「じゃあどうしてほしい？」 そうだ……。この契約を提示したときも、香山はそれをわたしに強要しなかった。あくまでわたしの意思に任せるって。わたしが断るわけないって勝算もあったには違いないだろうけど……、今のコレも、そのときと同じ。 でも体の事情だけじゃなく、もう引き返せないってことぐらい……ここに来たときからわかってる。 ――わたしたちは共犯だ。 「オチンチン……入れて。亜澄のアソコに先生のオチンチン」 「可愛い顔して、ほんとにやらしい子だ……」 それでも、自分は一度もイッていない香山もそろそろ限界だったらしい。ズボンを突き破らんばかりに張り詰めてる大きなモノを窓から取り出すのをあきらめ、ズボンを下着ごとずり下ろすと、お腹にぶつかる勢いで飛び出したソイツは……デカい。てより太い。 いや、勃起してる状態を見たことあるのは香山で四人目。長さは元カレ二人や最近遭遇した露出系の痴漢と同じぐらいの標準サイズ（？）かもしれないけど、わたしの手首よりまだ太い。それだけで存在感が半端ない。それがそそり立つ様は……剛剣？ 棍棒？ とにかく立派に凶器って感じ。 でもそれを怖いと思うより、早く欲しい。なのに香山は指でアソコを開いただけですぐには入れてくれず、さっきまで散々間近で見ていたはずのそこを中までまじまじと凝視。 「あん……先生」 「ここもやらしいな。もっと欲しい、大きいのが欲しいってヒクついて、よだれ垂らしてる。……どんどんあふれてくる。見られるだけでも感じるのか？」 「あ…感じちゃう……。だから、もっと感じさせて……。亜澄のやらしいアソコ、奥まで」 「そうか。奥まで気持ち良くしてほしいか」 自分の両手で膝を持ち上げてさらにさらけ出すと、香山はゴクリと喉を鳴らしていそいそと先端を押し当て、ズチュッとやらしい音を立てて押し込んだ。 「あっ……」 標準サイズ（？）しか知らなかった、そして元彼と別れてから半年ほどご無沙汰のアソコは、それだけで裂けそうなぐらいいっぱいに開かれてるのが見なくてもわかる。でも……いやってほど濡れほぐされたせいか、痛みはない。むしろその逆。 先っぽが入っただけで、この短時間では整えきれなかった呼吸が一瞬止まる。そして、ズブズブと腰を進める香山のペースに合わせ、また乱れる吐息。 「はっ…あっ……あっ…ああっ」 「くっ……そんなに…締めるな……」 「だって……あぁん！」 「よし、全部入ったぞ」 ズンッとひと突きするように残りの半分ほどを入れて、そのまま一息つくことなく香山は、わたしの腰をつかんで揺さぶり開始。――ただガンガン突きまくるだけじゃなく、速いペースで小刻みに、かと思えば内壁をえぐるように深々とこすり上げる。それだけでもスゴイのに、時々螺旋を描くみたいに横回転も加えた絶妙のコラボレーション。 オヤジってのはみんなこんなにテクニシャンなのか、それとも香山がそうなのか……それはわからないけど、とにかくメインで感じるの初めて。――エッチってこんなに気持ちいいもんだったのね。 「い、い……！ 先生、もっと……！ もっと突いて！ あっ……！ ああっ……！」 濡れた粘膜がこすれ合うやらしい音、肉と肉がぶつかり合う音。そして、そのたびに机が揺れて床をこする音。 目を開ければ水中にいるみたいに揺れてかすむ視界。――これでもかって開いた脚の間に香山がいて、その香山の剛剣みたいな太いペニスがわたしを串刺しにして、彼の縦横無尽な腰の動きに忠実にわたしの中で暴れてる。 初めて見るわけでもないのに、それはなんだか不思議なようでおかしいようで……でもエッチな光景。 それは香山も同感だろう。 そう思うと我ながら変態チックなことに、もっと見てほしいって気になる。――いつの間にかわたしは、膝を抱えていた手を放して脚を突っ張り、香山の力強いストロークに合わせて夢中で腰を突き出し、両手は胸を包んで揉みながら乳首もいじり倒す。 香山はその胸に吸いついてくることなく、立ってわたしの腰をつかんだまま串刺しの股間から胸にかけて……いや、もしかして顔もかな……とにかくエッチな眺めを堪能してるようだ。粘っこくからみつく視線まで気持ちいい。なんて、わたし、ほんとにちょっとアブないかも。 「や、あん……見な…で……」 「見られても感じるんだろう？ それにこっちも。一生懸命腰振って、中ではぎゅうぎゅう締めつけて。ついでにおっぱいもいじって……。こういうのなんて言うんだったか……ああそうそう、エロ可愛いよなー。ほら、もっと突いてやるから腰振って」 「あひっ！ あんっ…すご……！ い…あん！ あっ……！ そこ、いいっ……いい、あはんっ、もっと！ ああっ、もっとぉ！」 力強さはそのままに香山のリズムが上がり、速いストロークで突きまくられて、わたしの呼吸と声もそれに合わせてこま切れのものになる。 音と言葉、視線、汗の匂い、そして体の奥から脳天にかけてダイレクトに電流が走りまくるみたいな感覚。――どれもこれもが快感。 もっと見て。突いて。言われたからそうするわけじゃないけど、思考があるとすればそれだけに集約され、脚を広げられる限界まで開いて突っ張り、腰を振り立て……そっちに夢中で胸は体が揺さぶられるのに合わせて揺れるだけになったけど、それはそれで香山にはまたいい眺めってことになるようで、彼のご要望通りの痴態を披露することになる。 ――よく覚えてないけど、ほんと、恥ずかしいこといっぱい言ったんだろうな。 わたしを揺さぶりながら「若い体はいい、これを充分堪能するためにパイプカットまでしたんだ」とかってご満悦の香山を見れば、目的は上出来なほど達成されたことがわかる。 そうよ。誰がこんなオヤジと、好き好んでヤるもんか。――とある一流大学の推薦枠、定員一名のそれを誰に与えるかって最終決定権をね、学年主任のこいつが握ってるのよ。 で、その推薦を希望してるのは、わたしの他にあと二人。いや、他にもまだいたんだろうけど、成績のうえでそこに届くのはわたしを入れて三人だけだったんだ。……成績だけを見れば、みんないい勝負。今度のテストでその勝負は決まるんだけど、大差があるならともかく拮抗してるなら、あとは内申。そして香山の心証。 テストは全力で頑張るつもりだけど、それでも落ちるときは落ちるんだ。それで、そのうちノイローゼになるんじゃないかってプレッシャーを持て余してた先週半ばの昼休み、担任でもある香山が悪魔のささやき。 『おまえに推薦を取らせてやる。だから……』 ヤらせろ――それが教師の言葉か！ と言っても、口ではっきりそう言われたわけじゃなく、大胆にも他の教師や生徒もいる職員室で、自分の席に座ったままの香山が膝をさりげなく……うん、脚を組んだら膝が当たりましたみたいな感じで、わたしの膝の間に割り込ませて数センチ撫で上げただけなんだけど……。その裏に隠された言葉は、彼の目を見ればわかった。 今どきの教師が聖職者だなんて、幼稚園児だって信じちゃいないだろう。わたしも、元々嫌いだった香山をなんて下衆だと思った。……でも、魅力的なささやきだったんだ。 ほんと、膝で軽く脚を撫でられただけなのに、その前の言葉が媚薬になったみたいに全身に甘い電流が走った。 わたし以外の推薦希望者は、二人とも男。彼らにはできない「付け届け」が、わたしにはできる。 香山もわたしにとってのその「利点」を突いてきたんだろうし、お金でも物でもなく体を張るって苦労も伴うけど……いや、現実問題として親に養われてる高校生の身で、香山が欲しがりそうなものをわたしが持ってるとしたら「若い体」だけなんだろうけど、どんな代償を払うにしろ明らかな不正行為。もちろん、わたしも先週から昨日までそれなりに戸惑ったり悩んだりもしたけど……最終的には乗った。 だからこうして、生徒指導室なんかで嫌いだったはずの香山に脚開いてる。 そこまでしてでもわたしは推薦が欲しい。香山は私欲満載の職権濫用でそれを与える代わりに、見返りを求める。――要求される見返りが体だってことを飲み込めさえすれば、理にかなったギブアンドテイクだ。 もしかしたら卒業まで体を要求されるかもしれない。最悪、卒業後もつきまとわれるかもしれない。そのリスクも考えないわけじゃなかったけど、わたしの方が立場が弱いとしてもギブアンドテイクのつもりだった。最初はほんとにそれだけだった。 なのに、これは想定外。反則だ。 手と口だけで散々イカされまくったこともそうだけど、こんなによがり狂っちゃうなんて……、想定外もいいとこよ。 もしかしたらちょっとご奉仕させられて、あとは適当に濡らされて挿れられて、自分本位に揺さぶられるだけだと思ってたのに。 自分の浅い経験を基準に物事を計るなって教訓なのか、それとも年の功って武器を持つオヤジをなめるなってことか……。ああもう……なんだっていい。ほんと死にそう……ううん、このまま死んでもいいってぐらい気持ちいい。 目を開ければゆらゆらトロンと水中な視界、閉じてもお星様がチッカチカ。視覚だけじゃなく水中の浮遊感か宇宙空間の遊泳か、体も…ってより意識なのかな、とにかく重力から解放されたみたいにふわふわ。……すごいわ。 香山は全然タイプじゃないし今でも嫌いだけど、こんな気持ちいい思いさせてくれて、そのうえ推薦まで取らせてくれるんなら、文句なしよ。ていうか、病みつきになっちゃったらどうしよう……。 香山からまたお誘いがあれば、卒業までなら……、つきあってもいい…か？ 推薦入試の選考方法は、書類審査、面接、小論文。でも一番の難関は出願以前、たった一名って枠を巡っての校内での競争だ。そういう意味ではわたしの受験戦争――推薦枠争奪戦は終わっても、他の生徒たちはこれからが正念場。香山が三年生のクラス担任のうえ学年主任とくれば、忙しくてそうそうお誘いがかかることもないだろう。 それなら病みつきってほどの重症には……。 わたしの呼吸や声もこま切れにする、小刻みなストロークでの連打から一転、最後に重い突き。わたしはそれに押し上げられるように――長い、そして一際大きな歓喜の悲鳴を上げて、また全身を痙攣させて果てた。その痙攣は香山を包むアソコの中にも及んだのか、彼も「うっ」と小さく呻いてもう一突き二突き。わたしの最奥に熱いしぶきを浴びせる。 「ぁ…ん……」 それにさえしびれるような悦さをうっとり満喫しながらわたしは、このためのパイプカットかとぼんやりあきれつつ、初めての生ハメ中出しも堪能する。……そうよね。恋心はなくても教師と生徒って禁断の関係。誰にもバレないようにするのは当然の前提として、妊娠の心配がなくなればお互いが思う存分堪能できるよね。 堪能するために手術までしたその根性には、ほんとあきれるけど。 朦朧とする頭であきれつつも、ペニスを抜きわたしの腰の両脇に手をついて息を整えている香山の視線は、まだ感じる。 抜いたあとも香山がどいてくれないせいでまだ大股開きで、しかもそこは濡れ濡れで。なのにわたしは自分の姿にかまう余裕もなく、熱く乱れた呼吸を持て余しながら、まだ時々ピクピクッと痙攣するほどの甘ぁい余韻に浸り中。顔も相応にエッチなもんだろう。 全部見られ放題。……でもいい。ていうか、見られるのも快感。もう認めちゃうよ。 だから……もっとして。 でもそれを口で言うのもちょっと頭が冷えた今じゃ恥ずかしくて、かといって大人の女の誘惑方法も知らないから、とりあえず自分で……。というわけで、ムード作りもへったくれもなく初っ端からスカートにもぐり込んで股間に執着した香山に、大サービス。 机の上に投げ出していた両手を自分の体に這わせ、左手を胸に、右手を股間に……指を二本、香山が去ったばかりのアソコの中に。ただ入れただけなのに、まだまだ敏感なうえこれで終わりなのを体も名残惜しんでいるのか、変な声が出た。 「あふン……」 ……頭が冷えたと思ってるのはわたしだけで、口で言ったほうがまだ恥ずかしさも小さいだろう。うん。あとでほんとに冷えた頭で思い出したとき、顔から火を噴いてのたうち回りそうなほどすごいことしてる。でも、もう止まらない。 あんな太いの味わった直後だと、指ぐらいじゃ物足りない。でも、こんな狭いとこにあんなのが入って暴れてたんだと思うと……ああだめだ、余計欲しくなる。勝手に指が動いちゃうよ。 「ん……あん……」 「終わったばかりだっていうのに、まだ足りないのか？」 自分で自分を慰める図を観賞しながらの香山の口調と表情は、どっちかっていうと「若さとはスバラシイ」みたいな感じ。 それにクスリと笑い、自分の気をまぎらわせる意味でもわたしは、聞かれたことには答えず話題を変える。 「中出し、初めてされちゃった」 「さっきも言ったが」 「ん…心配ないなら、いいよ。……どんな触感か、ちょっと好奇心」 お、これかな。 自分で指を抜き差しするうち最奥から流れてきたのか、それまでのヌルヌルとは違うネバネバした感触が指先に。そこにわたしは、なんだか夢心地な気分で指を浸し、また軽く動かして水遊び（？）。たっぷりの愛液に混ぜて全体に広げるようにかき回す。 「なんだ、口どころか手でしてやったこともないのか」 「うん。触るの以前に直視も恥ずかしくてできなかった」 「それはまたウブなことで……」 「そのウブなわたしが、人前でこんなことしてる……んぅ…は、あ……」 話している間も離れない香山の視線。それを意識しつつ最後にひとしきり抜き差しし、ゆっくりその指を抜くと、愛液混じりではあるけど白いネバネバがべっとり。それをしばし見つめたあと……口に持ってってパクッ。 普段のわたしならこんなオヤジの汚い精液なんて……って、想像しただけで吐くかもしれない。妊娠するしない以前の問題で体の中にぶちまけられるのだっていやだ。……やっぱり今は、どこかおかしいんだ。まさか自分から口に入れるなんて……。 香山がこの短時間でわたしをどれだけ変えたのか、この先どう変えられていくのかはわからない。それに不安がないわけじゃないし、精液の味も今初めて知った。なのに、お世辞にもおいしいとは言えないのに、それで今のいい気分が損なわれることはないのも正直なところ。とにかく今は、味わってみたかったんだ。うん。 |
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| 2012.4.4掲載 |