第22章　　　美濃村のペットになるマミ


　マミの最後の試練は徹底していた。マミを徹底して人間ではなくペットとして扱われた。トイレにも許しを貰わなければ行かしてくれなかった。何一つするにも無断ではできないように躾された。朝まで先生の身体を舐め続けされたこともあった。当然、ペニスから肛門まで愛撫し、足の指を一本、一本を口に入れて舐めさされた。

　涙を流しても、許しを乞うても完了させることが先決であった。辛い調教を受けた。その調教も明日1日で終わる前日に、全裸でワゴン車に乗せられた。連れて行かれたのは浮浪者が屯する街であった。寝るところのない浮浪者がテント村を造っている。そんな公園の中にある一本の木に吊るされた。

　女に飢えている男達である。
「ペニスは入れるな」
　と一喝する。

　乳房を舐める者、太腿をなめる者、片脚を持ち上げ舐める者、開いた股間に数人が殺到する。マミの股間を数人の舌がミミズのように舐める。背中も脇の下も舐められ狂うように絶叫する。その口を吸いに来る男がいる。足の指を立てて何とか逃れる。

「先生---助けてください」
　30分くらい放置されて車の中に戻された。体中が浮浪者の唾液の匂いがしてくる。そのまま屋敷に戻り、玄関脇の水道で身体を洗われ、そのままお風呂に連れ込まれた。汚い身なりの者達に全身を舐められ身の毛が立っていた。石鹸で洗い流し、お湯に浸かって漸く生きた心地になった。マミにすれば想像もできない愛撫地獄を体験した。股間の愛液だけが流れていた。

　休憩を与えられて、最後の縛りがあると聞かされる。
　
　ダルマ縛りをされ、股間を天に向けて転がされた。身体が痛い。天に向かって開かされた股間からは愛液が流れている。写真撮影されるが声も上げれないくらいに辛い。雄太の指が膣に入れられる。膣壁を愛撫されると腰を伸ばそうとすると腰が軋む。先生の指がアヌスを犯してくる。前後の穴を責められると「もっと　して---」と叫びたいが一層辛くなる。

　一時間経過後に縄を解かれる。身体をゆっくりと真っ直ぐに伸ばす。やっと、大きく呼吸ができるようになったが、エビ責めになっていたので腰が痛い。そのまま、うつ伏せの状態で筋肉痛が恢復することを願っていた。全身は脂汗を塗ったように光っており、肩で息をしていた。

　動くことが出来なかった。
「こんな苦しい縛りをして----」
　と怒りが込上げてきた。先生の顔を見ると、
「苦しかったか、マミはよく耐えたよ。主演女優にしてやるから---」
　その言葉を聞くと苦しくても笑顔が零れた。

　明日には諒と会えると思うと嬉しくなる。

　朝になって、美濃村先生のベッドに行き、先生の陰嚢を舐め、睾丸を咥えて精液を飲み干した。食事の後、４Ｐを３回〜４回で今回の調教は終わると聞いて安堵するが、若い雄太や健太と源太のペニスは頗る元気なのだ。マミの体内に放出しても、放出しても小さくならないのだ。

「マミさんに会えなくなる----僕のもの飲んでくださいね」
「マミさんとこれからも会いたいです」
「そんなに私に会いたいの」
「勿論です。ここに着ても良いの---」
「いつでも歓迎します」

　マミもこの若者達の情熱のセックスに慣れてきていた。激しく求められ、激しく挿入され、３穴を同時に塞がれる４Ｐの虜になりつつあった。マミの肉体が熱くなり、肌もピンク色に染まり子宮が蕩けるように燃え上がるとマミの意識とは関係なく、肉体が男を求めていくのだ。獣のように性の奥底の快感と淫靡な陶酔に心を焦がせていた。

　結局、若者と先生も含めて４回の精液を注がれた。１２発の精液を注がれた。お口の４発は飲み干している。若くて濃厚なヨーグルトを胃に納めた。胃の中が精液で満たされている。起き上がろうとするが足腰が立たなかった。雄太に抱えられてお風呂に入った。

　諒が迎えに来た。美濃村先生の手からマミの手に戻ってきたが、マミの乳首のピアスを指差した。
「先生、お願いします」
　先生は頷き、無言でダイヤの留め金を外し、気合で抜いた。
「痛い------」
　抜いたピアスの留め金を元に戻すと由里の掌に置いた。左側も気合で抜かれた。
「記念に持って帰り」
　ダイヤの乳首ピアスを貰った。諒が持ってきたワンピースを素肌の上に羽織った。

　これで家庭に戻れると思うと安堵していた。

「諒さん、マミを夏休み中に映画撮影を行う。その時は約１ケ月間預かることになる」
「お願いします」

　諒はマミを連れて屋敷を出た。この１年でマミは熊太郎から虎太郎に、そして美濃村先生に寵愛されるようになった。マミは男が変わる度に美しくなり、妖艶さを増してきた。これが女の魔力なのだろう。女の美しさは、外面だけでない、内面の美しさもあり、心の美しさもあり、寝床での美しさもあった。

　昼間は、
「淑女の如くあり、夜は娼婦の如くあれ」
　世の男達が求める理想の妻像である。夜は、貪欲に求めてくる女に魅力を感じる。恥らいながらも男のペニスを愛撫し、陰嚢も美味しそうに舐め上げる妻が可愛く思えるのだ。

　恥じらいと貪欲さは、表裏一体の女の身だしなみかも知れない。そんな理想の妻像を諒は描いていた。
話しかけようとしたときには、マミはスヤスヤと眠っていた。マミは天真爛漫なる少女のような振る舞いをすることがある。マミの陽気な性格から生まれているのだろうと思っていた。その純真さが男達の求めている安らぎを与えてくれる女に繋がっているように思えた。