第１８章　　夫との安らぎの日々


　自宅に戻ると何もかもが落ち着いてきた。夫と娘を送り出すと掃除と洗濯を行い家中の後片付けをした。一段落すると疲れてかソファー転寝をしてしまっていた。
　夫が何も聞かないし、帰宅した夜に、夫のペニスを秘部に受け入れた。無毛の丘に驚きの表情を見せたが何も言わないで卑猥になった割れ目を見つめていた。

「毛のないマミも面白い。東京で散々セックスしてきたのだろう」
「そんなにしていないよ」
「マミの花弁は、あまり黒くならないから好きなのだ」
「誰と比べているの」
「雑誌に掲載されている女のここは黒くなっている」
「そうなの----」

　と言いながら膣に放出された精液をビデで洗って眠ってしまった。夫のセックスが最近、特にタンパクになっている。仕事で疲れているのだろうか。

　マミの秘部は、虎にも褒めて貰った。虎は、花弁が黒くなっていないこと、餅肌が抱き心地がいいという。熊はマミの締め付けが好きなのだ。女の身体は男達のペットであり、玩具であり、美しいものへの愛着なのであった。虎も「愛している」の表現を「隠し彫り」という秘密のことでマミを独占したかったのだ。

　独占できないことは、虎も、熊も、マルも理解していた。マルも一度貸し与えると情もあり、馴染みもあり、好きになってしまう。マミがマルの元に帰って来てくれれば、良いと思っていた。

　マミのセックスのテクニック、フェラの仕方、男を喜ばせる方法を身に付けてきたと感じていた。そのテクニックを隠すこともなく、マルとの愛に注いでくれた。熊とは大学時代の先輩なので、熊太郎のプレイボーイは知っていた。それも若い時代であって、ペニスが硬くなっても長続きしないと聞かされていた。

　虎太郎は、熊太郎の先輩なのだ。応援団の団長をしており、学生時代の破廉恥さは群を抜いていた。マルは、虎太郎は知らなかった。熊太郎から紹介された。マミも気が強いところもあり、熊太郎もマミの焦らしに屈した感があった。

　これまでの経緯が走馬灯のように浮かんできては、消えていった。マルが浮気しなければこんなことにはならなかったと思えるが、熊も知り、虎も知ることによって、人生の深みを知り、生きることの奥行きの深さを知った。

　マミも大学の先輩に処女を散らされた。その先輩のマンションに通ったこともあった。
　セックスの快楽が忘れられなくなり、呼ばれれば先輩の部屋に泊まりに行っていた。
　朝まで犯され続け、先輩の精液を口にも、膣にも注がれた。不思議に妊娠だけは免れた。
　先輩の卒業でこの恋は終わった。

　就職した会社の課長に何度も迫られ、許してしまった。マルと再会するまで課長に呼ばれると拒絶できなかった。マルと結婚して、妊娠、出産をした。女の身体というものは、膣を赤ちゃんが通過したことによって、感度がよくなった。ペニスを膣に入れられる快感というものが忘れられなくなっていた。

　この渇きを癒してくれたのが、熊であり、虎であった。失神するという快感の頂点を何度も味わった。男とは、マミを喜ばせてくれる者であったが、秘丘に禁断の刺青をされても、３人の男達と交われる喜びを感じていた。

　２週間が過ぎると虎から頻りにメールが届いた。
「マミ、いつ来てくれる。会いたい。マミとしたい」
「もう少し待ってね」

　マミは平穏でのんびりした日々を送っていたが、平穏な日々に退屈感を覚えてきた。
　虎太郎のメールには、虎太郎の秘めた欲望が隠されていると感じていた。

　虎太郎は、マミの刺青のことをＳＭ雑誌で有名な美濃村先生に話してしまった。
「隠し彫り、是非、診せて欲しい」
　と虎太郎に懇願した。隠し彫りなので其のままでは診ることができないことは、承知している。マミを先生に紹介して、本格的な吊り責めを体験させたかった。

　虎太郎は、夫のマルにも美濃村先生のことを話していた。マルも緊縛師であることを承知して、許していた。マミの緊縛を観たいと切望していた。マミは、この金・土・日で逢うことを覚悟していた-----。

　美濃村先生は、ＳМ作家としても知名度があった。有名女優とのスキャダルもあった。
　緊縛師としての技で女を虜にすることも容易いことであった。緊縛され、先生の巨大ペニスて犯され、何度も逝かされると身体は、自ずと先生に傾いてくる。そんな女達を侍らせ奉仕させることに男としての生甲斐とロマンを感じていたのだ。