第１２章　ばーじん
　
　起きてみたら、夫がいなかった。
　あまりのことに唖然としちゃった。
「美樹へ
　ごめん。仕事の電話が来て、どうしても、朝一番で東京に行かなくちゃならない。起こすのは可哀想なくらいよく寝てたから、後のことは、兄貴に頼んである。できるだけ、ゆっくりしてきて」
　唖然として、夫からのメモを何度も、何度も読み返してしまう。
　こういう場合、怒るべきなんだろうけど。
　でも、布団を見たら、怒れない、…かな。
　だって、結局、あのあと３回も夫としちゃって。ううん、最後の私がもっと、っておねだりしちゃってたみたい。
　その度に、信じられないくらい感じてしまったの。
　よく覚えてないってことにしたいんだけど、だめよねぇ。
　だって、あんなに大声を出しちゃったのって初めて。
　でも、止まらないんだもん。
　身体が、なんだか、空中で分解しちゃいそうな感じ。
　マッサージさん、途中で帰ったんだと思うけど、覚えてないくらい、私、夢中になってた。
　だから、お布団は、シミだらけ。
　後で旅館の人に見られたら恥ずかしいから、シーツは剥がして丸めちゃう。　
　ショーコ・インメツよ。
　でも、この、むわってする匂いだけはダメ。窓を開けたんだけど、まだ、なんだかエッチな匂いが抜けないもの。
　人前でセックスしちゃうなんて。
　ううん、昨日だけで、何人もの人とすっごくエッチなことしちゃった。
　私ったら…
　そう考えたら、夫のことが怒れなかった。
　奥さんが、こんなにエッチだったんだってわかった、やっぱり夫だって複雑よね。
　お義兄さんに頼んだことだって、仕方ないのかも。
　だって、お義兄さんとのこと、夫は知らないもの。
　どうしよ。
　そう考えたら、急に、お義兄さんとのことを思い出しちゃって。
　お風呂での、あんなエッチなこと。
　信じられないけど、昨日、お義兄さんに逝かされてしまった。それに、そのあと、お義兄さんのものを、飲んじゃったし。
　ああ、どうしよ。どんな顔して会えばいいのよ。
　私は思わず顔が赤くなっちゃうんだけど。その時、私のあそこの奥にあの感触が…
「あ！」
　出てきたの。夫のが。
　裸のまんま、お布団を片付けてたから、足にトロって流れてきたの。
　いやあ〜ん。　
　いくら安全日でも、中に出されると、こうなっちゃうのよね。これだけは苦手。
　した直後に、出てくるだけなら良いのに、どういうわけか、夫のは、翌日、不意をついてドロって出てくるの。もちろん、ほんのちょっとだけど、次の日、朝から出かけなきゃって時は、ホント困る。
　そりゃさ、夫のモノが、私の奥で、温かく広がるのは、気持ちいいけど。
　なんで、した直後に一度に出てこないのよ。
　それに、いつもだったら、最近は、した後で、シャワーでよーく中まで洗うから、そうでもないのに。
　昨日は、もう、シャワーも浴びる気力もなかったから、そのままの、アソコはゴワゴワ。だから、よけい、いつもよりたくさん出てきたみたい。
『あれ、なんで。そんなはず無いのに』
　私、濡れてる。ティッシュで拭くとき、それが、夫のせいだけじゃないのに気がついたの。
　いや〜ん、お義兄さんとのことを思い出したせいかしら。ますます、お義兄さんと顔を合わせられない。　
『そうだ。帰っちゃえ』
　そうよ。コドモじゃないんだから。たぶん車は夫が乗っていっただろうから、フロントの人に伝言を頼んで、電車で一人旅。
　これよ。
　だって、お義兄さんともそうだけど、こんなんで、お義姉さんとも顔を合わせられないもの。
　そうよ、そうしましょ、って、私は、シャワーを浴びたのだけど。
　もちろん、アソコは、よーく洗いましたとも。
　誰に見られてるってわけでもないのに、それでも恥ずかしいんだけど、シャワーのノズルをアソコに当てて、できるだけ中までね。
　最近はできるようになったのよね。自分の指で、中まで洗うの。
　ほんのちょっとだけど。
　あ〜ん、しまった。昨日の名残。
　時々あるの。最近。
　セックスした翌日は敏感になっちゃってるから。
　シャワーで感じちゃうのよね。
「あうぅ」
　声まで出しちゃうなんて。誰もいないから良かったけど。
　気がついたら、自分の指まで動かしちゃってて。ダメよ、朝から、こんなこと。
　いけない、いけない。
　でも、何でだろ、今日はすっごく感じちゃって。
　いつもなら、ちょっと触って、熱いシャワーを浴びれば、それで、すむのに
　なかなかやめられない。
　でも、なんだか、ヘン。触るとよけいいろいろなことを思い出しちゃって、カラダがオカシクなっちゃう。
　それで、よけい指を使っちゃうのだけど、でも、なんだか物足りない感じ。
　あ〜ん、夫がいてくれた、今すぐしてもらえるのにぃ〜。
　物足りなさと、それでも、感じちゃうカラダの間で、行ったり来たり…
　結局上がるまで、時間がかかっちゃった。

「ウソ、あなた、先に帰ったって」
　タオルで髪を拭きながら部屋に戻ったら、と言っても、お部屋の小さなお風呂だから、たった３歩歩いただけだけど、夫が向こうを向いて座ってたの。
　お布団をとりあえず片付けただけの場所だけど。
「お帰りぃ」
「お義兄さん！」
　私は、とっさに、障子に身体を隠した。
　だって、タオル一枚で髪の毛を拭く、ハダカなんだもの。
『いったい、何が起きたの？何でお義兄さんがいるのよ』
　私の心の中の疑問を知ってるみたいにお義兄さんが、喋ってくる。
「ごめんね、今朝、急用でって貴彰に頼まれちゃってさ。で、朝起きないかもしれないからって、カギを渡されてたんだ。起きていてくれて良かった」
　屈託のない声が、近づいてくる。
　私は逃げようがない。だって、一人の気楽さで、着替えは、まさに、お義兄さんのいる部屋の中なんだもの。
　このまま、お風呂に引き返すしかない。
　でも、間に合わないの。
「で、美樹さんは、食事、すんだの？」
　いいえ、まだ、って言おうにもそれどころじゃなかった。だって、お義兄さんは、すぐ横に来ちゃってるんだもの。それどころじゃない。
　縮こまって、バスタオルで、一生懸命隠したんだけど。
「ほら、こんなのいらないよ。また、調べてあげようか」
　いやって言うヒマもなく、タオルがはぎ取られちゃって。
　どうして、こんなとき悲鳴を上げないんだろ。だって、男の人と二人っきりで、そのうえ、全部、裸にされちゃってるのに。
　自分でも不思議なんだけど。
　でも、恥ずかしいって思ったけど、危険とは思わなかった。
　やっぱり、あれよね。
　考えちゃいけないのだけど、やっぱり昨日の、『お義兄さんとの、エッチな秘密』
　女は、一度身体をくっつけるとどうしても、弱いのよね。
「あの、もう、お願い、します、一人で」
　出てってって言うべき何だろうけど、なぜだか、言えなくて。
　身体を両手で隠しながら、座り込んでるんだけど。
　お義兄さんは、私の肩にグッと手を差し込んできて、持ち上げられちゃう。
「いやあ」
　私は、半ば無理矢理立たされてしまう。でも、昨日のことがあるせいか、なんだか怒れなくて。
　だから、両手で、顔を覆っちゃうしかなかった。
「一人」
　にしてって、言おうとしたのに、お義兄さんは私の耳に口を付けて言ったの。
「でしたの？」
『ひとりでしてたの』
　そう言ったの？
　聞こえてた！
　イヤってお兄さんの手を振り払おうとしたら、逆に手を掴まれちゃって。
「いやあぁ」
　私は逃げようとしてたハズなのに。
　でも、なんだかカラダがうまく動かなくて。
　気がついたら、すっぽりとお義兄さんの胸の中にいて、抱きしめられてた。
「そんなに朝から、さびしいの。貴彰のやつ、いけないね。こんなに美樹さんを寂しくさせるなんて」
「そんな、私、何にも、して、あう！」
　お義兄さんの指が、直接。
「そんな、あう、いきなり、なんて、ああ、やめて、あ、そんなあ」
「いきなりオ○ン○、じゃなくて、オッパイからならいいの」
「違うぅ、あう、そんな、お義兄さん、やめて、あぁ、やめてくださいぃ」
「美樹さん、ほら、こんなにトロトロになってる。一人でしてたせいかなあ」
「違うぅ、違います、何も、あう、してなぃい」
　お兄さんの指、クリと入り口を連続で責めてきて、私は立っていられなくなる。
「ああ、だめぇ、やめぁ、あ、あ」
　私は立っていられない。崩れ落ちてしまう私を軽々と抱き上げて、お姫様抱っこで、部屋の中へ。
『よかった、フラつかないでくれて。重いって思われたら恥ずかしいもの』　

　私は、真っ裸のまんま、夫のお兄さんに抱っこをされながら、馬鹿なことを考えてたの。それと、もう片一方の頭で、お布団を片付けておいて良かったって思ってた。
　だって、お布団を敷いてあったら、きっとこのまま抱かれちゃう。まあ、レーセーに考えれば、お布団がなければセックスがないってわけでもないんだけど、その時は、そう思えたの。
　でも、甘かったみたい。
　ほらって、私は、積み上げたお布団に、うつぶせで上半身を乗せるような形で降ろされちゃった。
　上質のふかふかのかけ布団に顔が埋もれて、思わず、顔の前に左手で隙間を付くって息をしたの。
　その時、一瞬、お義兄さんからどう見えてるか忘れてた。
　イケナイ格好。
　たとえ服を着てたとしても、お尻を殿方に突き出した形なんて、貞淑な妻のすることじゃないわ。それなのに、私ったら、裸のまんまなの。
　いけない！って思う間もなかったわ。
「あうう」
　柔らかくって、温かいものが私のアソコに入ってきたんだもの。
　決して奥まで入ってこないけど、ぐねぐねと動くもの。
　とっさに、お義兄さんに舐められてるのが分かったから、恥ずかしさでいっぱいになるの。
　でも、なんでだろ、別に昨日みたいに縛られているわけでもないのに、逃げられない。
　ううん、逃げようって気にならなくて。かえって、私、いつの間にか、お義兄さんが舐めやすいように、お尻を持ち上げちゃってた。
　そのくせ、口では「いや、いや」ってうわごとみたいに言ってしまう。
　夫にも、こんな格好で舐められたこと無かったのに。
　キョーレツ。
「だめぇ、ああ、やめてぇ」
　そう言いながら、お尻が動くのを止められないのが分かるの。
「おいしいよ。美樹のここ。うん、美樹も感じてるね。分かるよ、ビショビショだもの。もっと、飲ませて」
「恥ずかしいぃ、ああ。もう、だめぇ！」
「まだまだ、ほら、美樹、もっと感じて」
　ああ、恥ずかしいのに。
　お義兄さんの舌だけじゃないの。クリちゃんを指で弄られてる。
　そのうえ、ときどきお義兄さんの舌が、後ろの穴まで、舐めてくるの。
　それだけは、抵抗があるから、キュウってお尻の穴を締めるんだけど、それでも、舌が入ってこようとしてくるから…
「お義兄さん、ダメ、そっちは、ダメよ、お願い、許して」
「あれ、痛いかい？」
「あう、う、痛くは、痛くないけど、汚いから」
「美樹のお尻なら汚くないよ。ほら、もっとお尻を突き出して」
「ああ、もう、ダメえ、それ以上したら、あうう」
　だって、お尻の穴以外も、クリも入り口も触られちゃってて。もう、だんだんわけがわからなくなっちゃってたの。
　最初は、時々舐められてたお尻も、今では、もっぱらお尻の穴で、時々アソコに来る感じ。その代わり、何本もの指が私の女の子の部分をかき回してるの。
「ああ、ヘンになっちゃうから、ああ」
「気持ちいいの」
　私は恥ずかしくて返事ができない。
「いやあ」
「ほら、感じるんなら、この中も舐めてあげるよ」
　舌がムリヤリ、お尻に入ってくる感じ。でも、ムリヤリのハズなのに痛くない。それどころか、ヘンな感じが、しちゃって。思わず、お尻の力を抜いて、入れてほしくなりそう。
「だめえ」
　そう、ダメよ。そんなことするのはヘンタイだもの。お尻の中に舌なんか入れてもらったらダメよ。
「美樹、俺のここに入れて良い？」
　舌がまた軽く入ってくる。あう、ヘンな感じ。もっとほしいような、危険な感じ。
「だめぇ、そこはダメ」
「じゃあ、最初は普通にするよ。いいだろ、俺ので美樹のオ○ンコかき回してあげる、いやなら、こっちに入れるからね」
　また、お尻の穴に舌が。今度はさっきより深く入れられちゃうの。
「あう、だめえ、お尻はだめぇ。お願い、いやなのぉ」
　自分でも、何で、そんな風に甘えた声を出しちゃうのかわかんない。でも、今、自分がビショビショになってることくらい分かる。
　お尻を高く差し出して、男の人の前につきだしてるんだから、いきなり、入れられちゃっても抵抗できないのに。
　それなのに、お義兄さんたらイジワル。
　ああ、あなたごめんなさい。だって、昨日の今日だから、カラダが敏感なんだもの。
　それに、こんな恥ずかしい格好で、こんな風に弄られたら、抵抗できないわ。
　いつの間にか、私、昨日、しっかり口でした、お義兄さんのモノを思い浮かべてた。
　ああ、あれが、私に入ってくるのね。
「あう！」
　入り口にピッタリと当てられた、お義兄さんのアレの感触。それだけで、入り口がグッと広がる感じがして、私、恥ずかしいけどお尻が動いてしまう。　
　仕方ないの。だって、一度は、お口で飲んだ相手だもの。それに、あなたが私をおいて行っちゃうから悪いんだから。
　私は、次の瞬間に入ってくる、お義兄さんのモノを想像しながら、夫に、ごめんなさいって言ってた。
　それなのに、お義兄さんのものは、当てられたまま。
　え？っていう感じ。
「ねえ。美樹、やっぱりこれはまずいよね。貴彰だけのオ○ン○なのに」
　そんなあ、いやあって、思っちゃったの。
　だって、ここまで来たら、大きなモノで満たしてほしくなっちゃうのがオンナですもの。だけど、夫を裏切りたくないのも事実。
　だから、ホッとした部分もあったけど、やっぱりカラダが、もうエッチになっちゃってるから、もう、どうしようもないの。
　私は、うんうん、って頷いたけど、そのままお尻を上げたままだった。もちろ、入り口には、お義兄さんのモノが当てられたまま。
　もうヌルヌルで、きっと、力を入れなくても、そのまま入ってきちゃいそうなのに…
「美樹、どうする、このまま入れちゃう？それとも貴彰のことを裏切りたくないなら、オ○ン○使うのやめる？」
　もちろん、私は、夫を裏切りたくないのだけど。え？オ○ン○を使うのをやめる？？？
　私は、お義兄さんが何を言っているのが、一瞬、意味が分からなくなる。
「こっち、こっちなら、セックスじゃないでしょ」
　あううう。いきなり。
　お義兄さんの指が、お尻の穴に入ってきたの。痛いって思ったけど、それは気のせい。
　さっきから、いっぱい舐められちゃってたし、その上、舌が入られてたせいか、指も、ヌルって感じで、すっごく自然に入ってきたから、驚いたの。
　そんなあ。どうしちゃったの、私のカラダ。
　なんだか、カラダの底をかき回される感じで、アソコの中とは全く違うのだけど、なんだか、すっごくヘンな感じがしちゃって。
「あぁ、ダメえ、そんなとこに、いれちゃ、だめなのにぃ」
「ほら、美樹、選んで。夫を裏切って、セックスしちゃうかい？それとも、後ろの方を僕に捧げるか？ほら、早く、選んで」
「あうう、だめえ、どっちも、だめなのぉ」
「じゃあ、セックスしちゃおうよ。このまんま、ちょっと入れちゃえばいいんだから。美樹はセックスしたいんだろ。貴彰を裏切って良いんだよね。オ○ン○の奥に、夫以外の精子を入れてほしいんだろ」
「やめてぇ。ダメなの」
「さあ、どうする。裏切るかい。お尻かい？」
　あ〜ん、お尻ならホントに裏切ったことにならないのかしら。だけど、お尻なんて。それに痛そうだし。
「ほら、こんなになっちゃったら、お尻を使っても大丈夫だよ。佳子もいつもこっちで逝く方が感じるって言ってるよ」
　ええ？！　お義姉さんが。いつもって、私はビックリする。
　だけど、お尻に男の人のモノなんて入るのかしら、ううん、お義姉さんがはいるなら、私だって…
　でもぉ、どうしよ。
　だって、その間だって、私の入り口にこすりつけられたお義兄さのの大きいのが、グリって感じで動くと、とっても感じちゃうし。
　オンナですもの、そうなったら、そのままほしいって思うのがトーゼンでしょ。
　だけど、「夫を裏切らなくてすむ」っていうのなら、どうしよ。
「よし、美樹は、いやらしいから、夫を裏切って、このままセックスをしたいんだね。いれるよ、ほら、裏切ってセックスしよう」
　ぐっと腰を掴んだ手に力が込められて、いよいよって思ったら、考えるより先に叫んでた。だって、夫を裏切るのはダメだもの。
「やめて、お義兄さん。何でもするから、入れちゃダメなの」
　とたんに、今、ほんのちょっと、ヌルって感じで入ってこようとしたお義兄さんのモノが、そのまま止まって、入り口にこすりつける動きになったの。
「よしよし、さすが、貴彰の奥さんだ。そうだよ。良い子だ。こっちですれば、こっちなら貴彰は使わないよね」
「あうう」
　指で後ろをぬぷって感じで触られちゃうと、なんだか、とっても感じちゃって、何でこんなところが感じるんだろって思うんだけど。
「よし、美樹のお尻を使うよ」
「怖い…」
「大丈夫。そっとするからね。美樹は、お尻は初めてなんだろ」
　私はコクって頷くしかない。もちろん、こんなところは、夫にだって触らせないもの。
　でも、なぜだが、お義兄さんには触られても抵抗できないみたい。
「じゃあ、美樹のお尻のロストバージンだ。大丈夫。今も感じてるみたいだし。美樹はお尻の素質がありそうだから、とっても感じるよ」
「ああ、だめえぇ」
「ほら、まず、もう一度もみほぐしてっと」

　後ろから、しきりに、私のアソコに指を入れて、それから後ろの方を弄ってくるの。私の恥ずかしい液で、指がびしょびしょだから、簡単に指が入ってくる。
「ほら、だめだよ。ちゃんと、指から入れていかないとね。裂けちゃうから。力を抜いて。そう、指が入るときは、口から息を吐き出して、力を抜く」
　ああ、なんでだろ。お尻の穴を弄られてるのに。
　そ、れ、も、よ、お義兄さんが後ろからのぞき込むようにして、弄られてるのに、私ったら、お義兄さんの言われるまま。
　口から息を吐き出して、一生懸命、、指を迎え入れようとしちゃってる。
　後ろから、こんな風に見られたら、恥ずかしいのに。
　指がヌルヌル出たり入ったりしてるのが分かる。もう全然痛くないのが不思議。
　ううん、指がヌルって抜けるとき、恥ずかしいけど、ヘンな感じが、アソコとは違う、カラダがどこかに抜けちゃうんじゃないかって感じの、ヘンな感じがしてくるの。
　私は、いつの間にか、お義兄さんの指に合わせて、ああ、とオンナの声を出してたみたい。ひょっとして、感じちゃってるの、わたし…
　だから、急に、お尻から指がハズされて、あうって、声が出ちゃったの。
　そうなの、もっとしてって感じの声。
　もちろん、お義兄さんはそれが分かってたのよね。
「美樹、準備は十分良いみたいだね。さあ、ホンモノを味わう時間だよ」
　そういいながら、お義兄さんが私の後ろにカラダを近づけてきたのが分かる。
　私は、怖いって気持ちと、ほんのちょっぴりの、そう、ほんのちょっぴりだけど、カラダが満たされるっていう期待があったみたい。
　お尻をお義兄さんにさしだした格好のままで、私の中に入ってくるお義兄さんを待っていたの。