18．

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「ァァァァ〜・・・。」凄いっ！・・・集中しちゃったんだもん！・わたし。
　・上体を起こしているおじさんに手が届かない！
　わたしの中・奥も浅い処も前も後ろも右左も・・・凄い喜悦を起こされてる。
　おじさんが、Sex中は殆ど口をきかないのが、わたしを素直に、Sexに集中させるの・。
　わたしだっておじさんとの時は余り口をきかないわ。・必要無いんだもの・。

　今までの人達が無視したのか、感じ取れなかったのか？わたしに現れる微妙な反応をおじさんは感じ取ってくれる。腕が萎縮したら脇の下やバスト周りのプレイが弱まるの。
　ここだけが高まってしまうのを抑えている・？
　他の部位もおじさんの手か、唇か、脚が滑っている。・なだらかに・・・。
　ゆっくりなのに淀みない滑り・。触れたのか触れていないか、分からない位に微妙。
　たとえば太股の外側・・・の、刺激が強くなったりするの。
　全身を同じ程度に揃えて昂めて来るの。
　だから逝くときは全身で逝く感じがする・？
　部分的に耐えられなくなって破裂するのと、全体が耐えられなくなるのとでは、当然、同じ破裂でも規模が違うのよ。
　部分的破裂だと、全体に流れ出てしまう部分があるから強烈な刺激が必要なのね。
　全身の総てを昂めて来ると、全ての部分から喜悦が破裂するのよ！

　それはもう・、雲泥の違いがあったわ！
　全然、別の行為にさえ思えたんだもの。
「今までのはＳｅｘじゃぁ無かったの？」・・・、それがおじさんとの最初の時の、わたしの思い・・・。

　奥には入って来ないで、２歩手前ぐらいで戻って行くの・。ゆっくり動くんで、どこも充分に圧力を感じてしまう。お陰で襞の外側・Ｇスポを行き帰りに擽られるんだわ！
　だけど、これではＧスポだけが刺激されてしまうの・。
　深く押し込んで来ると、普通は前腰同士が小擦れ合ってクリちゃんへも刺激があるんだけど、浅くしか入って来てくれない時には前腰が擦れる処まで至らないんだもの。
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　もう、・もう、燃え上がりそう！
「・・・・・ァン・ゥゥゥ・・・ァ・あ〜！」抑えに抑えている嗚咽がもう、抑え切れないの！
　最初の時だけじゃ収まらなかったの・。・・・今だって、・続いてる！
　浅く入れてＧスポを擽るのが絶妙なんだもん！
　その後だって、深く入って来るときはゆっくりだけど、力強く最後の奥の方まで入って来るの。・・・おへそを中から擽られる感じもするわ！
　強く感じるときと、何とも言い難い悦びなの・。
「ぁぁ・・・・イイ・・・。」
　刺激されてるのが、その部分だけでなく全身のように感じるの！
　身体の総てがボワァァァ！って熱くなるんだもの・。

　おじさんを知るまでにお付き合いした人達だと、ワッ！・ワッ！とは熱いのが盛り上がるんだけど・、身体の芯からって感じは無かったの・。
　おじさんだと全身隈無く愛撫されるて、それが身体の芯へ集まるようにされてるの！
　そうするとね、・身体の芯が少しずつ留まることなく熱くされて、その熱さがドンドン染みる様に身体に広がり帰って行く感じなの・。
　行って帰って・、一つの愛された行為が二度ずつわたしを振るわせるの！
　どうしてこんな感じになるんだろう？
　・・・・・・たぶん、同時に２カ所どころか３カ所４カ所を振るわせて来る所為だわ！
　おじさんが出て行ってしまうと、わたしの中が寂しがって細かく震えているのが分かるんの！・また直ぐに奥まで来るのに、・それを待っていられないみたいに・・・。
　ペニスだけだって、内襞の総てを愛しんで来るんだもの・・・。
　それに両手両脚に唇、髪毛まで総動員でわたしを愛しんで来るの・・・。

「ハァ〜・ハァ〜・ハァ〜・・・」深いゆったりとした呼吸を続けていたわ。
　だって、吸っても吸っても息が足りない気がしていたの。
　芯から熱くなってしまったわたし・・・。
　とっても普通に穏やかな息では、空気が足りないのよ。
　熱くなった部位。・・・両手両脚、お腹の筋肉どころか広角の筋肉まで、今にも大きく震えそうだわ。
　Ｇスポを擽られるとヒップを浮かせてしまう・。
　奥の底を擽られると、「もっとぉぉぉ！」って、腰から突き出してしまうの・。
　中の横壁をグルゥって撫でられると、無意識に腰を同じ方向に振ってしまう・。
　もう、わたしの身体・わたしの意志を離れてしまっているみたいなの・・・。
　勝手におじさんの行為に反応して、どん欲に快楽を追っている・・・。
　入り口周りの襞なんかもおじさんに絡み付いて行く感じ・・・。

　まるっきり、おじさんの思うが侭に振り回されるわたしの身体・・・。
　でも、嫌な気は全然しないわ。
　心地良いんだもの！

　手順だって、強さだって、・おじさんの遣り方はいつも少しずつ違う・・・。
　ホンの少ししか違わないけれど、毎回何かが、何かが新しい。
　クリエイションなのよ。
　おじさん、一貫してクリエイターなの。
　いつも何かを創り出そうとしている。その心がわたしに尊敬の心を生み出させ、留まることのないおじさんの追求心が、わたしにおじさんを愛させる。
　セックス丈なんかじゃない！
　おじさんの雄大な心がわたしを振るわせるんだわ！

　コンクリートジャングルでセコセコした仕事に追われて、バイクに飛び乗って自然の中へ飛び出す爽快感。
　それに近い感じがあるの。
　
「ァァ・・・ァ〜ァ・・・・・アッ・・・」このままじゃぁ、わたしだけ燃えてしまう。
　おじさんも燃えさせなきゃ！
　おじさんの眼を見るの。・・・まっすぐ！
　右手を伸ばしておじさんを反対に押し倒したわ・。
　言葉なんていらない！・おじさん、分かっているもの・。

　おじさんと繋がったまま、今度はわたしが跨っている・。
　状態をまっすぐに立てて、両手でバランスを取るのよ。
　それから静かに腰を振り出したの・。
　内壁の前側を強く圧しながら愛液で滑らせるおじさん・。
　腰の角度を変えると、圧す力を自由にコントロールできる・。
　腰から下だけグルゥっと回した・。
「ァア〜ッ・・・ンッ・！」気持ち良いの！
　おじさんがピクピクするのが良く分かる・。
　おじさんを昂めるのはわたしの自由・・・。
　どの位強く締めるか？・どの位の強さで圧し付けるか？・・・腰の角度と振り幅次第・。
　わたしの思い通りだわ！
　ゆっくり腰を浮かせて、一気に沈めるの！
「・フッ・・・ゥ・・・。」おじさんの吐息がおじさんの興奮度を教えてくれる。
　３回続けて同じ様に、腰を浮かせては沈めたわ。
　あんまり続けない方が良いみたい・・・。
　体力が要るんだもの、これは・、昂奮の高まり方の割にね。
　腰を沈める度に、中からおへそを突き上げられる気がした・。
　子宮口のしこりは、おじさんの中程・・・。
　チョット浮かせたときには、子宮口のしこりで先を弾いてあげるのよ！
　下腹に意識を集めると中心が締まる・。これはおじさんと知り合う前に知ってたわ。
　高く腰を浮かせたときは、Gスポ近くのザラザラでおじさんの先を刺激して・・・。
　おじさんだって、わたしの腰の動きに合わせて、腰を上下しているんだもの！
　わたし・、凄く感じてる・。

　わたしの感じてる状態は殆どおじさんに伝わってしまう！
　わたしのホンの小さな反応で、おじさんはその意味していることを感じ取っている・？
　そうして、おじさんが感じ取ったことで次ぎの愛撫を何処にするかが変わるんだわ・。
「ァアアァ！」良いわ！
　腰から下が・、わたしの意志とは別に動いてる見たい！
　おじさんの両手がバストを支えてくれて・・・、その手の暖かみがバストからわたしを昂めるぅ・・・。
　柔らかく支えられているのが嬉しい！・・・敏感なんだもの。
　反応できる分の何倍も感じている・、わたし・。
「ンッ・・・！」いいっ！
　ニップルがドンドン固くなっちゃうわ！
　もう充分固くなっていた筈なのに・・・。
　おへそを支点にして腰が勝手に前後してしまう！
　薄く開けた眼で見ているおじさん・。・・おじさん、もっと感じてっ！
　わたしの全てを上げるわっ！
　わたしの中には今までになく沢山の愛液が溢れてる。
　おじさんの引っ掛かりが少なく感じて分かります。
　頭の中がクラクラする！
　凄いっ！
　猛烈な悦波が身体を震わせました・。
　目の前がチカチカしてる・。
　腰が勝手に痙攣の速さで前後していました！
　ァアッ！・おじさんを中に感じてる・・・。イイッ！
　一瞬目の前に赤く光った景が輝いて、・輝きだけの世界になっていきました・。

　逝ってました！・・・わたし・。
　なんかハッキリしない逝き方だったけど、わたしの中を行き来するおじさんをそのまま感じているんだもの！
　一瞬全ての感覚が失われ、宙に浮いた感じもありました。
　崩れ落ちるわたし・、おじさんにしっかり受け止められてました・。
　耳たぶに優しい感覚・・・。横からおじさんが口付けしていたんです・。
　こんなに直ぐに逝っちゃったのに・・・。
　頭をもたげておじさんの唇に吸い付きました。

　おじさんの脇に横たわって仰向きになりました。
　見えている天井がまるで星空・、宇宙まで透かして見せてくれている感じがしています。
　曳いて行く潮に身を任せた様な・、高い高い処から無限に落ち続けて行く様な・。
　自我さえ失っている様な・・・、気持ち良いなんて、超越した感じ・・・。
　既にわたしの総身は満足感に満たされていました・。
　そのまま意識が遠退いていきました・・・。全てのことがわたしを離れて、・・・遠くに流れ去って行くような感じでした・。
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　眼には・、おじさんとその向こう側の天井が映っていました。
　意識が遠退いていた間も、おじさんはわたしに愛を実践してくれていたんです！
　おじさんはわたしの意識が戻ったことが分かると、ゆっくりと身体を倒して来て、口付けしてくれました。
　おじさんの優しさがしっかり伝わって来ます・。
　何処にも強すぎる力が無い。・それでいて、しっかり支えられている気がするわ。
　この優しさがわたしを惹きつけるの！
　強い安心感が拡がるんだもの！

　わたしの方から舌を挿し入れてたわ。
　そして舌と舌を絡めるの・・・。
　息が続く限りおじさんを吸った・。
　舌がおじさんの舌に愛される・。
　強く抱き締められて、いつの間にか涙が・・・。
　嬉しかったんだもの・。
　やっと、・おじさんに求められたように感じたの。
　なんて云う充実感！
　世界中の時間が止まって欲しかった・。
　わたしにはおじさんだけ・・・、それだけで良いの！
　他に何もいらない！
　こんなに満たされたわたしは、想像も出来なかったわ・。
　わたしの中のおじさんが、まだ途中だったことを思い返させたの・。

「ンッン・・・。」おじさんの喘ぎ？
　！・・・。おじさんはまだ、わたしの中にいた！
　おじさんはまだ途中・・・！？
　弛緩した中心が一遍に収縮しちゃったわ。
　まだおじさんが中にいて、ホッとしたの・。
　意識もしないで腰を突き上げたわ！
　中でおじさんがクイッ！って動いた・。・・・感じている証拠よ！
　わたしの気持ちが満たされて行く・。
　だって、わたしがおじさんを感じさせているの！・いつも、おじさんに感じさせられるばっかりだったんだもの！
　グゥゥ！・・・おじさんが突き進んで来る！
　収縮した中心が再び拡げられる！
「ハァ！・・・ァアッ！・・ア〜ッ！」・今度はハッキリと声が出てしまったのっ！
　前に腰をズラす様にして突き上げて来るの！
　尾てい骨にまで響いて来るほど壺内の後ろが擦られる！
　二度、三度、・・・往復していくの。
　おじさんの腰が浮く様になると、尾底骨まで響いちゃうぅ！
　背骨にも響くのっ！
　怒濤のような激しさ・・・。
　おじさんが腰を沈めるとお腹の方に響いて来るの・。
　くすぐったい様な・、わたし自身の真ん中に響いて来る様な、うねりの様な優しい悦波。
　凄い悦波が全てを包んでいく・！　
　

　おじさんに夢を見せてもらうだけじゃぁ、わたしの立場だって無いわ。
　わたしだっておじさんに夢を見せてあげる！
　集中したわ！
　意識を強くして、今日はおじさんに最高の気分を味会わせたい！
　・おじさんを悦ばせたいもの！

　腰をシャクリ上げたわ。
　壺口がおじさんを押し上げて、先が前壁を叩いたの！
「アァ〜っ！・」悦波が咽をも突き抜けて行った・！
　反射で腰が勢い良く戻っちゃった！
「イッ！！」後ろ壁が強く叩かれて、また悦撃！
　弾かれる様にまたシャクれちゃった！
「・・・！！！」また前壁から・・・！
　アアアアアア・・・・、凄い！・凄すぎる！
　わたしの腰がこんな凄い勢いで前後できるなんて！
　痙攣でも起こした様に・・・

「ハァ〜・・・ァッ・・・ハァ〜・・・」お腹から上は殆ど動かないのに、腰だけが勝手に振れちゃうぅ！
　・・・止められない！
「レ、・レイちゃんこんな技・・・！」おじさんが喘いでる・？
　わたしの中で前後するおじさん、・わたしの腰の倍以上の速さ・・・！
　テコの原理ねっ！・・・愉悦に浸ってしまったわたし・。
　おじさんの眼がパチクリしている・。
　崩れ倒れそうになる身体を両手のバランスで保ち続けたわっ！
　ここで止めたくない！
「アアッ！・・・・イイッ！・」飛び出しちゃうことば！
　全身が伸び切るような引き攣るような・！
　アア・、凄いぃ！
「レイちゃん！・レ、レイちゃんっ！」
　おじさんのヒップも激しく上下してるの！
「ァゥウ・・・・」ナニよっ！・・・イイのっ！・・・止まらないのよッ！
　腰が上下に凄い勢い！
「ァアッ！・・・アッ！・・・・・ア〜ッ！・・・」

　バストを包んでいるおじさんの両手が震えてる・！
　バストが震わされて、・悦波が拡がるっ！
　唇が耳たぶから首筋に、片手がバストに、両脚が内股に・・・。おじさんの触れてる全ての場所から・・・。

　



　アッチからもコッチからも・悦波が起こって、纏まって・、また拡がるの。・・・身体中が悦びに浸かってるの！ ・・・腰の痙攣みたいな振りが止まらないの！
　凄いのっ！・・・身体中が凄く熱くなってる。
　いつもなら、もうとっくに何度も逝っちゃってるわっ！
　わたしもう・・・！
「おじ・さ・ん・っ・！」経験したことが無い熱さ・！
　
　既に愉悦の中に浸り切ってしまっているのに、悦波が絶え間なくわたしを翻弄しているんです・。・・・こんなに愉悦だらけになった覚えもありません。
　もう腰の間接が壊れそう・。腰痛が起こりそうでした。
　愉悦は大きくなり過ぎてはいても、まだ堪えられそうでしが、腰の関節はそうはいきません。・筋肉だって、特別に訓練されている訳でもありませんから、コッチの方が限界に近付いていたんです！
　もう随分長く痙攣の様に腰が前後に振れていて、腰回りの感覚が薄れてきています・。
　こんな事もおじさんは感じ取っているの？
「レ・イ・ちゃん！！」おじさんの口調で限界が近付いているのが分かりました。
　・・もう少しっ・・・。・・・我慢して腰の振動を続けたんです。
「レイちゃんっ！・」おじさんが動きを止めました！
　腰を強く突込んだ侭なんです！
　クゥゥっておじさんが固さを増して、お腹が膨らまされるの。

　おじさんが身体を離そうとしました！
「・・・・！」トンでもない。・両脚をおじさんのお尻に掛けて、足首を絡ませたの！
　おじさんがもっと力を出して離れようとするんです！
「いやっ！・・・」離れないでッ！・おじさんが離れられないように、わたしも全力でした！・残されていた力の全てで抱き付きました。
「・・・！」おじさんの目が大きく開いてわたしを見ますッ！
「ァッ！・」お腹を中から、トン・トン・トン・・・叩かれるんですぅ！
　ァ〜いいっ！・・・充実感が総身を満たして来ます！
　断続的な打撃が意味することなんて、当然承知の上です・。
　承知の上でおじさんを感じていたかったの！
　
　・・・いいっ・・・ァア・・・・ィイ・！
　お腹の中が断続的に膨らまされるぅ！
「ァア〜ッ！・・・」数回の打撃を感じると、中心が凄い勢いで脈動を起こして、おじさんを締め付けたんです！
　わたしの悦楽も限界を超えて身体の総てが収縮してきます！
　その上滑りが良くなって、おじさんに引き攣られていた内壁が本外の位置へ戻って行くのだって分かるンです。
　アッ！・・・凄い喜悦の波が全身を駆け抜けたんです！
　その波を受けた全ての処が熱くなるんです！
　全身が震えてしまいます。
「・・おじ・さ・んっ・！」
　おじさんに抱きかかえられたの・・・。
　凄い安心感！・・・全てを失っても、何も失ったものが無いよう・な・・・。
　見える景色の全てが白く輝いて来ます！
　力強くおじさんに抱き付いているような・、ただ掴まっているだけのような・。
　中心が萎縮していきます！・
　力の感覚が薄れてきます。
　背中に感じていたベッドの感触さえ消えていくの・・・。
　何度かおじさんとのＳｅｘで感じるようになった、あの宙に浮いているような、・無限の穴に落ちて行くような、・宇宙の真ん中で漂うような、・・・あの感覚に陥っていました。
　五感に感じるものが何も無い世界です・・・。
　それ以外の感覚、有るのかしら？、頭の奥の方？・・・おじさんの存在だけは良く分かるんです・。
　総心総身、・満足感に浸っていました・・・。



「おじさん、・・・なんでぇぇ、わたしが・感じる処が分かるの？」
　わたし自身がここが良い！って思うところへ、大概向かってくれる・。凄い確率だもの！
　もちろん、わざと外して来る時もあるんだけど、その時はわたしの方が『来るぞ来るぞ！』
　って身構えたときなの・。
　準備が出来ているところを刺激されても、わたしが期待した程の愉悦は、生まれはしないわ。・・・それはわたしの方の期待が大きくなっているから・・・。
　そんな時には、意外なポイントを突いてくるの・。準備していないところなの。
　抵抗の準備がないから、それは大きな悦びになるわ。
　でも、なんでそれがおじさんに分かるのか？・・・どうしても不思議だったの。
「ゥフフッ、それはレイちゃんを好きだからだよ。」チョット照れた顔をしていた。
「わたしを愛してくれた人はおじさんが初めてじゃないわよ・。？」

『好きだから・』で、そんな事が分かるなら、今まで付き合った人達にだって、おじさん位にわたしを燃えさせるチャンスはあった筈だわ。

「今の若い人達が自分を知らな過ぎるからだよ。・レイちゃん、自分を見つめ直してみた事があるかい？・真剣に自分は何物なのか？・何処から来たのか？って・・・。」
「そんな事が関係あるの？」おじさんの云い出したことは突飛な問いかけにしか思えなかった。
「もちろん関係あるさ！・自分が分からない人には他人を知ることが出来ないだろう？」
「だって『自分を知る』って、どう云うこと？」
「地球が出来て５０億年だったっけ？６０億年だったっけ？・そして、３９億年前に生命が誕生して人類が生まれ、発展して今のレイちゃんがいる。・もちろんわたしも・。」
「そんなの当たり前じゃない！・今は小学生だって知っている事よ！」
「その『当たり前・』の重さを知ることなんだと思うよ。」
「レイちゃんにもわたしにも、父がいて母がいて、その父母にもそれぞれに父母がいて、この地球に生まれた最初の生命から、どの位の代が重なっているんだろう？・・・人数で数えてもどの位の人が私達の前に居るんだろう？・・・」
「私がいる前には父母がいるでしょう？その父母にだって父母が必要・。・・・だから倍々で考えなくちゃいけないのよね？・１代目が二人で、２代目が４人３代目が８人で４代目だと１６人？・・・」
　バッグから計算機を取り出して１×２は２で、×２が４、×２が８・・・・、２０回で１，０４８，５７６人、 ・・・・・・。
「・！生命が出来てから私は何代目なの？・・・分かる訳無いわ！・・・もの凄い数になるんじゃない！・３０代目で１，０７３，７４１，８２４人よ！・１０億人オーバー、日本の総人口の１０倍にも迫る！・・・凄すぎる！」
「その、もの凄い数の人達の一人でも欠けたら、わたし達はここに存在出来ないんだよ。」
「なんか？・実感無いなぁ・。でも、生命の誕生からわたしまで、立った３０代って事無いでしょう？」
「そうだよ！この地球上の最初の生命の誕生は３８億年位だと云われている。・１世代の間隔は、人類の平均で２０年位だろう？・・・だが、極小生物の生命世代はもっとズゥっと短かった筈だ！・・・団順に３８億年を２０年で割ったとしても、１億８千万になる。
　３０世代でその世代間年差を２０年と仮定しても、６００年だ！・・・６００年は３８億年の６３３万３千３百３拾３分の１にしかならない。３８億年分、１億８千万回２を掛けて行って見るかい・？」たった３０回２を掛けただけで１０億を越えた。・・・天文学的数字をも突破してしまうだろう・・・！

「もの凄い数になるのねぇ！」
「君が一人ここに存在するために、それだけの生命の積み重ねがあったって事だ。・・それが実感できると、出会いの素晴らしさが分かるのさ。」
「上手く繋がらないわ・・・。」
「自分がここに存在出来る確率・。それが分かると全てのモノに感謝するようになるのさ。・そして、自分の存在と一緒に相手の、わたしに取ってはレイちゃんだけど、存在を感謝することになるんだ！・存在そのモノにさえね・。」
「まだ・・・、良く分からない・。」
「人の心のカオスの中に、相手の人の存在を本心で感謝したら、ホンの小さな違い、反応だって感じ取れる。・・いや、感じ取らされてしまうんだ。・だから、分かるンじゃぁないんだよ。・本当に好意を持っている人のことは分かってしまうんだ。」
「そんなこと・・・、考えもしなかった・。」
「真剣に！・・本気で考えてご覧。・・・全部、自然な流れなんだ。・・・と、わたしは思う・よ・。」