二人の男に前後から責められて、乃梨子の意識は朦朧として来ていた。 バサバサした多村の髪が腿に当たった。 壮一郎の指は、アナルをゆっくりと弄っている。 （だめ……雅史さん……雅史さん……） 心の中で夫の名を呼ぶが、ざらついた舌にクリトリスを舐め上げられ、 「ひっ…ぁぅ……あぁ……」 膣がきゅっと収縮し、とぷんと蜜を吐き出す。 「あぁ…奥さん……美味しいですよ…」 多村が指の抜き挿しのリズムを弛め、ぺちゃぺちゃと音をたてて溢れる蜜を舐めとっていく。 「ぁ…ぁぁ…ぁはぁ……やめ…て……ぁぁぁ……」 （もぅ……だめ……ぁぁぁ……っ…） 乃梨子は目を閉じ、多村の舌技に身を委ねた時、 「もう少し前屈みになって」 七恵の声が耳元で響き、背中を抑えられた。 「っふ…ぁ…ぁぅ……」 蜜壺に多村の指を咥え込んだまま、尻を後ろに突き出すような姿勢を取らされる。 臀部の割れ目に冷たい液体が垂らされる感触があった。 （ぁ……いや……） それがローションであることは、すぐに分かった。 「い…やっ……お願い……許して……それは……」 前後の穴を同時に責められることを思うと、背筋に慄きが走る。 「痛くないわ。大丈夫よ」 七恵の声と同時に、今まで周辺を弄っていただけの壮一郎の指が、アナルへぬるりと挿し込まれる。 「ぁぅぅ……い…や……っ…」 汚いところに何かを入れられている感覚は、いつまでたっても慣れることが出来ない。 （あぁ……あたし…こんなところまで犯されて……） とても気持ちが悪かった。それでいて更に堕ちていく快感に乃梨子は身を任せた。 「奴隷は全部の穴を使えるようにしないと駄目なのよ」 背中を撫でる手は七恵のものだろうか。 前から蜜壺を多村の指に突き上げられ、後ろからは壮一郎の指先が浅い位置でアナルを揉み解している。クリトリスが吸い上げられ、多村のざらざらした舌先に刺激される。 「ひぁ…ぁん…っ…いやっ…ぁぁぁ……あぁっ……だめっ……だめぇぇっ……」 目を閉じたまま、乃梨子は夢中で腰を前後に激しく揺らし、潮を噴いて絶頂を迎えた。 「駄目な奴隷ね。自分だけ逝くなんて」 ぼんやりしている乃梨子の服を、七恵がすべて脱がす。 「まだまだ教育が足りないな」 自分の力では立っていられない乃梨子を、壮一郎が背後から抱きかかえて立ち上がらせる。 「はぁ……ぁぁ……」 乃梨子はぼんやりと目を開く。 「私は女性を何度も逝かせるのが趣味だからいいですよ」 多村がニタニタと笑うと、立ち上がった。 乃梨子の目の前で、ベルトを外し、ズボンを脱ぎ始める。 「んぁ…もう……離して……」 身体を捩ろうとするのだが、壮一郎に抑えられてうまく動けない。 「次はこっちも愉しませて貰おうかな」 下着も脱いで、硬く勃ち上がった肉棒を自ら扱きながら、多村が近寄ってくる。 「お願い……止めて……止めて……」 「止めてって言っても、奥さんだって指だけじゃ不満が残るでしょう？」 多村が乃梨子の片脚を抱えて持ち上げる。 「ほーら、まだこんなに濡れて、ヒクヒクしているじゃないですか」 露になった乃梨子の花びらに、肉棒の先端が宛がわれる。 「ぁぁぁ…いやぁ………」 力なく首を左右に振りながらも、乃梨子の身体は期待にドクドクと脈打っていた。 「ほら、ほら、すぐに咥えていきますよ。奥さんの厭らしいおま○こ」 言葉をかけながら、少しずつ多村が腰を進める。 太いカリ首が浅く挿入されては、蜜を掻き出すようにして出て行く。 「ぁ……ぁ………はぁ……」 思わず、乃梨子は甘い息を吐いた。 「どうです？もっと奥まで、欲しいでしょう？」 「んぁ……ぁぁ……いや……だめ………」 肉棒が抜かれてしまうと、膣壁が抜かれたモノを求めてヒクつく。 「だめですか？本当に？」 再び浅い位置に挿し込み、多村はふざけたように笑いながら腰をぐるぐると回した。 「こんなのはどうかな？ちゃんとおねだりするまでは、いつまでもここで遊んであげますよ？」 「あぁぁ…いやぁ……んっ…んぅっ……」 乃梨子は唇を噛んだ。 自分から求めないことだけが、せめてもの夫への言い訳になる気がしていた。 「こんなに濡らしていても、欲しくはない…と」 多村が手を伸ばし、乃梨子のクリトリスを摘みあげる。 同時に、壮一郎が乳首をきつく抓る。 「ぁぁぁぁぁぁっ……！」 乃梨子の身体が大きく仰け反る。 膣がひくひくと収縮し、中に太いモノが無いもどかしさに、乃梨子は身体をくねらせた。 「けっこう強情なんだから」 二人の男に挟まれている乃梨子に、七恵が近寄ってくる。 すっと手を伸ばすと、淫らに揺れている乃梨子の尻を捉え、柔らかい素材で作られたアナルバイブをアナルに宛がう。 「いやっ……いやっ……ぁぁぁぁっ…」 予めローションを塗られたバイブが、少しずつ挿入されてくる。 （もうだめ…雅史さん……許して……っ…） ほんの僅かに残っていた理性もそこまでだった。 「いやぁ…お願い……そこはいやぁ……っ…」 乃梨子は泣き出した。 「入れて下さい。おま○こに、乃梨子のおま○こに入れて下さいぃ…」 このところ、七恵に教えられて、何度も口にしていた台詞だけに、口をついて出るともう止めようがなかった。 「犯して……乃梨子を…ぁぁぁ……お願いしますぅ……」 「そうかそうか。正直ないい子だな」 浅い位置に止まっていた多村の肉棒が、ゆっくりと奥へと侵入してくる。 「ぁぁぁ…はぁぁぁ……いぃ……いぃ……っ…」 乃梨子は自分から迎えるように腰を突き出す。 アナルではバイブが緩やかにくねり出した。 「はぁぁ…いやぁぁぁ……ぁん…っ……ぁぁぁっ……」 便意に似た鈍い感覚が、強く突き上げられる快感に入り混じる。 多村が、乃梨子の両脚を抱え上げた。 「こんな風に、されたことはないでしょう？」 背後からは壮一郎が支えているので、乃梨子は二人の男に抱きかかえられて、宙に浮いた形になる。 「ぁ…ぁぁ…っ……ひぃ……んっ……んんっ……」 脚を抱え上げられ、水平に近い位置からの挿入は、膣内の敏感な位置を的確に抉った。 不安定な状態の身体は、多村の腰の動きに合わせて揺れる。 体勢の心許なさが快感を増幅させる。 アナルバイブの震えが膣にも伝わり、乃梨子の意識は飛びそうになった。 「あぁ、奥さんのおま○こ、最高だ、狭くて、こんなに濡れて」 次第に多村の腰の動きが早くなる。 「ぁぁ…ぁぁ……ぁはぁぁっ……いぃっ……ひぃっ……っ…」 乃梨子の膣は締め付けを繰り返し、身体がびくびくと痙攣する。 「すごいな。いつの間にこんなに淫乱になったんだか」 上半身を押さえている壮一郎の声が遠くに思える。 「逝くときはちゃんと言うのよ、乃梨子」 七恵の声も、どこから聞こえるのか分からない。 「あぁぁ…逝きますぅ……乃梨子のおま○こ…逝かせて下さいぃぃ……」 唇の端から涎が垂らして、乃梨子が形振り構わず淫らな言葉を叫ぶと 「おっと。まだ逝くのは早いですよ。奥さん」 多村が意地悪くニヤリと笑うと、すっと腰を退いてしまった。 「ぁ……いやぁぁ……」 絶頂寸前で肉棒を抜かれ、足を床に下ろされる。 「さて、こっちもそろそろいいかな」 アナルのバイブが抜かれ、 「………っふぁっ…」 思わず、前のめりになった乃梨子の腰を壮一郎がぐっと押さえた。 今までバイブを受け入れていたところへ、亀頭が擦りつけられる。 「ん…ぁ………ぁ……いや………っ」 逃げようとする身体を、今度は正面から多村が押さえる。 「奥さん、後ろは初めてかい？すぐに気持ちよくなるよ」 「あ…ぁぁぁ……んぁぁぁぁぁ……っ」 ゆっくりと、壮一郎の肉棒がアナルを広げて侵入してくる。 めりめりと肉が裂けるような気がした。 「や……ひぃ……痛い………壊れちゃうぅ…」 乃梨子の訴えは無視して、壮一郎は腰を進める。 「根元まで、しっかり入ったぞ」 「ぁ…ぁん……はぁ……ぁぅぅぅ……」 バイブと違い、内側からものすごい圧迫感がある。 乃梨子は、壮一郎のものを受け入れたまま、尻をくねらせた。 「さあ、こっちにももう一度、入れてあげようね」 乳房を掴むようにして乃梨子の身体を抱き起こしながら、多村が腰を動かす。 ぬるり。 愛液を溢れさせ続けていた秘所は、すぐに多村の肉棒も呑み込んでいく。 「ひっ……ぁ……はぁっ……ぁ……あぁぁぁぁっ…」 「あぁ、奥さん、さっきより、ずっときつい」 挿入しながら、多村は腰を小刻みに揺らす。 「ぁぁぁっ……だめぇっ……ひぃっ……ぁふぅぅぅっ……」 「二人に犯して貰えて良かったな。乃梨子」 背後で皮肉な調子の壮一郎の声が響き、膣壁がきゅっと収縮する。 （あぁ……二人に……犯されて………） ぎゅっと乳首を摘まれる。 「ひっ……ん……ぁぁぁ……」 「二人に犯される、気分はどうだ？」 「いぃ……いぃですぅ……ぁぁぁぁ……」 二人の男に挟まれて、乃梨子は身体を前後に揺らす。 「後ろの穴も、使える、立派な奴隷に、なったな」 壮一郎が、突き上げてくる。 「あぁ、いいよ、奥さんのここ、最高だ」 前では、多村が激しく腰を振っている。 「んっ……んっ……んぁ……ぁんっ……ぁぁっ……あぁぁ……」 快感だけを求めて、乃梨子も腰を振る。 「あぁ……イク……イきますぅぅぅぅ……」 膣も、アナルも、同時にひくひくと震えた。 「逝くぞ、乃梨子」 「奥さん、あぁ…私も…」 前後から同時に強く突き上げられる。 身体の奥で、何かが弾けるような感覚があった。 アナルが焼けつくように熱い。 どくん、どくんと、膣が脈打つ。 前と後ろ、両方の穴に男の精を受け止めながら、乃梨子は絶頂を迎える。 意識が途切れる直前に視界に入ったのは、自分を見つめる七恵の冷ややかな瞳だった。 |
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| 2009.12.12掲載 |
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