第7章


　喜多村老人からセックス　ドールとして躾されたが妊娠、出産、育児にかかわっているときには、セックスしたいという気持ちにはなれなかった。慶吾老人もバイアグラを使用して香織を求めていたこともあり、求めて来なかったことも起因している。


　香織の次女・詩織におっぱいを含ませ、おもつを交換することが女として唯一の楽しみになっていた。出産して3ケ月は平穏で何もない長閑な生活に安住できた。


　季節も春になる頃から慶吾老人の身体が急激に痩せてきた。その頃から激しく香織を求めてきた。激しく興奮して前義もなく押し込んできた。激しくピストンして香織の膣内に精液を放出すると赤子のように眠ってしまっていた。そんなことが1ケ月位続いた。


　朝方、香織にペニスをフェラさせ口内に精液を放出して、すぐに膣内に挿入した。いつものように「ゼイゼイ」と息を切らしながら唾液を垂れ流していた。


　ペニスが急激に太くなり、精液を放出する準備ができ、まさに噴火した瞬間、

「ウ−ッ−−−ウッ−−ッ-----」

　低い断末の気勢を上げて、香織の裸体に倒れた。
　香織もいつものように疲れて倒れたと思っていた。体温が下がって冷たくなってくる裸体を感じた時に焦りを覚えた。膣の中のペニスは勃起したまま香織の子宮を埋め尽くしていた。膣を串刺しにされて老人の身体を起こすこともできなくなった。


　恥ずかしいことを忘れていた。

「誰か、助けて-----誰か、来て----」

　その声に家政婦と運転手が飛んできた。慶吾老人は、愛する香織の膣にペニスを収めたままで腹上死をとげた。慶吾老人の顔には、満足の層が刻まれていた。老人のペニスは、勃起したまま固まってしまった。


　慌ただしさの中で一連の葬儀を終え、ホットする間もなく弁護士から遺産相続の話があり、老人の遺産を相続した。姓も頭山になってしまったので、研一の元に戻ることも考えられなかった。


　長女の沙織を引き取り、親子、3人暮らしが始まった時に、香織の身体に異変があった。生理が止まっていた。慶吾老人の最後のセックスで老人の執念(腹上死)ともいうべき、精液で妊娠していた。堕胎することも考えたが老人のことを偲ぶと生まなければと思えるようになった。


　病院に行くと女の子であることが判明した。名前も美織と付けることにした。老人の膨大な遺産で親子4人が平凡に暮らせる資金もあった。家政婦を残して、退職して貰った。

　大きな屋敷で幸せに暮らせる日々が待っていたと思われたが-----。



　第1部　　完

　第2部　　をご期待ください。