なさぬ仲

5）ピンクのTバック【正志】

　手触りの良いパンツを自分のおちんちんに巻き付けてしくじってしまったあの晩を境に淑恵さんの下着が見当たらなくなってしまった。
　もしや気付かれたのでは？と思いつつもそんなことを聞けるわけもなく悶々として2週間ほど経った夏休みも終わりに近づいたある日家に帰ると淑恵さんの昔からの友達の聡子さんが出迎えてくれた。
　聡子さんは淑恵さんとは対照的な体付きをしていてその日は凄く短いワンピースを着ていてソファーに座っていた。
（聡子さんはどんなパンツを穿いているのだろう？きっとで凄いパンツ穿いていそう）
　勝手なことを想像しつつどうしても視線が聡子さんの方に行ってしまう。
　聡子さんがソファーに座るとお尻の重さの分だけ沈みその分、膝が高くなり短いワンピースから出た足を見ると僕の角度からだとちらっと白っぽいものが見えるような気がして思わず目を凝らしたくなりその足が綺麗で挨拶するのにどぎまぎしてしまった。
　そんなことのあった夜に部屋にいてふと思いついたことがあった。
　今までは淑恵さんに言われるまま夕飯が済んで暫くしてからお風呂に入って自分の後に淑恵さんが入るのが常だった。
（淑恵さんよりも遅く風呂に入ったらどうなんだろう？そうすれば2度手間になるから洗濯は今まで通り次の日になるのではないだろうか？）
　そんな風に自分に都合の良いように考え淑恵さんよりも遅く入っては見たもののそんな都合よくは行かずにそれでも次の日も淑恵さんよりも遅くにしかも寝静まってからお風呂に入ることにしました。
　先に寝ると声をかけられそれから暫くしてからバスルームに行き淡い期待を胸に洗濯籠の中を見るとタオルの間にピンクの布切れが見えました。

　
　夢中でそれを手に取るとそれはピンクのパンツでしかもTバックでした。　
　淑恵さんのパンツは小さいけど普通のパンツが多かったのにTバックを初めて見た僕は興奮した牛のように鼻息を荒くしてしまい風呂にも入らずにTバックを握り締め2階の自分の部屋に戻ってしまいました。

　部屋に戻り改めてピンクのTバックを見るとよくこんな小さいパンツが穿けると思うほど小さく何よりも股布がいつもの半分ほどの幅しかなくその分淑恵さんのあそこに食い込んでいたんだろうと妄想してしまう。
　その狭いクロッチは今までのパンツよりも汚れている範囲が狭いけどその分、集中して濡れている感じでした。

（すげぇ～すげぇ～よ・・・なぜこんなに濡れているんだ？）
　気が着けば匂いを嗅いでからその濡れた部分を舐めていた。
　匂いも舐めた味もいつもと違うような気がしたそれもそのはずでその日の汚れは淑恵の愛液だったが経験のない正志にそんなことはわかるはずもなく・・・。
　面積の狭いTバックでは勃起した男性器を包み込むことができないまま扱き始めすぐに射精してしまいました。
（しまった・・・またやっちゃった）
　慌てた僕は飛び散った精子を念入りに拭いてから階下に下りて洗濯籠の一番下に押し込んでから風呂に入りました。

6）溢れる愛液【淑恵】

　聡子が来たその夜から意を決した私は結婚して以来普段の生活で初めてTバックを穿きました。
　そのピンクのTバックは主人とのセックスの時に穿くためのものでしたが家事をこなしていると狭いクロッチが股間に食い込んで意識がそこに集中してしまっています。
（このTバックを正志君が見たらどう思うかしら・・・）
　そんなことを思うとまた食い込んだ股間に意識が集中してしまう私。
　正志君が帰ってからも何処かちぐはぐで昨日と同じように後でお風呂に入る入ると言う正志君のために先にお風呂に入り穿いていたピンクのTバックを脱いで確認すると普段からおりものの多い私ですが普段よりも余計に汚れてしまっているようでした。
　その汚れを隠すように折り畳んでタオルの間に挟み2階の正志君に一声かけてから寝室に向かいます。

　翌朝、薄いピンクのニットの半袖シャツにデニムのスカートというラフな格好で正志君を送り出してから洗濯籠を見ると確かにタオルの間に挟んだTバックが籠の底にあり手に取るとあのごわごわした乾いた部分と強烈な匂いが漂ってきました。
　私は無意識にニットの半袖シャツの上からブラのカップ越しに胸を押えると快感が全身にじわじわと広がりニットの半袖シャツの裾から手を入れてブルーのブラのカップを下にずらしてから乳首を指先で摘むと全身に電気ショックにも似た快感が走ってしまいまるでそこに正志君が立って私を見つめているような錯覚に陥ってしまった私は後ろを向きショーツの上からもう潤い始めている部分を擦りもっとよく見えるように片足を高く上げて擦り続けます。

　膝ががくがくと揺れてしまいその場に座り込んだしまった私は膝を曲げて広げ左手で右の乳首を強めに摘みながら右手を薄手の透けた黒いショーツの中に入れました。
　そこは既に濡れそぼっていて濡れて滑りのよくなった指先を使って固さを増し少しだけ顔を覗かせたクリトリスを刺激しました。

　考えてみれば主人とのセックスは既に2ヶ月近くなく意識しなかったものの快感を知ってしまった体は限界に達していたのかもしれません。
　脱衣所の床に座り込んでしまった私はもう漏れる声を抑えることも出来ずに
「ああぁぁぁぁぁ・・・いい・・・だめ・・・とまらない・・・」
　薄くルージュを引いた唇が半開きになり喘ぎ声と共にそんな言葉を吐いてしまう私・・・。
　ショーツの中に手を入れクリトリスを指先で弄りながら空いた手で露になったままの乳首を摘んでいると昇り詰めていく感覚があり
「だめ・・・だめ・・・いっちゃう・・・正志君・・・だめ・・・」
　無意識に主人ではなく義理の息子の名前を他に誰もいない家の中で叫んでしまう私。
　目の前が真っ白になり達してしまい久々に刺激を受けた股間からはとめどなく愛液が溢れ出し黒いショーツの薄いクロッチが濡れた性器に密着して張り付いてしまっています。
　結婚して初めてのオナニーだったし独身の頃を通じてこれほど感じたオナニーは経験がありませんでした。

　その日を境にショーツは派手になり正志君の匂いを嗅ぎながらオナニーで欲求を抑えるのが日課になってしまいました。
　かと言って既婚の私がそうそう派手なショーツを持っているわけでもなく最近ではネットで見つけた通販サイトで正志君が喜びそうなランジェリーを買うようになっていました。
　オナニーには自己嫌悪を伴いなるべく我慢しようとしても2日か3日が我慢の限度になってしまっていて不思議なことにオナニーすればするほど欲望は深まるばかり
　体はいつも感じてしまっている状態で乳首は張ったままだしいつもあそこは濡れパンティライナーを使いたいぐらいだけどシートの常用は正志君のために自制しなければなりませんでした。
　このころになるとオナニー直後の自己嫌悪感もかなり薄くなってきていました。
　それはオナニーするのも息子の正志君のためなんだというずるいいいわけじみた自己弁護によるものかもしれません。
　そんな状態ですから選ぶショーツがますます過激になりある時などは赤のGストを選び一日穿き続けた日もありました。
　Gストはフロントが極端に小さく穿いて家事をしていると容赦なく細い紐が股間に食い込んできましたがその食い込みがなんとも言えない自虐的な快感をもたらすのです。

　そんなことを繰り返す内にやがて生理が始まりその生理に合わせでもするように主人が帰ってきました。

　主人が帰ってきて私が生理だと告げるとがっかりしたようで申し訳なく思った私は夜になってから主人の物を咥え手も使って出してあげました。
　言葉には出しませんでしたが主人の精子は正志君のに比べて匂いが弱いような気がしました。
　主人は5日ほど家から会社に通いまた単身赴任先に向かいましたが主人に正志君のことを相談しようとも思ったのですが疲れた主人の顔を見るとそんな相談も出来ずにいました。

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2008.11.22掲載

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