なごり雪 『新・ＳＭ小説書庫２』二次元世界の調教師 作
１８．プチ野外露出調教デート（３）（３３０１字） 　映画館を出た俺達は、秋葉原の電気街へ向かっていた。特に目当てがあるわけじゃない。人が多そうなので、自慢の恋人美里を見せ付けるような、誇らしい気分である。それにしても、超ミニスカセーラー服、おまけにノー下着と言う恰好の美里は、良く目立つ。遠目にも目立つが、接近すると、女のフェロモン全開で、俺はもう当てられて、頭がクラクラしそうだった。 「いらっしゃい」 　当てもなくブラブラしていると、美里同様にセーラー服を着た、呼び込み女性に、チラシを手渡された。「ルーズソックス」と言う店名には覚えがある。 「美里、入るぞ」 「このお店に？」 「おばさん達がお世話になってる店らしいんだ」 　今度機会があったら、一緒に行ってみると良い、と言われてたのだ。もっとも、デートで始めから行くような店じゃない。何せ変態夫婦がSMグッズ調達でお世話になってる、と言うのだ。大人の玩具を扱うアダルトショップだろう。さっきの呼び込み女性も、コスプレ女子高生みたいで、露出が激しい、キャンギャルだった。美里はそれ以上なので、文句を言う筋合いじゃないけれど。 「変なお店じゃないの？」 「お前だって、お世話になってるじゃないか」 　そう。今美里を悩ませてる、リモコンローターも、貞操帯も、俺のチンポで象ったディルドも、全部この店で仕入れてるらしいのだ。もっとも明るい店内は、男女のカップルで訪れてる客も多く、一見雑貨屋のように見えた。が、よく見れば、置かれてる品は、エッチグッズばかり。若い女性客も多く、中には制服を着た女子学生までいる。 「ねえ、あっちの区切られてるコーナー。制服着た子が出入りしてるけど」 　俺はすぐにピンと来た。「ルーズソックス」は店名でもわかるように、中高生女子の下着を買い取り販売する、けしからん店だったのだ。さっそく問題の区画に入ってみると、「買い取り」と表示した部屋がある。 「おい美里。お前行って来いよ」 「ヤだよ」 「ご主人様の命令だぞ」 「じゃ、一緒に付いて来て」 　一応ご主人様な俺だけど、かわいい奴隷のお願いを聞いてやろう。「買い取り」部屋に入ると先客がいた。幼い感じだけど、金髪のヤンキー娘である。ブレザーの制服をだらしなく着崩し、ミニスカでパンツが見えそうだ。小太りな中年男が言う。 「あ、撮影があるんで、外で待ってて下さい」 　「買い取り部屋」の中には、さらに別部屋があり、店長らしき中年男が、ヤンキー少女を連れて入って行く。その際に、「撮影中」と言う掲示を部屋の扉に貼りながら。　 「何を撮影してるんだろう？」 　俺はもう、このブルセラコーナーに入った時から、置いてあるいかがわしい商品を物色していた。ちょうど、まだ商品に付ける前と思われる画像が転がってたから、美里に見せてやる。それは、制服女子高生が、自分でスカートをめくり、白パンツを見せ付けてる画像だった。 「こういう写真だ。下着を売るパッケージに付けて売る。女の子も、少しでも高く売れるよう、必死だ」 「あれ、何か変な声聞こえない？」 「聞いてみよう」 　俺達２人は、撮影部屋のドアに耳を当ててみた。すると、確かに随分悩ましく「アッ！　アッ！」とエッチな声がしており、さっきの金髪ギャルには、似つかわしくない、可愛らしさに思えた。すると、美里が何と、俺のズボンに手を入れて、勃起チンポを?んで来た。　 「もう！　ロリコンなんだから。あの子たぶん中○生だよ」 「やめてくれ！　他人が来たらどうするんだ」 「ダーメ。ロリコン浩平に、お仕置きデース」 　調子に乗った美里は、そのままチンポを?み出すと、しゃがみ込み、セーラー服をたくし上げると、乳肉に挟む。そして包茎の包皮をめくり、パクリと口に頬張る。俺は美里の暴走に付いていけず、されるがまま、アッと言う間に射精してしまう。 ーー美里のやつ、どこでこんな技を覚えたんだ？ 「失礼します。あ、ごめんなさい」 「いや、いいよ。入って下さい」 　美里が俺の精液を飲み下した時だった。又別の少女が礼儀正しく入室し、美里は慌てて立ち上がり、服を戻して、何でもない風を装った。この店はよほど繁盛してるらしい。今度の少女は、さっきと異なり、ごく普通で、大人しく真面目そうに見える。ブレザーの制服をきちんと着て、スカート丈も長めであった。こんな子が、下着を売りに来るとは思えなかった。俺にフェラ抜きする場面を目撃された美里は、照れ隠しだろうか、この子に話しかける。 「あなたも、下着を売りに来たの？」 「はい。初めてなんですけど」 「私は違うけどね」 「店長に話があるんだ」 「あ、あの、撮影って......」 　緊張してオドオドしてる、その高校生か中○生か不明な女子にも、さっきのパンツ見せ付けポーズ写真を見せてやる。 「嫌なら断ってもいいんじゃないかしら」　 「買い取り価格が、違って来るんだ。学生証も付ければ、高くなるよ。もちろん、偽名でも構わないけど」 　すると、その子がとんでもない事を言い出した。 「私中○生なんで、普通のバイトは出来ないんです。お母さんに教えてもらって、この店に来ました。私、恥ずかしいけど、精一杯頑張ります！」 　え！？　一体どうゆう事だ？　余りにも想像を絶する言葉に、俺も美里も困ってしまう。すると、店長が撮影を終え、「お疲れ様」と声を掛けながら、金髪少女を連れて出て来た。 「良く頑張ったね。それじゃ、撮った写真と、学生証の写しで、商品パッケージを作って、売ってあげるから。はい、これが謝礼だよ」 「…ありがと」 　ただの撮影にしては時間が掛かり、妙に疲れた様子の金髪少女は、謝礼を確かめると、ぼそっとそう言うと、帰って行った。 「大変お待たせしました。次の方は？」 「あ、すみません。客じゃないんですが。田中正志さんの紹介で来たんですけど」 　美里が気を回し、もう１人待っていた中○生に、順番を譲った。 「良かったら、こちらの方を、先にして下さい」 「え！？　ごめんなさい、お先に」 「それじゃ、そちらのお嬢さん。今日は、下着の買い取りですか」 「……」 「浩平。私たちは外に出てましょう」 「そうだな。じゃ、頑張って」 　中○生女子に声を掛けると、俺たちは「買い取り」部屋を出て行った。買い取り現場を見たので、美里も興味津々、下着の商品パッケージを眺めていた。 「同じパンツとブラのセットなのに、値段が全然違うんだね」 「俺が言っただろ。一番高そうなのを持って来いよ」 「えーと、たぶん一番安いのが２０００円だね。一番高いのは……これ、２万円だって」 　美里が持って来たパッケージは、やはりセーラー服の女子が、自分でスカートをめくって白パンツを見せ付けてる画像と、××女子高校の生徒証付き。 「これ、お前が通ってる大学の、系列校だぜ。お嬢様学校のパンツは、プレミアが付くんだな」 「美里ちゃんは高いんだよ！」 「でもやっぱ決め手はこれだ。シミ付きってあるだろ」 「汚いよ」 「それがいいんじゃないか」 　馬鹿話に興じていると、中○生女子が現れた。妙に疲れた様子で、額にビッシリ汗を浮かべ、足取りが重い。しまいには、へたりと、しゃがみ込んでしまったので、俺は慌てて声を掛けた。 「おい、大丈夫か？」 「ダイジョーブ」 　美里の掛けた言葉がふるっていた。 「頑張ったんだね」 「うん。頑張った」 「きっと高く売れるよ」 　中○生少女を見送ると、俺達は再び「買い取り」部屋に入って、店長と話をした。　　 「正やんの紹介ですか。それは良くお越し下さいました。私、この店の店長をさせて頂いております…」 　「まさやん」と正志さんを親しく呼んだ店長さんは、丁寧にも名刺をくれた。「中古下着買取　アダルトグッズ販売　ルーズソックス東京神田店　店長三枝光男」とあり、三枝は「さえぐさ」と読むんです、と自己紹介された。正志さんとはSM風俗店で知り合ったらしく、趣味が高じてアダルトショップの経営を始めた三枝さんにとって、正志さんはグッズを沢山購入してくれる、上得意客なのだ。 「まさやん、物凄い美人の奥さんと、結婚されてるでしょう？」 　こうして、正志さんばかりか、真理おばさんまで知っている、三枝店長は、俺と美里に親しく話を聞かせてくれたのだった。
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新・ＳＭ小説書庫２
2025年6月29日掲載
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