第7章 はさまる

　手を何とかしなくちゃ。
　あんまり気が進まないけど、ホントに入れられちゃうのはダメだもの。
「あの、手を、手を、ほどいてください」
「ダメですよ。旦那さんが戻ってきたら、ほどけてるとマズイでしょ。それとも、こんなコトしてるのを旦那さんに、教えてあげた方が？」
「ダメ、それは。そんなのダメ！」
「じゃあ、早くしたら。お嬢さん。旦那さんが戻ってきたら、このカッコウを見られちゃうんですよ」
　ああん、もう。手が使えないってことは…
　ついさっき、お義兄さんにしたことを思い出しちゃって、また、胸の奥がキューンってしちゃう。
　あん。もう、いったい、私、どうしちゃったんだろ。
　だけど、私がとまどっているうちに、目の前に大きいのが突きつけられちゃう。
　思わず、軽くのけぞっちゃうのだけど。
　私の口の前に差し出された、大きなモノ。ぐっと唇に近づいて、ピトピトってつついてくる。
「ほら、口を開いて」
　私は、しかたなく口を少しずつ開けていく。
　さすがに、お風呂上がりよね。温泉の匂いがかすかにするだけ。何となくホッとしちゃうの。
「舌を使う」
　だから、急に命令口調で言われて、つい、そのまま従っちゃう。一度、言うことを聞いちゃったら、次々に命令されて。
　気がついたら、自分からおじいちゃんの巨大なモノを、一生懸命舐めてる。
　違うの、これは、命令されたから。それに、ちゃんとしないと入れられちゃうもの。
　頭に浮かぶ夫の顔に懸命に言い訳してる。
　でも、身体は。
　あ〜ん、反応しちゃってるよ〜
　それも、かなり。
　おじさんの太いモノがヌルヌルと足の間でこすれちゃう。
　その度に、ぎゅーんって腰から衝撃が来て力が抜けちゃうの。
「ほう、なかなかお上手だ。でも、この程度では、いつまでたってもラチがあかないよ」
「そんなあ、一生懸命してますぅ」
　一生懸命してるのに、おじいちゃんの巨大なモノは、全然平気みたい。
　う〜んと無理して口に入れてみるのだけど、く、苦しい。あごが外れそう。
　涙が出てくる。何でこんなことをしなきゃって、思った瞬間に、今度は、下の太いのがこすりつけられるから、またズーンって快感が昇って来ちゃうし。
　オッパイも、もう、どっちが触ってるのかわかんないけど、両方から、鋭い、尖った感じが、ピーンって響いちゃってる。
　あ、もう、逝っちゃうかもって思えて来ちゃって。
　あれ、逝っちゃうとどうかなるんだっけ？あれ、良く思い出せないけど、もう、波が来ちゃいそう、どうしよ、恥ずかしいよぉ。こんな風に逝っちゃうなんて。
　でも、ああ、身体の奥が崩れそうなの、ああ、だめ、だめよ、私。こんなところで、知らない人にイカされちゃうなんて。
　でも、身体は、もう限界に達しそう。口の中を占領している巨大なモノも、なんだか、私、犯されているみたいで。
　お義兄さんのアレがふと浮かんできた。
『アレが今入ったら、きっとどこかに飛んでいってしまうほど気持ち良くなっちゃうかも』
　なんて考えちゃったりして。
　ううん、今、お口に入れている巨大なモノ。今なら何となく入っちゃうような気もして来ちゃって。
　こわれちゃう、なんて思ったけど、ほしいような気がして。そうよ。今、私のアソコをこすりつけてるのが、そのまま入ってきちゃえば、気持ち良くなっちゃうのに。
　ダメよ、それはいけない想像。それはダメなの。
　なんでだろ、ぼーっとなって、想像しちゃう度に、胸も苦しくなってくる。
　ああ、こすりつけてるおじさんの。もう、入っちゃいそう。
　あ〜ん、ひょっとして私って、欲しくなっちゃってるの？
　もう、自分がわからない。でも、身体の奥に、あの白い津波のような気持ちよさが欲しくて、欲しくて。入れてって思っちゃう。
「ああ、もう、もう、だめぇ」
　私は、おじいちゃんのモノから口を離して、あえぐしかなかったの。
「ほう、もう逝きそうなの？」
　後ろから、おじさんが太い声で囁いてくる。
　息が耳にかかるのも、感じちゃって。
「ああ、もうやめてぇ」
　嘘をついちゃってる。だって、すっごく感じちゃってるもの。このまま入れちゃっても良いのに。
　聞かれたら、きっと『逝かせて』って言っちゃいそう。どうしよ。
「ほら、お嬢さん、これ、入れちゃおうか」
「だめぇ、それだけは、だめぇ」
　私はうわごとみたいに、ダメ、ダメ、だけを口にしてる。だって、やっぱり自分から「入れて」なんて、はしたないこと言えないもの。
　でも、逃げられない。
「どのみち、逝っちゃったら、二人のチ○ボを挿れる約束だろ。挿れちゃおうよ」
　あ〜ん、そうだった。逝っちゃいけないのよ。逝ったら、おじさん達のを入れられてちゃうのに。
　急に思い出した。
　そうよ、逝っちゃいけないの。ああ、でも、ほしくなってるの。どうしたらいいの。でも、絶対、ほしいなんて言えないから、私はうわごとみたいに、口にする言葉は、やっぱり拒否。
「ああ、だめぇ、しないもん、逝かないもん。絶対、逝かない、も、あうう…」
「ほお、奥さん、自分から腰を動かしてるよ」
　おじさんの太い声が耳元でする。
　だめえ、オッパイ、そんなに弄ったらいやあ。
　私は、知らないうちに、自分でこすりつけてたみたい。だって、おじさんの両手は私の両方のオッパイをつかんでるもの。
　それなのに、私のアソコのおじさんのは、ヌルヌルって動いちゃってて。
　あう、私、知らないうちに、お尻、動かしちゃってたのね。
　恥ずかしいけど、止まらないの。だって、そんな風に、胸をいじるんだもの。
「ほらほら、無理しなくて良いよ。逝っちゃいなよ、ほら」
　ほらって言う度に、あたっているオ○ン○ンが、ヒクンとして、その度に私も、あんって声出ちゃって。止めたいのに止まらないの。
　それに、そんなに入り口だけヌルヌルさせたら、中にほしくなっちゃうのは、しょうがないのよ。
　ああ、このままお尻をちょっと持ち上げたら、入っちゃうのかしら。
　ダメよ、そんなの。自分から他の人のを入れちゃうなんてできない。
「奥さん。入れちゃいましょうよ」
　あ〜ん、悪魔の囁きぃ〜
　ダメなの、そんなこと。貞淑な妻が、他の人のオチンチンを入れたがるワケないでしょ。懸命に私は、そう思おうとするだけど。
「ほら、こんな太いの。奥さん、入れたことある？」
　な〜んて、耳元に太い声で、そう囁かれると、アソコがヒクンとなっちゃうんだもの。
「ほら、奥さん感じてる」
「そんなこと、ああ、ないぃぃ」
　懸命に首を横に振ったのに。
「お嬢さん、こんなにビショビショになってるんだ。本当のことを言わないと、こいつを」
　また、私の口に入れてくるの。自分でもびっくりしちゃったんだけど、素直に思いっきり口を開いて受け入れちゃってる。慣れてきちゃったのかなあ。
　てーしゅくな妻としては、ちょっと、マズイかも。
　でも、続けられた言葉にちょっとドッキリ。
「お嬢さんの、オ○ンコにぶち込むぞ」
　グッと喉の奥に入れられちゃって、思わず、ゲホってなっちゃうのに、それでも、歯があたらないようにアゴに力が入れちゃってるワタシ。
　涙まで出てるのに、舌を思い切ってくっつけてる。
　私ってエラ〜イ、なんて思っているのに、おじいちゃんの急に乱暴になった言葉に、なんだか言うことを聞かなきゃって感じになっちゃうのが不思議。
「お嬢さん、感じてるんだろ」
　あ〜ん、本当のことを言わないと入れられちゃう。
　私は、一瞬、間をおいてから、うんって小さくうなずくしかなった。だって、口に入れられたままだったし。
「よしよし、そうこなきゃあね。ほら、お嬢さんのまたに挟まってるの」
　え？何なの？
「それだよ。大将の太いの。お嬢さん、こんな太いの入れたことあるかね」
　目で、いいえ、って答えちゃう。
「ほう、こんな太いの、入れてみたら、お嬢さんは、感じるのを我慢できるかな」
　そんなこと聞かないでよ〜。でも、きっと、ウソついたら入れられちゃう。
　だから、本当のことを言うしかないのよ。
　でも、その時、また、私のアソコのオ○ン○ンがヒクンとして、私もヒクッとしちゃって目を閉じてしまう。
　おじいちゃんは、私の口にかってに出し入れしながら続けて聞いてくるの。
「ほう、そうか、そうか、感じるのか。じゃあ、入れてみたいって、さっき思わなかったかなあ」
　あ〜ん、答えられるわけないじゃあない。
「ほら、さっき、逝きそうだった時だよ。入れたいって思ったろ？」
　さっき、逝きかけたの、見抜かれちゃってる。そうよ。逝きそうだったの。
　今だって逝きたいって思っちゃってるワタシ。
　あ〜ん、もう、どうにかしてえ。
「ほら、入れてって言ってごらんよ。今だったら、大将の太いのが、奥さんをとっても気持ち良くしてくれるよ」
　そんなこと言えるわけ無い。かぶりをふりながら、私はそっと、目を開けたの。
　そしたら、おじいちゃんの目と合っちゃって。
　静かだけど、とっても深い目。あ〜ん、そんな目で見ないでぇ。
「ほら、気持ちいいだろ」
　おじさんが、調子に乗って、私を抱えてこすりつけてくるの。入り口までもうちょっとなのに、それでも、中には入ってこなくて。
　でも、ギュって入り口を広げるように押すから、思わず、感じる声が出ちゃうの。だって、入り口のそばって、とっても感じるのよね。
　口は目一杯ふさがれてるから、ふぐぅって感じの、間抜けな声だけど。
「キモチイイって言えるね」
　かすかにうなずいてみせるワタシ。
　ズルズルって感じで私の口から出ていくおじいちゃんの巨大なもの。あんなに苦しかったのに、抜けたあとがなんだか寂しい感じなのはなぜなの。
「ほら言ってごらん」
　また、グッって入り口に押しつけられて。
　角度が浅いから入らないけど、ほんのちょっと、身体を立てたらあっという間に入っちゃいそうなの。
「き、もち、いい、ああ！恥ずかしい…」
「もう一度。ちゃんと言わないとね」
「キモチイイの」
「もっと気持ち良くなりたいか」
　気がついたら、私は思わずうん、うん、ってうなずいてた。いけないって思ったときには、おじいちゃんに言わされてたんだもの。
「ほしいって言いなさい、もっと気持ちよくなるぞ。大将の次は私だ。お嬢さんの知らない世界を教えてあげよう」
　ああ、こんなの入れられちゃったらどうなっちゃうの。でも、私の中はズーンって、響くように、このすごいのを求めてた。
　だめ、もう我慢なんてできない。
『あなた、ごめんなさい』
　私が我慢できたのもそこまでだった。
「…ほ、しい。ああ、ダメぇ！ダメなのにぃ」
「奥さん、入れちゃうよ」
　後ろから、おじさんの太い声。
「ああぁ、もうダメぇ。イカせて、もう、イカせてください」
「入れてって言うんだよ、お嬢ちゃん」
　もう、入れてって言っちゃいそうな、ううん、くちから「い…」って出かかった時だったの。
「みきぃ、みきぃ」
　ハッとする。

　だって、夫の声は、すぐ近く。そうなの、この中庭への入り口から聞こえたんだもの。
　入り口って言うより、もう、夫は中庭にいそうな感じ。だって、窓越しの声じゃなくて、ダイレクトに聞こえるんだもの。
　あわてたのは、私だけではなく、おじいちゃん達もみたい。
　あっという間に、私を降ろしたら、ぱっとクシャクシャの浴衣を肩にかけてくれて、自分たちも、あっという間に、浴衣を直すんだもの。
「お嬢ちゃん。私たちは２７２号室だ。あとでおいで」
　そう言い残すと、あわてて行っちゃった。
　私は、あまりのことに、ポカンとしてるだけだった。
　だって、身体の中もやもやしたままだったし。
　もし、夫が気づいているなら、ひょっとして、夫がおじいちゃん達に何か言いやしないかって、ちょっと心配なような、期待のような。
　でも、どこですれ違ったのかしら。夫は、あっという間に、私の前。おじいちゃん達はどうしたのかしら。
　何も起きないってことは、夫がこっちに来たのは偶然で、何も見なかったの？
　そうよね、見たなら助けに来てくれるはずだもの。
　ちょっと、というか、かなりホッとして、遅くなった夫に文句を、思いっきり言ってやるぅって口を尖らせたのに
「みき、ひどいじゃないか。あんなにスケベなオンナだったなんて」
「え？」
「見たんだよ。裸だったでしょ。それに、あんなおっさんにまたがって。どうやら入れてはいなかったみたいだったけど」
「そんなあ、あれは、あなたのせいだったのよ、ひどい目にあったんだから」
「そのワリには、ほら、あれ？どうしたんだろうねぇ」
「あん！」
「何で、こんなにドロドロなのかなあ？」
「あん、あなた、あん、やめ、て、あああ、あう、やめてえ」
　夫にいきなり手を伸ばされたの。そこは、さっきまでのコトで、自分でもわかるほど、確かにすごくなっちゃってて。それに、手が後ろに縛られたままだから、逃げられない。
　私は、夫の胸に後ろから抱え込まれるようにされる。せっかくかけてもらった浴衣の真っ正面をかき分けるようにして入ってきた夫の手が、好きなように動いちゃって。
「あう、やめて、ヤメテってば、あん、あう、ああ、ああ、あう、いい」
「ほ〜ら、何回くらい逝かされたの？正直に言ってごらん」
「あん、そんな、ああ、１回も、まだ、あう、ほんとよ、あう、そんなこと、しない、ああ、あなたあ、やめ、うう。イジワルぅ」
「美樹がこんなにエッチだなんて知らなかったよ」
「違うの、あう、だって、あん、あなた、ヤメテってばぁ」
　夫がいつになくコワイ顔。元々はあなたのせいでしょ、なんて言えないような、そんな感じ。
　そりゃ、そうよね。だって、私ったら、ユーワクに負けそうに、ううん、もう、負けてたって感じだもの。
　いつの間にか、手が止まって、私のことを怒った目で見てる。
「ごめんなさい」
　夫の目が、一瞬、キラって光ったのは、気のせいだったのかしら。
　海風に浴衣が煽られながら、私は捨てられた子猫の気分だった。