メイド奴隷の館「マリオネット」2


「メイドの・・・夕子です。よろしくお願い致します。」
　私はどう挨拶をしていいのか分からないままお辞儀をし、手にしていたリモコンをその男性に手渡します。
「では・・・、和田様。後はよろしくお願いします。しかし、調教は楽かもしれませんよ。仕事を辞めて、わざわざこの店で働くことにしたくらい、メイド奴隷と言う仕事に憧れているようですから・・・。」
「それは面白いな。」
「道具は、すでにＡ５の部屋に用意させました。それでは・・・」
　店長はそう言うと、私の方を見ることなく立ち去ってしまいました。
「夕子だったね。まずは手を後ろに組んで・・・。」
「はい。御主人様。」
　そうは言ったものの、これから行われる調教が、どのようなものか分からないだけに、不安で、動きが固くなってしまいます。
「初々しい反応だ。・・・Ａ５とは、この廊下を進んで、突き当りを右に曲がった一番奥の部屋だ。分かったら、歩け。」
「はい。」
　私は和田様に背を向けたまま、ゆっくりと歩き出します。ですが、いつローターのスイッチを入れられるのか分からず、足を閉じ合わせたまま、不自然な歩き方になってしまいます。
「どうだ？・・・玩具をおま○この中に入れて歩かされる気分は・・・？」
「変な・・・感じです。それに、何だか痒くて・・・。はあぁぁ・・・。」
　ローターを入れた時には無かった痒みと言うか疼きを、ブースに入った頃には感じていました。ですが、興奮しているから、そんなむず痒さがあるのだと思っていました。ですが、明らかに何かが違います。
「須藤は、潤滑油だと言って媚薬をローターに塗らせたらしい。痒くなるのは当然だ。どうだ・・・？スイッチを入れて欲しいか？」
「・・・・・・・い・・入れて下さい。」
　私は、おま○この疼きに堪え切れなくなったのではありません。スイッチをいつ入れられるかと、緊張しながら怯えることに、堪えられなくなったのです。
「いいだろう。」
「・・・・はうぅぅっっ！！」
　ブゥゥゥゥンと低い音を立て、身体の奥に激しい振動が起こります。私は後ろ手に拘束された身体を捻り、その場に蹲りそうになります。
　最初から、こんなに激しくされたら・・・、歩けない！！
「ふふふ・・・。可愛いね！しかし、いつまでも動かなくては、部屋に着かない。さあ・・・。尻をいやらしく振りながら、歩け！」
「は・・・はい。御主人様！」
　私は少し前屈みになり、お尻を後ろに突き出すような姿勢で歩きます。ですが、太股を擦り合わせるように歩くので、なかなか前には進めません。
　ようやく突き当りまで来て、安堵した私。ですが、ここからが地獄でした。
「ああぁぁっっ！！！」
　突如としてローターの振動が止まったかと思うと、パルス状の激しい振動が襲ってきたのです！私は歩くどころか、立っていることすらできず、壁に寄りかかってしまいました。
「敏感な子だ。・・・本格的に責めたら、どんな声を上げるか、今から楽しみだよ。」
「あああぁぁぁっっ！！ご・・・御主人様ぁぁーーーっ！」
「歩けそうもないな・・・。じゃあ、こうして支えてやろうか？！」
　和田様は腕をグイッと掴み、私の身体を支えます。
「はあぁぁっ！はあぁぁぁっっ！！ああぁぁっっ！！・・」
　ドクドクと溢れ出した愛液は、シースルーのショーツではすぐに吸い切れなくなり、内腿を垂れていきます。
　少しずつ歩を進めるのですが、次第に膝に力が入らなくなっていきます。そして、ドアまで後二メートルほど、と言うところで、再びローターの振動が変わります。今度は、小さな振動から激しい振動へと段階的に大きり、その動きが何度も何度も繰り返されます。
　おま○こからは止め処なく愛液が溢れ、身体全体にも汗が滲んできます。
「御主人様ぁ・・・。辛いです。ああぁぁっっ！！」
「快感を我慢するから辛いんだ。逝きたければ、逝けばいい。・・・お前の仕事が何だか分かるか？男の手で身体を弄ばれ、まん汁を垂れ流しながら身悶える姿を男に見せることだ。それどころか、何度も何度も逝かされて、御主人様に許しを請うまで責められる。こうして、男の支配欲を満たすんだ。最後のフェラやアナルセックスなど、付け足しに過ぎない。」
　まさか・・・九十分もの間、こんな責めが続くのでしょうか・・・？！！それに、おま○こやクリだけではなく、お尻の穴までバイブで責められて・・・・・。
　身体の自由を奪われ、羞恥に狂いながらバイブで逝かされる・・・。そんな快感の世界を楽しもうなんて考えていたのは、甘かったのかもしれません！！
　ようやくドアに辿り着き、手が自由になります。ですが、バイブは動き続けていました。
「ああぁぁっ！・・ああぁぁ！・・・はあぁぁーーっ！！・・・。」
　部屋に入ると、和田様を椅子へと案内しなければなりません。ですが、私は逆に腕を掴まれて歩かされることになってしまいました。
　御主人様は椅子の前に私を跪かせると、ようやくローターのスイッチを切りました。そして、椅子にどっかりと座り、私に尋ねます。
「まだ逝けていないんだろう。夕子。」
「は・・・はい。御主人様。」
「逝かせて欲しいか？」
「・・・・・私は、自分から快感を求めておねだりする身分ではありません。御主人様に、満足して頂くのが、メイド奴隷の仕事ですから・・・。」
　この台詞は、この店で働こうと思った時から、何度もシミュレーションしてきた言葉でした。
「いい心掛けだ。気に入った。・・・では、手順通りに調教していくとしよう。」
　和田様は、挨拶の方法から説明をします。しかし、挨拶の言葉は様々あるので、自分なりの言葉を選んだ方がいいと言います。それに、先ほどの私の言葉のように、「相手に喜んでもらうことが仕事である」と言い方は、サディストである相手を喜ばせるので、そうした意味を盛り込むのがいい、とアドバイスを受けました。
　次には、服の脱がせ方。これは、普通に脱がせてもかまわないけれど、できるだけ、相手の身体に、自分の身体の一部を接触させながら脱がせた方がいい、と言われました。太股であったり、胸や腕など、あるいは、息が相手の顔に触れるほど接近して・・・。
　私は緊張しながらも、和田様の服を脱がせます。
　そして、シャワールームへ・・・。
　御主人様にすけべ椅子に座って頂き、シャワーの温度を確認してから、お湯を股間に当てます。そして、シャワーを一度止め、手にソープを適当に乗せてから、股間を洗います。この時、真正面から洗わず、お客様の横に跪き、相手の胸に顔を近づけて息を掛けたり、髪で胸を撫でるようにしながら洗った方が、相手は喜ぶのだとか・・・。最後に、お尻の穴ですが、洗うのは最後で、あまりしつこく触らないこと。中には、擽ったいだけで、不快に思うお客様もいるからだそうです。
　洗いながら、チ○ポが硬くなってくるお客様がいるけれど、殊更、褒めたりはしないこと。それよりも、大きくなってきたソレをじっと見つめて、物欲しそうにした方が、下手なお世辞よりも、男性は喜ぶのだそうです。
　こうして股間を洗い、丁寧にタオルで拭いてから、部屋に戻ります。
　お客様によっては、全裸のままでプレイをする人や、パンツを穿く人、改めて服を着る人など、様々なのだそうです。
　こうして全ての準備が整ったら、後は全て御主人様の指示に従うことになります。
　しかし、和田様はすぐにはプレイに入りません。私を椅子の前に正座させ、一般的なお客様の責めパターンを講義します。
　大抵の場合は、一時間コースを選んでプレイをする。その際、前半はほとんどの場合、メイドの衣装は脱がされることはない。お客様は、メイド姿であることに価値を認めているので、肌を所々露出させて責めはするけれど、全裸にすることはまずないのだそうです。プレイの後半でも、上半身裸や下半身裸にされるけれど、どこかに衣装は残っているのが普通なのだとか・・・。
　また、拘束の仕方も、最初は立ったポーズから始まり、椅子に固定する方法を経て、床に四つん這いにさせたり、まんぐり返しにしたりと、床の上でメイドに様々なポーズをさせてプレイするのが、パターンだそうです。
　説明をされている間、私は和田様の顔を見ながら話を聞いていたのですが、意識はおま○こにありました。逝かされることなく終わってしまったローター責めと、媚薬のせいで、激しい疼きが込み上げていたのです。
「さて・・・。夕子。源氏名はどうする？夕子は、本名らしいが、店では別の名前の方がいいだろう。一般的には、源氏名は、お客に本名を知られない為に付ける。しかし、別の意味もある。源氏名で呼ばれると、自分がメイド奴隷なんだと言う自覚が生まれ、マゾ女としてのスイッチが入ることになるからだ。」
　私は、一瞬、「マゾ女」と言う蔑んだ言葉に、唇を噛み締めました。ですが、今はそれどころではありませんでした。股間の疼きが、どうにも我慢できなくなってきたのです。
　私は、話がこれ以上長くなるのが辛くなり、和田様に決めて頂くことにしました。そして決まったのが、「イヅミ」でした。
　名前の由来は「森川いづみ」と言う、九十年代の始めに人気のあったＡＶ女優だそうです。童顔な顔に華奢な身体をした女性で、最初の頃は一般のロリータ系ＡＶに出ていたのですが、後に「インモラルハート・シリーズ」と言うＳＭ物に出演。その哀れで可愛そうな表情が、Ｓ男性を虜にしたのだとか・・・。
「イヅミ・・・。」
「は・・はい。御主人様。」
　私は、慣れない名前に戸惑いながらも、返事をします。
「さっきから、尻をもぞもぞさせているな。・・・どうした？」
「媚薬を塗られたところが・・・、凄く疼いて・・・。」
「それは、どこだ？」
「・・・・お・・おま○こです。」
　私はこの言葉を口にすることを、一瞬躊躇いましたが、御主人様は、この言葉を言わせたいのだと思い、あえて言いました。
「ふふふ・・・。いいだろう。立てっ！！」
　御主人様は、私の手枷を前で繋ぎ、その繋ぎ目を天井からぶら下がった鎖に連結します。そして足を開かせて、足首の枷にも鎖を繋ぎました。
　御主人様の目の前で「人」の字に身体を拘束され、いよいよ責められる時が来ました！！胸の鼓動は激しくなり、自然と息が荒くなります。
　ですが・・・、予想とは少し違う展開になりました。
「これを、握れ。」
　手に持たされたのは、リモコンでした。
「そのコントローラーを自分で操作して、逝くまで続けろ！」
「・・・・・・・・・・・・」
　御主人様の手で責められると思っていただけに、私は一瞬、目を見開き、御主人様を見つめます。そして哀れな目で、許しを請います。ですが、御主人様は何も言っては下さらず、椅子に腰掛けてしまいます。
「私はすでに命令を出した。ぐずぐずしていると、尻の穴にまで媚薬を塗り込むぞ！！それとも、尻を叩かれたいか？！・・・イヅミ！！」
「・・・・・・スイッチを・・・、入れます。どうか・・・、私の身悶える姿を・・・ご覧下さい！！」
　「イヅミ！！」と強い口調で呼ばれ、今の私はＯＬだった頃の私ではないことを、改めて自覚しました。そして、メイド奴隷「イヅミ」として、御主人様に答えました。
「ああぁぁぁぁっっ！！！」
　スイッチを入れた途端、ローターがおま○この中で暴れます！！私は足を閉じ合わせ、少しでも振動を弱めようとしたのですが、足を大きく開かされているので、膝を内側に曲げることしかできません。
「ああぁぁっ！！・・はううぅぅっっ！！・・ああぁぁんっっ！！！」
　パルス状の振動が、強弱をつけながら私を責めます。その振動に合わせるかのように、私の身体は勝手に動いてしまいます。目を固く閉じ、その快感に身を委ねようとはするのですが、どうしても御主人様の目が気になって、快感に集中できません。
　命令では、逝くまで自分を責めなければなりません。ですが、この命令に抵抗してしまう自分が、まだいるのです！！
「目を開けろ。・・・イヅミ。」
「は・・・・ああぁっっ！！！・・はい。」
　しかし、強い振動に襲われると、思わず目を閉じてしまいます。
　パンツ一枚の御主人様が、ゆっくりと椅子から立ち上がり、私の元に来ます。そして、私の顎を掴み、真正面に顔を向けさせ、言います。
「目を開けろと命じたはずだ。これで、私の命令に従えなかったのは、二度目だぞ！」
　私は、快感と闘いながら目を開けます。ですが、薄く開けるのが精一杯で、それ以上は開けることができません。
「そうだ。・・・スイッチを切り替えろ。お前が一番感じるモードに切り替えるんだ。いいな！」
「は・・・はい。はあぁぁぁっっ！！・・ご・・御主人様！！」
　私はどれがどのスイッチなのかも分からないまま、ボタンを押します。すると、振動はパルス上から滑らかな動きの振動へと変わりました。ですが、弱から強へ、強から弱へと変化するパターンは変わりません。
「ああぁぁぁーーーっっ！！！」
　パルス状の振動とは違い、強烈さはありません。しかし、じっくりと責められている感じが、堪らなく気持ちよく、長い溜息のような歓喜の声を上げてしまいます。
「目を閉じないと、集中できないか・・・？いいだろう。好きにするがいい。」
　御主人様はそう言うと、私から離れていきます。
　お許しを頂き、私は目を閉じて、自分の世界へと入って行きます。
「ああぁぁぁーーーんっ！・・はあぁぁぁぁーーーっっ！！・・」
　余計なことを考えようとせず、バイブの動きに任せるようにして喘ぎ声を漏らす。すると、その自分の卑猥な声に導かれるように、自然と腰がくねり始めます。
　ああぁぁぁっ！！もっと淫らに責めてっ・・・！！おま○こから一杯、お汁を垂らさせてっ！！・・・身体が、凄く熱いっ！はあぁぁぁーーっ！！
　じわじわと責められて、感じているのですが、次第にその責めでは満足できなくなっていきます。
　何も考えちゃダメっ！！・・スイッチは手の中にあるんだから、好きに感じればいいの・・・！！ああぁぁぁーー・・・。もう・・、我慢できないっっ！！！
　私は切り替えスイッチをランダムに押すことに決め、指先に力を入れます。
「あううぅぅっっ！！！！」
　いきなり強い振動が襲い、私は全身を硬直させます！しかし、その強烈な振動は止まることなく、私を責め続けます。
　す・・・凄過ぎる！！！
　膝を力一杯、内側に締め付け、その凄まじい快感に堪えます。ですが、息もろくにできないほどの興奮に、再びスイッチを押します。すると、いきなり振動は弱くなり、ようやく息ができました。でも、身体はそんな弱い振動を求めているのではありません。私は、何も考えず、スイッチを押します。今度は、短く、強いパルス状の振動に変わりました。
　一回毎の振動に、全身が痙攣するような動きをします。そして声も、喉の奥から絞り出すような呻き声へと変わっていきます。
　もう・・・どうにでもしてっ！！！ああぁぁぁっ！！気が狂うまで、責めてっっ！！！
　私はこのまま一気に逝ってしまうつもりで、全身を激しく悶えさせて、自分を追い込んでいきます。
　もっと・・・、ああぁぁぁっっ！！！もっと、もっと・・・！！苛めてっっ！！！！
　この時、私がどんな声を上げていたのか？何を口走っていたのか、よく覚えていません。心の中で叫んでいたことを、口に出していたのかさえも、分からないほど、私は興奮していたのです。
　しかし・・・。
「時間切れだ！イヅミ。」
　御主人様が、突然、私の持っていたリモコンを奪い取り、絶頂はお預けにされてしまいました。
　自分でリモコンを操作し、絶頂に達するまでオナニーをさせられることは、恥ずかしく、辛いことです。でも、ここまで来て、お預けはもっと辛いことでした。
　私は熱い息を漏らしながら、哀れな目で御主人様に訴えます。
「逝きたいのか？・・・イヅミ。」
「・・・・・・・・・・・・・」
　素直に「はい。」と言えれば良かったのかもしれませんが、さすがにそこまでは言えませんでした。和田様は、御主人様といえども、先ほどお会いしたばかりの、赤の他人なんです。そんな方に、「逝かせて下さい」と、淫らなお願いはできません。それに、最初にリモコンバイブを使ってオナニーをするよう命じられた時、許して欲しいと、私は目で哀願していたのですから・・・。
「見てみろ。・・・・床には、お前のまん汁で水溜りができている。本当は、逝きたくて仕方がないはずだ。だが・・・、返事ができないところを見ると、こんな風に焦らされるのが好きなのかな？イヅミは・・・・。」
　私は、どう答えたらいいのか分からず、黙って下を向くしかありませんでした。返事ができず、お仕置きをされるかもしれませんが・・・・。
　御主人様は、枷を鎖から外し、私を自由にしました。ですが、これは新たな命令の序章に過ぎませんでした。
「イヅミ。パンツは、もうびしょびしょに濡れていて、気持ちが悪いだろう。さっさと脱いでしまえ！」
「は・・・はい。」
　身体を枷で固定され、衣装はお客様に脱がされるものだと思っていました。ですが、和田様は、私がより強い羞恥を感じるように、意地悪に命令をします。
「凄い濡れようだな。まあ・・・、床に水溜りを作るほど、まん汁を垂れ流したんだ。当然と言えば、当然だが・・・。」
　和田様は、その濡れたショーツを、天井からぶら下がっている鎖のフックに引っ掛けます。私は、濡れたおま○こを晒すよりも恥ずかしく、唇を噛み締めます。ですが、和田様は、もっと過酷な命令を考えていました。
「この水溜りを綺麗にしろ。・・・但し、お前の舌でだ。」
「・・・・・・・・っっ！！」
　プレイルームは、裸足が原則なので、お客様も女性も、入り口の所で靴を脱ぎます。それに、プレイの後には、床も掃除をされるはずなので、汚れてはいないのでしょう。ですが、さすがに舌で床を舐めるなど、できるはずもありません。
「できなければ、できないでいい。・・・一度は、お仕置きの痛みを体験しておくのも、いいだろうからな。」
「・・・・・・・・・・」
　和田様は、シャワールームから出た時に持って来たタオルを床に落とし、足で拭きます。
「イヅミ。・・・椅子に両手を置いて、尻を突き出すんだ！」
「はい。・・・御主人様！」
　ここでも、和田様は私のことを拘束しません。怖いけれど、拘束されてしまった方が、気持ちは楽なはずなのに・・・。
　私は両手を椅子に置き、足を揃えたままお尻を後ろに突き出します。
「足を大きく開いて、スカートを捲るんだ！」
「はい！」
　強い口調で言われ、咄嗟に返事を返します。
　返事をした以上、命令に従わない訳にはいきません。私は言われるままに足を開き、お尻を後ろに突き出します。そして、右手をスカートに掛けると同時に、一気にスカートを捲り上げました。そうしないと、恥ずかしさで躊躇ってしまい、より厳しい罰を受けることになってしまうと、思ったからです。
「はあぁぁーーーっ！！」
　濡れたおま○こは勿論、お尻の穴まで丸見えのはずです！
「可愛い尻の穴だ。・・・まだ、指一本、入れられたことのない穴を、この手で弄べると思うと、それだけで興奮するな！」
　和田様はそう言いながら私の後ろに立ちます。そして身体を前に屈めて、私の穴をじっと見ているようでした。私は、そんな風にお尻の穴を見られたことなどなく、恥ずかしさでお尻の穴を、キュンッと窄めて、いやらしい視線から逃れようとします。勿論、何の意味もありませんが・・・。
「しかし・・・。まずは、お仕置きだ。」
　和田様はそう言うと、パンキング用のパドルを手にします。それは、卓球のラケットを少し大きくしたような、ゴム製の道具でした。
「今日は、初日だ。三発だけにしておいてやろう。」
「・・・ありがとう、ございます。」
　お尻を叩かれるのに、お礼を言うのは変かもしれませんが、逆らうことができない以上、御主人様の機嫌を損ねる訳にはいきません。
「いい子だ！」
　御主人様はそう言うと、いきなりパドルを振り下ろします。
　ピシャァァァァァッ！！
　ピシャァァァァァッ！！
　ピシャァァァァァッ！！
「はううぅぅぅぅーーっ！！」
　痛みは強烈で、続けざまに二発のスパンキングを受けた時には、息を詰まらせ、声すら出ませんでした。そして最後の一発で、呻くような声を上げました。
「悲鳴を上げると思ったが、よく我慢したな。・・・御褒美に、気持ちよく逝かせてやろう。」
　御主人様はそう言うと、私を椅子の前に立たせます。そして、道具箱から目隠しを取り、私の視覚を奪いました。
「手を前に出せ。」
　私は両手の手首を合わせるようにして、両手を差し出しました。私は無意識にそうしたのですが、御主人様は、それが気に入ったようでした。
「ふふふふ・・・。身体を拘束されて、苛められたいらしいな！恋人とは、前にそんなプレイをしていたんだろう。」
「・・・一度・・・だけです。」
「それが忘れられなかったのか？・・・夕子。」
「・・・・・・・っっ！！」
　メイド奴隷「イヅミ」に成り切っていただけに、夕子と本名を呼ばれ、ドキッとします。
「は・・・はい。」
　御主人様は、こうして話をしながら、手枷を繋ぎ、さらには首輪もしてしまいます。そして、私の手を頭のすぐ上のあたりに持ち上げ、鎖で首輪の後ろのリングと、手枷の金具を繋いでしまいました。
　目隠しをされていると、相手が何をしようとしているのか分かりません。なので、凄く不安で、怖いのですが、「気持ちよく逝かせてやろう。」と言う言葉があっただけに、淫らな期待がどんどんと膨らんでいきます。
「ああぁぁぁーー・・・」
　ブラウス越しに胸を柔々と揉まれ、思わず甘い吐息が漏れてしまいます。
「胸はＢカップと言うところか・・・。幼い顔立ちをしているだけに、これくらいの方が、いいのかもしれないな。」
　御主人様は、私の反応を見ながら、ゆっくりと胸を揉みます。
「顔を背けるな。・・・そうだ。少し顔を上に向けるくらいにして、よく顔を見せるんだ。」
　口を半開きにし、快感に熱い息を漏らしている顔は、きっといやらしいはずです。
　御主人様は、私の胸を片手で揉みながら、片手を背中に回して、私を抱き寄せます。そして、ふと顔に息が掛かるのを感じたと思った次の瞬間、唇が私の口を塞ぎました。
　私にとってキスは、恋人とする神聖な行為、と言う気持ちがあったので、突然唇を奪われ、無意識の内に拒絶してしまいました。
　しかし、御主人様は、そのことを咎めようとはしませんでした。そして、閉じた唇を、唇で挟み込むようにして愛撫し、さらには舌を出して舐め始めたのです。
　唇の上を舌が這い回る感覚はおぞましく、私はさらに唇を固く閉じ合わせます。
　ああぁぁぁーーーっ！！見ず知らずの中年男に、・・・私の身体が穢されていく・・・！！
　しかし、この時には、嫌なはずなのに、なぜか身体の奥が熱くなっていくような、不思議な感覚がありました。自分がメイド奴隷として堕ちていくことに、惨めさを感じながらも、それを望んでいる自分がいたのかもしれません。
　私は暫く、卑猥な舌の愛撫に堪えていましたが、メイド奴隷として、拒絶してはいけないと思い、自分から口を開けます。すると、それを待っていたとばかりに、舌が口の中に進入してきます。
　私は、御主人様に喜んで頂く為に買われたメイド・・・。精一杯、御奉仕をしないと・・・！！
　私は、自虐的な気持ちで舌を差し出します。そして舌と舌が絡み合い、口の中にねっとりとした卑猥な音が響きます。
　このメイド倶楽部を初めて知った時、私は拘束された身体を弄ばれるだけの奴隷だと思っていました。ですが、私はこうして見ず知らずの男とディープなキスをしながら、自分を貶めていくことに、ゾクゾクするような興奮を感じたのです。
　なぜ、こんなにも興奮してしまうのか、その意味は、まだよく分かっていませんでしたが・・・。