両手首を頭の上で拘束され、セーターは押し上げられ、ブラをずらされ乳房を露にし、自ら脚をＭ字に大きく開いた姿で乃梨子は横たわっていた。自分のしているはしたない格好を思うと、頬が熱くなる。 ベッドの傍で、壮一郎が服を脱いでいた。 わざと時間をかけているのだろう。 壮一郎の動作は遅く、待っているのはとてもつらかった。 そろそろと脚を閉じようとすると 「こら、奴隷。そのままで居ろって言っただろ」 すぐに壮一郎から声がかかる。 壮一郎はとても愉しそうに見える。 「あたし…奴隷じゃありません……」 小声で言い返す。 それでも乃梨子は、開いた脚を閉じられずにいた。 （ぁぁぁ…どうして……） 脚を閉じてしまえばいいのに。 なぜ自分はこんなに恥ずかしい姿で、壮一郎が服を脱ぐのを待っているのだろう。 この間にも、秘所はとろとろと蜜を溢れさせている。 「いい子だ。ちゃんと待ってるな」 壮一郎の視線を受けて、乃梨子は腰をくねらせる。 「………はぁ……」 どうにもならないほど、身体が火照っていた。 熱く吐息を零すと、 「そんなに欲しいのか？」 ベッドに戻った壮一郎に両脚を抱え上げられた。 筋肉質で引き締まった身体をしている。 股間でそそり立っている物が、とても大きく見え、もう一度吐息が零れてしまう。 （雅史さんのより……太いし……先っぽのところが大きいみたい……） この前は、その形状を考える余裕など無かったのだが、時間をかけられている分、つい観察してしまう。先端が先走りの液で濡れているのが見えて、心がざわついた。 （……だめよ…………） 受け入れてはいけないのは分かっている。 夫婦交換の後、雅史が壮一郎に対して嫉妬を感じているのも分かっている。 （ぁぁ……でも……） 膣口に肉棒の先端が触れる。 （だめ…………欲しいの……） ねだるように腰を動かしてしまう。 この太いモノで突かれたい。 壮一郎の肉棒に、膣奥を抉られた記憶がまざまざと甦ってくる。 乃梨子の流した愛液で、ぬるぬると亀頭が滑る。 「奴隷じゃないって言うことだし…」 壮一郎が腰を動かしながら言う。 挿入しないまま、肉棒が割れ目に沿って上下に動く。 「ぁぅ……っ………んっ…」 乃梨子はそれを追うように腰を揺らす。 「今日は俺が乃梨子の言うことを聞いてやろう」 「……ぇ………？」 言われた意味が分からなかった。 「乃梨子がしたいようにしてやるって言ってるんだ」 壮一郎は、相変わらずゆっくりと腰を動かしたまま、言葉を続ける。 「んぁ…ぁぅ……」 （止める…ってこと…？ぁぁ…今、止められたら……） こんなに身体が疼いているのに。 壮一郎の申し出に、乃梨子は困惑した。 （いや……あたし…………工藤さんに……されたい……） 嫌がる素振りをしながらも、自分が壮一郎にこのまま犯されることを望んでいることを、はっきりと自覚する。 「嬉しいだろ？どうしたい？」 壮一郎が、乃梨子の脚を抱え直し、亀頭をほんの少し挿し込む。 「はぁ……っ…」 壮一郎に止める意志が無いのが、乃梨子にも分かった。 単に言葉遊びをして、乃梨子を苛めたいだけなのだ。 （ぁぁ……厭らしいおねだりを……しろっていうこと……） そう思い当たって、乃梨子は更に興奮した。 「止めて欲しいか？」 冷たい瞳に見下ろされる。 膣壁が、ひくっと蠢く。 「ぁ……ぁぅ……いや……」 思わず、首を横に振る。 「乃梨子はどうして欲しい？」 壮一郎が僅かに腰を揺らすだけで、達してしまいそうなほど感じている。 （もっと奥に……奥に……太いものが欲しい……） 「……ぁ…ぁぁぁ……もっと……中に……」 甘えるように見上げてねだる。 「なんの、中に？」 「はぅ……乃梨子の……おま○この…中に……」 「何を？」 聞き返されると、ぞくりとする。 「……工藤さんの……太いもの……を……」 「ちゃんと、厭らしい言葉で言え」 「おチンポ………入れて……ぁぁぁ……ねぇ……入れて……んぅぅ…」 淫語を言うたびに、興奮が高まっていく。 （ぁぁ……もっと……厭らしいことを……させられたい………） 「淫乱女」 壮一郎が吐き捨てるように言うと、ぐいっと腰を進めた。 深く貫かれる。 「ぁはぁ…っ」 大きく息を吐き、乃梨子は仰け反る。 奥まで貫いても、壮一郎はすぐに腰を動かしたりはしなかった。 「ほら、奥まで入った。これでいいのか？」 じっと動かずに、いちいち確認してくる。 「んぁ…ぁんっ……いやぁぁ…」 挿入されて動かない肉棒を、膣襞はひくひくと締め付けている。 自分から腰を揺らしても、中途半端な快感しか得られない。 「乃梨子の言う通りにしてるじゃないか」 壮一郎が腿を優しく撫でる。 「……動いて……お願い……」 半泣きで頼んでも 「どういう風に動けばいいのか判らないなぁ…」 しれっと返される。 「…ぁぅ……おチンポを……おま○こに…入れたり…出したり…して下さい……」 具体的に行為を描写するのは、とても恥ずかしかった。 「こう…か？」 少しだけ、壮一郎の腰が動く。 「ぁんっ……もっと……もっと……いっぱい……」 羞恥で痺れたようになっている頭で、厭らしい言葉を思い浮かべる。 「ひぁ…ぁはぁ…っ……もっと…激しく…入れて……ぁんっ…」 言葉の通りに、壮一郎が動いてくれる。 くちゅっ…くちゅっ…っと愛液のたてる音が響く。 「奥まで……ぁぁぅ…おま○この…奥を……掻き回して……」 「乃梨子…厭らしいなぁ……」 壮一郎の声も、欲情して掠れて来たのが、救いに思えた。 「大股開いて、チンポを咥えてるところ、だんなに見せてやりたいね」 「いやぁ…言わないで…」 罪悪感すら、乃梨子をより深く興奮させた。 （雅史さん…あたし…犯されてる……お家のベッドで…犯されてるの…） 「だんなのこと言われる方が感じるだろ？」 「そんなこと…ない……ぁ…ぁぁ……はぁ……」 否定するように首を横に振るものの、雅史のことを想うと膣奥がひくついてしまう乃梨子だった。 「そうか？じゃあ、もう止める？」 「ぁんっ…ぁぁぁんっ…いやぁ…止めないでっ……お願い…お願い……」 脚を、壮一郎の腰に絡ませる。 「いつか、だんなの目の前で犯してやる。嬉しいだろ？」 絡ませた脚を邪険に解かれた。 肉棒が抜かれ、身体をひっくり返される。 「んっ…ぁんっ……」 うつ伏せになった乃梨子の目に、新婚旅行先で撮った写真が映った。 （ぁぁ……雅史さんの……前で………犯されて……） 雅史の笑顔を前に、乃梨子は尻を高く持ち上げていく。 「へぇ……これ、ちょうどいいサイズだな」 壮一郎の声が笑いを含んでいる。 （これ…？？） 乃梨子には何のことか、すぐには分からなかった。 「今日から毎日、これでオナニーしろ。いいな」 そう言って壮一郎が手に取ったのは、写真の隣にあったウェディングキャンドルだった。 ※ ※ ※ 壮一郎の目の前に、ひくひくと震え涎を垂らす女陰があった。物欲しげにひくつくそこを、乃梨子は高く上げて左右に揺らす。 （しょうもねぇなぁ……） 犯している女が悦ぶ姿は、興醒めするものがある。 手にしたキャンドルは、かなり太かった。 キャンドルの底の部分を蜜壺に宛うと、無理矢理捻じ込んでいく。 「んっ…ひぁぁっ……いやぁぁぁぁっ……っ」 大きく悲鳴を上げて、乃梨子の背中が撓る。 先端が丸くなっているわけではないから、スムーズに入っていかない。 それでも、ピンク色の肉襞は少しずつ白いキャンドルを呑み込んでいく。 「なんでも咥えるなぁ…乃梨子のおま○こ」 押し込まれていくキャンドルの縁が、膣壁を抉っているだろう。 「いっ…いやっ……痛いのっ……ぁふぅっ……」 乃梨子が尻を揺らし、尻尾のようにキャンドルが動く。 火をつけてやったら良い眺めだろうと思いつく。 「動くなよ」 命じておいて、脱ぎ捨てたジーンズのポケットからライターと煙草を取り出す。 「こんなの…いや……抜いて……痛い……」 乃梨子の声はつらそうではあったが、膣に挿し込まれたキャンドルの周囲から新たな愛液が滲み出している。 「脚をしっかり開け。蝋で火傷するぞ」 ライターを点火する音が聞こえたのだろう。 「……ひっ……ぁ……やめてぇ……」 乃梨子の動きが止まる。 牝犬のような姿勢のままで、身体を強張らせている。 キャンドルに火を点け、ついでに煙草にも火を点けた。 「少し休憩。しばらくそのままでいろ」 ぴしゃっと尻を叩き、煙草をくゆらせる。 「はぁ……ぅ……ぅぅ……」 恨めしそうに乃梨子がこちらを振り返る。 目に涙を浮かべているのを見て、壮一郎は気を良くした。 「ほら、脚を開け」 「ぁ……ぅ……」 言いつけ通りに、乃梨子の脚が開いていく。 （我ながら嫌な性格だな……） 煙草の煙を吹き付けると、キャンドルの炎が揺らぐ。 キャンドルを膣口から生やし、苦痛に顔を歪ませる乃梨子は可愛いと思う。 「いつまでも愛し合うことを誓います…か……」 キャンドルに刻まれた英文を口にする。 乃梨子の身体がぴくりと震える。 「まあ、俺とは愛し合っちゃいないか」 一瞬、白い尻で煙草を揉み消したい衝動にかられたが、自制してキャンドルに描かれたハートマークの上に煙草を押し付ける。 「尻を振って、火を消してみな」 「えっ……そんなこと……」 「出来るだろ？チンポ咥えてる時と同じように振ればいいんだよ」 言いながら、乃梨子に見えるように硬く勃起したモノを扱く。 「上手に消したら、また入れてやる」 乃梨子が恐る恐る尻を揺らし出す。上下に、左右に白い尻が動く。 「ほらほら、頑張れ、頑張れ」 「ぅ……ぁぅ……いやっ……いや……」 壮一郎は、喘ぎながら尻を振る乃梨子と、ベッドのヘッドボードの間に身体を割り込ませた。 半開きになっている唇に、肉棒を突っ込む。 「んうっ…んんぅぅ……」 肉棒は容赦なく喉の奥を突き、乃梨子が苦しげに呻いた。 溢れた涙が、乃梨子の柔らかな頬を伝わって流れる。 「ほら、まだ火が消えてないぞ。それまで、口で愉しませろ」 腰を前後に動かす。 乃梨子の唇が肉棒に吸い付き、舌が棹に絡み付いてくる。 「なかなか上手いじゃないか。毎晩だんなにしてやってるのか？」 「んっ…んんぅ……ぅぅぅ……」 溶けた蝋がボトボトとシーツの上に垂れている。 「もっと唾を溜めて、音をたててしゃぶれ」 髪の毛を掴み、頭を揺さぶってやる。 「ぅ……んぅぅぅ……」 命じられる通りに、口内に唾液を溜めているようだ。 乃梨子が身体を揺らしながら、頭を前後に動かし始める。 唇が肉棒を擦ると、じゅぼ…じゅぼ…と濁った音がする。 口紅も塗っていない唇の端から唾液がたらたらと零れて落ちる。 「愛の炎は、なかなか消えないらしいな」 乃梨子の動きに合わせて、腰を動かし、肉棒で喉奥を突く。 白い尻の向こう側で、キャンドルの炎が上下に揺れる。 「んっ…んぅ……ぅぅ……んぅぅっ…」 肉棒を咥えたまま、乃梨子が見上げてくる。 反抗する色が欠片も無い、牝犬の目つきだ。 「もっと強く吸え。舌を使って、ご主人さまを、愉しませろ」 腰のストロークを早める。 「うぅっ…んんっ…んんっ……」 じゅぶじゅぶと唾液の立てる音が響く。 奉仕する乃梨子の動きも、壮一郎に合わせて速まる。 乃梨子が激しく尻を振った拍子に、ふっと炎がかき消えたが、 「このまま逝くぞ。全部飲めよ」 乃梨子の頭を掴み、揺さぶりながら、壮一郎はラストスパートに入る。 「んっ…ぐぅ…っ……うっ…うっ……うぅっ……」 「もっと、吸い上げろ、んっ…んっ……んんっ…」 ぐいっと強く喉奥を突き上げたところで、肉棒が膨れ上がる感覚が訪れる。 次の瞬間、どくっどくっと脈打つように、壮一郎は精を放っていった。 「ん……ぅぅ……」 乃梨子の顔が歪む。 その頬を軽く叩き、 「飲めよ」 指示を出し、全てを放出して唇から肉棒を抜く。 「………ん……ぅ……」 乃梨子の身体が崩れ落ちた。 懸命に精液を飲み下そうとしているのだろう。 目をぎゅっと閉じ、身体を強張らせている。 乃梨子の股間には、キャンドルが挟まったままだ。 壮一郎はキャンドルを握り、中をかき回すように動かした。 「ひっ…ぁっ……あぁっ……」 細い四肢が震える。 乃梨子の手首の拘束を解くと、股間のキャンドルへ両手を導いてやる。 「あとは自分でオナっとけ」 ポンポンと乃梨子の頭を軽く叩き、自分はベッドから出ると服を身に着け始める。 「ぁ……ぅ……んぅ……」 キャンドルに手をかけたまま見上げてくる乃梨子に背を向け、壮一郎はベッドルームを後にした。 |
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| 2009.5.9掲載 |
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