その７．　静香の寝室で

　次の土曜日の午後。連絡を受けた浩一は、飛ぶように静香の家にむかっていた。
　家族には、友達の家に泊まると嘘をついていた。
（「どんな感じなのかな？・・やっぱり、すごく気持ちがいいのかな？」）
　その瞬間を想像する浩一の顔が、自然にほころび、笑いがこみ上げてくる。
（「見れるんだ。香織さんのあそこ・・あぁ、堪らないよ。想像しただけで勃っちゃいそう。」）
　一人、妄想の世界に飛んでいる浩一は、もう既にズボンの前を膨らませていた。

「こんにちは。」
「いらっしゃい。よく来たわね。」
　少し高い声で挨拶をする浩一に対して、静香はいつもと変わらない落ち着いた声で彼を迎える。
「香織も待ってるわよ。」
　静香のその言葉を聞いた途端、浩一の眼が期待に輝いた。
　静香は浩一を家に入れると、玄関に鍵をかけ、彼の上着を預かった。
　それから、そわそわして落ち着かない様子の浩一に、ソファに座るように勧める。
「そんなに急がないでいいのよ・・時間はたっぷりとあるから。」と、笑顔で話しかける静香。
　だが浩一の方は、頻りに時計の針を気にしている。
　静香が、「シャワーを浴びる？」と、確認するようにたずねると、浩一は、
「家で風呂に入ってきました。」と、緊張した顔でそう答える。
　静香は、「そう・・準備が早いのね。」と、笑顔で浩一と会話をしながら、さり気なく居間のドアの方に顔を向けた。
　そして、「ほら、見て・・着替えてきたわよ。あなたのために。」と、浩一に目配せをする。
　浩一が後ろを振り返ると、そこには、薄いネグリジェを身に纏った香織が、無言でたたずんでいた。
「！・・・」驚いた浩一は、そのまま香織から目が離せなくなって、その天使のような全身を、上から下まで舐めるように眺めてしまう。
　恥ずかしそうに頬を染めながら、浩一の顔を見つめ返す香織の肢体は、透け透けのネグリジェを通して、はっきりとその全てを確認することができた。
　口を半開きにしたまま、薄衣の下の純白の下着に視線を注ぐ浩一。
　香織は、刺すような浩一の視線を浴びながら、「待ってるから・・」と、言い残して、居間から出て行った。
　呆然としている浩一に、「それじゃ、私たちも行きましょうか。」と、静香がそう声をかけると、浩一は弾かれたように、椅子から飛び上がった。
「うふふ・・」静香は、笑いながら、先に歩き出す。
　浩一を自分の寝室に通した静香は、彼をベッドの端に座らせ、窓のカーテンを引いた。
　少し暗くなった部屋には、とてもいい香りが漂っていた。
　静香は、化粧台の前の椅子に座り、時計とイヤリングを外しながら、「今は私のことだけを考えてね。」と、カチカチに緊張している少年に、優しく話しかける。

　この時、香織は、静香の寝室付きの、例のクローゼットの中に隠れていた。
（「なにか、とても悪い事をしてるみたい・・」）
　クローゼットの中から、じっと二人の様子を窺いながら、香織は今までに経験した事の無い背徳感に、胸をドキドキと高鳴らせていた。

　浩一の隣に座り直した静香が、横から肩を抱くようにして、優しく彼に口づけをする。
　静香の、うっとりするようないい匂いに圧倒された浩一は、頬を真っ赤に染め、ただ静香の顔をぼぉ〜っと見詰めながら、その口づけを受けている。
　そのうちに、静香の手が自然に、浩一の股の間に伸びてきて、太股の内側をまさぐり始める。
　そして、徐々に這い上がった静香の指が、硬く膨らんでいる浩一の股間に触れる。
「あら・・もうこんなになってるのね。」嬉しそうに笑う静香。
　浩一はもうこれだけで、射精しそうな程、昂ぶってしまっていた。
　先程から頭の中は、自分の股の間をまさぐる、静香の細い指の感触で一杯になっている。
　股間に忍び込んだ彼女の指は、すでにスボンの中で一杯に勃起している、浩一のペニスの形をなぞる様にして撫でてゆく。
「あぁ・・ハァ・・静香さん・・」
「好きにしていいのよ。・・触りたいんでしょう。」
　静香は真っ赤になっている浩一の顔を覗き込みながら、ゆっくりと自分のスカートの裾を捲り、胸のボタンを外した。
　そして、誘うような視線で、白い太股の間を開き、深い胸の谷間を浩一の顔に近づける。
「あぁー・・静香さん！」
　浩一は飛び出すように、静香の身体に抱きつくと、夢中でその股間に手を差し込み、胸元に顔を埋めた。
「焦らないで・・逃げないから。」
　諭すような口調でそう告げた静香は、彼の頬を撫でながら、顔を近づけ、もう一度、今度は濃厚な口づけを浩一に与えた。
　そして、浩一が静香の唇と舌の感触に夢中になっている隙に、彼のズボンのファスナーを降ろし、中から熱いペニスを素早く引っ張り出す。
「まぁ、可愛い・・もうヌルヌル・・」
　静香のこの言葉を聞いた途端、浩一は焦ったような表情で自分の股間を隠すと、恥ずかしそうに俯いてしまう。
　突然、手を撥ね除けられた静香は、困った顔で、
「恥ずかしがらないで・・いいのよ、わかってるから。」と、浩一の頬を優しく撫でた。
「・・・」だが、俯いている浩一は、黙ったままだ。
「それじゃ、こうしましょう。一緒に服を脱ぐの。それなら恥ずかしくないでしょう。」
　そう提案した静香は、自分から立ち上がると、先に服を脱ぎ始めた。驚いたような表情でこれを見上げる浩一。
「さあ、浩一君も脱いで。」
　そう促された浩一は、渋々立ち上がり、服を脱ぎ始める。
　いつのまにかブラウスの前を開けた静香は、屈むような姿勢で下から浩一の顔を覗き込みながら、白い胸の谷間を彼に見せつけた。
　それから、背筋を伸ばし、腕を後ろに回してブラウスの袖を抜く。
　もう、そこから一瞬も眼が離せなくなっている浩一の目前で、静香の魅力的な乳房が、ゆさゆさと左右に揺れている。
（「近くで見ると凄く大きい・・あぁ、アソコに顔を埋めたいよ・・」）
　涎を垂らしそうな顔で、彼女の胸元に見入っている、浩一の熱い胸の内を察した静香は、さらに、手を首の後ろに回して、結った髪を解こうとする。
　両手を上に挙げた事で、静香の大きな乳房が引っ張り上げられて、小さなブラの両端から溢れ落ちそうになった。
　これを見た浩一の口が、あんぐりと半開きになり、開けっ放しのズボンのファスナーから、膨らんだペニスが勢いよく飛び出す。
（「うふ・・爆発しそう・・見蕩れちゃって。」）微笑みを浮かべた静香が、後ろを向いて背中を浩一に見せる。
　そして、「外して・・」と、ブラのホックを浩一に指し示した。
　もう返事も出来ないほど、激しく興奮している浩一が、震える指でブラのホックを外すと、静香は見せつけるようにストラップを肩から落としながら、
「・・お尻に当たってるわよ。」と、小さな声で囁いた。
　ふと気がついて、浩一が自分の股間を見下ろすと、いつのまにか熱り勃ったペニスが、頭を上下させて静香の尻を叩いていた。
　もう、頭の中が真っ白になった浩一が、夢中でズボンとパンツを脱ぐと、静香もこちらを振り返り、静かにタイトスカートを床に落としていた。
　続いて、彼女が薄いショーツに手をかけた頃には、浩一は完全にその裸体の虜になっていた。
　なだらかな曲線を描く、魅惑的なウェストからヒップのラインを、舐め回すように何度も眺める。
　それから、弾むように揺れている、真っ白な乳房におずおずと手を伸ばし、その夢のような感触に、何もかも忘れて熱中していた。
　静香は、直接秘部が浩一から見えないように、身体を横に向けた姿勢で、ショーツを脚から抜く。
　それから、まだ見ぬ女の秘部をよく見ようと、身をのりだしてきた浩一に対して、彼の顔を見詰めたままその足元に跪き、ゆっくりと彼の腰に手を伸ばした。

　一方、クローゼットの中からこれを見ていた香織は、美しい少年が母によって焦らされ、興奮して、熟れた女のからだに夢中になる様に、激しく動揺していた。
（「あんなになるの？！・・」）
　その視線は、母の手の中で垂直に勃起しながら、真っ赤に充血している浩一のペニスに注がれている。
　それはとてもアンバランスな光景だった。細く白い身体の美少年と、その股間から生える、血管の筋を浮かべたピンク色のペニス。
　大人のペニスしか見たことがなかった香織は、その思春期の象徴のような男性器に、思わず見蕩れてしまっていた。
　香織がじっと見つめる中、静香のほっそりとした手が、浩一の股間を優しく撫で回す。
　忽ち浩一のペニスは、ペタペタと自分の腹を叩き始めた。
（「笑ってる・・嬉しいの？」）
　香織は、引き攣った笑いを浮かべたまま、凍ったように動かない浩一を見詰めながら、自分の胸をきつく抱き締めた。

「そのまま・・なにもしなくていいのよ。私に任せて・・」
「あっ・・ハッ・・ハァ、ハァ・・」
「さあ、力を抜いてリラックスして。思う存分楽しませてあげる。」
　静香が剥き出しになった浩一の下腹部に、ゆっくりとその顔を埋めてゆく。
（「あぁ、信じられない・・女の人の口が・・あっあぁ〜・・」）
　口を大きく開き、目を見開いたままの浩一が、自分の股間と、そこに吸い付こうとしている静香の口を覗き込み、そのままうっとりと眼を閉じた。
　静香は、ペニスの先端にそっと口づけをした後、そこに被った皮の中に、濡れた舌先を静かに差し込む。
「アッ！・・ハッ、あぁ〜〜・・ん〜」
　静香は、最初は優しくゆっくりと、その舌先を動かした。
　それから、浩一が痛みを感じていない事が判ると、舌を伸ばして、裏側の一番感じる部分まで、深くゆっくりとその先端を潜り込ませる。
　さらに、上目づかいに浩一の表情を窺いながら、ペニスの裏側に宛った舌の腹を、細かく振動させ始める。
「あぁ・・うぅ・・！・・んッ！？・・ん゛〜〜ッ！！」
　猛烈な快感に浩一が身悶えを始めると、静香も嬉しそうにペニス全体を深く咥え込み、口の中で敏感な亀頭部分にかかる皮をゆっくりと剥いた。
　この光景を目撃した香織も、ごくりと生唾を飲み込みながら、おもわず身体を前に乗り出す。
（「どう？、香織・・フェラをされる男の子の表情は・・堪らないでしょう？」）
　静香は、口の中で浩一自身を優しく愛撫しながら、悶絶する男の子の姿をじっと凝視している娘の様子を想像する。それから、さらに大きく、その舌を踊らせ始めた。
　ペニスをしゃぶって男を悦ばせるという行為を、知り尽くしている静香は、頭をほとんど動かさずに、浩一のペニスを深く咥えたまま、口の中で長い舌をゆっくりと大きく、魚の尾ビレのように泳がせた。
　この方が、刺激に慣れていない浩一のペニスには、気持ちがいいだろうと思ったのだ。
　ピンク色の茎を咥えた静香の頬が、激しい舌の動きに合わせて、大きく膨らんだり凹んだりしている。
　静香の口の中では、別の生き物のような彼女の舌が、浩一のペニスの周りにねっとりと絡まりつき、その尖った先端は、破裂しそうに膨らんでいる亀頭部の裏側を、忙しなく突いていた。
「あっうぅ・・あッ！・・あっくっ〜〜っ・・」
　凄まじい快感に腰が抜けたようになった浩一が、思わずベッドに尻餅をつく。
　そのまま、ベッドの上に浩一を押し倒した静香は、休む間も与えずに、再び彼の股間に顔を沈めていった。
「うっ！・・あっ！あっ！あぁーー・・」
　やがて、この上ない甘美な口唇愛撫に、瞬く間に絶頂に昇りつめた浩一は、カチカチに勃起したペニスの先端から、最初の精液の一滴を迸らせる。
　身体を震わせ、さらに大量の精液を噴上げようとする浩一に、静香の瞳が、一瞬大きくなる。
　たがすぐに、何事もなかったかのように涼しい顔に戻った静香は、ペニスを深く咥えたまま、猛烈な勢いで舌を回転させ始めた。
「おっ、おぅ・・うぅ〜〜ん゛っーーっ！」・・びゅ、ぴゅっ、ぴゅっ、ビュ〜〜ッ・・
　身体をくの字に折り曲げながら、静香の口の中に激しく射精をする浩一。
　くちゅ、ぬちゅ・・ずずず・・
　静香は、跳ね回る浩一のペニスを唇できつく咥えたまま、素早く頭を上下させて、彼の先端を強く扱き立てていた。
　そのうちに静香の唇の端から、白い精液が大量に溢れだし、だらだらと下に滴れ始める。
「ん・・んんっ・・」
　ごくり、ごくりと何度かに分けて、口の中に溜まった精液を飲み干した静香は、濡れた唇をペニスから離し、飛び跳ねる浩一の腰を押さえつける。
　それから「はあぁ・・あぁ、素敵・・」と、まだ命の飛沫を噴上げ続けるペニスの裏側に、嬉しそうに頬ずりをした。

　香織はその間中、驚いたように掌で自分の口を覆い、ビクン、ビクンと反り返っている浩一の裸体と、噴出し続ける白い精液を、潤んだ瞳でじっと見つめていた。
（「大人とは全然違う・・あぁ、凄い感じてる。あんなに飛び跳ねて・・まるで痙攣してるみたい・・」）
　初めて見る中学生の初々しい射精に、彼女は、自分の胸がドキドキと高鳴るのを感じていた。

　さらに、何度か腰を跳ね上げながら、残った精液を静香の身体に降りかけた浩一は、やがてぐったりと動かなくなった。
「はぁ、はぁ・・あぁ・・気持ちいい・・」
「ふふ、沢山出たわね。気持ちよかった？、うっとりしちゃって・・」
　精液でベトベトになった静香が、嬉しそうに浩一の顔を見上げる。
　そして「もう香織の事を考えてるんでしょう？、でもご褒美は、私を満足させてからよ。」と、そっと彼に囁きかけた。
　直後に、静香の身体が浩一からすっと離れる。
　はっと我に返った浩一が、慌てて静香に眼を移すと、彼女は両手を頭の上で組んだまま、ベッドの上に仰向けに横たわり、浩一の方に両脚を真っ直ぐに伸ばしていた。
　浩一はその姿を見て、思わず息を呑んだ。
　それはまるで、白い彫刻のようだった。
　カーテンの間から漏れた日差しが、木漏れ日のように静香の上に降り注ぎ、彼女の真っ白な裸体に、くっきりと光と影の斑模様を映し出している。
　その模様は、大きく盛り上がった二つの乳房や、引き締まった腹部の凹凸を深く強調して、彼女の妖艶な肉体をさらに一層、際だたせていた。
　やがて静香は、右足の膝を立てて、徐々にそれを外側に倒してゆく。
　浩一の目の前で、熟女の真っ白な太股が左右に開かれ、その中心が明るく照らしだされていった。
　カーテン越しの淡い日差しが、静香の土手の下側に当たり、陰毛の中の彼女自身が透けて見えている。
　静香は、浩一の興奮をさらに煽るように、ゆっくりとそこに手を伸ばし、細い指で女の秘部を押し開いた。
「わ・・」涎を滴らしそうな顔で、じぃーとそこを見詰める浩一。
「いいわよ・・もっと近くで見ても。」静香の甘い声がさらに浩一を誘う。
　浩一は、嬉々とした表情で静香の股の間にすり寄り、夢中になって彼女の中心に顔を近づけた。
　もう、そのペニスは上を向いて起き上がり、頭をピクピクと上下させている。
「元気ね・・また跳ね起きたわよ。」
　嬉しそうにそう呟いた静香は、手を伸ばして浩一の顔を撫でながら、自分の内部にも指を差し込んだ。
「ここが膣よ。ペニスを入れるところ・・んっ・・こうすると気持ちがいいの。ほら、拡がるでしょう？」
「ここがクリトリス・・見える？、あっ・・今みたいに濡れてると、すごくいいの・・うんっ・・こんな風に滑るから・・」
　興奮した声で説明しながら、濡れた割れ目を引き拡げ、自分の内部を観察させる静香の指と声に、浩一のペニスはどんどん硬さを増してゆく。
「さわってもいい？」浩一がそうたずねると、静香は「どうぞ・・でも、そっとね。」と、大きく胸を上下させながら、そう答えた。
　浩一は生まれて初めて、生の女の匂いを嗅いでいた。化粧品や香水とは全然違うその香りは、とても生々しく、隠微な感じがした。
　一方、静香の方は、女性器に顔を近づけ、無垢な指でそっと触りながら、ハァ、ハァと荒い息を吹きかけてくる少年に、とても我慢が出来なくなっていた。
「舐めてみて・・そう、そこ・・あっ！、はぁ〜・・」と、下腹部を激しく波打たせながら、浩一の舌を求める。
「ハッ、ハッ・・舌を入れて。そう・・拡げて・・中を舐め上げて。アッ！、アッ！・・」
「奥まで差し込んで・・もっと、深く・・あッ、あっん〜〜・・凄くいぃ・・」
「そのまま、出し入れして・・うっんッ・・もっと早く・・お願いッ・・もっと・・ん゛ッ〜〜」
　柔らかな唇と、よく動く滑らかな舌に、腰を浮かせながら狂喜する静香。
　その顔はいつの間にか、真っ赤に上気して、浩一を見下ろす眼はどんよりと曇り、半開きの唇の間からは尖った舌先が、チロチロと覗いていた。
　彼女のこの、信じられない痴態に、激しく興奮した浩一も、口の周りをびしゃびしゃに濡らしながら、一生懸命に口と指を使い続ける。

　先程から香織は、二人の姿を、正視出来なくなっていた。
　少年の頭を抱き込み、その手と口を使って、狂ったように快楽を貪る母親と、そんな熟女の股間に夢中になるボーイフレンド。
　二人とも普段は、とても好きな人達だったが、今の獣のような姿は見たくなかった。
「アッ、アッ・・浩一・・あ゛ーーッ・・」「んっ、ん・・ハァ、ハァ・・あぁ、静香さん・・」
　二人の歓喜の声が狭い寝室に木霊する。
（「私の事なんて、もう忘れてるみたい・・お願い・・飢えた獣みたいに、よろこばないで・・」）
　香織は目を伏せたまま、母の悲鳴が鳴り止むのを、じっと待っていた。

　やがて反り返ったペニスがどうしても欲しくなった静香は、自分にかわって浩一を、ベッドの上に仰向けに寝かせた。
　それから、再び垂直に勃起した彼のペニスをゆっくりと扱きながら、その腰を跨ぐ。
「いい？、入れるわよ・・なるべく我慢してね。」
　そう声をかけた静香は、浩一の腰の上に、自分の尻をゆっくりと沈めてゆく。
「あ・・あぁ・・うぅ〜・・」
　途中から、股間を包み込む女体の熱い感触に、我を忘れた浩一の腰が浮き上がり始める。
「ハッ・・んっ・・あぁ、中を叩いてる・・。」
　少年の細い腰の感触に目を細めた静香は、反り返る浩一の身体に跨がり、ゆっくりとそのブリッジを押しつぶしていった。
「ハァ、ハァ・・意識をペニスに集中しないで、相手の事を考えて。そう・・相手の女性がなにを感じているか、想像するの。」
　静香は浩一の上に覆い被さり、その大きな乳房を浩一の胸の上から溢れさせながら、悶絶している彼にそっと話しかけた。
　うっすらと目を開けた浩一は、目の前にある静香の顔を眺める。それから、天にも昇るような幸せそうな顔で、
「ハァ、ハァ・・静香さん・・僕いま、静香さんの中に入ってるんですね？」と、彼女にたずねた。
「そうよ・・脈打ってるのがわかる・・素敵よ、浩一君。とてもいいわ。」
　瞳を潤ませた静香は、愛おしそうに浩一の頬を撫でながら、彼の腰骨を豊かな太股でギュウッと強く挟み込んだ。
　沸き起こる興奮を一生懸命に鎮めていた浩一も、静香が彼の首の下に顔を埋め、その耳にハァ、ハァという荒い息を吹き掛け始めると、途端に我慢が出来なくなる。
　夢中で静香の背中に腕を回しながら、彼女の唇を求めた。
「待って・・してあげる。」優しくそう声をかけた静香が、彼の要求に答えるようにその腰をくねらせ始める。
「ん゛ッ・・ん゛〜〜〜ッ」「あんっ・・ハッ・・ん〜・・素敵・・」
　吸い付くような肉壁で、ペニス全体を揉みたてられた浩一の背中が、再び弓のように反り返り、その腰が静香の身体を乗せたままゆっくりと上下し始める。
　静香は、うっとりとした顔で腰を動かしながら、浩一の唇を自分の唇で塞いだ。
（「あぁ、凄い・・快感だけで、感覚が無い・・どこまでが自分の体かわからないよ。助けて静香さん・・」）
（「震えてるの？・・昇りつめてるのね・・頂戴、浩一君・・」）
　やがて、浩一の限界が近い事を知った静香は、上体を起こして彼の腰の上に馬乗りになった。
　そして、まるで乗馬をしているかのように、腰から下を大きく動かし始める。
「ハァ、ハァ、あっうぅ・・静香さん、だめ・・そ、そんなに動いたら・・あんっ、あぁ〜〜」
「はぁ・・いいわよ、このまま出して。大丈夫だから。んっ！・・」
　下になった浩一は、静香の腰の妖艶な動きと、その内部の自分の一部に激しく興奮して、あもわず悲鳴に近い呻き声を漏らす。
　だが上に乗った静香は、まるで下半身から伝わる快感に支配されたかのように、さらに激しく腰を前後させ続ける。
「ハッ、ハッ・・あっう！・・はっうぅ〜〜っ！」
　そのまま絶頂に達した浩一は、腰を突き上げるようにして全身を仰け反らした。
　腰の上に跨がった静香は、足首から先を浩一の脹ら脛に引っ掛けるようにして、彼の脚に自分の脚をきつく絡め、搾り取るように、その腰を浩一の下腹部に擦りつける。
　この時、彼女の内部では、一回目よりも長く、ビュービューと大量の精液が、奥に向かって溢れ出していた。
「あぁ・・素敵・・出てる・・暖かい・・」
　やがて、自分の内部に浩一の熱い体液が拡がってゆくのを感じた静香は、うっとりと満足した顔で彼の胸にその頬を預けた。

（「二人とも、すごく幸せそう・・はやく、浩一。私、もう我慢できない。」）
　浩一が母の体内に射精した事を知った香織は、激しい興奮を抑えきれずに、自分の股間に手を伸ばし、濡れた突起を慰め始めた。
（「んっ！・・ん〜っ・・はッ・・ん゛〜〜」）
　口を覆った掌の下から、香織の低い喘ぎ声が漏れている。
　そのうちに、彼女の腰が、ビクンッ、ビクンッと勝手に跳ね上がり始めた。

「ありがとう・・すごくよかったわ。」
　身体の中で元気に跳ね回るペニスの硬さと、内部を満たすように勢いよく噴き上がる精液の感触を、思う存分愉しんだ静香は、ゆっくりと浩一の腰の上から、身体を降ろす。
　そして、気怠い身体を自ら撫で回しながら、荒い息を吐いている浩一の唇に、感謝の口づけをした。
「ねえ・・どうだった？」
　興味津々の表情で、浩一の顔を覗き込む静香に、当の浩一の方は、ぼんやりした顔で、汗に濡れた彼女の胸の方を見つめながら、
「もう気絶しそう・・気持ちがよ過ぎて、感覚が無いんです。痺れたみたいで・・」と、呟いた。
　これを聞いた静香は、嬉しそうに浩一の上半身に抱きつき、
「もう、可愛いんだから・・食べちゃいたいわ。」と、愛しい少年の顔に頬ずりをした。

　やがて静香は、思い出したようにベッドから身を起こす。それから、まだ寝ている浩一の脇に立つと、
「香織・・」と、クローゼットに向かって声をかけた。
　すると・・・静かにクローゼットの扉が開き、中から顔を真っ赤に上気させた香織が姿を現わした。
「？！・・香織さん？」
　香織の方を振り返った浩一の顔が、みるみるうちに真っ赤になってゆく。
「・・・ずっと見てたの？」びっくりした顔で、静香と香織の顔を交互に見比べる浩一。
「心配だって香織が言うから、見学させる事にしたの。」不安そうな声で説明をする静香。
　すぐに、香織から視線をそらした浩一は、硬く目を瞑ったまま、深く俯いてしまう。
　思わず浩一に駆け寄ろうとする香織を、無言で制した静香は、そっと浩一の肩に手を回しながら、
「ごめんね、内緒でこんな事をして・・でも、許してやって。私が頼んだ事だから。」と、小さな声で浩一に謝った。
　それから、一転して明るい声で「見てよ、香織たら・・興奮し過ぎて、下着がびしょ、びしょ。きっと、夢中で弄ってたのよ。」と、浩一に告げた。
　これを聞いた浩一は、反射的に顔を上げ、香織の方を見てしまう。
　驚いたような顔で、香織の姿を見詰める浩一の視線は、恥ずかしそうな表情の香織の顔と、彼女の濡れた股間の間を行ったり、来たりしていた。
「香織は下着を替えないと・・さあ、私たちも、シャワーを浴びましょう。」
　浩一の股間が、無意識のうちに膨らんできたのを確認した静香は、誘うように浩一の手を引っ張った。
　名残惜しそうに香織の姿を眺めながら、立ち上がる浩一。
　それから二人は一緒にシャワーを浴びた。
　静香は浩一を抱きすくめるようにして、両手で直に彼の体を洗った。
　浩一の方は、幸せそうな表情で、ただ彼女にその身を任せている。
　そのうちに、静香の柔らかい感触に興奮した浩一は、再び彼女の中に入りたがったが、静香は、
「もう、とっておかなくっちゃ・・香織が待ってるわよ。」と、優しく彼を諭した。