| ３）シルクのパンティ 【正志】 夏期講習が終った暑い午後、親友の義雄と２人で歩いている時に義男が何の前触れもなくいきなり 「お前のお母さんって綺麗だよな。家の母親とはえらい違いだよ」と言い出しました。 「そうかな・・・」生返事を返したものの本当は自慢の母が褒められて嬉しかった。 たとえそれが本当の母親でなくても・・・・。 そんなことを思っている時に後ろから声をかけられ振り向くとそこに日傘を差した淑恵さんが立っていました。 何となく今日の淑恵さんは雰囲気が違っていた。 女性と付き合った経験のない正志には髪型が変わっていて化粧もいつもよりも念入りにされえいるのに気付かない。 ふと隣の義雄を見るとはにかんだように照れた顔で淑恵さんに挨拶していた。 （義雄・・・淑恵さんに憧れているのかな？） 横に立った淑恵さんを見ると普段は無造作にゴムで束ねている後ろ髪が今日は貝殻のようなもので束ねられていた。 （今日の淑恵さん、いつもよりも綺麗だ） そんなことを思いながら歩いているとすれ違う人たちが僕たちを見ているようで何となく気恥ずかしいようなそれでいて淑恵さんの横を歩けるのを自慢したいような複雑な気持ちになった。 （義雄がいなければデート気分だったのに・・・） 家について義雄と２人でソファーに座っていると義雄が肘で僕のわき腹を軽く突いてから 「正志、お前のお母さんってあんなに小さなパンツ穿いているのか？」 と言ってリビングの部屋の端に吊るされたタオルの間に挟むようにして干してあったパンツの方を顎でしゃくった。 そのパンツは昨夜、僕が持ち出した前がレースになっているパンツで染みの匂いも鮮明に覚えている。 「し・・・知らねぇ〜よ」 まさかそのパンツの匂いを嗅ぎながら昨夜オナニーしたことなどいくら親友の義雄にも言えるわけもなく乱暴に答えてからトイレに立った。 1人取り残された義雄がキッチンにいる淑恵の様子をうかがいながら立ち上がり壁際に掛けられタオルに挟まるようにして干された淑恵のランジェリーを手に取り間近でしげしげと見つめているとも知らずに・・・。 トイレから戻るとちょうど淑恵さんもキッチンから戻ってきてジュースの入ったコップを置いてから洗濯物を隣の和室に持って行き戻り際に今日はカレーだと言い義雄を夕食に誘いそのままキッチンに行きました。 キッチンに立つ淑恵さんの後姿をちらちら見ながら義雄の方を見ると義雄も見ていて２人で目線が合い気まずくなり露骨にゲームの話を切り出し話題を変えながら親友が憧れる女性と２人で一つ屋根の下に暮らしている優越感を感じていました。 その日の深夜、いつものように夜食を持ってきてくれてからお風呂に入る淑恵さん。 寝室に入るのを雰囲気で察してから足音を忍ばせてばバスルームに行き籠に入れてあった白いパンツを部屋に持ってくる。 手にした瞬間からいつものパンツと違うと感じていたけど部屋に戻って改めてみるといつもの綿ではなくすべすべとしていてしかも前の部分には宝石みたいな飾りまでついていた。  おまけに横はレースになっていてこれを穿けば前の一部と横は透けちゃうんだろうなと容易に想像がつくようなパンツだった。 （今日のはお洒落なパンツだな・・・それにすごくすべすべしている・・・） いつもは綿だけど今日のは股が当たる部分が２重になっているけどそこまですべすべしていました。 （女の人ってほんと不思議だよな・・・なぜこんなに濡れるんだろう？） 今日もそこは縦に染みがついてその匂いを嗅ぐ前からもう爆発しそうな感じになってしまいふと思いつきいつもとは違い汚れた部分を己の男性器に巻き付けて扱いてみました。 淑恵さんの体から滲み出た正体不明のお汁で僕のおちんちんが包まれるような気がしました。 そのあまりの肌触りの良さに自分が思っていたよりも早目に射精してしまい気付いた時には淑恵さんのパンツに精子がたっぷりと付いてしまっていました。 （やべっ・・・早く拭かないと） 慌ててティッシュを取り出し拭いてから再び足音を忍ばせて下に降りてパンツを元に戻しました。 ４）痕跡 【淑恵】 聡子に会った次の日、聡子に言われたからでもないがその気で見ると何となく正志君の視線が昨日から気になっている私・・・。 キッチンに立っていても視線を感じふと振り返ると正志君が私を見ていて正志君が慌てて視線をそらす場面もありました。 ましてや昨日の義雄君の行動を目の当たりにしてしまっているだけに・・・・。 そんなことを思い出しつついつものように洗濯籠から洗濯物を洗濯機に入れている時に昨日穿いていた白いショーツを持った瞬間に違和感を感じました。  何となく広げてみるとぷんと匂ってくる匂い・・・。 それは牡の匂いでしかも主人のものとは比べ物にならないほど強いものでした。 その部分を指でなぞると乾いてごわごわになっていましたがそれが精子の跡だということは私にもすぐにわかりました。 「正志君だわ・・・。でもなぜ私のショーツなの・・・」 正志君も15歳の年頃の男の子なんだと思い知らされた私は自分の迂闊さを恥じそれからは正志君の目に入らないようにランジェリーは先に手洗いで夜の内に洗うように心がけるようになり干す時もランジェリーだけは寝室に干すようにしました。 そんなことがあってから2週間ほど経ったある日、聡子が急に家に遊びに来ました。 今日の聡子はミニワンピで女の私が見てもドキッとするほど綺麗な足を惜しげもなく出していました。 そんな聡子と他愛無い会話をしていると私の反応を不審に感じたのかどうしたのかとしつこく聞かれました。 最初は言いよどんでいた私ですが聡子にならと思い切って打ち明けることにしました。 「じつはね聡子・・・。正志君のことなのよ・・・」 「正志君がどうかしたの？」 「うん・・・それがね・・・どうも正志君が私のランジェリーを悪戯しているみたいなのよ」 「なんだそんなこと？そんなことで悩んでいたの？」 私はそんなことでと言い切る聡子の顔をぽかんと見つめていると 「正志君、年頃なんだもん。そんなことあっても当たり前でしょう？淑恵は姉妹しかいないからわからないかもしれないけど・・・・」とこともなげに言いました。 「だって私はあの子の義理とはいえ母親なのよ。幸い早く気付いて今は悪戯されないようにしているけど」と私が言うと聡子は 「一つ屋根の下に2人で暮らしているんだもん。正志君だって淑恵を身近な1人の女として見ちゃうって。それよりも・・・・」 意味深な表情を浮かべ言葉を止める聡子に 「な・・・なによ・・・そのそれよりもって」と言うと 「淑恵という性の捌け口のなくなった正志君が今に他の女性の下着に手を出さなければいいけどね。だって一つ間違えばこれって犯罪になっちゃうものね。下手をすれば一生の問題になっちゃうかもね？」と脅すように言いました。 犯罪と聞いた瞬間にはっとしたように口を押さえていると追い討ちをかけるように聡子が 「下着ぐらいで済むなら淑恵が我慢してあげればいいじゃない。犯罪を犯して将来を棒に振るよりもましってものでしょう？」 「そんな困っているのなら私が正志君に性教育しちゃおうかしら・・・正志君って可愛いし・・・」 聡子にそう言われてから我ながらこんなに動転するかと驚くぐらい動転しつつ 「なにをばかなこと言っているの。それよりも早く相手を決めちゃえば？昔から選り好みが激しいんだから・・・」 とそこは昔からの気安い付き合いでやり返しました。 そうこうする内に玄関のドアーが開いて正志君がただいま〜と言って帰ってきました。 「おかえりなさい」と私が言うのとほぼ同時に「お邪魔しています」と聡子が言いました。 ソファーに腰を下ろし脚を組んでいた聡子に気付くと一瞬ぎぐっとしたようになってから少し言葉に詰まるように 「い・・・いらっしゃい、聡子さん・・・」という正志君。 聡子を見ると私にだけわかるように悪戯っ子みたいな悪気のない表情でぺろっと舌を出して見せました。 正志君の視線が組まれた聡子の足を見ていると思った瞬間に私の意志は固まりました。 |
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| 2008.11.15掲載 |