４．

　その日恭子は、散歩の途中で公園に立ち寄っていた。
　恭子が幼い子供たちの遊んでいるところを、なにげなく眺めていると、公園の真ん中を見覚えのある男が横切っていくのが、見えた。
（「あれは、隣の・・」）
　恭子が、公靖の動きを眼で追う。すると公靖は前を歩く女性の後を、距離をあけながらついて行くではないか。
（「あいつ、まさか何かするつもりじゃ・・」）
　公靖の動きを不審に思った恭子は、隠れながら二人の行き先を追った。
　公靖はそのまま、公園の隅にある深い薮の中に入ってゆく。
　恭子は薮の中に入ると木の裏に隠れて、そこにしゃがみ込み、二人の様子を窺う。
　その時公靖は、一緒にいる女性に抱きつき、彼女にキスをしながら、スカートの中に手を差し込んでいた。
（「痴漢。いえ、強姦・・」）
　だがよく見ると、そうではない事がすぐにわかった。相手の女性が公靖に協力している。
　自ら下着を脱いだ女性は、後ろを向き、尻を後ろへ突き出して、その身体を公靖にさし出した。
（「バカ。なんであんなキモオタにそんなことをするの？、きっとどんな男か、知らないんだ。」）
　恭子がそこを飛び出し、女性を止めようとしたその時、公靖がスボンを下に降ろし、勃起したペニスを取り出した。
　そのペニスを見た瞬間、恭子は身体の動きを止めてしまった。
（「す、凄い・・」）恭子は始めて見る公靖のペニスに、その目を疑った。
（「あんなの・・入るの？」）太い血管のスジを何本も浮かべた、夫の倍はあろうかという太い紫色のペニスが、天に向かってかま首を擡げ、ドクンッ、ドクンッと脈打ちながら、その頭を上下させている。
（「隣の部屋で、毎日あれを自分で扱いてたの？・・」）恭子は、公靖が誰もいない部屋でひとり、巨大な自分自身を無心に愛撫する姿を連想して、思わず身震いをした。
　だがそんな恭子の胸が悪くなるような気持ちも、相手の女性が後ろからそのペニスを突き入れられた途端、一遍にどこかへふっ飛んでしまった。
「ふっぐうぅーーっ！」後ろから掌で口を塞がれているその女性は、それでも身体を貫かれた瞬間、恭子の耳に届くほどの物凄い絶叫を上げた。
　背中を大きく仰け反らせた女性は、公靖がその腰を大きく波打たせる度に、「ふぐっ」「むぐっ」と、呻き声をあげ、つま先立った足の脹ら脛が、ぴくぴくと痙攣していた。
　恭子の居る位置からは、二人の結合部がよく見える。
　公靖の異様に太いペニスによって、無理矢理に押し拡げられた女性の膣からは、乳白色の分泌物が大量に滲み出し、公靖のペニスを白くベトベトに汚していた。
　恭子が時間の経つのも忘れて見つめるなか、公靖はそれから数十分間にわたって、女性の尻を犯し続けた。
　普段、オナホールの強い刺激に慣らされている公靖のペニスは、女性の内部の優しい刺激では、なかなか絶頂にまで到達できないのだ。
　既に女性の股間からは、夥しい量の愛液が溢れ出し、太ももを伝い足首にまで流れ落ちている。
　時々、女性の腰が、崩れる様にガクッガクッと下に落ちる。公靖は両手でその腰を強引に持ち上げながら、さらに女性の身体を使い続けた。
（「あんな事をされたら、死んでしまうわ。」）恭子は女性の身を自分の身に置き換えて、下半身を熱くしていた。
　女性の膣の刺激だけでは、なかなか射精に到達できない事を悟った公靖は、女性を下に座らせ、口を使って絶頂を得ようとする。
　公靖は、女性の顔の上に乗せたペニスの裏側を彼女の舌で擦らせながら、亀頭部を凄い勢いで扱き始めた。
　やがて「うっ！」という声と共に、公靖のペニスの先端から、精液が迸った。
　続いてペニスの上下に合わせて、ビュービューと物凄い量の精液がペニスから噴き出す。
　３回、４回、５回・・公靖のペニスは上下に飛び跳ねながら、ポンプのように大量の精液を何度も遠くまで飛ばした。
（「わぁ・・もの凄い量・・まるで外人みたい。」）恭子は自分の常識にない、公靖の射精に目を丸くしていた。
　女性は飛び散った精液で、顔中、真っ白になりながら、必死で舌を伸ばし、公靖のペニスを舐める。
　公靖は柔らかくなったペニスを女性の口に押し込み、残った精液を舐めとらせている。
　女性がペニスを口に含み、公靖が手を下に伸ばして女性の乳房を揉んでいるうちに、だんだんと公靖のペニスが膨れてくる。
（「えっ？、まさか・・もう・・うそ・・信じられない。」）
　そしていくらも経たないうちに、公靖のペニスは女性の口に納まらなくなり、また元のように硬く、垂直にそそり勃っていた。
　公靖は、もう一度女性を立たせると後ろを向かせ、その尻を抱きかかえた。
「あーーっ・・おおぉ・・おうっ！、んっ！、んっぐんーーっ」
　公靖が再び女性の身体にそのペニスを挿入した時、もう女性は声にならない雄叫びを上げ、身体を震わせることしかできなかった。

　少しして、恭子は放心状態のまま、ふらふらとその場を離れた。二人の性の交歓はまだ延々と続いていた。
　家に帰った恭子の頭の中を、先程見た獣の様な情交の映像がぐるぐると駆け巡る。
　公靖の張り出したぶよぶよの腹と、それとは対照的に、太く垂直にそそり勃った逞しいペニスが脳裏に焼きついている。
　耳の奥で、女性の悲鳴のような雄叫びが、まだ鳴り響いていた。

５．

（「この前とは、違う人だわ。」）
　恭子は物陰からいつもの場所を覗きながら、内心、びっくりしていた。
　あれから恭子は、好奇心を抑えることができずに、時々この場所を覗きに来ていた。
　今、公靖の相手をしているのは、この前の女性よりも少し若い、２０代後半から３０代前半の美しい女性だった。
（「なんであんな綺麗で、大人しそうな人がこんな事をしているの？」）

　だんだんと女性との接し方に慣れてきた公靖は、自分の魅力的な下半身をアピールする方法を、身につけつつあった。
　公靖のそそり勃つ股間を目にした女性たちは、それを誰にも知られずに楽しむことができると分かると、何も言わずに公靖の後についてきた。

　その女性は、木の幹に両手をつき、後ろに突き出した真っ白で染み一つない尻を左右に振りながら、公靖の硬く勃起したペニスを強請っていた。
「お願い・・入れて・・はやく・・そのまま奥まで突き入れて・・」
　公靖は醜く垂れ下がった腹を揺すりながら女性の背後に近づくと、垂直に近い角度で勃起している自分のペニスを手で押さえ込み、その先端を女性の股間に宛う。
　そして、女性の腰を両手で掴むと、斜め下から上に向かって、思いっきり腰を突き上げた。
「あっうぅーーっ！、あっあっ・・あ゛ーーっ！」
　女性はその美しい背中を撓らせながら、口から舌を突き出した。
　そのまま公靖は、女性の細く括れたウェストに両腕を回して抱きつくと、女性の背中に覆い被さる。
　そして、女性の腰の上でその醜い腹を揺すりながら、下半身を大きく波打たせ始める。
（「まるで白豚に犯されるお姫様だわ・・」）
　恭子は公靖の無気味な程に太いそのペニスが、女性の身体の中で脈動しているのを見ながら、そんな場面を連想していた。
（「そんなにいいのかしら・・あんな背の低い、毛むくじゃらの太った豚のような男に、身を任せるほど・・」
　この時恭子は、もうここに来るのはよそう、と思った。

　それから何日かして、孝を送り出した後の恭子が、自宅で食事の準備をしていると、玄関の呼び鈴が鳴った。
　急いで恭子が玄関の戸を開けてみると、そこには公靖が回覧板を持って立っていた。
　一瞬躊躇した恭子だったが、すぐに「わざわざすいません。」と言いながら、玄関を下りて、回覧板を受け取ろうとする。
　だがなぜか公靖は、回覧板を玄関の上がり口の上に置いてしまった。
　しかたなく恭子がしゃがみ込んで回覧板を取ろうとした時、膝上までのスカートの裾が捲り上がり、恭子の真っ白な太ももが顕になる。
　ハッとした恭子は、素早くスカートの裾を引き下げ、思わず公靖の顔を見上げた。
　公靖は何も言わず、じっと恭子の顔を見つめていた。それを見た恭子の顔が、動揺を隠せずに、みるみる真っ赤に染まってゆく。
　恭子のこの様子を見ていた公靖の瞳が、ぎらりと光る。そして玄関を入り、後ろ手に戸を閉めると、思いがけない話を喋り始めた。
「僕、知ってるんです。恭子さんがずっと覗いていたのを。」
「えっ！？」
「もし僕のペニスに興味があるなら、ぜひ使って下さい。あなたのように美しい人のためなら、何度でも勃てますから。」
「な、何を言ってるの！、止めてちょうだい。」
　公靖はジャージのスボンをいきなり引き下げた。中から既にいっぱいに勃起したペニスが、元気よく飛び出す。
「やめて・・た、助けて・・」ペニスを見た恭子は怯えたように、後退りを始めた。
　この時恭子の脳裏には、公靖に抱かれながら、狂ったように悲鳴をあげていた女たちの姿が甦っていた。
「そうですか・・無理にとは言いません。今なら誰にもわからないと思ったのに・・」
「心配しないで下さい。２度とこんな事はしませんから。」公靖は大人しくペニスを仕舞うと、ドアを開け、そのまま自分の部屋に帰っていった。
　しばらく呆然としていた恭子だったが、いつまで待っても、今、目の前で見た公靖の股間が、忘れられない。
　やがて、決意したように部屋を飛び出した恭子は、隣の部屋のドアを勢いよく叩いていた。

　その後公靖のアパートでは、孝を送り出した後の恭子が、度々、隣の部屋を訪れる姿が目撃され、公靖がよく利用していた画像掲示板には、オナニーの画像ではなく、公靖が美しい女性に挿入している画像がアップされるようになった。
　この画像を見た「りんご」から最後の書き込みが入る。

−「素敵な女性をゲットされたみたいですね。おめでとうございます。」
−「でも、忘れないで下さい。」
−「相手の女性は、あなたの下半身に惹かれているだけだという事を。」
−「けっして、相手の女性に愛情を求めたりしてはいけませんよ。」
−「では、さようなら。」