第六章．隷属、ささげる蕾

　登りつめた美貴がへたり込みそうになるのを抱きかかえながら、晩秋の夜気で冷えてきた玄一は、フラフラしている美貴をかかえて建物のほうに戻っていった。
　数歩歩くと美貴が身づくろいしようとしたので、玄一は「まだだよ」と云った。
　ドレスが自然にずり下がったので、下半身は隠れたものの、まだおっぱいは露出したままの美貴は青ざめた。
「あそこまで、このままの格好で行くんだ」と指差した。
　そこには街路灯があり、そこだけ明るくなっている。
「無理です」美貴の声が震えた。
「あそこまで、この格好で行けたら、今夜はもう何もせずに帰してあげるよ」
　泣きそうな顔で美貴はおずおずと歩いて行ったが、庭園を見下ろす客室の窓に人影がチラと動くと、美貴は「キャッ」と叫んで植え込みに飛び込んでしまった。
　泣き出した美貴に玄一は「お仕置きだな」と冷たく言い放った。
　身づくろいした美貴の手を引いて、玄一はエレベーターでなく、階段室のほうに連れて行った。
　階段室と庭園とを隔てるドアは上半分が透明だが、腰板はアルミパネルで、中に入って美貴をしゃがませると、美貴の姿は見えない。
　立っている玄一は、誰かが庭園から近づいてくればわかる。
　階段室の下から誰かが上がってくれば、靴音でわかる。
　そういう場所で、玄一は美貴にしゃがませて命令した。
「罰として、ここで俺のをしゃぶれ」
「こんなところで・・・・無理です、勘弁して」
　言いかけた美貴の頬がビシッと鳴った。
「お前は俺の奴隷になったんだろう」
　美貴は、奴隷という言葉を耳にして、身体が熱くなった。
・・・・わたしは、この人のいうとおりメス奴隷として生きていくんだ・・・・・
「まず、お前のいやらしいところを見せながらお願いするんだよ」
　美貴は玄一がささやくとおりにお願いを口にした。
「・・・・美貴のいやらしい・・・・オ、オマ＊コを、見て……」
　美貴はしゃがんだままドレスをまくって下半身を露出した。
「あそこを指で開いて、奥まで見せろんだよ」
「ああ・・・」
　美貴は必死に屈辱と開いながら右の手を前にまわした。
　羞じらいにそそけ立っている繊毛の上をすべらせて柔肉に触れた。
　腰まわりが慄え出すのをどうしようもなかった。
　首を極限まで捻じり、眼を固くつぶっておののく指を�X字に拡げて柔肉をくつろげた。
「こんなところで、あそこを開いておねだりかい」玄一がからかうと、美貴の頭はしびれて熱くなる。
「欲しいんなら、しゃぶらせてやるよ」
　美貴が手で玄一のズボンのファスナーを下ろそうとすると、玄一が「口でファスナーを開けるんだよ」と命じた。
　美貴は必死に口でファスナーをくわえて下ろそうとするが、慣れないのでうまくいかない。
　顔を一生懸命、ズボンをとおしてだが、玄一のモノになすりつけることになる。
　純白のドレスの、それも上品な顔をした美女が、こんなところで自分の命令に従順に従って淫らな振る舞いをしている。
　玄一にとっては、たまらない構図だ。
　やっとのことで美貴がファスナーを下ろすと、玄一の剛直はいきり立っており、ブリーフから勢いよく飛び出した。
　美貴はため息をつきながら、くちびるを擦り付けていった。
「オナニーしながらやるんだよ、お前は淫らなメス犬なんだから」
　玄一が美貴の乳房を、ドレスの胸元から手を突っ込んで揉みながら命じる。
　美貴は真っ赤な顔をして、うらめしそうな顔をするが、片手は自分のおんなに延びていった。
　その指が自分のぐっしょりと濡れたおんなに潜り込むと、快感と一緒に頭の中に自堕落な感情が湧き上がり、もうためらう気持ちはなかった。
　玄一の剛直を片手でつかみ、いとおしそうに口に含んでいった。
　美貴のさくら色のくちびるのなかに自分のが入っていくと、なんともいえない温かさにくるまれた。
　快感が押し寄せてくる。
　手でいらっている乳房が熱い。
　美貴の身体がさくら色に上気して熱い。
　美貴のおんなの香りが濃密になって昇ってくる。
　異常な状況で、オナニーとフェラをさせられ、美貴はたちまち昇りつめた。
　玄一の剛直を食いしめている唇の動きも切羽詰ったものになった。
「ああっ・・・・・もういきそうです。おねがい、くださいっ」
　美貴は剛直をほおばったまま、ちいさく叫んだ。
　それは明瞭な言葉にならなかったが、玄一に伝わり、玄一もまた、この異常な状況の中で、清楚で高雅な装いの美貴に奉仕されていることが、強い快感を生んでいたので、美貴の頭を抑えながら発射した。
「うおっ・・・・・」
「むぐっ・・・・・うぅっ・・・・・」
　最初の一撃は、美貴の喉を強くたたいたが、玄一は剛直を美貴の口から引き抜き、美貴の顔に擦り付けた。
　まだ続いて出てくるほとばしりが美貴の鼻やまぶたから下に伝い落ちてくる。
　美貴は口のなかも、鼻からもオトコの精液の匂いに犯されて、頭がくらくらした。
　玄一は、美貴の顔を流れるザーメンを美貴の顔になすりつけていった。
　興奮が鎮まって、座り込んでいる美貴の顔を玄一はハンカチでつくろった。
　それは、化粧が乱れて変になっているところを精液で落としながら、精液を拭いていった。
　いちおう精液が目立たなくなると、一見では化粧の乱れもわからない。
　その状態で、玄一は美貴に宣言した。
「このままで家にかえるまで、顔を直すな」
　美貴にとっては、ザーメンの匂いがこびりついた顔で町を歩かなくてはならない。
　惨めな気持ちで一杯だったが、その気持ちが美貴にとっては居心地のいいものになっていた。
　エレベーターホールに戻って、二人で乗り込む。
　途中の階で若い男女が乗り込んできた。
　しばらくたつと、ザーメンの匂いに気がついて、美貴のほうをチラチラ眺める。
　若い男は、美貴の純白なドレスの高雅な姿と美貌に気がつき、そして匂いの源が美貴らしいことに気がつくと、信じられないような顔でつい見とれてしまい、連れの女に睨まれていた。
　美貴は居ても立ってもいられない気持ちで顔が真っ赤になる。
　そして被虐の快感にも包まれている。
　エレベーターから出ると、若い男があわてて連れの女に説明している声が耳に入る。
「あの女、顔にザーメンをくっつけているんだよ」
　顔がかあっと熱くなる。
　下を向いて、ホテルのロビーを玄一に腰を抱かれて歩く。
　ロビーは人で一杯だ。美貴の姿はやはり人の注目を浴びてしまう。
　その中を顔にザーメンを付けたまま自分は歩いている。
　膝がガクガクするが身体はカアッと火照り、妙なことにフワフワした快感に包まれている。
「お前はいやらしいなあ・・・・嬉しそうな顔をして歩いてるじゃないか」
　玄一が揶揄してくる。

　家まで帰ってきて、しばらくくつろいだ。
　美貴はやっと顔を洗うことを許されて、洗顔した後化粧をし直して、いまはまた生気の戻った美貌になり、気持ちもくつろいでいた。
　玄一が「そろそろ始めようか」とうながして、美貴に全裸になるように命じた。
　幻一は首輪を取り出してきて、美貴の細い首に嵌めた。
　昼間買ってきた、コバルトブルーの首輪だ。
　美貴は実際に首輪を嵌められて、頭の中が真っ赤になった。
　ほんとうにメス犬になったのだ。
「さあ、散歩だ」
　幻一は首輪にリードをつけて、引っ張った。
「おとなしく這え」
　玄一がリードを引いたが、美貴は動けなかった。
　ピシッと美貴の尻が鳴り、美貴の身体が跳ねた。リードで打ち据えられられたのである。
　二度、三度、尻が鳴った。髪を掴んで引かれた美貴は、ノロノロと四つん這いになった。
　羞恥で身体を赤く染め、泣きながら。
　玄一の奴隷になると覚悟を決めていても、実際に惨めな扱いを受けると胸がふたがれる。
　部屋の床は、玄一がプレイのために、広い範囲に柔らかなマットを敷いていた。
　それでも、手と膝で這う美貴には辛かった。
　半周、美貴がやっと這ってきた場所に鏡があった。
「美貴、自分の姿を見るんだな」
　言われて、思わず美貴は見てしまった。首輪をつけた、犬の姿の自分を。
「ああっ」
　美貴は、突っ伏して、泣きじゃくった。玄一が後ろから指を潜り込ませた。
　美貴のおんなは、熱を持ち始めてた。
　指がかきまわす。美貴の腰がビクつく。もう片方の手が、乳房を強く揉む。尻を掴む。
　疼痛と、快感が美貴を責める。
　美貴の霞んだ視界に、鏡の中で男に嬲られて身を揉んでいる自分の姿が見える。
　玄一が美貴の身体を抱き起こした。美貴が泣き濡れた瞳で訴える。
「許して・・・・優しくしてください」
　玄一は美貴の後ろから抱きしめて鏡に向かって正面に美貴を向かせた。
　鏡に美貴が映る。
　美貴は、大きく脚を広げられて、おんなをまさぐられて身体を震わせている
　自分の姿を見ながら身をよじりたてた。玄一の指が美貴の真珠を責める。
　美貴の腰が激しく前後して、昇りつめる。

　玄一は美貴の首輪を引っ張って、引きずるようにして浴室に連れ込んだ。
　美貴の手首を後ろ手に縛り、天井から下がっているフックにつないで、フックを滑車で引き上げる。
　美貴が立って中腰になって腕が後ろで吊られている状態だ。
　美貴の長い髪がフサァーーッと垂れ、美貴のふっくらした乳房も下に垂れて量感を増した。
　玄一が尻のほうからまさぐると、美貴の秘肉はぐっしょり濡れそぼって真珠もツンと固く尖っていた。
　玄一は美貴の尻を撫で、ついで指が後ろの蕾を揉みはじめる。
　アヌスのまわりも濡れていた。
　美貴は初めてのことで狼狽して悲鳴をあげた。
「そんなとこ、触らないでください・・・・」
　玄一は、困惑している美貴に宣言した。
「今夜は俺と美貴の初夜だろ」
「だから、お前のここの処女をいただくのさ」
「だって・・・・そんな汚いとこ」
「ここでも愛しあえるのさ。慣れればおま＊こよりも良いかも知れんぞ・・・・・」
　玄一は笑いながら、人差し指をアヌスに少しねじこんで、美貴に悲鳴をあげさせた。
　美貴の菊花はイソギンチャクのように収縮して指を締め付けた。
　もう片方の指で真珠をめぶると、アヌスがギュッとすくんで指を締め付ける。
「とは言っても、いくら美しい美貴でも中に詰まってるのは汚いし臭いから、浣腸して綺麗にしてやる」
　また、美貴の悲鳴があがった。
「初めてお前が、俺の目の前で汚いものをひりだす記念に、撮っておいてやろうな」
　玄一がビデオをセットすると、美貴は「そんなとこ写さないで・・・・」と泣き出した。
　玄一はガラスシリンダーと浣腸液を持ってきて、浣腸液を湯で薄めてガラスシリンダーに吸い込ませ、ノズルで美貴のアヌスを突っついた。
　美貴は腰を振って逃げようとするが、後ろ手に吊られているため、もちろん玄一を楽しませる効果しかない。
　玄一は首輪のリードで美貴の尻を打った。
　ビシッ、ビシッと音が鳴るたび美貴の悲鳴と尻に赤い筋が浮き出していった。
「許してくださいっ、ぶたないで」
「じっとしていろ。そして、浣腸してくださいってねだるんだよ」
「そんなことっ」
　ビシッと、いままでよりも強く鞭の音が響いた。
　美貴はたまらず、泣き声で命じられた言葉を口にした」
「お、おねがいします・・・・か、浣腸して・・・ください」
　玄一は、尻に出来た赤い筋を撫でながら命令する。
「もっと尻を突き出すんだよ」
　ズブッ――とノズルを差し込まれ、グリッと抉られて、美貴はたまらず悲鳴をあげた。
　身体も逃げようとよじれた。
「じっとしていろ」
　玄一はそんな美貴の泣き声を伴奏に、ピストンをゆっくり押し沈めてゆく。
　途中で止めてはノズルを抉るようにまわし、また押し進める。
　そのたびに突き出された尻がさまざまな表情を見せ、ノズルを唾えた皺襞がむせ返るようなうごめきを見せるのが、こたえられない。
　冷たい液が美貴の体内に侵入していく。
　初めて味わう異常な感覚に、美貴の体がよじれる。
　すぐに美貴の腹の中が暴れだした。玄一は、初めての美貴がすぐに出してしまうだろうと、アヌスストッパーをしてしまった。
　すぐに美貴の口から哀願の言葉が出てきた。
「お願いですっ・・・・おトイレに行かせてっ」
「美貴、お前はここでするんだよ。ここで汚いのを垂れ流すんだよ」
「そんなっ・・・・・」
　美貴の口から苦悶の呻きが出てきた。
「顔色が悪くなってきたが、どうした？それにお腹が鳴っているみたいだ」
　知っていながらわざと玄一はふくれ気味の美貴の腹を指で押した。
「あ……で、でちゃうッ……やめてくださいッ」
　美貴は総毛立った。腰をグラインドさせずにはいられない。
　その動きが淫らな感じだ。
　初めての感覚で苦悶する顔がビデオに撮られていく。
「お前のいまの苦しそうな顔の色っぽいことはどうだ。このビデオで若い男だったら何回でも抜けるぜ」
　そう言われると、苦しくて切羽詰った気持ちの中に、（ほんとに、こんな死ぬほど恥ずかしいところを人に見られたら・・・）と思うと、被虐の快感がプラスされていった。
「お、おねがいですッ……もう、で、でちゃうッ」
　美貴が蒼白な顔を撮りたて、歯をガチガチ鳴らして、悲痛な声をほとぼしらせた。
　美貴は排泄を堰かされる狂おしくなるほどの苦しみを味あわされた。
　それも玄一によって乳ぶさをなぶられ、真珠を刺激されながらだ。
　眼の前が昏くなり、総身が生汗を絞りつつオコリにかかったように震えだした。
　もう声を出すこともできず、低く呻きながら硬くした腰を小刻みにゆする。
　ゆすりながらたまらずにすすり泣くように喘ぎを洩らす。
　ようやく玄一がポリバケツを持ってきた。小刻みにゆさぶられる股の間に据えられた。
　手足の拘束を解かれた美貴は泣きじゃくりながら、その上にしゃがみ込んだ。
　玄一の眼に人間として見られてはならない姿を曝さなけれぼならない屈辱さえ忘れた。
「お願いッ、お、お尻のものを、はずして……」
　美貴は哀訴の声を放った。　
　玄一が美貴の髪をひとまとめに絞り上げて狂乱の極に喘ぐ美貌を曝し上げた。
　これから美貴が狂い堕ちていく様をしっかりビデオに残すために。
　玄一がアヌス栓をはずした。
「ヒイーツ……」
　美貴はけなげにもしぼらくは耐えた。
「さあ、しつかり見ていてやるから、思い切って出せ」
「ああ……見ないで……」
　ヒーと泣き声を引き痙らせつつ、美貴はブルブルと身ぶるいをした。
　先走りの黄色い液がジョポジョボとポリバケツの底を打ち始めた。
　美貴の慟哭が爆発し同時にアヌスも破裂音を響かせた。
「ああッ……」
　そこには肌身を許し合った男女の間に生じる押れのようなものがあった。
　恥かしさに泣いて身を揉みながらも、そこに甘い感情が生じなかったわけではない。
　美貴は涙と汗で汚れ切った顔を曝されながら、表情が抜け落ちてまるで痴呆のようだ。
　すべて出しつくしても、美貴はぶるっぶるっと身体を震わせている。
　その様がすべてビデオに写されている。

　玄一はシャワーで美貴を洗い清めて、しばらく風呂に一緒に入り美貴の気持ちが納まるのを待った。
　風呂からあがると、美貴に化粧を直させ、玄一の好きな香水「ミツコ」をふりかけ、首輪を装着する。
　寝室のベッドの横にビデオをセットする。
「お前の後ろの処女を失う記念のビデオだよ・・・・」
　美貴の手首を縛って、フェラさせた。
　方向を変えさせ、玄一の身体をまたがらせた。
　後ろから肉芽に触れると、美貴はふさがれたのどの奥に悲鳴をくぐもらせて、ひときわ激しく、白い尻をゆさぶった。
　玄一は尻を撫で、はざまをまさぐつた。美貴のおんなは濡れそぼって、内股まで白く光らせていた。　
　玄一は前のぬめりをタップリ指でしゃくって、アヌスを貫いた。
　皺襞がキュウとすくんで指をしっかり唾え込み、美しい尻をゆする。
　指の抽送につれて、肉柱のまわりで悲鳴と喘ぎがまぎり合い、歯で軽く噛まれた。
　用意しておいた潤滑剤のチューブを引き寄せた。
　美貴は、玄一の手が尻の穴のまわりに動きだすと、ペニスを唾えたまま、すすり泣きを始めた。
　その切ない気持ちをそそりたてるように、玄一指が淫靡な動きをみせる。
　十分揉みほぐして、ふっくりふくれ上がらせてから、薬をタップリつけた指を、ゆっくり沈めていった。
　美貴の愛らしい尻たぼがおののき、蕾の襞が啼くように唾えた指のまわりでうごめいた。
　美貴は悲鳴をくぐもらせながら、玄一の股間に伏せた顔を、激しく上下させた。
　指をふかぶかと抽送し、捻じりまわす。
「ああ、ご主人さま・・・」　
「シャンとしていなさい」
「だ、だってッ」
　美貴は玄一の遥しいものにしがみつくようにして、尻を振りたてた。
　はだけた内股は、あふれ出たもので光っていた。
　玄一は体を起こして、美貴のつばきに濡れたものにも薬を塗った。
　美貴をまた表に反して、脚を大きく広げさせた。
　そしてその脚を掴んで自分の肩に載せた。
「お前の顔を見ながら、お前の後ろの処女を奪ってやる」
「ああっ」美貴は嬌声をあげ恥じらい、手首でくびられた両手で顔を覆った。
　玄一の剛直を押しつけられると、ハッと尻たぼをすくめて悲鳴をあげたが、云われたとおりに腰の力をゆるめて、昂まった喘ぎに、脾腹を波打たせた。
　玄一はおののきを好もしく味わいながら、ゆっくりと貫いた。
「ひいっ……痛い……」
　美貴はかぼそく喘ぎながら、顔を振る。
　細っこい胴がうねった。　
　玄一は熱いものをトロトロに垂れ流しにしている秘溝をまさぐり、肉芽を愛撫してやりながら、きつい関門をこじり抜けた。
　美貴は身体を熱い刀で串刺しにされたような気がしていた。
「ヒイ……」　
　尻たぼをブルブルと震わせて、美貴は関門を突破された羞ずかしさと悦びとを告げた。
　あとはスムーズだ。
　窮屈な菅が生ゴムのように締めつけてくる。味わうようにうごめく。
「くるしい…・‥」　
　美貴は吐く息を熱くハッハッととぎれがちにしながら、貫いてくる巨大なものに、魂奪われるようだ。
　そしてすっかり剛直を収め切ると、両腕をガクッと頭の上に置いて、汗ばんだ身体を振るわせた。
　玄一は美貴の濡れた瞳を覗き込みながら、抽送を始めた。
「ああ……変になっちゃう」　
　抽送にゆさぶられながら、美貴が可憐なのどを絞り、脚を突っ張らせた。
「いや……やめて：…・狂っちゃう……」
「……ご主人様・・・美貴もう、いっちゃう……」
「だめッ…‥・もう、美貴、いくッ」　
　あ、いくッ、と何度も叫んて美貴は可憐な腰をみだらに振りたて、背すじをよじり悲鳴を漏らせた。
　玄一も、その食い千切るような収縮に負けて、激しく爆ぜた。

（つづく）