17．

　わたし・もう、・・・壮悦の真っ直中！
　深〜い処から沸き出してくる喜悦に、意識と身体が分断されたみたい・？
　今更なのも承知しているけれど、おじさんにはわたしを、もう少し慎み深い淑女に見て欲しいんだもの・。
　わたしは「何時でも何処でも誰とでも・・・！」なんて女じゃないのよ。
　それなのに、おじさんがいてくれる時は、少しでも近付いていたい。
　密着なんて云うンじゃぁなく、本当は、同化してしまいたい・。
　身体の反応は、まるで・淫乱な娼婦のよう・・・。
　いいえ！・娼婦なんて云うとセックス丈のように聞こえてしまう・。
　出来ないことが分かっているのに同化したいから、現実的に一番密着出来る様にしてしまうのよ！
　結果的にＳｅｘ。・・・現実にはこれ以上同化できる事って無いんだもの。
　意識も身体も求めているモノは同じなのよ！

　わたしがこんなこと思ってるなんて、おじさん・分かっているのかなぁ？
　分かっているのかも知れない？・・・そうでなければ、わたしの次に感じるポイントなんて、分かる筈無いもの・。

　ァァア〜〜〜ァ！・・・声に出せない嗚咽・。
　わたしの中で自在に動くおじさんに、わたしは昂められてしまう・。
　特別に昂まろうとしている訳じゃぁないわっ！
　・おじさんとは、最初の時からＳｅｘで楽しめるなんて思ってもいなかった・。おじさんに感心しちゃって、あのまま二度と会えないで通り過ぎるのが嫌だったの・。

　トントントン・・・トントントン・・・断続的に内襞を圧し開いては弾く・・・、ゆっくり入って来るからこそ感じられる襞の一枚、一枚毎の快感。
　ァウゥゥゥ〜〜〜・・・１秒・いいえ、・数分の１秒の差で連続して作られる快悦！
　一枚ずつ丁寧に振るわされるのも分かるのに、それが連続して来るのよっ！
　生きている喜びを実感するわ。
　わたしの身体の器官を愛おしく感じるの。・こんなにわたしを悦ばせてくれるんだもの！
　・・・嬉しい器官じゃない？
　こんなに自分自身の快感を意識するなんて、考えた事無かった！
　
　おじさんだからだわ・。
　おじさんだから無防備でいられるの、・わたし。
　無防備で居られるから全てを受け入れられる・。
　全てを受け入れられるから悦びも大きくなるの・。

　普通は、『あぁ、気持ち良かった！』で、終わっちゃうもの・。
　終わる前にこんなに気持ちが揺れ動いたこともなかったわ。
　大きな声を出してしまいたい！・・・悦びの声を上げたい！
　でも、わたしには出来ないわ！
　おじさんには貞淑な女と思われたいの・。
　愛しちゃったんだもの、・・・おじさんを・。
　今更無理なのも承知しているのに・・・。
　レーサーレプリカのバイクで格好を付けた積もりになっているズベ。・なんて思われたくないもの。

　・実際のところ、ＣＢＲ２５０ＲＲは、わたしの技術じゃぁ乗り粉せなかったわ。
　ピーキーなエンジンは回転数を落としてしまうと、力らしい力は発揮してくれないし、スタイルに合った走り方をしようとすれば、いつもお尻を叩かれている競馬馬みたいで、追走して来る白いバイクがいないか気にしてなければならないわ・。
　ライセンスを何枚も用意するなんて、わたしには出来ないし・、結局、中途半端なライディングの侭なのよ。

　わたし自身だってそう。・・・格好を付けた見掛けほど中身は格好良くないもの・。
　アッチもコッチも足りないものだらけ・・・。
　おじさんはそれらの多くを埋めてくれるの・。

　いつものおじさんより大きく感じるわ！・それに硬い・？
　わたしを圧し拡げる圧力で分かるわ・。
　少しでも良い女に見て欲しい・・・。でも、今日のおじさん凄い！
　いつもより大きい感じ・だし、・・・ズゥっと硬くなってる！
　わたしの中心からは、留め度無く快悦の波が全身に送り出されていく！
　熱い波・・・が、・・・連続して襲ってくる。
　抑えなけりゃ！・・・愛する人には・・・。
　淫乱な人を好きな人がいる事も知ってはいるけど、おじさんが女性を見る眼に遊びは無いの。・・・いつも真摯な眼でわたしを見てくれている。・だから、いつでも迷いを拭い切れないでいるのも分かっているの。・わたしとは不倫なんですもの！

　世間的には許されない事なのよね。
　でもねぇ、・・・わたしには結婚制度って、性のコミニスト！？って、気が拭えないの！
　どんなに好きでも、どんなに愛していても・、後から知り合った。ってだけで「許されない関係」って云われるの変だと思わない？
　相手の方が「アンタじゃぁ嫌だよ！」って云うなら、これは通らないわよ。
　だけど受け入れて貰えるのなら、良いンじゃぁないの！？
　
　好きになる。って云うのは、理屈じゃぁないのよ！・・・人は尊敬だけで好きにはならないわ。・好きになる切っ掛けは、それこそ人間の数だけあるけれど、切っ掛けから「好き」になるのも人それぞれ・。
　同じ様に、「好き」と「愛する」だって違うのよ！

　それこそ自由な感情の働きなのよ。
　それで昔考えた事があったんだけど、婚姻の制度って、大衆を管理するために権力者が考え出したんじゃぁないか？ってね！
　男女一対で管理できれば、労力は一遍に半分に出来ますもの！

　こんな事を権力者が言い出したとなれば、反発を招くのは必死でしょう？
　そこで宗教に織り交ぜるようにした・・・？
　こんな考え方は正しいかどうか、わたしには言い切れないわ。・それでも婚姻制度への疑問は未だに払拭できていないの、。平等とも言い切れないんですもの・・・。

　クゥゥゥッ！・・・声が出ちゃいそう！
　声なんて出せない・。出したくない！
　おじさんにわたしの気持ちを伝えたいから・・・。

　凄い！・・・膣底を圧されているのに、クリットは圧されていないんだもの！
　って事は、まだ強く膣邸を圧される！って事でしょう！
　おじさん、今までこんなだったっけ？
　・・・今日のおじさん、張り切り方は随分いつもと違うじゃない！
「おじさん、？・今日はどうしたの？・・・何かあった？」
「・・・・。」
「・・・ねぇ・？」何で答えてくれないの？・
「ウチの・奴だよ。・・・今日がデートだって、バレちゃってね。・・そうしたら、発破を掛けられちゃったんだよ。・」
「それで何で？」男の人って、奥さんにデートがバレたんなら、萎縮しちゃうんじゃぁないの？・・・今日のおじさん、・元気一杯としか思えない！
「さっき、スパニッシュフライを呑んだんだよ・。」
「なぁに、それ？・・・」スペインの蠅って、何なの？
「バイアグラみたいなものだよ。・チョット古典的な奴だけどね。」
「どうしてそんな事したの？」
「わたしはもう歳なんだよ。・・・いつでも最高の状態を保てるとは云えない・。だけど、レイさんには出来るだけ感じて欲しいんだ！」
　ビビンって感じるんだけど、これじゃぁふつうの人よ！・おじさんは優しさが良いのよ。
「そんなモノ・いらない。・・・どうして？・いつものおじさんで良いのに・・・。」
「嫌だった？」
　アラッ！・おじさん気を悪くしたかなぁ？
「少しゴリゴリしてる・・・。」感じるのは感じるんだもの・。
「若い人みたいだろぅ？」
「おじさんはおじさんが良いの！」
「遣り過ぎか！？」
「そうよっ！」固くなりすぎると包まれる感覚が薄くなるんだもの！・・・でも凄いのは凄いわ！・昔の彼に、・こんな感じのが居た様な気がする・。でも、彼はわたしを包み込む様には大切にしてはくれなかった。
　クイッて腰を突き上げたの。
「ウッ！・」
　おじさんの嗚咽が、突き上げが効いたことを教えてくれた・。もちろんわたしにだって。
　思わず笑みが出ちゃったの。
「そんな事云いながら余計に感じていないか？」
「・・・・。」若い人がこんなに丁寧にしてくれることなんて無いもの・。全ての襞の隅々まで慈しんでくれるような・・・。若い人の固さで、おじさんの丁寧さ・・・考えない訳が無いじゃない！

　おじさんの顔が近付いて来る・・・。
　首を傾げるの・。唇に唇が触れる・・・。
　胸の中からの熱い波・・・。
　素敵な口付けへの期待・。
　暖かい唇の密着！
　・口が開いちゃう・。
　舌先と舌先との出会い・。
　わたしは絡めたかったのに・・・おじさんは離れて行っちゃった・。

「行くよ。」
　わたしの中のおじさんがまた動き出した。
　ゆっくり離れる腰と腰・・・。また、ゆっくりと近付く・・・
　襞がトントントン・・・、前壁をザァァ〜・・・、奥から外へ。
　前壁をズゥ〜・・・、襞をトントン・。
　おじさんの身体が擦り上げると、後壁に圧力！
　おじさんの腰が回されると入り口が支点になって、わたしの中も回されるわ。
　静かに内壁をグルゥっと探られる様な動き。

　中心が・、まるで渇えたように喜悦を貪っている・
　襞と襞の間まで・慈しんでくれるおじさん・・・。
「ァ〜〜〜！」うねりなの！・・・喜悦のうねり・・・
　先が砕けるような波じゃない・。
　砕けないままわたしの中を翻弄してくるぅ・・・。
　ジワァ〜って響いて来るの！
　まるで、サンシャインの屋上から地下３階ぐらいまでを、静かに上がり降りしているみたい・。震拍は早いのよ。それなのに静かな感じ・・・！？
　こんな感じだって、・・・今まで感じたこと無かったわ。
　今日の、・まるで若い人の様な、おじさん自身が影響しているんだわ。
　ホントに、おじさんって驚かせてくれるわ！

　クリエーターなのね・・・。？
　？？？・ファンタジィックなイメージが拡がって来ていたわ。
　どっちが先なんだろう？・人を驚かすのが好きなんだろうか？
　それともクリエィションが人を驚かすようになってしまうんだろうか？
　・・・・・どっちだって良い！
　どっちもおじさんそのモノなんだもの！

　中心からの悦撃と、おじさんの事を考える思考とが、わたしの中で渦巻いている・・・。
　どっちも大事。・・・二つの思いが絡み合って、わたしを良い様に翻弄している！
　そう・・・、翻弄されているの。
　・・・翻弄されるって、余り良いイメージじゃぁ無かったわ。
　だけど、お腹の中、身体の総てが熱くなったまま・・・、まるで夢の中にいるみたい・。
　こんなにファンタスティックだなんて、思いもしなかったのよ。

「ァァァア〜ァァ・・・！」頭の中では色々な思考が飛び回っているのに、身体の方はおじさんの作り出す悦楽を貪ろうとしているの・。
　気持ちだって・否定する積もりは無いんだけど・・・、こんなに凄まじく悦撃を受けてしまうと総てを受け入れるところまでは恐ろしいのよ！
　そうでしょ？・誰だって未知の領域は・、恐ろしさがあるモノなのよ。
　おじさんが刺激するのは、手脚唇だけじゃぁないの・。
　わたしに触れる事の出来る身体の総てを使ってくるのよ！
　胸を使ってニップルを刺激するのは、誰かが使ったことがあるテクだわ。
　内股の弾力で柔らかくわたしの太股をさするテクも・、誰かに、偶然かも知れないけど、使われて様な気がする・。腕だって、手指の先や手の平だけじゃない！
　二の腕だって、わたしに触れようとすれば、総ての部位が愛撫して来るんだって分かったわ！
　それに身体が密着しているのが、とっても気持ち良いの・！
　おじさんと一つになっている気がするもの。
　包まれているのを実感できるし・、それは幸福わせな気持ちに繋がるの・。
　幸せな気持ちは、わたしの心を解放するの・。
　この広い宇宙・。何処にでも行けそうな気分！
　悦撃は波の様に身体を震わせて、わたし自身にも悦撃を作り出させてさえいる・。

　おじさんが輝いて見えるわ！
　歳だって随分離れているのに、・キムタクよりも魅力的に感じているの・。
　愛する人と一つになる気持ちって、こんなだったの・！
　お腹の中が締まっていく・。
　おじさんを締め付けるのが自覚できるなんて！
　凄い！・・・エロティックなイメージが・拡がる・。
　感覚が、・感覚が凄く敏感になっている・・・。
　お腹が・、肺が・、胃が・、頭の中までが・・・身体中が悦楽のうねりや波に揺れているの・。
　
　おじさんに抱かれているわたし・。
　そんなわたし自身をも見下ろしているわたし・。
　おじさんの腕の中にいるようで、全てを見下ろしている気分・・・。？

　悦楽に包まれているわたし・、凄くエロティックだわ！
　おじさんをもっと若い人の様に感じている・。
　全てをおじさんに委ねているのに・、おじさんはわたしの欲しい処を知っている・。
　決して急ぐことの無い・・・おじさん。
「ン〜〜〜！」・またおじさんを締め付けちゃう！
　その分以上におじさんの細部が伝わって来る・。
　締め付けた分の倍も三倍も戻って来る悦楽・・・。
　浮遊感・・・！？
「ン・ン・ン・ン・・・」・？おじさんの嗚咽・。
　・・・おじさんも悦楽を感じている。
　全身を使って、わたしを悦楽に浸けるおじさんも・。
　未来の全てが否定されても、この幸福感は捨てられないわ！
　・・・・・それじゃぁニンフォマニアになっちゃう！
　そんなわたしじゃぁ、おじさんは好きになってはくれないわ。・それは嫌ッ！
　もう、おじさんと共に生きたい。・・・まだわたしだけのモノにはならないけど、それでも良い。

　あぁっ！・・・良いっ！
　良いわぁ・。
「おじさん・。」おじさんの両手を掴んだ両方の手に力が入っちゃう・。
　おじさんがわたしの中で悦んでる・？
「・良いのかい？」チョットだけおじさんが止まった。
　応えるか、応えを控えようか？瞬間に思った。
「・・ウン、素敵！」目の前のおじさんの顔が虹掛かってる。
「・・・。」
　おじさんの動きが少し早くなってる気がしたわ。でも、まだまだゆっくりなの・。
　ゆっくりと移動して行くのに、わたしは昂められてしまうの。
　襞の弾き方とか移動するルートの所為かも知れない。
　ズズズズゥ〜〜って、エラの張りがわたしの中を擦って行くのだって良く分かるの。
　最奥へはそう多くは来ないわ。・・・腰を落とすようにして、テコの様に前壁を強く擦って来るの！・・・それが、・丁度スポットを往復するの・。
　ァア〜凄いぃ！
「・・・。」言葉なんていらないわ。・わたし自身よりわたしの昂まる処を良く知って、性の感覚を掻き回して来る・・・。
　一つ一つの喜悦は覚えのある物が多いのよ！・それでも、喜悦が連即して感じられたり、身体のあちこちから同時に喜悦を感じさせられたりするのは初めてなのよ！
　わたしがニンフォマニアだったら、おじさんのくれる悦楽の世界だけでも、おじさんに夢中になっちゃうでしょうね・？
　こんな悦楽の世界を見せてくれたのはおじさんが初めてだもの！

　それでも、わたしにはおじさんの作り出す世界の方が魅力だったのよ！
　クリエイション・・・。
　創造の世界の魅力は、通り過ぎて行く悦楽とは質が違うもの！
　そこには「理」と「有るべき姿」があるの・。
　ズゥっとそこにある魅力なのよ！
　そんな素晴らしいもの、・を創り出すおじさんの魅力。そっちの方がもっと魅力を感じていたわ。
　もっとも、おじさんを男性としても見たから、悦楽の世界だって良い方が良いのは当然よ。・例えフロックだとしても、夢見心地にさせてくれる世界も素晴らしいに越したことはないもの！

「・・・だからね、レイさんがあの人のそっちを引き受けてくれるんなら、堂々と付き合っても良いわよ・。」急に奥さんの云った言葉が蘇ってきたの！
「おじさんの創造の元がＳｅｘ」だとも云われたわね。
　・・・おじさんとお付き合いするのに、変にコソコソしなくても良いのは助かるわぁ。
　やっぱり不倫ですもの、引け目を感じない訳が無いじゃない！
　・・・奥さん・。やっぱり、おじさんが選んだ人だもの。素晴らしい人だわ。
　おじさんを尊敬するけど、同じ様に奥さんからも素晴らしいモノを感じざるを得なかったの。・女性として尊敬したくなる魅力って云うのかしら。
　だから、奥さんとも仲良くしたいわ！
　奥さんのあの仕草や趣味、品格があって優雅・。
　あの優雅な立ち居振る舞いは本当に素晴らしいわ。・わたしだってああいう風に振る舞いたい・。わたしだけじゃなく、多くの女性が憧れてしまう振る舞いだわ。
　今のわたしじゃぁまだ、あの域には程遠いわ！
　色んな事を学びたいんだもの・。
　だから、大切なお友達。
　いいえ、人生の師として傍にいて欲しい人なんだもの。
　おじさんを取り合う敵としてじゃぁなくって・。

　本当にわたし変！
　こんなに夢見心地にして貰っているのに、他の考えが浮かんでしまう・。
　色んな事を考えてる。快悦に包まれながらこんなに色んな事・考えた事なんて無かった。
　おじさんといると考えさせられる事が浮かんで来てしまうのよ！
　だいたい・わたしって器用じゃないから、一遍に二つも三つもの事を考えるなんて出来ない方なのよ。
　あの事もこの事もなんて同時に遣ったこと無いもの。
　おじさんの遣り方の所為？
「ァッ・・・、ァ・・・、ァア〜・・・。」思わず声が出ちゃった！
　Sexの最中だって意識しちゃったら、おじさんの起こす喜悦でわたしの中が一杯になっちゃった！