龍 晃一 作
| 第８章 美希と真知子 美希もブルネイの皇太子と会った。来春には京都の大学院に入学するという。皇太子ということで逞しさは期待していなかった。肌の色が褐色の人達と空港で出会ったこともあり、褐色の肌をしているものと思っていたが、青白く野外では活動していないようにも思えた。会って見るとダンダィできれいな英語を話している。 この人と生涯を共にする予感を抱きながら皇太子が求めるままにキスに応じた。 「あなたはこの国に何を期待してきましたか」 「私は何も期待はしていません。会社で指示され、皇太子殿下の教育担当とお世話係を言われました。来春からは日本の大学院に進まれるので日本でのお世話をするようにと----」 「私のお世話係ですか----お世話係とは、どこまでのお世話をしてくれますか」 「それは-----それは皇太子殿下が望まれることを望む様にするようにと言われました」 「私の子供を妊娠しても宜しいですか----」 「それも殿下が私をお妃になることを望まれ目ならば、喜んで----」 「合格です。これから私と共に過ごしてください。お風呂に入りましょう」 宮殿のお風呂は想像を越える豪華さと広さがあった。 「美希さん、ここで脱いでください。私に美希さんの全てを診せて下さい」 「ハイ-----」 皇太子が椅子に腰かけて観ている前で脱いでいった。 薄いピンクのブラとショーツだけになった。初めての男の前で脱ぐことに少し抵抗があったが皇太子のまなざしを見て、思い切りショーツを取り、ブラを外した。美希の自慢のボディである。大きくはないが容の良い円錐形の乳房、陰毛に隠れている花弁も来る前に脱色してピンク色に秘めている。 「美しい。美希を気に入った。私も脱がせてください」 美希は皇太子の来ているものを一枚一枚と脱がせた。青白い顔をしていたが裸体になるとモリモリとした筋肉質の体系であった。 全裸になった皇太子に抱えあげられて、プールのようなお風呂に入った。温かくバラの花が浮かんでいる。ローズの香りのするお湯は至福のひと時である。皇太子のマギに何度も舌を吸われていた。裸身の力を抜いて、マギに未来のこと、美希の夢の全てを委ねていた。 いつかは結婚しなければならないと思っていた。相手がだれであろうと美希を心から愛してくれ心から信頼してくれる男であれば、構わないと思っていた。考えたくはなかったがお金持ちに越したことはなかった。愛は時間の経過と共に薄れていく。薄れて行っても信じ合えるということが大切なことである。 美希はマギの求めに応えて交わった。熱い国の男達は辛いものを好んで食べる。暑さ対策ということもあるが唐辛子や香辛料の中には、精力剤が含まれている。マギの肉棒は、日本人の肉棒よりも一回り太くて長かった。美希は余り男を知らない素振りをしながら肉棒で子宮を突き上げられ、素振りではなく本当に逝かされ、痙攣しながら失神していた。 初めてではないことを告白していたので、マギも不信感は抱かず、経験の少ない美希が逝ってしまったと思っていた。逝かされ意識が戻ってくるとマギの腕の中で眠っていた。意識が戻ると何度も口付けを交わしながらお互いの愛を確認し合っていた。 その翌日からは皇太子の花嫁と認識された。王宮内を歩くときは笑顔を絶やさないようにしながらブルネイの言語を必死で覚えることにした。それと同時に夜になるとマギは、クリストスを口で愛撫してくれる。美希もマギの肉棒を懸命にフェラをして差し上げた。フェラでキンキンに勃起した肉棒で貫かれ、お腹の中が抉られる感覚で悶えて失神するの美希だった。 美希も人材は派遣で体験してきたことが役に立った。相手の望んでいることを察知する力、相手のペースに合わせながら自己主張もすることが外国人との付き合い方である。美希のあらゆることが気に入った否かは判明しないが、美希はマギこと皇太子と結婚することが明確になった。 美智子も美希の履歴に、海外派遣はしていたが通訳と旅のガイドだけと説明していた。マギも日本に留学することで日本人の妻がいることに誇りが持てた。お互いの思いが一致した結婚になる。 真知子もインドという異国で生涯を過ごすことに不安があったが、当面は日本で生活できることに安堵できた。美智子社長の裏稼業に尽くしてきた二人であったが将来の貴族の奥さんに、美希も将来の国王妃を約束された結婚となった。 これで本当に幸せになれたかと思えと誰と結婚してもいつも平穏無事でいられることはない。人生とは、至難の連続である。真知子も美希も、二人ならば人生の荒波に打ち克って素晴らしい家庭を築いてくれるものと確信している。 完 (by 龍 晃一) |
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| 2013.11.20掲載 |
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