七恵は甘い花の香りがした。唇を離し、七恵の首筋に顔を埋め、雅史は大きく息を吸い込んだ。 （いい匂いだ……高級な香水でも使っているんだろうな……） 「奥さん……ほんとに…いいんですか？」 勢いで唇を重ねてしまったものの、さすがにこの急展開には戸惑いを感じた。 「七恵って……呼んで…」 そっと雅史の背中を撫でながら、七恵が甘い声で囁く。 「七恵……」 名前を呼び、ブラウスの上から先刻Ｆだと七恵が宣言した乳房に掌を重ねる。 柔らかく、しかも弾力のある手応えが服の上からでもはっきりと分かる。 （だめだ……近所の奥さんとなんて……） 頭の奥では理性が微かに訴えるものの、七恵の柔らかな肢体の誘惑には抗えなかった。 「俺のことも…雅史って呼んでください」 ひとつずつ、ブラウスのボタンを外す。 真っ白な、肌理の細かい肌が露になっていく。 大きな乳房は、黒い小さなブラからはみ出さんばかりだ。 （すごい……こんなでかいのビデオでしか見たこと無い……） ブラウスを脱がせ、七恵の背中に手を回すとブラのホックを外す。 濃いピンク色の乳首がブラから零れ出る。 七恵の乳房は綺麗に尖った形をしていた。 年齢の割に、垂れたりしている様子も見られない。 「……すごいな……七恵さん……」 すでに雅史は、七恵の乳房にいきなりむしゃぶりつかないように自分を留めることで精一杯だった。 ＡＶを見ては妄想していた行為を、七恵を相手に実行してみたい。 雅史の脳裏に、様々な厭らしい行為が思い浮かんだ。 「七恵って……呼び捨てにして……」 アルトの声が耳元で響く。 （この声……聞いていると…全身が痺れてくるみたいだ……） 雅史の股間の猛りは、自分でも信じられないほど硬く勃ち上がっていた。 「七恵……ここの……柔らかさを確かめたいな……」 両手で左右の乳房を掴む。柔らかな肉は、雅史の掌に余った。 「あぁ………柔らかい……」 思わず、揉みしだきながら、頬擦りをする。 「……ん……お髭が……痛いわ……」 七恵が小さく喘ぎ、雅史の頭を撫でる。 人差し指と中指で乳首を挟み、乳房を揉みながら刺激する。それはすぐに硬くなって、雅史の指の間で転がる。 「ここは……こんなに硬くなってる…」 左の乳首に唇を付け、強く吸う。 「ぁんっ……」 七恵が声をあげ、胸を前へ突き出す。 ぐにぐにと乱暴に乳房を揉むと、柔らかな肉がひしゃげ、形を変える。 「ぁう……痛くしちゃ…だめよ……」 「うん……優しくするよ……」 思えば、年上の女性とするのは初めての経験だった。 柔らかな胸に顔を埋めると、なんとも言えない興奮と安らぎを同時に感じる。 「そうだ、下着の色も……確かめないとね」 スカートを捲り上げる。ガーターストッキングと、黒の小さなショーツが白い肌を引き立てて扇情的だ。 「いつも、こんな厭らしい下着を穿いてるんですか？」 雅史が片手を腿に這わせると、七恵が自分から片脚をソファに上げる。 「いつもかどうかは……教えてあげない……」 雅史のネクタイを緩めながら、七恵が囁く。 「それは……また確かめに来てもいいってこと？」 七恵は答える代わりに喉の奥でくっと笑った。 ショーツの中へ片手を挿し込む。 指先に、溢れた愛液が触れる。 「すごく…濡れてる……。中も確かめていい？」 「ぜんぶ……確かめて……」 甘い吐息交じりの七恵の声。 七恵の手が、雅史のＹシャツのボタンを外していく。 「あぁ……厭らしいな…七恵さん……」 柔らかな乳房の感触、蜜を溢れさせ、挿し込んだ指に絡みついてくる蜜壺、淫らな仕草。妻の乃梨子からは得られない快楽に、雅史は興奮した。 「雅史さんの……硬さも確かめたいわ……」 喉にかかったような七恵の声が、雅史の欲情をそそる。 Ｙシャツのボタンを外し終えた手は、ズボンを脱がせにかかる。 「七恵さんの身体で、確かめて欲しいな……」 脱がされるのを待ちきれず、雅史は自分でスラックスと下着を一気に脱いだ。 硬く勃起したモノが現れる。 いつも乃梨子とする時より、元気に勃起している気がする。 それを見た七恵は嬉しそうに笑う。 「どこで確かめて欲しい…？」 七恵がチロッと舌を出して、唇を舐める。背筋がぞくっとした。 「胸でも……口でも……ここでも……」 ここ…と言いながら、雅史は指で七恵の蜜壺を掻き回した。 「んぁ…ぁ…ん……じゃあ…最初はおっぱいね……」 七恵は身体を離すと、床の上へ膝立ちになった。 自ら両手で左右の乳房を寄せ、雅史を見上げる。 「ここに……挟んで……」 （うわ……すげぇ……夢みたいだ……） 綺麗な年上の女が、上半身裸で大きな乳房を捧げ持ち、自分の前に跪いている。 雅史は腰をぐいっと突き出した。 二つの乳房が肉棒を挟む。 七恵が両手で乳房を揉みしだくようにすると、肉棒が柔らかな肉に擦られていく。 （あぁぁ……パイずりだ……しかも、こんないい女が……） 乃梨子に何度か頼んだことがあるが、嫌がって一度もしてもらえなかった行為である。 先走りの汁が亀頭を濡らしている。こんなに濡らしてしまうことも雅史には珍しい。 「ふふ……こんなに涎を垂らして……」 パイずりを続けながら、七恵が唇を寄せ、舌先で汁を舐める。 「……ぁっ…あぁ……っ」 思わず、声が零れてしまう。 「すごい……すごいです……七恵さん……」 七恵は、自らの乳房を道具のように使って、雅史の肉棒を扱き続ける。 時折、唇で先端を吸われるのが、物凄い快感になる。 「ぁぁ……いぃ……いぃよ……」 雅史は夢中で腰を前後に振りたくる。 七恵が、先端に赤い舌先を這わせながら、雅史を見上げた。 黒い瞳が妖しく煌いて、吸い込まれてしまいそうだ。 「んぁ………ぁぁぁぁ……っ…」 情けないような声をあげて、雅史は精を放つ。 肉棒の先端から白濁した液体が勢い良く飛び散り、七恵の綺麗な顔を汚した。 「あぁ……はぁ……すみません……七恵さんが…あんまりすごくて……」 息を弾ませ言い訳する雅史を七恵は潤んだ瞳で見つめる。 「いいのよ……イってくれて嬉しいわ…」 口元についた精液を赤い舌先がペロリと舐めとった。 ※ ※ ※ 精液を吐き出し、だらんとした雅史の肉棒を、七恵は今度は両手で挟んで柔らかく扱き始めた。 「次は、お口で…？」 肉棒は、すぐに元気になりそうな気配だ。 「うん……いいの？」 甘えた口調で雅史が聞く。 返事の代わりに、肉棒の先端を咥える。 （もう甘えて……ほんと男ってみんな同じ……） 咥えて、二三度吸い上げると、肉棒は再び硬く勃ち上がってくる。 舌先で亀頭を擽る。 「んぁっ……ぁぁ……」 （元気な子ね……しばらくは遊べそう……） 唇で扱き、口の奥へ呑み込んでいく。 「あぁ……すごい…すごいよ……七恵さん」 その時、キッチンで携帯が鳴った。 （あら…もうそんな時間） 七恵は、腰を動かし始めた雅史から身体を離すと、携帯電話のところへ向かった。 身振りで『ごめんね』と伝えて携帯を操作する。 本当は電話などかかっていない。 事前にタイマーをセットしておいて、アラームを鳴らしたのだが 「あら…そうなの？うん。分かった。待ってる」 電話に出て会話をする振りをする。 「ごめんなさいね。もうすぐ主人が帰ってくるみたいなの……」 リビングに戻ると、悪びれることもなく、嘘をついた。 「えっ……そうなんだ」 残念そうにしながらも、雅史はそわそわと服を身に着け始める。 こういう滑稽な男性の姿を見るのも好きな自分は、相当な悪趣味だと七恵は思う。 「続きはまた今度、きっと……ね」 軽くブラウスだけを羽織って雅史の傍に寄り添う。 「ん……必ず……」 雅史が唇を重ねて来たので、軽く口づけを交わすと身体を離す。 「ほんとにごめんなさいね」 「今夜は眠れそうにないよ……ありがとう。また」 名残惜しそうにしながらも、雅史は部屋を出て行った。 せっかく買ったケーキをテーブルの上に忘れたままだが、教えてやることもあるまい。 このまま彼が、３軒隣の家に帰宅するのかと思うと、妙にぞくぞくする気分になる。 「次は……奥様も一緒に……ね」 雅史には言えなかった言葉を、七恵は小さく呟いた。 |
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| 2009.1.31掲載 |
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