龍 晃一 作
| 第７章 真知子と美希 フロリダからリオレジャネイロに到着した。リオのカーニバルが開催されるということで世界中の観光客がブラジルに押しかけてきている。リオでは、肌を露出しているのでニューヨークよりも明確に人種の坩堝化しているように思えた。肌の色も千差万別である。黒と言っても真っ黒の人から少し薄い黒、褐色に近い黒、グレーに近い黒と肌の色も様々である。 リオのカーリバルは都市のお祭りというよりも国を挙げてのお祭りのように思えた。その熱気、その規模、参加している人数も想像を絶する規模であった。その熱気に包まれた空気の中で観戦した。周囲の熱気が肌に触れ、肌が燃えるように熱くなってきた。観ているだけで周囲に感化されていた。 ホテルに戻ると熱烈な踊りに感化された肉体が燃えるように熱い。この熱さを凌いでくれるのは交わるしかないと２人とも思っていた。部屋に戻るなり着ているものを脱ぎ捨てた。キスを交わしながら抱き合った。お互いの身体が熱くなっていることを感じていた。美希は、孝雄の肉棒を握りしめると肉棒の前に膝をついた。 汗に塗れた肉棒は、すでにキンキンに勃起して牡の強烈な匂いを発している。目がクラクラする強烈な臭いに誘われるように唇を大きく広げて咥え込んでいた。ねっとりと舌を這わせ亀頭をゆっくりと啜って行く。孝雄が一番感じる亀頭に吸い付き、次に亀頭の溝に舌を這わせた。アンモニアと塩辛い味に吐き出しそうになる唾液を何度も飲み込んだ。孝雄の高ぶりを更に高める為に左手で睾丸を揉みほぐしている。 勃起している肉棒が口の中で更に大きくなった気がしてくる。亀頭をねっとりと舐り吸い上げた。鈴口に唇を寄せると思いきり吸込んだ。肉棒の裏側の尿道がピク、ピクと膨れてくると喉の奥に精液が噴き出していた。飲み干しても飲み干しても噴き出してきた。 「ああああ----きもちいい-----」 孝雄の歓喜の喘ぎ声が遠くで木霊しているように聞こえた。 美希は２ケ月の間、生理の時でも孝雄に求められ続けた。成田空港に降り立ったときには腰が立たないほどに疲れていた。マンションに戻ると二泊三日も眠り続けた。精神的にも肉体的にも疲れ果てていた。 真知子も東京に戻っていた。禿げた大四朗は体格に似合わない精力家であった。身体が小柄でやせ形と安心していたがその反対であった。絶倫であった。最初の２日目や３日目頃までは存分に満足させてくれる男だと認識していたが、アメリカに着いた夜から変貌したかの如く、朝まで犯され続けた。真知子の子宮に５発、６発と平然と精液を注がれた。朝になると身体が怠く、熱もあったがスケジュールの変更は出来なかった。 移動のときは、死んだように眠っていた時もあった。そんな時でも大四朗は、乳房に触れ、クリストスを平気で触ってくる。刺激させられるが肉体が重くなり、怠くなっていた。 東京に戻っているときが天国のようにも思えた。社長の美智子は二人にいつまでものんびりさせるつもりはなかった。 ブルネイの王国とインド貴族から派遣要請が来ていた。 １週間、休暇を与えてくれたことで精気を取り戻すことができた。二人揃って社長に呼び出された。呼ばれたということは、次の仕事の依頼が来ていることを意識して出社した。 「二人ともご苦労さんでした。真知子と美希にブルネイの王国からとインドの貴族から依頼が来ている。二人で相談してブルネイかインドかに決めて欲しい。どちらも子供の教育係兼セックス係の依頼である。そのまま求められるままに結婚しても構わない。結婚依頼があるか否かは、二人の接し方次第である」 「結婚ですか----外国の人と-----」 「日本に戻れなくなるかも-----」 「どこの国でも、国王になる人のお嫁さんになることもいいかも-----」 「でも、怖いわ----宗教も、習慣も、考え方の異なる国の人と結婚するなんて-----」 真知子は、考え方の古い人間であった。海外に何度も行っているが日本人のエスコートで行っていた。外国の人と身体を重ねることは考えられなかった。 美希は、みそめてくれた人がたまたま外国人であったということで問題にはしていなかった。外国から来た留学生とセックスをした経験があった。 「男と女のすることは変わらないもの-----」 口では言っても不安を抱えている。 真知子と美希の話し合いでは、結論が出なかった。美智子は、二人の学歴や制服姿の写真、ビキニ姿の写真をクライアントに送った。 それによって、相手のことも分かってきた。ブルネイは皇太子で２２歳、来春から京都の大学に留学が決まっていた。 インドは、財閥であり、貴族の長男であった。２４歳で来春からの東京に留学することが確定していた。日本の生活の面倒を見ることであり、上手くいけばそのままお妃になれるということであった。 皇太子の希望の手紙が届いた。ブルネイの皇太子は、美希を指名した。インドの御曹司は真知子を指名してきた。偶然にもダブルことがなかったことに美智子は安堵した。二人の準備期間として来週には、ブルネイとインドに行くことになっていた。 女はいつかは誰かと結婚するか。愛される相手に嫁ぐことが理想である。現在女性は、相手にも惚れられ、自己も好きになれる人でなければならなかった。来年の春までは、半年もある。半年間はその国で生活することを意味している。選ばれたことで多額のお金が美智子に送金された。 美智子も独り占めすることはしなかった。花嫁として嫁ぐのである。それなりの支度と準備はしていた。ドレスと着物を何十着も用意していた。二人が出発する３日前に現地に送った。美智子にしても二人が将来の王妃や財閥の奥様になると都合の良いことがあるという打算もあった。 真知子は初めてインドという地に降り立った。カレーの匂いがどこからともなく匂ってくる。これがインドなのだと思った。 空港で荷物を受け取り、ロビーに出ると「ウェルカム まちこ」のプラカードを持った紳士が目についた。 「私が真知子です」 「真知子様、お迎えに来ました」 空港から一歩外に出ると蒸し暑い空気が流れていた。そのままドアを開けてくれた車に乗り込んだ。エアコンのそよ風が真知子を包んでくれた。 車が宮殿に近くなってくると緊張感が真知子を襲っていた。車の車景からは大きいと思っていなかったが近くなってくるととてつもない巨大なお城であった。城の周りには運河があり、運河の橋を渡ると頑丈そうな門が開いた。門を潜り抜けて車は１０分も走り続けた。そこに五階建ての宮殿があり、誘われるままに石段を登り、長い回廊を歩いて応接間に通された。 応接間と言っても１００畳もある。深々とした椅子に腰かけた。そこに国王と王妃が訪ねてきた。流暢な英語で話しかけてきた。 真知子も日本のこと、家族のこと、日本の経済状況を話した。 最後に男関係のことも質問された。仕事のことは口止めされていた。学生時代に好きな先輩がいたが長く付き合うこともできないままに別れてしまった。今は、仕事が彼氏であると応えた。仕事は、人材派遣会社でクライアントが求める人材者を詳細に企画する業務をしていると答えた。海外旅行は、友人とヨーロッパとアメリカに行ったことなどを話した。 王妃が納得すると長男の王子を紹介された。真知子は２５歳である。インドでも１歳年上の花嫁は金の価値があると聞かされた。 小柄でスリムな体型の真知子は、長身のマースの肩ほどしか身長はなかったが、笑顔でマースの心をとらえようと話しかけた。夕食までは、マースに宮殿内を案内してもらった。真知子の部屋も案内された。驚くほど広く、居間があり、洋服や履物を置いておく部屋があり、寝室にバスルームまで完備されていた。 マースから口付けを求められたが拒む理由もなく、心地よく受け入れた。そして、舌をまろやかに啜り返した。王子であるマースのお気に入りにならなければならないと思えた。その夜からマースは真知子の寝室に来た。 王子なので誰とでも簡単に遊べると思っていたが、その国では有名すぎて簡単には遊べないことを知った。それを聞くと高貴な人と思っていたことが意地らしく感じられた。真知子でできることは適えてあげなければという母性本能的な意識が目覚めてきた。マースの思いを適えてあげることが真知子の役割であると思えた。 「あなたは、何人くらいの女性を知っているの-----」 「セックスの仕方を教えてくれた国王の侍女の一人しか知らない----」 「今回、真知子と会うことで、セックスの仕方を学びなさいと言われて-----新しいお妃候補の人と女のことを探求しなさい」 と教えられたことを告白してくれた。 「いいよ、私も深くは知らないがあなたより少しだけ経験があるから-----私も一人の男性しか知らないの」 と言って、唇を寄せていった。 抱き合いながらキスを交わしながら来ているものを脱がせた。熱い国なのでシャツしか着ていなかった。その下は裸であった。パンツを脱がせると身長も高いだけに持っている持ち物も大きかった。 「マース様、これから真知子をよろしくお願いします」 と床に座ってよ挨拶した。慌てたマースは真知子を立ち上がらせて、 「私こそ、これからよろしくお願いする」 その言葉を聞いて、真理子は倒れるように裸身をマースに預けた。したたかな女のテクニックを王子に示し従順さを示した。 |
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| 2013.11.16掲載 |
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