第１５章　　新婚旅行で刺青を彫られることに


　その日の午後に運転手付で日光に新婚旅行に向かった。ブランドの洋服は来ているがショーツは履いていなかった。履かせてもらえなかった。俺が欲しくなったときは、
「マミの子宮に俺の精液を注ぐ」

　この3日間はマミは俺の妻なのだ。
「妊娠しても良い。俺の子供を孕めよ」
　そんなことを本気で言うのだった。男の気持ちとしては、マミは納得していた。この３日間は、虎太郎の妻に成り切ろうと思っていた。それでも妊娠だけは避けたかった。虎太郎に気が付かないよピルを服用していた。虎が望めば、アヌスも捧げても良いと思っていた。

　虎太郎は、マミは虎太郎のものであるという印を付けようと考えていた。刺青は見えてしまう。日頃は見えないが体温が高くなったときとか、興奮した時に表れる刻印を付けておきたいと願っていた。霞彫りのできる刺青師が日光にいると聞いた。その刺青師に虎のマークをマミの秘丘に入れたいと考えていた。そんなことは露とも知らなかった。どのようなタイミングで、マミを納得させようかと考えていた。

　中禅寺湖も真っ青な水面に幸せを思えた。華厳の滝は、修学旅行に来た時と比べると後退していた。滝のしぶきが岩を砕いて行って、100年ごとに後退すると聞かされた。後、80%年〜900年で中禅寺湖の堤防が無くなるのではないかと聞かされた。もう一度湖に戻り、少し小高い展望台の木陰でマミのスカートをめくり上げた。

「マミ、これが欲しいだろう」
「こんな昼間から、それに誰かが来たら困ります」
「大丈夫だよ---」
　結局、木陰のベンチで虎太郎のペニスを膣に向かい入れた。虎太郎の上に後ろ向きで座り、虎太郎の興奮したペニスを咥え、誰かが来るのではないかという不安感が刺激となり、マミを興奮させた。後ろから乳首を揉まれ燃え上がった身体を虎にいいように弄ばれた。

　キスを交わし、虎の唾液を飲まされ、子宮に精液の洗礼を受けていた。昼間の公園のベンチで気をしてしまった。
　そんな快感と恥ずかしさがマミを酔わせていた。
「マミは俺の言うことは何でも聞けるね」
「ハイ、私の旦那様ですもの」
「マミの秘丘に虎のマークを刻印する。俺のものだという刻印を----」
「そんな、恐ろしいことは許してください」
「今、何でも聞くと誓ったではないか」
「そんな刻人されると、夫に見られるではないですか」
「夫に解らないようにすれば、良いなぁ----」
「解らないようにできるのですか」
「一度は、マミのヘアは剃ってしまうが、見えない刺青を彫るのだ。これは隠し彫り(霞彫り)と言って、日頃は見えない彫り方なのだ。マミが興奮したり、体温が高くなったときに浮き上がってくる彫り方なのだ」
「怖いわ-----」
「マミのすべては、俺のものなのだ」
「ハイ-----」

　虎太郎の願いを聞いてしまった。ヘアは、すぐに元に戻るが刺青は永遠に消えないのだ。二人の夫に従う覚悟を決めた。今になって逃げることもできなかった。運命に流されることにした。諒には申し訳ないが、諒とも、虎太郎とも離れることが出来なかった。夫の諒も公認している虎太郎との逢瀬を謳歌することにしていた。

　マミが納得したということで、虎太郎は霞彫りのできる源五郎刺青師を訪ねた。
「私の女房に霞彫りを彫ってほしいが----」
「霞彫りは、激痛が伴いますが宜しいですか」
「それは良いが---料金は幾らするのか」
「ここで２泊して貰って仕上げる。刺青時間は、6時間6時間で終わるが終わってからの事後処理でお風呂に入って色止めを行い、熱が下がるまで次の工程には進めない。原則は２泊３日で仕上がるが、熱が下がらなければ、伸びることもある。金額は、一絵で50万円となるが宜しいか」
「もし、熱が下がらないときは、一端連れて帰っても良いか」
「その時は、お任せしますが、どこに何を彫るのか」　
「秘丘に虎のこの絵というかマークを彫ってほしい」
「これを色彩を付けて彫るのだなぁ」
「奥さん、肌を診せてください」

　ドレスを脱ぎ、陰毛の茂った下腹部を診せる。
「これは、いまどき珍しい餅肌をしている。是非、彫らさせてください」
「俺も見学させてもらってよいか」
「どうぞ---」

「今夜は何処に泊っているのか」
「ホテル　グランド日光に」
「今夜の９時から開始しょう。食事して、毛も剃って来てくれ」
「解りました。ヘアもツルツルにしておきます」

　マミと虎太郎は、ホテルに戻り腹ごしらえをして、身体を清めた。マミは虎太郎によってヘアを剃られてしまった。
　諒に剃られたことが一度だけあるが、成人した女にヘアが無くなると不自然に思えた。ヘアを剃られながら激痛が伴うという隠し彫りの恐怖が襲っていた。
「虎太郎様、私、怖いです。何でも言うことを聞きますから刺青すること中止にしてくれませんの」
「マミの秘丘に俺の印を付けることが俺のマミに対する愛なのだ」