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１．
いよいよ、明日、メル友の人妻の鈴音に会える。
最初の出会いは出会い系アダルトサイトのツーショットチャットだった。
チャトが初めてという鈴音は最初から興奮気味でエッチな言葉を求めてきた。Ｈな小説読んでいたら、あそこが濡れて、もっと刺激が欲しいと思い入室してきたらしい。正太は鈴音の要求に応え、卑猥な言葉を次から次へと入力した。鈴音も慣れてきておま○ことかちんぽとか書き込んできた。顔の見えない不思議な空間は人間を大胆にさせる。
正太は、パソコンの画面に流れる文字に興奮し力強く肉棒をしごきあげた。先端から滲む透明な液が扱きあげる手と肉棒の摩擦を滑らかにしていく。クチョ、クチョ、ドックン、ドックン、開いている手でテッシュを先端へ素早く被せた。ティッシュの中に大量の白濁液が放出された。勢いは凄まじくティシュを突き破り手の平に溢れてきた。こんなに興奮したチャットは久しぶりだぅた。鈴音も本気でオナニーし、クリトリスを擦りながらイッタらしい。正太と鈴音は又、する約束をしてチャットルームを閉鎖した。
その日から正太と鈴音の文字による不倫の関係が続いた。何回かチャットやメール交換を続けていくうちに、鈴音に会いたいという気持ちが次第に膨らんでいった。
しょう ：今日も気持ちよかったよ
すずね：うふっ、私もよ
しょう ：ねえ、鈴音さん、俺のもの、実際に試してみたくない？
すずね：試してみたいけど…それは、ちょっと…
しょう ：どうして、満足させてあげるよ
すずね：でも…怖いの…人妻だし、家庭は壊したくないから
しょう ：わかった。無理にとは言わないから、鈴音さんの声だけでも聞かせてよ
すずね：声？
しょう ：これから、携帯の番号教えるから090-○○○○-××××
すずね：強引ね。でも、そういうの好きよ
しょう ：待ってるよ
すずね：そんな〜こまる〜
しょう ：いいよ、今すぐじゃなくても
…中略…
すずね：私、眠くなっちゃった。またしようね。おやすみ
しょう ：おやすみ
正太は鈴音が退出したので、チャットルームを閉鎖し、パソコンを終了して鈴音から電話がかかってくることを期待しながら眠りについた。
翌日、昼食をとり、いつもの様にパソコンの前に座り仕事をしていると携帯の着信音が鳴り響いた。携帯の画面には非通知と表示されている。もしかして鈴音からか？ と期待しながら電話にでた。
「はい」
「…」
「もしもし」
「うふっ、思ったよりも優しい声をしているのね」
「鈴音さん？」
「ピンポーン」
「鈴音さんだって、可愛い声だ」
「うふっ、ありがとう」
お互いに照れくさく、チャットやメールでやり取りしているときのようにエッチな言葉が出てこずに、しばらく他愛もない会話をしていた。会話を続けいくうちに鈴音に会いたいと思う気持ちは更に強くなり再び誘ってみることにした。
「鈴音さんの声聞いていたら会いたくなっちゃった」
「えっ、でも…」
鈴音はやはり躊躇したが、正太は押してみた。
「明日、会おうよ」
鈴音は電話の向こう側で黙ったままである。承諾しないが拒否もしない。迷っているようだ。
「じゃあ、こうしよう。明日、セントラルホテルのラウンジで待っているから、気に入ったら携帯に電話いれて。いいね、待っているから」
「…うん…わかった…」
正太は強引に鈴音から了解をとりホールドボタンを押し電話を切った。
翌日、妻と子供をいつもの様にそれぞれの行先へ送り届けて、待ち合わせ場所であるホテルの駐車場に車を入れ、トランクから着替えの入ったカバンを取り出しチェックインした。鈴音と始めて対面できるかもしれないのだのから、お洒落な格好していかなければならない。しかし、いつもカジュアルな服装で妻と子供を送っているのに特別な格好をしていくわけにはいかない。そんなことをしたら、ばればれだ。というわけで昨晩、お気に入りの服を用意し、トランクの中に入れておいたのだ。
約束の時間まではまだ、たっぷりとあったので部屋に入りベッドに横たわった。目を瞑りながら鈴音はどんな女性であろうかと想像した。一度も見たことのない女性、どんな顔をしているんだろう？ 正太は鈴音というイメージを昔、交際していた遼子と重ね合わせていた。彼が高校３年の時の彼女である。今まで、両手に余るほどの女たちと交際してきたが、遼子に勝る女はいなかった。地元でも有名な美少女で何回か雑誌にも出たことがある綺麗な女だった。目鼻立ちはくっきりとし、バスト９０センチの巨乳の持ち主だ。彼女が歩くだけで豊満な乳房がユサッユサッと揺れる。そんな遼子がしっかりと正太の腕に自分の腕を絡ませ歩いていると、行き違う男共が羨ましそうな目で見る。すごい優越感だった。また、セックスの方も最高で、いつも女唇を濡らし処かまわず肉の塊を求めてきた。巨乳じゃなくてもいいが、遼子みたいな女だったらな〜。胸の中は期待と不安に満ち溢れていた。昨晩は鈴音と会うことを考えるとまるで子供のとき遠足へ行く前夜、興奮して眠れなかったようになかなか寝付けなかったので何時の間にか睡魔に襲われた。
ふと、気がつき、時計の針を見た。
（ほっ、よかった）
時計の針は午前１１時をさしていた。約束の時間まで後１時間ある。正太は目を覚ますために熱いシャワーを浴びてロビーへと向かった。
座り心地の良さそうなソファにゆったりと腰掛タバコを吸いながら周りの人間を観察してみた。周りに見える女性が全て気になる。元気のよさそうなおばさんから可憐な少女まで、実に様々な女性がいるものだ。
タバコの火を消すとほぼ同時に携帯電話の着信メロディが鳴り響いた。画面を見ると、今度は非通知ではなく、番号が表示されている。鈴音からだと確信して電話に出た。
「はい」
「もしもし」
「鈴音さん？」
「今、どこから電話しているか、わかるかしら？」
「えっ、どこかな」
「ふふっ、あなたから見えるところに私はいるわ、探してみて」
正太は辺りを見回すと、携帯電話で話している女性はたくさんいる。
「うふっ、よく探してみて、あなたを見つめているから」
集中して声の主を探した。正太を見つめている女性が確かにいた。彼女に視線を合わすと笑顔で軽く手を振ってきた。間違いない、彼女が鈴音である。鈴音は正太が想像していたより綺麗な女性で、美人というよりは可愛い系で好みにぴったりとマッチし、ほっとした。
「やっと、気づいてくれたわね。私の視線を…今からそっちに行くわ」
鈴音は電話を切り、ゆっくりと側に近づいてきた。彼女は鮮やかなライムグリーンの上下を着て、白のカバンを肩にかけている。上はノースリーブで襟首が少し開いており、下はスリットの入った膝が丁度見えるくらいのスカートだ。鈴音は正太の前のソファに座った。
「しょうさん、はじめまして、鈴音です」
「はじめまして」
正太はそう言いながら本名の記載されている名刺を渡した。
「うふっ、本名、正太っていうんだ」
「鈴音さんは本当の名前？」
「本名だと思う？」
「やっぱり、ハンドルネーム？」
「後で、教えてあげる」
鈴音は悪戯っぽい眼差しを正太に向けながら言った。
「はっ、はっ、楽しみだな」
正太は微笑みながら鈴音の手をとり、ホテル内のイタリアンレストランへ向かった。
つづく
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