぎに慶吾老人が指定したホテルのレストランであった。
　研一が椅子に座り、飲み物の注文をすませると、
「香織と離婚してくれないか----この離婚届に印を押してくれたならば、A社との取引はこれまでどおりになる」
「香織と離婚する------」
　余りの言葉に研一は混乱していた。
「もう一つ、条件を付けよう。10億の借金を返済しなくても良くしてやる。10億を転換株式にして株式にしてくれ。名義は香織の名前でよい」
　研一は、怒りとこの機会を藁にもすがる思いがあり、身体の震えが止まらない。
「本当に-----本当に----それでよいのですね-----」
「くどい---」
　慶吾老人の一喝に、
「分かりました。離婚届けに印を押します-----」
　香織を失う損失も大きいが10億円が棒引きになる魅力に勝てなかった。
　震える手で離婚届に署名した。肩の力が抜けてくるのと香織を失う絶望感に苛まれていた。

　香織は、これで老人の愛人から妻となった。
　慶吾老人は、妻にしたことで喜多村老人との約束を思い出していた。
　香織を喜多村老人に3泊4日、貸出すことにした。

　喜多村老人と慶吾との付き合いは長い。もう、30年以上の付き合いである。若くて躾した女を世話してもらっていた。緊縛師でありながら女の調教師であった。
　妻とする女を従順奴隷に調教してくれるのだ。

　香織はも頭山香織となった住民票を見せられた。歓んでよいのか研一のことを考えると悲しむべきことなのかも知れないが----、そんなことを考える間もなく、喜多村老人のところに行くことを知らされた。
「あなたは、私をどうするのですか----喜多村さんは----あの喜多村さん----」
　一度慶吾老人に連れられていったことがある。何人もの若い女が檻に入れられていた。女を調教するところを見た。
　思っただけで、考えただけで足が竦んできた。
「お願いです。喜多村さんのところだけは行かさないで下さい」
「もう、決めてきた。まもなく、迎えが来る」
「そんな-----」

　迎えが来た。香織は全裸にされ、目隠しをされ、口に丸いボールを入れられ、話すことができないようにされた。そのまま、車の檻に閉じ込められた。
　真っ暗な中、どこに行っているのかも、これから何をされるのかと恐怖がはしる。

「香織はん、付いたで」
　カシャと檻の鍵が開けられる音、目隠しが除けられた。
　薄暗い中で、檻の中は這って出てきた。首に首輪を入れられ、鎖が付けられた。
　もう、犬度同じである。
「そのまま、這って来い」
　そこは調教室のように思えた。身体が震えている。
「香織は、嬉しくてそんなに震えているのか」
「----------------」
「今夜は、眠らさないから----」
　両足にも皮製の拘束具が付けられ、両手は後ろでに緊縛される。そのまま足からつられていく。
　天地が逆になった。そんなことで許してはくれない。頭の位置が股間の高さで止まった。そこには天を向いているペニスがあった。
「しゃぶれ、精液を吸いだすまで続ける」
「そんなこと、言っても----」
　反論する余地は無かった。
　鼻を摘まれ、口を開けたところに遠慮なく、ペニスが差し込まれてきた。太い--香織は口を一杯に開けて、その極太を愛撫しょうとするが大きすぎて、舌で舐められない。血が頭に降りてきて、眩暈がする。
「しっかりと愛撫しなければ、朝まで咥えておくのか-----」
　言われなくても分かっている。思うように行かないのだ。
　乳首を捻じられ、お尻に鞭が飛ぶ------死ぬことを覚悟した。

　香織は、そのまま意識がなくなった。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

続く