| プロローグ 部活が終わり人も疎らになったグランド。 夏休み直前の7月とはいえさすがにその時間になると鉄棒に寄りかかる2人の影も長くなっている。 「おい義雄、昼休みの話は本当の話なのか？」 「マジだってマジでおばさんのパンツ見たら汚れていたんだって」 「そっか・・・女の人ってみんな穿いているパンツを汚すのかな？」 「正志、嘘だと思うならおばさんのパンツを今夜にでも見てみろよ」 「・・・・・・」 2人にとって女性は神秘そのものだった。 なんとなく気恥ずかしく言えずにいたが今夜確かめる気になっている正志だった。 １）パンツの汚れ 【正志】 時折外を車の通り過ぎる音だけが聞こえる８月の深夜の自室。 高校受験を控えた今年15歳になる正志は机に向かって座っている。 部屋の灯りと机の上を照らす照明。 背後から見れば勉強をしているように見えるがよくよく見ると右手が小刻みに動いている。 何よりもTシャツの下のハーフパンツと白いブリーフが膝まで下ろされ白い引き締まった尻が見えてしまっている。 （こんなこと本当に止めないと・・・淑恵さんに見つかったらマジやばいよ） 左手には女性物の白い綿素材のショーツを持ちそのクロッチを鼻にあてがい匂いを嗅ぎながら右手で己の勃起した男性器を握り締め扱いている。  ショーツは3年前に父親が再婚した相手の淑恵さんのものだった。 淑恵は今年37になった女性で性格は優しく母として申し分なく仲間の間でも美人で通っていた。 そんな淑恵が父と結婚したのが正志が中１の時、未だに「お母さん」とは呼べずに名前で「淑恵さん」と呼んでいる。 淑恵も正志が多感な年頃ということで正志の意思を尊重するように敢えて無理強いはせずに友達感覚を強調するように「正志君」と君付けで呼んでいる。 そんな淑恵の脱いだ下着を脱衣所から持ち出すようになったのは夏休みに入って間もなくのころからだった。 根が真面目な正志はオナニーにはいつも自己嫌悪が伴う。 ましてや義理とはいえ母親の下着を持ち出しているのだからなお更だったが、それでもその行為を止められないほど中３の正志にとって淑恵は女として魅力的な存在だった。 正志にしたら女神そのものだったかもしれない。 その女神が脱いだショーツの股が当たる部分が汚れているのを初めて見た時の衝撃は凄まじいものだった。 その匂いを恐る恐る嗅ぐとおしっこだけの汚れではないことが童貞の正志にもわかった。 それからは２日と空けずに夜な夜な淑恵の下着を持ち出しては自慰行為を続けてしまっている。  昨日のパンツは極薄いピンクのパンツで前の部分に花の模様が入っていて表から見る限りは何の変哲もなかったけど裏返しにするとたぶん性器が当たっていたと思われる部分がひし形に汚れていてしかもその中心はまだ濡れていた。 （うっ・・・うう・・・っ・・・淑恵さん・・） 今日のパンツは白だけど前の部分がレースになっていてこれでは穿けば前が見えちゃうのでは？という感じだった。 しかも昨日のパンツよりも汚れの範囲は狭く楕円形だけど今日のは表まで染みていた。 その染みた部分を鼻に押し付け匂いを嗅ぎながら扱き始めるとすぐに射精感が襲ってくる。 心の中で淑恵の名前を呼びながら用意してあったトイレットペーパーに精子を受けてからぴくぴくと痙攣している男性器を拭きブリーフとズボンをあげて手には淑恵の白いショーツを持って足音を忍ばせ階下に下りていく。 まずは脱衣所の籠に淑恵のショーツを戻してからトイレに入り精子で濡れたペーパーをトイレに流した。 トイレに流したのは受け止めたティッシュを部屋のゴミ箱に入れると自分でも辟易とするような匂いが篭ってしまうので考えた苦肉の策であった。 翌朝は朝から晴れて今日も暑くなるだろうことは容易に想像できる天気だった。 朝７時半に淑恵に部屋の外から声をかけられ起こされた正志は階段を下りてダイニングに向かった。 もちろん起き立ての股間は隆起してそれを隠すようにさりげなく夏期講習に持っていく鞄で隠しながら・・・。 父親はこの春から単身赴任していて２ヶ月に一度ぐらいしか帰ってこない。 今日の淑恵さんは夏らしいニットの半袖シャツに膝丈のふんわりとした薄手の生地のスカートを穿いていた。 正志は淑恵さんがキッチンに立っている姿を後ろから見るのが好きだった。 淑恵さんは家にいる時にスカートでいる時が多かった。 （あのスカートの中に穿いているパンツは今日も汚れているのかな？） そんなことを考えているとついつい見とれてしまう。 それをぼ〜っとしていると思った淑恵さんに発破をかけられ急いでハムエッグにトーストにコーヒーと簡単な朝食を済ませ夏期講習に出かける。 ２）37歳専業主婦 【淑恵】 今年３７になった私・・・。 若い時に大病を患い医師から妊娠の可能性が低いことを宣告され結婚は諦めていました。 色々なことがありましたがそんな私が今の主人と知り合い結婚したのが３４歳の時。 優しい主人は再婚で男の子で正志君という連れ子がいてもちろん私が子供を産めない可能性が高いのを承知で主人はプロポーズしてくれたのです。 初めて紹介された時からの癖で未だに正志君と呼んでしまっているものの心配した思春期の正志君とも我ながら上手く関係を築けていると思っています。 主人は今年の春から単身赴任に出ています。 私は最初家族でついて行くと言ったのですが正志君が高校受験ということと２年ほどで帰ってくるとの事なので主人の主張を聞き入れて単身赴任になりました。 優しい主人との夫婦仲はいたって順調でそれまで性に対して古風な考え方を持っていた私が主人に望まれるまま今ではフェラチオや前戯の一部として大人の玩具まで使うようになっていて主人とのセックスの後などはこれが女の幸せなんだとまどろみの中で思うことが度々ありました。 夏になり朝から良く晴れた日、正志君を起こして夏期講習に送り出してからバスルームに行って籠に入った洗濯物を洗濯機に入れました。 その時に一瞬、自分のショーツが昨日他の衣服に挟んだ位置と違うような気がしましたがキッチンに戻り朝食の後片付けを始めたころにはそんなことなどすっかり忘れていました。 今日は同級生の聡子と会う約束になっていたので外には干さずに日の差すリビングに洗濯物を干し早目にシャワーで体を洗ってから湯上りタオルを巻いて寝室に行き白いシルクの上下おそろいのブラとショーツを身に着けてから三面鏡の前に座り髪を梳かしバレッタで後ろ髪を束ねてから化粧をしました。 良く主人から褒められる白く透き通ったような白い肌・・・。 ブラの上に白いブラウスを羽織りボタンをかけてから裾を入れる形で黒地に花模様の入った膝丈のスカートを穿きます。 ストッキングを穿かずに控えめにぺディキュアを塗った素足にヒールサンダルを履いて日傘を差し家を出ました。 聡子は未だに独身を貫いていてキャリアウーマンそのものです。 大学のころの同級生で淑恵とは何もかも正反対な感じで見た目もボーイッシュで丸みを感じさせる淑恵とは反対にスレンダーで性格もまるで男性のようでした。 その性格見た目が正反対の聡子と不思議と馬が合い結婚してからもたまに会うことがありました。 聡子とランチを食べながら何気ない会話をしていると自分まで独身のころに戻ったように華やいだ気持ちになりました。 その聡子が帰り際に 「ねぇ〜淑恵・・・貴女、正志君と２人で大丈夫なの？」と言われ 「大丈夫よ。これでも主人に替わって家を守ることぐらいできるわよ」と返すと 「ばかね・・・そういう意味ではなく正志君今年１５歳になったんでしょう？もう心も体も男だってことよ」 と言われ一瞬内心はくっとしますがすぐに表情を取り繕って誤魔化しました。 その後は２人で取り留めのない会話をしてから別れ１人家路に着き歩いていると前を見覚えのある男の子が２人で歩いていました。 「正志君、今帰りなの？」 １人は息子の正志君でもう１人は家に何度も遊びに来たことのある同級生の堀田義雄君でした。 義雄君が「こんにちは、おばさん」と恥ずかしげに小さな声で挨拶してくれたので 「義雄君、おかえり。ちょっと寄って行きなさいよ冷たい物でも入れるから」というと嬉しそうに頷きました。 正志君の横に立ち並ぶように歩いていると日傘を差しヒールを履いている私よりも頭一つ高い正志君。 「正志君も義雄君も背がまた伸びたのね？」そんな会話をしながら家に着いた私は鍵を開けて２人をリビングのソファーに座らせてから急いで空調のスイッチを入れてキッチンに行って冷蔵庫を開けて冷えたジュースをコップに満たしそれをお盆に載せてリビングに戻ろうとした瞬間に見てしまったのです。  あのおとなしい義雄君が壁に掛けたままの私のランジェリーをしげしげと見つめ恐々と触れるのを・・・。 トイレから戻る正志君のスリッパの足音を聞いて慌てて座ったので私も気付かない振りしてリビングに入り２人の前にジュースの入ったコップを置いてから立ち上がり行く前に干してあった洗濯物を隣の和室に持って行きます。 （あのおとなしい義雄君が・・・） 聡子に指摘されたばかりなだけにそれはショッキングな光景でしたが年頃の男の子ならこういうこともあるのだろうと思い直しリビングに戻ると２人がなにやらこそこそ話していたので 「今日はカレーにするわね。義雄君ももし良かったら食べていきなさい。でもお母さんに電話して許しを得てね」 そう言いのこしスリッパの音をさせながらキッチンに戻りエプロンを腰に巻いてからカレーの下作りに取り掛かります。 義雄君も帰り正志君も部屋にあがってしまってから夕飯の片づけも終わりお風呂に入ろうかと寝室に入りました。 じつは夕飯の支度をして3人で食べている時から自覚していたのですが昼間から穿いていたショーツが濡れて気持ち悪くて・・・。  立て膝になり白いショーツのクロッチを太ももまで下げて見ると案の定、染みが広がっていました。 （でもまさかあの義雄君がね・・・そういえば今朝、洗濯籠の中が妙に散らかっていたような？それにショーツを挟んだ位置も違っていたような・・・気のせいよね？まったく・・・聡子が変な話をするものだから・・・） 着替えを持ち階段から上を見上げ部屋にいる正志君に向かって 「正志君、悪いけど今日は汗をかいちゃったから先に入るわね？」 そう言ってから脱いだばかりのショーツを洗濯籠に入れてからバスルームに入っていきます。 |
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| 2008.11.8掲載 |