５．成長期（15歳〜18歳）

　高等部に進んだ萌は、誰の目にも際立った女性として映っていた。
　身長やスリーサイズは、さほどの変化は無かったが、全身から受けるイメージは、女性としての完成に近い感じで、周囲の羨望の的だった。
　10年前では性行為など考えられる年齢ではなかったが、この時期になると、ほとんどの女子が疑似体験したり、溺れたりと、様々な形が具体化される年齢だった。
　萌自身、周囲の女子たちを見たり聞いたりして、少しは安堵感を覚えるようになっていた。
　今までは、明らかに異常としか言いようの無かった萌の性も、さほど差は無くなっていた。
　ただ、その実態は、普通の女子とは、比べるまでも無く常軌を逸していたのだが・・・。

　新体操を続けるように誰からも勧められたが、萌は他のあらゆるものを経験したかった。
　そこで今度は絵画以外の文化面に目を向けた。
　全てが地味に見えたが、萌には丁度いいように思われた。
（あまり注目されるより、静かにいろんなものを見聞きして、内面を充実させたい・・・）
　郷土研究部・写真部・文芸部・演劇部・新聞部・etc.・・・
「演劇や写真は人と接するから・・・うぅ〜ん？郷土研究・・・かぁ〜何か暗いなぁ・・・」
　結局、全く未経験の世界、放送部に入部することにした。
　英会話サークルにも合唱部にも興味があったが、とりあえず放送部にした。

　先輩たちの中には、全国大会に出るような優秀な部員もいたが、ビデオカメラを使って、地域の情報をレポートしたりするグループもあり、萠はジャーナリズムに近しい雰囲気を感じて、そちらのグループを希望した。
　それでも、基礎練習は共通で、発声・滑舌・朗読など、通常の基礎を先ず習得した。
　ビデオグループは校内のモニターに定期的に地域情報を放映していた。
　今回、地域のＣＡＴＶ会社に取材したビデオを提供することになり、皆、張り切っていた。
　最近はインターネットもＣＳもＣＡＴＶと契約をして利用する一般ユーザーも多かった。
　しかし、まだ、コミュニティチャンネル、いわゆる地域情報番組はスポンサーがつかず、なかなか充実した番組が制作出来ない状況だった。
「萠はレポーターだね〜見た目がいいから、しっかりやってね！」

　ある日、萠は情報を探すために、小さなデジタルビデオカメラを持って街を歩いていた。
「大変だ！そこの着付け教室に銀行強盗が立て籠もったぞ！」
　萠は一瞬身震いがしたが、すぐに現場に駆けつけた。
　犯人は文化センターの市民教室の一室に逃げ込んだようだった。
（もし、この映像が撮影できたら・・・）
　萠は激しく胸が高鳴ったが、意を決して忍び込むことにした。
　隣の教室のダクトに潜って隣の着付け教室の部屋まで静かに進んだ。
　網目状の換気口から中を覗きこむと、犯人らしき男が１箇所に女性たちを集めていた。
　手にはサバイバルナイフが光り、先生や生徒たちは声も出せずに泣いていた。
　萠はビデオカメラをセットして録画を始めた。
「静かにしろ〜！！いいか！騒いだやつは殺す！警察が来ても解放はしない。逃走出来るまで誰かを人質に連れて行く。それまでは全員が人質だ！」
（すごい・・・本気だわ・・・大丈夫かしら・・・）
　心配しながら録画すること以外、何も出来ない萠は焦燥感が募った。
　ツルルルル・・・・・・
「電話だ！出ろ！」
「はい・・・」
『警察ですが大丈夫ですか？・・・犯人と代わってください！』
「警察です・・・」
「逃走用のヘリを用意しろ！」
『人質を解放しろ！そうすれば考える』
「馬鹿じゃないのか！オマエは！命令するのはオレだ〜言う通りにしろ！」
『だが・・・』
「ウルサイ！これ以上ウダウダ言うと、人質を殺すぞ！」
　ガチャッ！
　犯人は興奮して電話を切った。
「警察はお前たちを見殺しにする気だ！」
　人質になっている女性たちは顔面蒼白になって怯えていた。
（ヤバいわ・・・このままじゃ〜どうしよう・・・？）
　萠は警察の対応が上手くなかったのを感じていた。
　犯人は手近にあったお茶を飲み、少し、落ち着いたようだった。
（静かになったわ・・・後は、警察の対応次第・・・）
「ここは着付け教室だったのか・・・へぇ〜いいねぇ・・・ちょっとこっちに来いよ！」
　犯人はひとりの女性を指差して呼んだ。
「早くしろ！怒らせると、全員殺すぞ〜！」
　肌襦袢に腰巻姿の若い女性が引きずり出された。
「はぁ・・・色っぽいねぇ〜神経が疲れて、おかしくなりそうだ！あぁ〜〜まだか！」
　犯人は警察からの連絡を待ってイライラしていた。
（あの女の人・・・大丈夫かしら？）
「その腰巻の下には何も穿いてないんだろ？和服だもんな〜ゆっくり取るんだ！」
「い、いやぁ〜〜っ！」
「そうよ！何言ってんの？」
「馬鹿やろう！オマエもこっちに来てひん剥くぞ〜オラァ〜どうなんだ！」
　他の女性たちは静かに見ているしかなかった。
「ほぉ〜〜なかなかいい眺めだ・・・肌襦袢だけってのも、堪らねぇなぁ〜」
　犯人の男は肌襦袢の上から若い女性の肌を撫で回し、乳房を掴んで言った。
「いい乳だ・・・オラァ〜！オレのチ×ボをしゃぶるんだ！」
　男はジッパーを下ろして肉棒を取り出し、女性の前に突き出した。
「い、イヤッ！」
「殺されたいのか！？ほら、これで喉を掻っ切ってもいいんだぜ〜フハハハハ〜」
「ウグッ・・・」
「そうだ、もっと気を入れてしゃぶれ〜いつもやってんだろ〜」
　男は女性の頭を掴んで肉棒に押し付けていた。
「お前ら〜〜全員、裸になるんだ！でないと・・・この女を殺す！」
　部屋の中がザワザワとしたが、皆、仕方なく裸になった。
「おぉ〜〜壮観だな〜和服の似合う淑やかな女が・・・全員、素っ裸だぁ〜ハハハハ・・・オマエは、後ろを向いて尻を出すんだ！ほら、早くしねぇか！」
　肉棒を咥えていた女性は、言われたとおり犯人に背中を向けてお尻を出した。
（酷い・・・最悪だわ・・・もう！警察は何をしてるのかしら？）
　犯人の男は、しゃぶられて堅くいきり立った肉棒を、若い女性のお尻を開き、後ろから一気に挿入した。
「おぉっ！なかなかいい道具じゃねぇか〜ほらほら、どうだ？気持ちがいいか？」
　惨めな姿で犯されてる女性は、涙を流して必死に堪えていた。

　ツルルルル・・・・・・
「オマエが出るんだ！」
「は、はい・・・そうです」
「今の状況を説明しろ！」
「みんな、裸にされてます。・・・わたしは・・・犯され・・・ウッ、アァァアアア〜〜〜」
　女性は受話器を握り締めて大きな声で泣き出してしまった。
「おい、早くしないからだ！みんな、警察のお前らの対応が遅いからだぞ〜」
『分かった・・・すぐにヘリを到着させるから・・・もう、止せ！』
「また〜偉そうにしゃべるな！」
　ガチャッ！
「もうしばらくの辛抱だな〜お前たち！ヘリが来たら・・・誰を連れて行くかな？」
　そう言って、犯人の男は裸の女性たちを見ながら、品定めを始めた。
「みんな後ろを向いて尻を突き出せ〜！」
　男は無理矢理、ひとりずつ後ろから肉棒を挿入していった。
「オマエとオマエと・・・オマエ、こっちに来い！・・・オマエは、もういいぞ〜」
　最初の若い女性は解放され、３人の女性が男のほうに呼ばれた。
「オマエたちのうち、ひとりを連れて行く。そのままの姿でな！」
（最低な男・・・また、犯すのかしら・・・？）
　ガタッ！
「誰だ！？そこにいるのは〜、下りて来い！早くしないと、この女を殺すぞ！」
　萠はビデオを見つからないようにセットしたまま、通風孔から下に降りた。

「こりゃぁ〜たまげた！えらい美人じゃねぇか〜ヒュ〜ッ！」
「警察も来てるのよ！もう、逃げられないわ！」
「へぇ〜そうかい！誰かが死んでもいいのか〜ふぅ〜〜ん・・・」
　犯人の男は萠に近寄り、ナイフで萠の服を切り刻み始めた。
「ウッ・・・」
「すっげぇ〜〜美人の上に、ナイスボディか・・・オマエは誰だ？何してた〜？」
「隣の教室にいた生徒よ〜様子を見に来たら、ぶつかっちゃって・・・」
「ふぅ〜〜ん、そうかい？何でもいいけどよ〜いい身体だな〜下は〜？」
「ヤメテ！」
（生え揃っていないアソコを見られたら・・・ヤバいわ〜）
「こんな美人にしゃぶらせるのも・・・滅多にないよなぁ〜ほら、しゃぶれ！」
　萠の髪を掴んで自分の前に座らせてフェラを強要した。
（噛み切っても・・・？いや、無理だわ、ナイフがヤバいわ〜）
　不思議と萠は冷静だった。
　男の後ろに先ほど犯された女性が花瓶を持って立っていた。
（やる気だわ・・・許せないわよね〜じゃあ、咥えてやって気をそらそうか・・・）
　萠は目で女性に合図を送り、男の肉棒を咥えた。
「うぐっ・・・あふっ・・・こりゃ・・・あっ、堪んねぇ〜」
　萠の口技は絶品で、男はすぐに身体を震わせ始めた。
　ガツッ！！・・・ガツッ！ガツッ！
　犯された女性が、思い切り花瓶で男の頭を繰り返し殴ったのだ。
「もう、いいわ！それ以上殴ると死んじゃうわ！我慢して〜」
　萠は女性を抑え男の気絶を確認してから、教室の女性たちに衣服を整えさせ、自分も切り刻まれたブラウスを隠すための和服を借りて、カメラを外した。
　やがて警察が流れ込んできた。
「大丈夫ですか？」
「えぇ、その女性の機転と行動で・・・」
「あなたは・・・？」
「わたしは・・・そこの高等部の１年生です。取材に来たら、偶然・・・・・・」
　人質となった女性たちは詳細を語らず、静かに外に出ていった。
　萠はマスコミのカメラに囲まれ、一躍、時の人となった。

　テレビ局から出演依頼が殺到した。
　学校側は取材を拒否していたが、あまりの多さに仕方なく萠に許可した。
　萠は撮影したビデオを編集し、人質たちの恐怖感や犯人の切迫感が、上手く表現されるようにした。
　無論、犯される女性の身元は分からないようにすると同時に、全員が全裸になった時のシーンもモザイクを上手くかけて編集した。
　ゴールデンタイムに生出演した萠は、編集したテープを持参した。
　タイトル挿入、状況の説明を萠自身が吹き込んだテープは、そのまま茶の間に放映され、大きな反響を呼んだ。
　同時にテレビ局には、萠の美貌と才覚を絶賛する電話やメールが殺到した。
「萠さん、しばらくの間、番組に出演して欲しいのですが・・・？」
　番組ディレクターの柿崎から声をかけられた。
「はぁ・・・いえ、ちょっと・・・でも、学校が許可してくれれば・・・」
「そうですか〜それでは交渉させていただきます。それにしても、本当に15歳なんですか？容姿も素晴らしいのですが、見識や対応もしっかりしていて・・・」
　柿崎は萠のタレント性に目をつけ、どうしても使いたかった。

　２日後、正式に出演依頼が来て、学校側も了承した。
「平日は授業もありますし、お嬢様学校として有名な学校ですので、内容的にも考慮させてもらいます。ところで、先日のビデオテープのマスターを見せてくれないかな〜？」
「それは、お断りします。ご想像の通りのシーンが・・・ダメです！」
「そうですか・・・萠さんも、着ていた服を切られて大変だったんですね？」
「えぇ・・・犯人はわたしを大人の女性だと思っていたようで・・・」
　萠はガードの固さを柿崎に感じさせた。
「ところで、萌さんには新たに取材して欲しいものがあるんですが・・・最近の女子中学生や高校生の性の実体を、取材して欲しいのですが・・・」
「性の実体ですか・・・？」
「えぇ、僕も客として潜入しようと思ってますが・・・」
「わたしは売春側に潜入して取材するのですか？」
「難しいことは承知しています。15歳の少女に局が要請したとなると、いろいろマズイので、自主的に行なった取材の結果としたいのですが〜」
「・・・・・・ふぅ〜〜、大人の方の体質も改善されたほうがいいようですね〜」
「じゃぁ、お願いします！」
　萠は実際に分かっている詳細を柿崎から聞かされ、実行に移った。

　中高生が夕方から集まる街の一角に萠も出かけ、それとなく接近してみた。
「何？あんた・・・誰から聞いたんだよ〜」
「別に〜誰かにぶら下がってなきゃ、何も出来ないわけじゃ〜」
「ふん！あんた本当に15〜？信じられない〜大人じゃないの〜？」
「ほら、生徒手帳・・・もう、いいだろ〜ここは、誰の仕切り？」
「ここは〜って、他にも顔出してんのかよ〜」
「だから〜言ってるジャン〜誰に言われてるわけじゃないし〜」
「まぁ、いいさ〜何かあれば、すぐ分かるし〜来な！」
　萠は何とかナシをつけて、ホテルまで案内された。
　勿論、録音だけＩＣレコーダーで行なっていた。
　ホテルで部屋に行く前に、化粧室で小型のビデオカメラをセットした。
「大橋さん、この女が新しくバイしたいって・・・」
「ふ〜ん・・・いくつだ？」
「15・・・」
「経験は、ありそうだな〜」
「金が欲しい時は、これが一番早いからね〜あんたがボスかい？」
「あぁ〜それがどうかしたのか？」
「別に・・・あまり誰かに仕切られるのが、好きじゃないんでね〜ひとりで好きにやってたんで、勝手にさせて欲しいよ！」
「それは、生憎だったな〜この辺りは、オレのシマだからな〜」
「どうすれば、いいの〜面倒はイヤだよ！」
「オレの携帯にサイトにアクセスしたスケベオヤジが電話をしてくる。オレは安全を確認してから、オマエらの誰かに携帯するから、指定されたホテルに行けばいい。携帯のメアドだけで・・・」
「結構、用心深いんだ・・・で、お金はどうするの？」
「オマエらが貰って、終わった後にホテルで男に渡せ！」
「えっ？しっかり見張ってんの〜」
「しかし、オマエはいいオンナだな〜商品じゃなきゃヤリたいねぇ〜」
「お金を払ってくれれば・・・別にあんたでもいいわよ！」
「オマエのほうこそ、しっかりしてるぜ〜」

　翌日の夜、携帯にメールが入った。
『7:00○×Ｈ203』簡潔だ。
　萠は指定されたホテルに行くと、ロビーに大橋の仲間が見張っていた。
　コンコン・・・
「派遣されて来たの〜開けてよ」
「何だ・・・萠さん？」
「柿崎さんなの？これじゃ、どうしようもないわ〜見張りもいるのよ」
「サイトからやっと連絡して、会員になるのに苦労したんだ」
「ボスの大橋ってのが、用心深いからね・・・でも、だいたい掴んだわね」
「まぁ〜放映できないことはないけど・・・、じゃぁ、しばらく休んで〜」
「そうね、すぐに出て行くわけにはいかないわね〜ウフフッ・・・」
「萠さん・・・やっぱり15歳には見えないね〜それにモノホンぽいよ〜」
「それって、誉められてるの？それとも・・・売春に向いてるってこと？」
「萠さん、僕じゃなきゃ、する予定だったの？」
「考えてなかったわ〜とにかく、実態を掴めばいいと思ってたから・・・」
「大胆だね・・・しかし、ここで、何もしないで時間を潰すのって大変だ」
「あぁ〜柿崎さん、何か考えてるでしょ？顔がイヤらしいですよ〜」
「バレバレだな〜萠・・・僕は僕じゃなく、知らない客として接して・・・」
　萠は内心、柿崎と会った時から、奥に疼きを感じていた。
　仕事として面白そうだったので、平静を装っていたのだが・・・。
　柿崎から誘わせれば、自分に非は無いと計算していた。
「萠・・・君の将来は僕がこの世界で、何とかするから・・・」
　柿崎はテレビ局の立場を利用して迫ってきた。
　萠は何も答えずに当惑した様子でいた。

　柿崎は萠の大人びたボデコンからこぼれそうな乳房に触れてきた。
「素敵な身体だ・・・始めて見た時から、虜になってたよ」
　引き寄せた萠の身体全体を手のひらで撫で回して悦んでいた。
「この感触・・・すごいよ〜全部見たい・・・」
　両肩から脱がせると、小さなブラとＴバックだけの姿になった。
「どこから見ても・・・夢中になる身体だ・・・」
　ブラを外して丁寧に傍らに置き、萠の足元にしゃがんでＴバックも脱がせた。
「こんなきれいな裸・・・始めて見たよ〜アソコの毛は薄いんだ・・・ワレメがこうしてても見えて・・・あぁ〜〜興奮しちゃうよ〜」
「もう、止めましょ〜柿崎さん！取材する立場の人が15歳を相手に・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ〜ぁ、もう、ダメだよ・・・我慢、出来ない・・・ほら！」
　柿崎は自分も裸になって、血管を浮かび上がらせて天井を指す肉棒を見せた。
「さっきから、暴発寸前なんだ・・・ふぅ〜〜ぅ、ちょっと触ってくれる？」
　柿崎は萠の手で肉棒を握らせた。
「どうだい？ドクドクと高鳴ってるのが分かるだろ？」
（大きいわ・・・今までの中でも、一番大きいけど・・・今日は・・・大丈夫かな？）
　萠は冷静に安全日の確認をしていた。
　萠は指を微妙に動かして柿崎を刺激した。
「あっうっ・・・あふぅ〜〜あぁ〜〜ダメ・・・だよ〜はぁ〜〜動かさないで・・・」
　何となく情けない雰囲気だったが、１回だけイカせてあげようと思っていた。
「大きいんですね・・・アグッ・・・チュバッチュバッ・・・」
　萠のいきなりのフェラに10秒も持たずに柿崎は射精した。
（これで少しは落ち着いて感じさせてくれるかしら・・・？）
「萠・・・っ、あぁ〜〜、こっちに寝て・・・いい気持ちにしてあげるから・・・」
　萠の思惑通りに柿崎は復活するまで萠を愛撫して味わおうとしていた。
「どうして、こんなにきれいなんだ・・・撫でる手のほうが感じちゃうよ〜」
「時間が決まってるから・・・早くしないと見張りが来ちゃうわよ〜」
「そうだった・・・仕事を忘れちゃ、プロ失格だ〜」
　萠の髪から乳房、腰から太股まで舐めた後、薄い恥毛の淫唇をしゃぶった。
「あぁ〜〜舌触りが堪らない・・・蜜が本当に美味いよ〜」
「あふぅ〜〜あぁ〜ぁ・・・あぅ、あぅ、あぅっ・・・あぁ〜〜」
　萠は時間が無いので早く快感を得ようと身体を起こし柿崎を寝かせた。
　シックスナインの体位になって萎えた肉棒を口に含んで舌で舐め回した。
「うっ・・・あぅ、っ・・・あぁ、いぃ〜〜はぁ〜ぁ・・・萠、いぃ〜〜」
　萠の口技、舌技で、あっと言う間に柿崎の肉棒は復活してきた。
「ねぇ〜目の前のわたしを、全部舐めてぇ〜〜」
　柿崎の目の前には、大きく開いた萠の尻があり、淫唇と淫蕾が濡れていた。
　柿崎は懸命になって萠の要求に応え、舐め回した。
　舌先を尖らせて淫蕾を刺激すると、萠は尻を震わせて悶えた。
「あぁ〜もう、入れたい・・・なぁ、いいだろ？萠〜〜」
「えぇ〜あぁ〜早く・・・してぇ〜〜」
　萠を四つん這いにさせてバックから思い切り突き始めた柿崎は、淫壷の中の肉棒が締め付けられて、自分のモノじゃないように感じた。
　萠の悦楽の道具のようになった柿崎の肉棒を、多様に使い始めた。
「あぁ〜〜萠・・・あっ、つぅ〜〜あぁ〜はぁ〜もう、ダメ・・・っ」
「大丈夫よ・・・まだ、イカせないわ〜ほら、ほら、いぃ〜〜わぁ〜〜」
　萠は久しぶりのセックスに燃えあがり、前後上下と体位を変えて味わった。
　柿崎は快感と苦痛の境で彷徨い、次第に意識を失っていった。
「ったくぅ〜〜だらしないオトコねぇ〜ふぅ〜〜ぅ・・・」
　柿崎の財布から５万円抜き取り、メモを残して先に部屋を出た。
　ロビーに下りると、男が２人近寄って来た。
「おい、金は？」
「はい、これ・・・」
　その瞬間、萠に言われて待機していた刑事たちに、見張りの男たちは現行犯逮捕された。
　萠も一緒に逮捕されたが、それも打合せどおりで、すぐに釈放された。
「こうしないと、後に残った連中から狙われかねない・・・それで、証拠のテープは？ボスはどこなんだい？」
　立て続けに迫る刑事に閉口したが、大橋の場所を教えて、ビデオテープは明日、渡すことにした。
　翌日、急いで編集したテープに柿崎の取材情報とナレーションを入れ、局と警察とに渡して今回は終了となった。
「萠〜！あのさ〜僕・・・」
　柿崎から声を掛けられたが、二度と相手にはしなかった。
（所詮、淫欲を処理する為の道具よ〜馬鹿ね・・・）

　萠の高等部の生活は、マスコミを中心に流れていった。
　２年になるとレギュラーコメンテーターとなり、人気が爆発した。
　学校側も困った反面、イメージアップになるとバックアップした。
「萠さん、言葉遣いや行動には注意してくださいよ」
「はい、承知しております」
　16,17歳になると、萠は上手く顔を使い分けていた。
　自分を周囲がどう評価しているのか？
　男たちは、どう扱えば自分の意のままに動くのか？
　自分の武器を有効に使うには、どうすればいいのか？
　次第に萠の中で明確になってきていた。
　18歳になると大学への進学もあり、マスコミから引いて勉学に努めた。
　ただ性への疼きが、依然、収まらず、定期的にオトコを貪るのに苦心した。
　マスコミで知り合ったオトコと、半日、続けて性行為をしたり、夜の街で化粧を濃くして娼婦の真似をしたり、近隣の男子中学生の肉棒を咥えてむしゃぶりついたりして欲求を満たしていた。
「新しい神父さんは・・・どんな人なんだろう？ 前の神父の自殺の原因、知ってるのかしら？それに・・・わたしのことも・・・」
あれから５年以上の月日が過ぎていたが、萌の身体には依然として２人の神父の想いと淫欲が奥深く根付き、萌の根幹を成していた。
今となっては、毎夜の秘め事が恋しく思えることもあった。
「今は大事な時期だから、大学に合格したら、一度、訪ねてみようかしら・・・」
　夏以降は補習の時間を使って、講師の先生と関係を深め、受験勉強が大変になればなるほど、萠の淫らな欲は激しさと頻度を増していった。
「先生、早くして！早くしてくれないと、オチ××ン、噛み切っちゃうわよ〜」
　先生方も対応に苦慮していた。
　萌の身体には執着するが、萌の２面性の格差が大きいので、判断に迷うのだった。
「萌、これをしゃぶれば始めるから、こっちにきて咥えるんだ〜」
「何を言ってるの？変態じゃないの〜？」
　実際、ノイローゼになった先生もいたのだ。
　大学もエスカレーター式で入学できたのだが、萠はマスコミ志望だったので、私立６大学を目標に受験勉強に勤しんだ。
　学校も開校以来の異例の生徒である萠をバックアップし、個人補習を行なっていた。
　英語の補習では、外国人講師を相手に、日本人とは異なった肉棒に執着した。
「太いし、長いし・・・しゃぶりがいもあるけど、アソコの中がいっぱいになるのが、最高に嬉しいわ〜でも、ちょっと柔らかすぎるのが・・・物足りない・・・」
　採点している最中でも、先生の肉棒を取り出し吸い尽くすように貪った。
「やっぱり、オチ××ンは日本人よね〜堅くて逞しいもの〜フフフッ・・・」
　先生方の献身的なバックアップもあって、萠は希望通りの大学へ進学した。