壮一郎は、乃梨子の足首を無造作に掴み、両脚を大きく開いた。 愛液に塗れた秘裂へ、亀頭を擦り付ける。 「ぁ…ぁぁ……だめぇ……入れないで……っ…」 言葉とは裏腹に、乃梨子のそこは欲しくて堪らないとでも言うように、ひくひくと蠢いていた。 腰を押し出し、一気に奥まで貫く。 「っ……ぁっ……ぁぁっ……んっ……っくぅ……」 壮一郎の身体の下で、乃梨子は両手で口を覆っている。 （だんなに、声を聞かせたくないのか） 乃梨子の両腕に手をかけ、強く引く。 自然に乃梨子の手は口元から離れる。 そのまま身体を起こさせ、肉棒を挿入したまま膝の上に跨らせる。 「だんなさんが、隣りに居ると恥ずかしい？」 指先で軽く背中を撫でる。 「ぁ……ぅ……ん……っふぅ……」 乃梨子が唇を噛み締め、壮一郎の肩へ顔を埋める。 「恥ずかしがらずに、ほら、七恵みたいに、声を出して」 壮一郎の言葉に重なるように、 「あ………はぁぁぁぁっ……」 七恵の喘ぎ声が響いた。 それに呼応して乃梨子の膣が収縮し、肉棒を締め付けてくる。 「あぁ…いいよ……乃梨子さん……」 いつになく優しい声音で囁く。 軽く腰を揺すり上げるだけで、乃梨子の身体がびくっびくっと反応する。 「んっ……ぁっ……ぅ……だめ………」 壮一郎は身体の動きを止め、そっと乃梨子の頭を撫でた。 「……っふぅ……ぁ……ぁぅ……」 乃梨子がしがみ付いてくる。 ゆるゆるとその細腰が前後に動きはじめる。 「あぁ、厭らしいな……腰が動いてますよ」 雅史に聞こえるように、指摘する。 「ぁぅ……いや…言わないで……」 いやいやと首を振り、乃梨子の動きが一瞬止まる。 もう一度、下から突き上げると 「あぁぁっ……や……んぁぁ……っ…」 乃梨子は、身体を小さくくねらせた。 目尻から涙が溢れて零れるのを、舌先で舐め取る。 隣の夫を意識していることで、乃梨子の反応ひとつひとつが新鮮だ。 「いや……だめ……お願い……っ…んっ……ぅ……っ」 我慢しきれなくなったらしい。 腰を押し付けてくる。 膣がひくつき、何度も肉棒を締め付ける。 「あぁぁっ…いいわ……雅史さん……雅史さんっ…！」 嬌声をあげる七恵と目が合った。 （淫乱女め…） 自分の妻ながら、七恵の奔放さには呆れてしまう。 壮一郎は薄く笑って視線を反らすと、 「可愛いな…乃梨子さん…もっと声をあげて」 膝の上の身体を抱きしめ、ゆっくりと腰を動かす。 「んぁ……ぁ……ぁぁ……んっ…ぁんっ……」 次第に甘い声をあげ、リズムを合わせるように乃梨子の腰も前後に揺れはじめた。 ※ ※ ※ 七恵は、壮一郎と目が合った瞬間に軽く達していた。 「はぁ……あぁぁぁぁぁっ……！」 蜜壺に深く咥え込んだ雅史のモノを締め付け、身体を撓らせ仰け反らせる。 こんな風に、隣で他の男に抱かれている自分を見て、夫が嫉妬することはあるのだろうか。 「あぁ…七恵……すごい……っ…………っ……」 ちらりと心を掠めた想いは、身体に圧し掛かってくる雅史の重みを感じると、すぐに消えていく。 乳房をきつく掴まれ、揉まれる。 「んっ…ぁぁ…っ……もっと……っ…雅史さん…っ…」 膣奥を突き上げられる。 （ぁぁ……いぃ……また、イっちゃうわ……） こうして、隣に居る夫を意識している時が、いちばん感じる。 雅史の背中に手を回し、爪を立て、腰を振る。 乃梨子の声が聞こえる。 「ぁぁ……んくぅ……壮一郎さん……ひっ……ぁぁぁっ……っ」 声を堪える気は無くなって来ているようだ。 乃梨子の声を聞いて、自棄になったように雅史の腰の動きが速まる。 愛液が水音を立てる。 （……ぁ…厭らしい音が……） それが、自分の蜜壺から響くものか、乃梨子のものなのかも分からない。 「……イク……雅史さん………すごいわ……イっちゃう…イっちゃうぅ……」 七恵は、一段と激しく腰を振っていく。 ※ ※ ※ 雅史はゆっくりと腰を前後に動かし、膣への出し入れを愉しんだ。 七恵の蜜壺が、柔らかく肉棒に絡みついてくる。 （すげぇ……ここだけ、別の…生き物みたいだ……） 愛蜜が溢れ、じゅぶじゅぶと音を立てた。 「………七恵……すごい……ぁぁ……ぅぅ……」 腰を使いながら、七恵の巨乳を荒々しく揉みしだく。 乳房の谷間に顔を埋めると、柔らかな肉塊が頬の下で歪む感触が心地良い。 「…ぁ…んっ……んっ……くぅっ………っ…っ……」 すぐ隣で乃梨子が、甘く小さな声をあげる。 （俺以外の男に感じて……） 自分も乃梨子以外の女に感じているのだが、妻が他の男に…と思うと腹立たしい。 それでいて、壮一郎に跨って腰を振る乃梨子を見ると、ぶわっと肉棒が膨らむ気がする。 「いいわ…雅史さん………はぁ……あぁ……」 七恵の腕が、脚が、身体にからみついてくる。 白い肌がしっとりと汗ばんで、全身で吸い付いてくるようだ。 「七恵……七恵……」 七恵を呼ぶ声は、乃梨子の耳にも聞こえるに違いない。 聞いて、乃梨子が傷つけば良いと思う。 他の男に抱かれ、よがっている乃梨子。 （だから……俺のチンポを七恵に入れてるんだ……） 痺れたような頭で、勝手な理屈を思いつく。 「ぁ…ぁぁぁ……だめぇ……やっ……壮一郎さん……っ…」 雅史の想いが伝わったかのように、乃梨子が他の男の名を呼ぶ。 （……ちくしょう……っ…） 心を掠める悔しさを打ち消すように、雅史は七恵の奥深くへ肉棒を突き込む。 「あぁっ…また…イク……イっちゃうわ……っ…」 七恵の身体が仰け反り、肉棒がきりきりと締め付けられた。 ※ ※ ※ 壮一郎に組み敷かれた時、乃梨子の心に浮かんだのは恐怖だった。今さら、犯されることを恐ろしいとは思わない。ただ、今まで見せたことのない痴態を、雅史に見せてしまうのが怖かった。 「ぁ…ぁぁ……だめぇ……入れないで……っ…」 身体は最初から熱く潤み、壮一郎の太いモノを求めている。 （いや……雅史さんの前でだけは……っ） 願いも虚しく、奥深くまで貫かれる。 せめて声を堪えようと思うのだが、床に座る壮一郎の上に跨らされ、軽く身体を揺らされるだけで甘い声が零れてしまう。 雅史が、七恵に覆いかぶさっているのが視界の端に入る。 （あたしだけの…チンポだって……言ってたのに……） 昨夜も、乃梨子のことを抱いたばかりの夫が、今はすぐ隣で別の女を抱いている。 「いや……ぁ……いや……んっ……っ……」 （酷い…雅史さん……） 自分は何度も他の男に抱かれているというのに、七恵を相手に興奮している様子の雅史を恨めしく思う。 「あぁ…いいよ……乃梨子さん……」 壮一郎が優しい声を出すのは、雅史に見せ付ける為なのだろう。 分かっていても、背中を柔らかく撫でられると、快感に耐えようとしていた気持ちが崩れていく。 「はぁ…ぁ…ぁぁ……だめ……ん……んぅ……」 腰が前後に揺れる。 意識して、挿入された肉棒を締め付ける。 「ぁぁ……そんなに締め付けて……」 壮一郎が、乃梨子の様子をいちいち言葉に置き換える。 （……言わないで……雅史さんに……） 他の男に抱かれて、悦んでいる自分を知られてしまう。 （でも…雅史さんだって……七恵さんを……） しがみ付いたまま、腰を持ち上げて落とす。 くちゅっ……と音を立てて愛液が溢れる。 「びしょ濡れじゃないか。いいんだろ？だんなの前で抱かれて？」 「ぁ…ぁ……ぁん……いぃ……はぁぁ……いぃ……ですぅ……」 問いかけられるうちに、奴隷の性が目を覚まし始める。 （雅史さんに……聞こえちゃう……） すべて知られてしまえばいい……ぼんやりと思う。 「どこが、いいの？」 「ぁぅ……乃梨子の……おま○こ……ぁはぁ…いぃ…っ…いぃですぅ…」 壮一郎の声に促されて、乃梨子はゆっくりと堕ちていく。 クリスマスイブの饗宴は、そのまま夜明け近くまで続いた。 |
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| 2009.12.28掲載 |
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