[20]


　軽く頷いて、躊躇無くシャワーを浴びに行ったの。
　熱めにして浴びるシャワーは少し冷え気味だったわたしを心地良く暖めてくれる・。
　わたしがシャワーを浴びている内に、おじさんが後ろから抱き締めてくれる・・・？
　そんな事を思っていたの・。
　ほら、・・・恋愛映画では良くあるシーンじゃない！
　でも、おじさんはやって来なかった・。
　どう思っていたんだろう？・わたしが「寒い。」なんて云ったから、良く暖まれる様に、迫って来るのを控えてしまったのでしょうか？
　それとも、半分言い争いみたいな格好になったので、そんな気になれなかったのでしょうか？
　わたしとしては少しは期待していたのにです・・・。

　淡い期待に添ってくれる事もなく、わたしがシャワー室を出ると、おじさんはブリーフだけ穿いて、パソコンに囓り付いて写真の修整をしていました。
　何処を何故手直しする必要があるのか、わたしには分かりませんでしたが、作業前と作業後を比べて貰うと、作業後の方が何となくすっきりした気がしました。
　リビングかヴィジターズルームに見えるバックシーンに、何となく取り付き易いんです。見易いって云えば良いんですか？
　画像が見慣れた光景であるかの様です。でも、この写真はパンフレットのためにスタジオで建て込みしたセットの筈です。・・・それが、・見慣れた風景に見えるって？！

　それは違和感無く取られていることの証でもあるでしょう？
　その真ん中のチョット右寄りに、麦煎餅の進物箱を差し出した、留め袖の人が映っていました。・微笑んでいるようでもあり、無表情のようでもあり・、チョット不思議な表情でした・。
　普通ならこの様な広告写真では、ニッコリと微笑んでいるのが普通の筈です。
　でもおじさんの写真は、ニッコリの一歩、ないし二歩手前の表情なんです。
　そこがチョット不思議で惹かれてしまうんです。
　こんなのは、普通なら見ることの出来ない写真です！

　！・なんでわたしは箱の中身を麦煎餅だって思ったんだろう？
　おじさんの前のディスプレーを改めて覗いてみました。
　改めて目を凝らしてみると、緑の包装紙には白抜きで松〇煎餅の文字があるのは分かります。・でもその文字はディスプレーでは小さすぎて注意して見なければ読めません。・でも、さっきは一瞥だけでそんな注意深く読んだりしませんでした！
　それなのにわたしが、中身が麦煎餅だと思ったのか、不思議でした。
　見直したディスプレーには、麦煎餅を示す痕跡は感じられなかったからです・。
　もちろん、わたしは見直してからは松〇煎餅と云う屋号が、麦煎餅のルーツの一つである事も知っていました。
　でも、この松〇煎餅の主力はお米からの煎餅だと思っていましたから、麦煎餅のイメージが出て来る筈はないんです。・それなのに何故・・・？

　レイヤーのボックスを見ました。・おじさんが何か細工をしているのだとしたら、レイヤーに素材があるはずです・。
　ありました！・しっかり麦煎餅のレイヤーが。
　多分、麦煎餅のレイヤーを極薄くして、進物箱を差し出す画像に乗せているんです！
「こんなサブリミナル仕掛けてたの？」
「・・・ンッ、・良く気が付いたねぇ・。代理店のデザイナーでも気が付かない人が多いんだよ。・さすが編集屋さんだねェ。」
「この写真で印刷したら、見た人に『贈り物には麦煎餅』って、潜在意識が出来ちゃうのよね？」
「そうなってくれると嬉しいんだけど、まだまだサブリミナルで、そこ迄の効果は期待できないんだ・。・・・わたしは麦煎餅が大好きだからね！」
「効果が期待できないのに、こんな手間を掛けているの？」
「実験中って処なんだ・。」
「誰の為？」
「もちろんわたし自身の為さぁ！」
「！？？？・・・おじさん。・わたしの写真にも使った？」
「使ってないよぉ！・・・レイさんが映っているのに、レイさんの写真を裏にも使って、サブリミナルはどういう効果があるんだい？・それに、レイさんはサブリミナルを使わないとあんなに誉められないとか？・・・自分の魅力に自信が無いのかい？」
「イエス！・・・って、言える女性は多くはないわね、この日本では・。・わたしは多数の方よ・。」
「・・・そうかぁ？・自信の無い方かぁ・・・。日本の女性達はもっと自信を持って良いと思うんだなぁ・。実際、日本女性は海外でも良くモテル。欧米だろうと低開発国だろうと・・・。日本男児とは随分違ってね。」
「それは、日本女性の実体が分かっていない国が多すぎるからだわ！・・神話みたいになっているって、聞いた事があるもの！」
「どう云う事？」
「わたし達の国内だったら、浮世絵って当たり障りのない絵ばっかりがモテ囃されていて、あぶな絵なんて云われる枕草紙は、みんなが隠そうとするでしょう？・・・」
「わぁ！そんのモノを知っているのか！」
「その昔は、結婚するまでその世界から遠ざけていた娘に性教育をする為に使われもしたって云うじゃない。・そう云う浮世絵は、外国人の方が良く知っているわ！・・・実際以上にね、だから、神話みたいになっちゃったらしいの。」　
「フ〜ン！・・・そんな事まで話す外国人・・・？」
「いやぁねっ！・しっかり取材でよっ！・・・その手の話題ばっかりの女性誌がモテ囃された頃！」
「そうかぁ・？」
「アッ！・・・おじさんヤキモチィ？・ウレシイッ！」
　そのまま抱き付いちゃった！
　二人の間に、椅子の背がある・・・。
　無理な抱き付きだったわ・。
　・・・おじさんがわたしを動かない様にして、立ち上がって椅子を回り込んでくれたの。
　直ぐにｋｉｓｓしたわ！
　椅子を迂回したおじさんがわたしの前に立った時、肩に置かれていた手を無視して立ち上がったの。おじさんの首に両手を回してスゥッと背伸びした時、タオルが脚元に落ちたのが分かったわ。・でも構わないの。
　わたしはおじさんにもっと、わたしを見て欲しかったんだもの！
　戸惑う事無くおじさんの唇に吸い付いたわ！
　静かにおじさんは迎えてくれた・。首をわたしと反対に傾けて抱きかかえる様に支えて。
　背中に回ったおじさんの手が温かい。
　息が続く限りのｋｉｓｓ・・・

　おじさんの背に回した右手を静かに滑り降ろして、おじさんのお尻で停めたの・。
　それからおじさんがわたしを吸うのを待ったのよ。・・・それに合わせて、おじさんのお尻を引き付けたの！
　お腹とお腹・・・ピッタリと付いたわ。
　その間に、おじさん自身・・・。

　お腹とお腹で挟み込んで少しずつ動くと、おじさん自身が張りを取り戻すのが分かるの！
　さっき、『寒い』って云った時から、もっとおじさんに暖めて欲しかったんだもん・。
「ぉおぃ・、こんな事されると、また元気になっちゃうじゃないかぁ。」
「・・・・・。」
　わたし、おじさんの眼の奥まで覗き込んだの。
　言葉通りに取れば、嫌がっているみたいでしょ。・出も、眼の奥は笑っていた。
　余計に強くお腹を押し付けてやったわ！
　クンッ！って、おじさん自身が反応した。
　お腹にハッキリ伝わって来るんだモン。・良く分かるわよぉ。

　おじさんを壁の方に押したの。・壁におじさんの背中を押し付けて、ブリーフを下げて遣った。・・・しっかり上を向いてたわ・。
　立ち上がって、またおじさんの眼を覗き込んだの。・ただ、・右手をおじさん自身の上に重ねて・。
「ゥフフ、。もう手遅れね？」
「・・・・。」
　もう一度おじさんの肩を身体で押して、壁に圧し付けたわ。
　・・・そうして置いて、爪先立っておじさん自身に跨ったの！
　チョット背が足りなくて、左手でおじさん自身を押し下げちゃった。
　左手を放しただけで、おじさん自身の先がクリットを押し込むの！
「ゥゥゥウウ・・・」
　シャワーを上がって少し時間が経ってたので、全然滑らない！
　もう入っている筈だったのよ。・少し痛い・・・。
　愛液がまだ滲んでもないんだわ！
　腰を振ったわ。・前後左右に・。
　グゥって突き上げられて痛いからゆっくりよ・。
　上半身はおじさんに預けたまま、動かさないで、・・・。
　ヒップだけ揺らしていくの！
　少しずつおじさん自身が進んで来るの！・・・腰の振りの割に少しずつ・。
　わたしの中は濡れているのかしら？

　滑らないと、この体勢は辛いのね・。踵を上げているのに・。
　ヒップを振っていると、それでもチョットずつだけど奥へ進んでくるの。
　わたしの分泌液だって滲み出していくわ。
　そして・・・、突然にクリットが拡げられて滑った感じ！
　わたしの中におじさんの先がありました。
　一瞬だけ止まったヒップ。
　あそこから熱い感覚が拡がります。
「ア〜ッ・・・」やっと楽になりました。
４
５ 　立った侭なんですよ！
　その侭、おじさんと一つになりました。
　わたしの中に確かなおじさんの感覚。・おじさんと一つになっていることが、今のわたしの・幸福わせ・・・・。
　女にしか分からない感覚でしょうね？
　こんなに尊敬して、・尊敬して、尊敬させられる人と一つになる。・それはこの上無い幸福わせなんです。・充実感が満ち溢れてきます。
　おじさんのあの、写真を撮る時の真剣な気持ちが、わたしに向かって来てくれる・。
　それが、わたしを満ち足りた気持ちに導くのです。
　愛している。・・・誰もが口にする言葉ですが、わたしには必要ありません。
　どのくらい愛してくれているかは、実感としてわたしに伝わっているのですから・。

　明け方近くまで、わたし達は愛を確かめ合っていました。
　お互いが全てを尽くして愛を表現し合ったのです。
　全ての終焉が舞い降りた時、わたし達にはなんの力も残っていませんでした。

　目覚めたのは、もうお昼近くだったのです。
　眠りの休息が、また生きる力を取り戻してくれました。
　おじさんの事務所・・・。
　窓の外には黄色に輝く太陽の光が降り注いでいたの・。
　おじさんはまだ、起きていません。
　もう、おじさんの歳では全力を投じた愛し合いには、大変な体力が必要でしょう。
　まだ起こさないことにして、ブラウスだけ羽織って窓の外を眺めます。
　ビルばかりの街・。凸凹な空との分離。
　晩秋の空が高く碧く、深みを持って拡がっていました・。
　おじさんの寝顔は、夕べの真剣に愛に向かい合った顔とは懸け離れていました。
　ただ・、可愛いんです！？
　わたしより随分歳上の人を「可愛い」なんて、普通なら思えません。
　でも、可愛いとしか思えないんです。
　シャワール−ムの横の小さなキッチンで、なにか出来るかも知れません？
　何も材料の無い冷蔵庫に愕然としつゝも、身なりを正して、冷蔵庫に無かった食材を買いに出ました。
　勤め帰りの買い物でない、まるで新妻の気分・。



　明るいアイボリーのリボンブラウス、濃い臙脂色のミディー丈のプリーツスカート、バーバリーのトレンチを羽織ったスタイルなら、これで大人しそうに見えるかしら？
　付け毛を足さなければ、上手くお団子は作れなかったけれど、何とかアップヘアーで纏めることが出来ました。
　オードリーが時々見せてくれた、あのヘアー、快活そうに見える中に落ち着きもあってわたしの大のお気に入りでした。

　玄関に入ると、奥さんは和服で出迎えてくれました。
　それは気取った様には見えませんが、わたしは違う世界に入ってしまった気にさえさせられたのです。
　黄八丈に藍色の帯・・・。合わせたアップの髪が威厳さえ感じさせるんです。
　これが奥様というモノなのでしょうか？
　ご自分でもおじさんとは別の仕事を持って、世界を駆け回るという自信なのでしょうか？
　わたしは圧倒されました。
「こんにちわ、ご無沙汰しました。・お変わりございませんか・？」
「ゥフフ・、レイさんこの間は大丈夫でした？・・・なんにでも全力なんですもの・。」
「えっ・？」
「お楽しみだったんでしょう？・・・」
　えっ！・おじさんあんな事、奥さんに話すの？　
「なに不思議そうな顔、為さっていらっしゃるのよ！」
　奥さんの話し方はまるで、旧知のお友達に語り掛けるような雰囲気です！
「・・・・・。」わたしの方はそうは行きません。だって、この方の旦那様をわたしは愛してしまったのですもの・・・。
　あの次の日は、２人共フラフラになっていたんだわ・。結局、急用が出来た事にして、会社も休んじゃったの！・そんな事、おじさんは奥さんに話すのかしら？
「隠そうとしてもダメよ・。ウチの人と何年、一緒に居ると思っていらっしゃるの？・晴れ晴れとして。満ち足りた顔していたわよ。・帰って来ても！」
　奥さんの言葉には、おじさんの『する事は何でも分かっているわよ。』とのニュアンスが感じられました。
「さすがに凄いですねぇ・、奥さんの洞察力。」多分、おじさんの態度や言動で確信を持ったんだわ。
「良いのよ。・堂々とお付き合いしても・。・・・あの時申し上げましたように、わたしでは、あの人の相手はもう出来ないの・。」
「奥さんお元気そうですし・、」
「ダメダメ！・もう体力的にも詰過ぎるの！」わたしの言葉の途中で奥さんが挟みました。
「そんな事より、いつまで玄関にいらっしゃるつもり？・こちらへいらっしゃいよ！」
　奥さんは見事に身を翻して、廊下の先で止まりわたしを手招きします。
　あわててパンプスを脱ぎ、揃えて置き直し、おくさんの方へ向かいました。
　奥さんが消えた部屋はリビングでした・。

「For you, which coffee or tea is the favorite？The rorst of coffee is deep. When it is tea, it is addition powdered green tea. 」早口なのねぇ！・奥さん英語だと早口になるのかしら？
「あっ！？・どちらかでしたら、深炒りコーヒーの方が・・・？」
「Does coffee have another necessary ..something？」
「いいえ、なにも。・ブラックの方が好きです。」


「ネェ、これ合わせてみて・？」
　リヴィングに入るや否や、奥さんが薄藤色の付下げをわたしに被せて来ました。
「・！」薄藤色は、程良く彩度を抑えていてそれ自身が気品を漂わせた色です。しかも、生地は絹のようです。・・・可成り高価なお着物です。
「やっぱり若い人は明るい色が良く似合うわぁ！」まるで始めてリカちゃん人形を貰った、子供のような無邪気さ・・・！？
「これだと帯はやっぱり萌柿色・・・？」
　わたしが口を挟む事も出来ないウチに、また身を翻して箪笥の中から柿色の帯を取り出しました。直ぐにわたしのウエストに当てます！
　紫と黄！・こんな相反する取り合わせを上手く着粉すのは難しいわ。
　チョット間違えるとお水にしかならないじゃない。・物腰がもっと上品で優雅さを失わない人でなければ・・・。
「奥様、・この組み合わせでわたしが・・・。」わたしでは相応しい仕草が出来ない。と思ったの。その不安を告げようとしたのに、その言葉を遮って・・・。
「充分着粉せますよ！・レイさんだからこそ着粉せると踏んでいるの。」
　奥さんの力強い言い方は、わたしを力付ける為のモノでしょう。でも、あまりお淑やかではないわたしには、大きな冒険でしかありません。
「だって奥様、今日はそんな事でお伺いした訳ではありませんが・。」
「良いのよ。・あの時申し上げましたでしょう。わたくしに似ている処もある。って。わたくしには娘が出来た気がするの・・・。」
　半ば強引に、留め袖着付けられてしまいました・・・。
　着て来た服は受け籠の中です。
「やっぱり映えるわぁ！・・・これねぇ、一度パーティーで袖を通しちゃったんだけれど、わたしには明る過ぎたみたいなの・。レイさんぐらいの若さが無いと、映えきらないのよねぇ・。」
「奥様、お一人で納得為さるんですか？」
「宜しいのじゃぁないの！・・・レイさん素敵な若奥様よ。・メイクがチョット弱いかも知れないわね。もう少しアイラインを強めにした方が映えてよ。」この奥様のマイペースは、ナイフ屋さんで良く分かっていたつもりでした・。
　ご自分の意見が出来上がっているときは、全くわたしの言葉は聞き入れてくれません！
　完全にご自分の世界に浸り切っているみたい・・・。
　わたしの声は聞こえてはいても認識できないのでしょう？更年期を過ぎた女性には良くあることです。・わたしは云いたいことを控えて、奥様がわたしの声を認識できる様になるまで待たなければなりません。
　今のわたしは、実物大バービー人形です。
　奥様が納得さえすれば、そう時間を置かずにわたしの声を認識できる筈です。

「チョット待っててね。そのまま・・・。」人形ではなく人間なのだとは承知為さっているのです。
　戻った奥様の手には、アイシャドー、アイライナーとマスカラが・・・。
　奥様が手直しするわたしのメイクは、わたしとしてはチョット濃過ぎに感じるのですが、鏡を覗いて、華やかなお着物に負けないだけのわたしがいて、納得させられました。
　奥様のメイクには、プロの腕を感じてしまったのです。
　確かに濃いメイクではあるのですが、妖艶なわたしになりながら、お水っぽさをあまり感じないのです。
「奥様、・わたしにお着物を着せてどう為さるのですか？」
「アラッ！・ごめんなさい。レイさんがいらしたら、この置物を差し上げようと思って
いたのよ。・多分、良く映えるだろうと思って。・わたしのお気に入りでしたのですけれど、この歳ではチョット派手すぎるの。若い頃のだけど、レイさんならピッタリだわ！」
「こんな高価なお着物・・・。頂けませんわ。」
「わたくしが貰って頂きたいの！・わたくしが執着心を出して箪笥の肥やしでは、お着物が可哀想だと思いません？」
　奥さんがここまで云いきったら、多分、絶対に引く事は無いんでしょう。
　強い意志だけがわたしに刺さって来ます！
「奥様が本当に大切に為さったお着物なんですねぇ。・・・本当に素敵なお色ですわ。・わたしなどで宜しいんですか？」着物が可哀想なんて、普通は考えません。でも、人間というモノは、特別な感情をモノに持った場合は、物を擬人化して考えてしまうのです。
　そこに『可哀想』の感情が繋がるのです。ですから、この着物は奥様が物としての感覚以上の感情を移した着物だと云うことが出来るでしょう。
　奥様の大切な宝物を譲られてしまったのです。
　こう云う宝物は本来、お嬢さんへ伝わって行く物じゃぁないかしら？

「今日は良く訪ねてくれました・。念願が叶った気分だわ。」
「えっ・・・？」
「わたくしの娘が出来た気分なの！」
　おじさんは娘が二人って、・・・・云ってたわ。確か？・ならば奥さんにはもう娘さんがいた筈でしょう・？