七恵が命令する様を、壮一郎は感心して眺めていた。 （同性の方が、責めるツボが分かるって言うしな） 久し振りに見る乃梨子は、以前より色艶が増したように思われる。 なんとなく、獲物を横取りされたようで面白くない。 （このまま、見せるだけで終わられても……） 七恵はそのつもりかもしれないが、多村がそれでは満足するまい。 壮一郎は立ち上がると、四つん這いの乃梨子に近寄り、ぐいっと背後から両腕を掴み、華奢な身体を引き起こした。 「……ぇっ……きゃっ…」 乃梨子が小さく声をあげる。 「想像だけじゃつまらないだろ？」 羽交い絞めにして、耳元で響く。 「乃梨子の好きな、痴漢ごっこしてやるよ」 「やっ…いやっ……離して下さいっ…」 「へぇ、痴漢ごっこですか」 ニヤけた顔をした多村が、待ってましたとばかりにソファから立ち上がり近づいて来る。客とはいえ、小鼻を膨らませた顔がなんとも不細工だ…などと失礼なことを考える。 多村の姿を見て、乃梨子が懸命に身体を捩った。 「そう。こんな風にね、後ろと前から、痴漢に弄られるのが好きなんですよ」 多村に解説しながら、乃梨子の肌蹴たブラウスの中へ手を突っ込み、ブラの上から胸を揉みはじめる。 「いやぁっ…好きじゃありませんっ…っ…」 乃梨子が叫ぶ。 「満員電車じゃなくて申し訳ないが、お互い愉しみましょう。奥さん」 正面から多村が身体を寄せ、乃梨子は二人の男に挟まれる形になった。 「良かったわねぇ。今日は乃梨子が愉しませて頂けるみたいよ」 七恵はクスクスと笑って乃梨子から離れると、近くの椅子に腰を下ろした。長い脚を組み、見学を愉しむつもりになったらしい。 （夫が他の女で愉しんでるのを見て悦ぶ妻っていうのも珍しいよな） こういう時、一切嫉妬したように見えないのが七恵の長所でもあり、欠点でもあると壮一郎は思う。 女はよく分からない。 腕の中の乃梨子とて、嫌がるようなことを言いながらも、身体の方は反応しているに決まっている。 「待って…七恵さん……いやっ……離してっ…離してぇっ！」 涙を浮かべて叫ぶ乃梨子を、七恵が目を細めて見つめた。 「乃梨子は奴隷なんだもの。なんでも出来なくちゃダメよ」 「いやっ…いやぁっ…！」 その間に、壮一郎はブラを押し上げていく。 色白の柔らかな乳房、ピンク色の勃起した乳首が露になる。 「なんだ。もうビンビンじゃないか」 軽く乳首を指先で弾くと、 「んっ……くぅっ……」 声を堪えようと、乃梨子が唇を噛むのが分かった。 多村のゴツゴツした手が、スカートを捲り上げる。 「ぁぅ…いやよ……止めてぇ……」 多村がくっくっと喉の奥で笑う。 「奥さん、すげぇびしょびしょだよ」 「んぁっ…や……触らないで……」 多村は乱暴に、乃梨子の股間を擦り立てている。 「多村さんに見られて、興奮してるんじゃないですか？」 壮一郎は背後から声をかけながら、左右の乳首をきつく摘む。 「ぁ…ぁぁっ……いや……離して……」 乃梨子の抵抗する力が弱まっていく。 「奥さんなら、電車に乗ればいつも痴漢に遭うでしょう？」 多村の指がクリトリスを触り始めたようだ。 「んぁ……ぁぁっ……」 びくびくっと乃梨子の腰が跳ねる。 「あぁ、ぐちゅぐちゅ言ってるね。奥さんのおま○こ」 ぬちゅ…と厭らしい水音が聞こえた。 多村の指が、乃梨子の秘裂へと挿し込まれた音。 「ぅ……ぅぅ……ぁはぁ……」 「凄いなぁ。指に絡みつきますよ」 多村が片手を抜き差ししながら、反対の手で乃梨子の下着を足首まで下ろし、脱がせていく。 「乃梨子はもっと大勢の男に犯されたいんだよな？」 壮一郎は乳房を乱暴に揉みながら、乃梨子の耳朶を甘噛みする。 「ぁぁぁ……はぁぁ……」 乃梨子の唇から、甘い吐息が零れた。 「二人じゃ満足出来ないかな？」 囁きながら、耳の中へ舌を挿し込む。 唾液を絡ませ、耳の中を舐め回す。 「っ……ぁ……ぁん……んっ……」 自分の秘所からの蜜音と、耳朶から送り込まれる水音に、官能を刺激されたらしい。乃梨子の腰が緩やかに動きはじめる。 喘ぐ声も甘やかに変わっていく。 「ぁ…ぁぁ…だめぇ……」 「お漏らししたみたいですよ。奥さん…指を増やしてあげようね」 多村が宣言する。 「いや…ぁぁ……ぁはぁ……止めてぇ……」 乃梨子の声が高まり、小柄な身体が厭らしくくねる。 「奥さん、電車の中で、こんなに濡らしたら、大変なことですよ」 多村が乃梨子の前へとしゃがみ込んだ。 「いやっ！いやぁっ！」 悲鳴をあげる乃梨子の両方の腿を掴み、多村が股間へと顔を近づけていく。 避けようと後ろに退こうとする乃梨子の尻を、壮一郎は背後から押してやる。 「後ろは？もう開発された？」 乃梨子に質問しながら、指で愛液を掬い、アナルへと塗り込んでいく。 「ぅ……ぁ……いやぁ……っ」 乃梨子が激しく暴れる。 「おっと…奥さん、駄目だよ、大人しくしないと」 危うく蹴り上げられそうになった多村が、乃梨子の両腿をぐっと押さえた。 壮一郎も背後から胸元を押さえ、手を伸ばし、きつく窄まった周辺を指先で辿る。 「いやっ……触らないでぇっ……ぁぅっ……」 乃梨子の悲鳴が真剣なものに変わる。 「そうね。そろそろ後ろも使えるんじゃないかしら」 座ったままで、七恵が言葉を挟んできた。 「知らないうちにずいぶん仕込んだんだな」 「まあね。壮一郎が仕込みたかった？」 壮一郎たち夫婦が会話を交わしている間に、多村は乃梨子の股間に顔を埋め、ぴちゃぴちゃと厭らしい音を立て始めていた。 |
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| 2009.9.19掲載 |
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