「”椎の会”っていうのがあってね」 バスルームで１ラウンドを終え、ベッドに入りインターバル…というタイミングで、七恵は本題を切り出した。 「しい？」 隣に寝そべり、腕枕をしている雅史が聞き返す。 「ん。元はアルファベットのＣだったらしいわ。あのマンションの頭文字ね」 雅史の胸の上に、指先で”椎”の字を書く。 テニスを趣味にしているだけあって、なかなか厚い胸板なのが好ましい。 七恵の指が這うと、雅史はくすぐったそうにぴくっと身体を動かした。 「うん……で？」 話が見えないのだろう。雅史が先を促す。 「同好の人の集まりなの」 指先で、雅史の乳首を転がす。 小さな突起が、ぷつんと硬くなっている。 「…っ……ダメだよ…それ……っ…」 雅史の手が、手首を掴む。 「ここ、感じるの？」 手首を掴まれたまま、唇を寄せて、舌先でちろちろと舐める。 「ぁ…ぅっ……弱い…そこ……」 「ふぅん……」 更に舌先を動かすと、雅史が大きく身体を捩る。 七恵から身体を離し、 「はぁ……腰が抜ける……で、なんの会だっけ？」 雅史が大きく溜息をつく。 「椎の会。スワッピングや、３Ｐ、乱交、まぁ…そういうプレイに興味がある人の集まりなの」 「へ…へぇ……」 七恵の簡単な説明に、雅史は目を丸くした。その先の言葉を予測して、逃げ腰になっているようだ。 身体をすり寄せ、雅史の股間に手を伸ばした。まだ柔らかなものをそっと掌に包み込む。 （ふふ…半勃ちでも、この長さ…） ぺろりと唇を舐める。 「女性はそれなりに素敵な人ばかりだと思うわ。一応の基準もあるし…」 掌を動かすまでもなく、雅史の肉棒が硬く起き上がってくる。 「女性は…？」 雅史が身体をこちらに向け、乳房を触ってくる。 「男性の方に容姿の基準は無いの。不細工な人に犯されたい願望の女性も多いから」 「…へぇ……そう…なんだ…」 七恵の言葉に、肉棒がピクピクっと反応した。 「中年の汚いデブ親父に犯される乃梨子さんなんて、どう？」 肉棒を軽く擦りながら、雅史の表情を観察する。 「えっ……どう…って言われても…俺…」 「見たいでしょ？デブに犯されて、泣き叫んで、でも感じてる乃梨子さん」 想像しているのだろう。雅史の瞳が、とろんと潤む。 七恵は、肉棒を扱く掌の動きを、少しずつ強め、速めていく。 「そんなことになったら、乃梨子…感じるのかな？」 「さあ……乃梨子さん感じやすいもの。嫌がってても、感じちゃうんじゃない？」 「そういうものなのかな……」 「試してみない？」 掌にぎゅっと力を籠め、雅史の瞳を覗き込む。 雅史の瞳が揺らいだ。 「乃梨子さんは乗り気だったわよ？」 「………まさか」 「だから、会社も携帯の番号も教えてくれたんだと思うけど？」 実際は、乃梨子のことを命令を聞かざるを得ない状況に追い込んであるのだが、そんなことを教えるつもりはない。 「乃梨子さん、可愛い顔して意外に淫乱なんじゃないかな」 くすくすっと笑って言葉を続ける。 （彼女の淫乱さは、貴方より私が良く知ってるの……） 何か考え込んでいる雅史の唇に、七恵は唇を重ねていく。 「ん……ん………」 すぐに雅史が舌を差し出してくる。 唇を窄め、差し出された舌を擦るようにして、口内へ出し入れする。 掌が肉棒を擦るリズムに合わせ、まるで雅史の舌にフェラチオをしているように頭を動かしていく。 「………っふぅ………あぁ……」 雅史が吐息を零す。 舌を絡ませ、唾液を雅史の口内へと流し込むと、唇を動かすたびに小さな水音がおこる。 掌の中のモノは、硬く反り返り、ぴくぴくと脈打っている。 「ふふっ……雅史さんの…元気で好きよ」 口元を離し、身体を起こして、七恵は雅史の上へと跨ろうとした。 「…………っ」 七恵の動きより先に、雅史が起き上がり、七恵の両手首を捉えた。 「きゃっ…」 思わず、声をあげてしまう。 「七恵も、こうやって犯されたい？」 雅史の身体が圧し掛かってくる。 手首を押さえたまま、雅史の唇が頬から首筋へ這っていく。 「んっ……ぁ……んっ……」 強く、吸われる。 キスマークが付くことなどお構いなしに、雅史の唇が白い肌に吸い付き、首筋から胸元へ下がってくる。 手首を離すと、雅史の両手は七恵の左右の乳房を強く掴んだ。 「あぁ…厭らしいおっぱいだ…」 乳首をガリッと噛まれる。 「っ…痛っ……！」 七恵が身体をびくんと反らしても、雅史は乱暴に乳房を揉み続ける。 ごつごつした指の間で、柔らかな肉が形を変えてひしゃげる。 「何人の男に、この厭らしいおっぱいを揉ませた？」 「ぁ…ぁんっ……痛いわ……雅史さん……っ」 ちゅぱちゅぱと音を立てて、雅史が乳房を吸う。 白い肌に、赤い痕が記されていく。 「七恵のだんなさんは、こんな痕を見ても平気？」 「んっ……ぅん……っ」 七恵は、喘ぎながらも頷く。 「こんな風に、いろんな男に、脚を開かれて」 雅史の両手が、七恵の足首を掴んだ。 両脚を大きく広げられる。 予想外に乱暴な雅史の動作に、七恵のそこはいつも以上に蜜を溢れさせていた。 そのまま、怒張したモノの先端が宛がわれ、挿し込まれる。 「あ……ぁぁっ……っ」 太いモノを受け入れて、ぐちゅっと音を立てた。 「誰にでも、こんなに、濡らすんだ」 雅史が大きく腰を突き出し、奥まで押し広げられる。 子宮口まで達した肉棒が、今度はゆっくりと抜かれていく。 膣壁が擦り上げられ、新たな愛液がとぷとぷと溢れてくる。 「ぁ…はぁっ……ぁ…ぁん……」 ゆっくりと、奥へ。 同じリズムで、浅い位置へ。 緩やかな抽送が続く。 一度達している雅史の動きは緩慢だった。 ずるずると肉棒が挿し込まれ、引き抜かれていくのがもどかしい。 「あぁ…ぁ……はぁぁ……」 もっと激しく突かれたい。 七恵は腰を跳ね上げる。 「やらしい、おま○こだ。ヒクヒクしてる」 掴まれたままの両脚を、高く掲げられる。 雅史の目には、肉棒を愛液で濡らしながら呑み込んでいくそこが映っているだろう。 （あぁぁ……厭らしいところが……全部見られて……） 雅史の欲情に満ちた瞳を見上げて、七恵は興奮する。 「あぁぁ……いぃ……雅史さんのが…いいの……」 意識して、何度も肉棒を締め付ける。 「ウソだ、誰のでも、いいんだろ」 ぐいっと乱暴に突き上げられる。 「あ………はぁぁっ！」 大きく仰け反り、腰を跳ね上げながら、七恵の秘所からは愛液が迸る。 入り口近くまで、ゆっくりと肉棒が抜かれ、今度は激しく奥へ挿し込まれる。 「ぁっ…あぁっ…いぃっ……いぃっ…！」 夢中で、雅史の腰へ脚を絡ませる。 「七恵……やらしい身体……」 「いいわ……ぁぁ…いぃ……雅史さん……」 次第に雅史の腰の動きが速まる。 「イク……イクぅっ……！」 膣壁が収縮していくのが分かる。 肉棒に絡みつき、締め付けていく。 「あぁぁ……いぃ……七恵の…ここ……」 「はぁ…あぁ……っ……雅史さんの……いぃ……」 激しい抜き差しの度に、七恵の膣はヒクヒクと震えた。 七恵が達してからも、雅史が絶頂を迎える様子はない。 「ぁ…あぁっ……んっ……また……イクぅ……！」 逆に、七恵の身体は何度もびくびくと震え、膣壁が収縮を繰り返す。 腰を振り続ける雅史の瞳は、血走って、七恵を通り越したところを見つめているように感じる。 「もう……ぁぁ……イって……お願い……」 雅史の動きに翻弄されながら、懇願する。 「あぁぁ……もぅ……だめ……………っ……」 七恵が屈服の声をあげると、一際強く雅史が奥まで突き上げた。 「ぁ…ぁ………ぁぁぁぁぁぁぁっ……！！」 ドクン…と身体の深奥へ、熱いものが注がれる。 奥へ奥へと肉棒を搾り取るように、膣壁が蠢いた。 「はぁ……ぁぁ……ぁぁ……」 息を弾ませた雅史の身体が、ぐったりと圧し掛かってくる。 「………いいよ」 耳元で、雅史が呟いた。 「…え？」 一瞬、なんのことか分からずに聞き返す。 「……椎の会だっけ？参加するよ」 雅史の声は暗く、快楽の余韻が感じられなかった。 「あ…ぁぁ……そう。じゃあ、今度連絡する…」 七恵の返事が終わるのも待たず、再び雅史が腰を動かし始める。 雅史の肉棒は萎えることなく、七恵の中をいっぱいに満たしていた。 「あ……ぁぁっ…！…待ってっ……んんっ…！」 ぐちゅぐちゅと、愛液と精液が入り混じった水音が響く。 達した直後の膣を刺激されるのは堪らなかった。 「あぁ…っひぁ……ぁぁぁぁ……イク……っ…！」 何度も何度も、絶頂に達し続ける七恵を冷ややかに見下ろしながら、雅史が無言で腰を振り続けていた。 |
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| 2012.12.1掲載 |
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