| 『麻衣のお留守番』① 平成20年10月、さわやかな秋の日 風邪が治りきらない川元麻衣（17）は 高校を休みベッドで眠っていた。母と妹の3人暮らし 母は仕事に 妹は修学旅行に出かけていた。 「3日も学校休むと退屈だなぁ・・・でも、治りきるまで学校行けないしなぁ・・・まだちょっと熱っぽいし体もだるいし・・・今日もお母さん遅いのかなぁ・・・」 そんなことを考えながら、麻衣が、ウトウトしはじめた時だった。 「ピンポーン・ピンポーン」 （う～ん ねむたいのにぃ・・・誰だろ？） 「ピンポーン・ピンポーン」 「は～いどちらさまですかぁ」 「こんにちは～ 象のマークの松本置き薬です～ 置き薬の交換にお伺いしましたぁ」 （めんどくさいなぁ・・・でも、風邪薬なくなりそうだし。・・・） 「ガチャ」 麻衣は、パジャマ姿のまま鍵を開け扉を開いた。 「置き薬の交換にお邪魔しましたが、薬箱はどちらですか？」 （おやっ？高校生かな？風邪を引いて学校休んでいるんだろうか？） 「薬箱ですね。取ってきますね、ちょっとまっててください」 麻衣はそういうと、リビングにある薬箱を取りに行った。 「え～と・・・これこれ」 麻衣が薬箱を取って玄関に戻ると、男は新しい箱に交換していった。 「はい、これで交換は終わりました。それではまた、3ヵ月後にお邪魔します。途中で薬がなくなったらお電話ください」 そういうと男は、鞄を片付け帰る準備を始めた。 「お嬢さん、風邪で学校休んでるんですか？」 「ええ、今日で3日目なんですけどなかなか治らなくて・・・」 「おかあさんは？」 「母は、仕事でいつも遅いんです。もう3日も家で寝てると退屈で、退屈で。早く学校に行きたいんですけどなかなか治らないんですよね」 「そうですかぁ。」 「あっ、そうそう、今度新しくできた風邪薬の試供品があるんですが試してみませんか？今までの常備薬と成分が違うから、効き目抜群なんですよ」 「ホントですかぁ。たすかりますぅ。」 「じゃぁ早速・・・これなんですが・・・飲んでみてください。できれば飲んでから30分後の効き目をレポートさせていただきたいのですが、お願いできますか？」 「はぁ・・・いいですよ。これでホントに治ればたすかるし」 「じゃあ、ちょっとお邪魔しますね」 そういうと、男は鞄を抱え、リビングに入っていった。 「お水とか わたしが用意しますから、風邪を引いてるお嬢さんは座っててください」 そういうと男は、コップに水を入れ、麻衣の前に差し出した。 「はい、これどうぞ。 まずはこの錠剤を呑んでください。そして次がこのドリンク剤です」 （ふっ、この錠剤は単なるビタミン剤なんだよ。問題はこのドリンク剤。これは強烈な睡眠導入剤入りなんだ。今日は楽しくなりそうだ） 麻衣は、渡された錠剤を呑んだ。そして、強烈な睡眠導入剤入りのドリンク剤を飲もうとした時、男の視線に気づいた。 （はっ！ブラしてないままだったんだ。おじさんが見てるよぅ・・・どうしよう。早く飲んでレポートして帰ってもらわなきゃ・・・・） 少し苦いドリンク剤を一気に飲み干した。 「どうですか？ちょっと苦いでしょ？」 そういいながら男はアンケート用紙に書き込んでいった。 男はアンケート用紙を麻衣に渡した。 「え～と、ここに名前と年齢を書いてもらえますかぁ？」 「はい、・・・（川村麻衣 17歳）っと・・・」 （ほーっ、麻衣ちゃんかぁ・・・・17歳・・・若くてぴちぴちしてて・・・・もうセックスはやったことあるのかなぁ・・・） 男はそんなことを考えながら、アンケート用紙を受け取った。 「薬を飲んでから もう、10分ぐらいたつけど、どんな感じかな？」 男は少しなれなれしく、聞いてきた。 「ちょっと全体的にだるい感じです。なんか体に力が入らないというか・・・・・」 麻衣は素直に、今の自分の体におきてることを話した。 「ちゃんと効いてきてるみたいだね。」 男は薬の効き目を確認し、麻衣が動けなくなってきていることを確かめた。 そして、悪魔の本性を現し始めた。 「ところで麻衣ちゃん。麻衣ちゃんはいつもブラはしてないのかな？」 突然の質問に驚き、麻衣は危険を感じた。 「なに言ってるんですか・・・・変な質問するんなら、もう帰ってください」 と席を立ち上がろうとしたが、麻衣の体はもう自由が利かなくなってきてしまっている。 「どうしたのかなぁ？麻衣ちゃん。ちゃんとおじさんの質問に答えてほしいなぁ」 「いやです！もう帰ってください。」 「帰れって言われてもねぇ・・・麻衣ちゃんもう体が動かないんでしょ・・・」 「ちゃんと質問に答えないと、パジャマ脱がしておっぱい確認しよっかなぁ・・・」 「家ではいつもノーブラなのかな？」 男は麻衣が逃げられないのをいいことに、パジャマのボタンをはずしながら、質問を続けた。 「答える、答えますから、パジャマのボタンをはずさないでください」 「早々、ちゃんと素直に答えたらおじさんは悪いことしないからねぇ。」 「寝る時はいつもつけてません」 「そうそう、ちゃんと素直に答えれば、麻衣ちゃんのこと虐めたりしないんだから・・・・・」 男はそういいながら、鞄からビデオと3脚を取り出し、麻衣に向けて固定し撮影を始めた。 「はい。じゃあ次の質問ね。名前と身長と体重とスリーサイズを言いなさい。」 「かわもとまい・・・154センチ、41キロ、81，56，83です」 少し意識が朦朧とし始めた中で、麻衣は答えた。 「麻衣ちゃんはどこが感じるのかなぁ」 「そんなこと答えられません・・・」 「そっかぁ・・・じゃあ、おじさんが探してあげるね」 そう言うと男は、身動きのできない麻衣に近寄り、再びパジャマのボタンをはずし始めた。 「いやぁ！」 男の腕を振り払おうとした弾みで、麻衣は床に倒れてしまった。 まさに、ドリンク剤に含まれた睡眠導入剤が麻衣の体を飲みつくしたと同時だった。 麻衣は床に倒れたまま深い眠りについてしまった。 これから、麻衣の悲劇が始まる。 |
| あなたのひと言が作者の励みとなり、新たな作品が生まれます。ご感想宜しくお願いします。 |
| 2008.10.25掲載 |