第4章　　熊太郎に恋するマミ

　女は、身体を満足させられると心もその男に靡くと聞いたことがあった。一夜にしてマミが熊に身も心も傾愛していると思えて、その豹変ぶりに驚いてしまった。マミだけは裏切らないと信じていたのに----。

　娘を迎えに行き、帰りの途中で小百合の好きなマックで食事を済ませて帰宅した。帰宅してもマミが今どんなことをしているのだろうかと気が気でなかった。

「マミに惚れてしまった。女遊びは、人に負けないくらいしてきた。マミは違う。お肌がスベスベしている。乳房もプリプリして触ると気持ちいい。女房にしたいよ。海部さん、ありがとう」

　私が認めてしまったこと。マミを貸し出したのは私なのだ。自己に言い聞かせるように自己を納得させるしか道はなかった。そのように考えると、緊張の糸が緩くなってきたようで、睡魔に襲われ小百合と眠ってしまった。

　夢の中では、マミとの新婚旅行に行ったハワイのことを夢見ていた。シェラトンホテルの側がワイキキ　ビーチである。マミが新しいビキニを着て、歩いているとカメラを持ったオジサンにモデルになってと頼まれた。

　マミは気楽にポーズをしていたがいつまで経っても終わらない。
「The End--」
　と言ってバイバイするがいつまでもマミの姿を追っていた。マミのミニのダイナマイトボディを撮影されて、嫉妬していた私がいた。

「Nice Body」
　と夕食の時まで撮影されていた。マミに名刺を渡していたが目の前で破ってくれた。

　翌日は、観光である。ハワイ島に行った。私達がくることを予見しているように、シダのトンネル、火山の見学と付いてきた。撮影だけならと諦めていた。

　行くところ、行くところでマミにジュースやチョコレートを買ってくれる。スルメにチョコレートを付けたものは、美味しかった。

　22時頃に携帯が鳴り、目を覚ませた。
「パパ、寝ていたの。マミはどうしているの。ブルガリのネックレスと時計を買って貰ったの。ホテルに戻ってずっとエッチしていたの。ごめんね。嫉妬していた」

「うん、嫉妬している---」
「馬鹿ね---、明日帰るとパパにも同じことをして上げるからね---。ああぁぁ---いいの----今しないで-----フェラするの---」
　携帯が熊に渡り、ペニスの鈴口を吸っている音がしていて、さらに、
「スポーン---スポーン----」
　陰嚢を吸っている音まで聞かされ、一気に嫉妬心が高まった。

　さらに、キスしている音まで聞かされた。
「パパ---もう、いいでしょう---もっと、聞きたいの---」
「聞きたい----」
「熊さんが膣に入れると言っている」

「ああぁぁ---感じちゃう----いいわ-----」
　マミの絶叫が続いている。耐えられなくなり、携帯を切った。

　いきり立ったペニスを扱き、何度目かの精液をタオルに噴火した。そのまま満足して寝てしまっていた。

　朝になる。
「マミに会いたい」
　が、娘の小百合と朝食を摂り、遊園地に行くことにした。気分転換しておかなければ嫉妬してしまいそうであった。