第17章　　仕上がったマミの隠し彫り

　
　マミを車に乗せるとマミの股間を覗き込んだ。あんなに痛かった刺青の後が嘘みたいに痛みが消えていた。見る限りでは何も見えない無毛の丘であった。
「マミ、痛かったか」
「死ぬほど痛かった」
「ごめんよ、今夜で終わるから----」
「仕方ないわ、あなたのために耐えるわ。この代償は大きいわよ」
「マミには、俺の屋敷も、全財産をマミに委ねるから---」

　刺青の仕上げの夜となった。色彩を入れ、体温が高くなったとき、興奮した時に刺青が浮き上がるようにする「おしろい彫り」を行うのだ。この「おしろい彫り」が激痛を伴うのだ。今夜はマミに酒を飲ませ、酔わせて彫るようにしていた。酒の中に睡眠薬も混入させた。彫り師としての思いやりであった。

　そんなことは露とも知らないマミ、今夜で終わるという安心感を持っていた。虎太郎も刺青を最後まで見届ける勇気はなかった。愛している女が激痛に耐える姿は、見たくなかった。虎太郎が仕組んだことであるが最後まで直視することは出来ないと思っていた。

　彫り師もいない方が都合がよかった。「白粉彫りの秘伝」とは、愛液と精液を色素を混ぜて使用することが鮮やかな色彩を浮き上がらすことができた。源五郎の親からの言い伝えであった。
今夜、初めて白粉彫りに色彩を入れるのだ。一度、襖の陰で白粉彫りをしている父を観たことがあった。その記憶を辿っていたのだ。

　マミを酔わせると両手を左右に繋ぎ止め、太腿も開脚させて縛った。股間の秘部の割れ目が開くところまで開脚させ、動かすことのできないように固定する。ウェストも腰を動かせないように縛った。白粉彫りは、女を興奮させて彫るのだ。マミの膣に自慢のペニスを入れ、膣内を充分に潤るおす為に、彫り師の精液を大量に注いだ。マミも眠っているが歓喜の喜びを表せている。

　その愛液と混ざった精液を秘丘に塗っていく。白粉い彫りの赤色を入れ、次に青を入れて、最後に緑を入れていく。色彩を重ねて微妙な色合いを出す。針が刺さるたびに血が吹き上がっている。
　その血を拭きながら秘丘に薔薇と虎の絵が浮き上がってくる。

　激痛に耐えながら秘部からは愛液がコンコンと湧いてきている。その愛液を指で掬って色彩と混ぜていく。白粉彫りの秘伝は、愛液と精液を色素に混ぜることにあった。マミは眠っていたことで激痛に苦しまなくて終わったが、もう一度、苦しみが待っていた。

　源五郎は、朝方の4時頃にすべてを完成させた。お風呂を沸かせる準備をしている。最後の色素を入れ、約３時間色素がお肌の基底層に沈着することを待った。その間、マミはコンコンと眠っていた。マミの縛めは解いていたが、もう一度両手を背中で縛り、両脚も縛った。眠っているマミを抱いたままそのお風呂に入った。

「ギァ---痛い、熱いお風呂から出して-----」
　このお風呂に入った時が一番痛いのだ。両手と両足を縛られているので逃れることができない。
　大粒の涙をこぼしながら、
「早く出してください----」
　お湯が沁み込む痛さに泣いていた。泣きながらマミは無意識の中で小水を流し、脱糞までしてしまった。そのことも気づかない様子で全身を震わせていた。

　その激痛も、時間の経過で緩和されてきた。15分で平常心に戻っていた。彫り師は、マミの縄を解いた。その時になって、お風呂の中で脱糞したことに気が付き、頬を赤く染めていた。
「もう、風呂から出ても良いよ」
　マミが風呂から出るとお風呂の水を流した。

　秘部の薔薇と虎も体温が低下すると何も見えなくなっていた。それを観てマミもホットできた。
　後は、陰毛が生え揃ってくれば、誰も気が付かなると確信できた。

　１０時頃に虎太郎と熊太郎が迎えに来た。３人が見ている前で浴衣を落としたが何も見えない。
　彫り師が熱い蒸しタオルを持ってきて、秘丘に当てた。そこに見事な薔薇と虎の刺青が浮かび上がり、体温が低下すると消えていった。

「見事だ----これでマミは私の者になった」
「虎太郎が求める口付けに答えていた」
　虎太郎のキスが終わると熊太郎も求めてきた。素直に応じるマミがいた。日常生活での中では、観ることのできない隠し彫り、そんな秘密を持った女になってしまった。

　マミの気持ちの整理は付いていた。
「これが私の運命なのだ」
　と女のマミの芯の強い女になっていた。
　一度、虎太郎の屋敷に戻り、虎太郎の寵愛を受け、秘丘を何度も舐め、クリも舐め尽くして貰った。
　マミが歓喜の絶叫を上げたとき、秘丘に薔薇と虎の印が鮮やかに表れ、体温の低下に従って、何事もなかったように、陰毛が生えだしてきた丘になった。