その８．　香織の寝室で

　バスルームから出てきた浩一を、潤んだ瞳の香織が出迎えた。
「私の部屋に行きましょう。」そう言って、右手を差し出す。
　バスタオル一枚の浩一が、無言のままその手を握ると、香織は彼の手を引いて部屋に向かって歩き出した。

　部屋の中は、とても暗かった。
　浩一が灯を点けようとすると、香織は「お願い、このままにして・・恥ずかしいの。」と、その手を引き止めた。
　衣擦れの音だけをさせながら、身に纏ったものを脱ぎ捨てた二人は、手探りでベッドに入り、そのまま抱き合った。
　憧れの少女の上にのった少年は、すぐにその花の香りの髪と、すべすべの素肌に我を忘れてしまう。
　浩一が、彼女の髪の匂いを嗅ぎながら、小振りでこりこりとした感触の胸を揉み始めると、それを感じた香織は、下から彼の体を強く抱き締める。
そして、母の声と、とてもよく似た可愛らしい声で「キスして。」と、浩一に囁きかけた。
　夢中で口に吸い付いてくる浩一の、動き回る舌を優しく受け入れた香織は、その舌に自分の舌を絡めてゆく。
　お互いに、火照ってくる身体の熱さを感じあった二人は、暗闇の中で、ハァ、ハァと大きく息を荒げながら、相手の身体を夢中でまさぐりあった。
　やがて、脚を左右に開き、浩一の身体を迎え入れる準備をした香織は、手探りで浩一の熱いペニスに、コンドームを被せる。
「あっ！・・はあぁ・・ん゛っ〜〜ッ・・」だが、もう既に爆発しそうだった浩一は、香織の繊細な指でペニスを被われただけで、すぐに達してしまう。
「いいの・・気にしないで。すぐに付け替えてあげる。」
　優しくそう声をかけた香織は、悶絶する浩一にキスを繰り返しながら、再び彼の股間に手を伸ばした。
　ずっと勃起したままの浩一のペニスが、香織の身体の中でやっと動き始めたのは、さらにもう一度、コンドームを付け替えた後だった。
　徐々に、女体の中で快感を得る術を覚え始めた浩一は、香織の中で狂ったように動き続けた。
　歳の割には経験豊富な香織も、シーツをびしょびしょに濡らしながら、浩一の青い欲望に応え続ける。
　若い二人は、例えようもない甘美な快楽に耽り続け、母親から渡された１ダースのコンドームを、ほぼ使い切ってしまった。
　浩一は容易に射精できなくなってからも、その股間を硬いまま維持して、香織を何度も逝かせ続けた。
　香織の部屋のベッドが、やっと静かになったのは、明け方に近くなってからだった。

　翌日の日曜日。その日も朝から、セックス三昧だった。
　香織より後に目覚めた浩一は、すぐに（「もう出ない。」）と、思った。
　だが、眩しい朝日の中で、神々しい香織の裸体を見た浩一の股間は、瞬時に硬くなっていた。
「浩一・・」「香織さん・・」
　相手の裸体を見ながら、もう一度、目眩く絶頂を味わった二人が、風呂を済ませ、朝食のためにキッチンに入ってくる。
「おはよう。」朝食を用意した静香が、明るく二人を出迎えた。
「おはようございます。」照れ臭そうに返事をする浩一。香織は、ただ浩一の後ろで笑っている。
「よく、眠れた？」静香が、意地悪く、判り切った質問をする。
「うん・・」「いやだ・・もう」
　顔を見合わせて笑う二人を眺めながら、静香は（「一睡もしてないわね・・まだ使えるかしら？」）と、勝手な心配をしていた。
　はやく食事を済ませて、ベッドに潜り込みたがっている二人の様子を見て、少し安心した静香は、
「昨日のお返しに、私にも見せてくれない？」と、唐突に言い出した。
「えっ！？」「・・・」びっくりした様子で、黙り込む浩一と香織。
　静香はごく真面目な顔で、「二人には、もっと教えられる事があると思うの。」と、言葉を続けた。
「もっと素晴らしいセックスがある事を、教えてあげる。」そう説得する静香に、もうそのことしか頭にない二人は、魅入られたように頷いてしまっていた。

　閑静な住宅街の日曜日の静寂の中、戸に鍵をかけ、カーテンを閉め切った家の中では、甘美な淫事に耽る、３人の秘め事が続けられていた。
　新たにシーツを取り替え、空気を入れ換えた香織の部屋・・
　浩一を興奮させようと、ブラとショーツだけの香織が、腕を頭の上に真っ直ぐ伸ばしながら、身体をＳの字に曲げる。
　それから「どう？」と、浩一に微笑みかけた。
「うわ〜〜ぁ・・綺麗・・」
　細く括れたウェストと、へその遥か下にある、小さなショーツの組み合わせに目を輝かせた浩一は、そこから、長い黒髪がかかる真っ白な腋の下に視線を走らせる。
　そのうちに香織は、ブラを外しながら、ゆっくりとベッドに歩み寄ってきた。
　ベッドに座ったままの浩一は、その間、あんぐりと口を開け、前後する長い脚と引き締まった下腹部に、完全に見蕩れている。
　一方、部屋の隅で服を脱いでいた静香は、もう、当然のように反り返っている浩一の股間に、心を奪われていた。
（「まぁ・・もうビンビン・・無制限ね。」）
　やがて、浩一の目の前に立った香織は、少しの間だけ身につけていた下着を素早く脱ぐと、そのままベッドに潜り込む。
　それから、「さあ、しよう・・」と、甘えるように彼に声をかけた。
　香織の脇に寄り添った浩一が、高価なものに触れるように、彼女の脚に手を這わせる。
「はっ・・」思わず声を発した香織も、自分の胸に手を宛った。
　繊細な香織の指が、桜色の自分の乳首を何度か撫で回した後、真っ白な下腹部に滑り降りてゆく。
　そのまま、綺麗に手入れされた陰毛の中に潜り込んだ彼女の指は、その奥の女の秘部を引き拡げる。
　浩一の目の前に、とても香織の一部とは思えない、濡れひかるピンク色の内部が曝け出された。
「さあ、舌を入れてあげて。」後ろから静香が声をかける。
　この時浩一は、耳が聞こえないぐらいに激しく興奮していた。
「恥ずかしい・・お願い・・はやく・・浩一。」甘く切ない香織の声が、さらに追い打ちをかけてくる。
　やがて浩一は、夢遊病者のように、憧れ続けた女神の股間にゆっくりとその顔を埋めていった。
　大好きな香織を、なんとか歓ばせたい浩一は、必死になって舌を使う。
「アッ、アッ・・あ゛ーー・・」
　彼の濡れた舌先は、赤い蕾のような彼女の陰核を忙しなくせせり、柔らかい唇は、その突起を何度も啄ばむ。
　その度に、彼女の背中は大きく反り返り、引き締まった腹は、波打つように何度も収縮と弛緩を繰り返した。
　香織のこの反応に喜んだ浩一は、拡げた口で、彼女の小さな割れ目全体を包み込み、針の穴のような膣口の中にも、尖った舌先を突き入れる。
「あっ！、はぁ・・あっん〜・・だめえっ〜・・」
　蠢く舌の感触に感極まった香織は、首に血管の筋を浮かべながら、頭を大きく後ろに仰け反らした。
　さらに、秘密の中庭を隅々まで舐め回された香織は、堪らずに、美しい腰をビクッ、ビクッと跳ね上げながら、悶絶してしまう。
　ブルブルと全身を激しく痙攣させている香織は、白い太股を密着させるように、Ｍ字に開いていた両脚をきつく閉じてしまった。
　一旦顔を上げ、香織の裸体を見下ろした浩一は、両膝を擦り合わせるようにして身悶えしている、彼女の震える両脚を、再びゆっくりとこじ開けてゆく。
　そして、太股の付け根にある濡れた陰部にむかって、足首から、ゆっくりと舌を這わせ始める。
「ハッ、ハッ・・アァッ、いいッ！・・いぃ〜・・ん〜気持ちイィ・・いッやぁ〜〜逝っちゃう・・」
　切なく胸を掻き毟られるような、香織の悲鳴が聞こえる度に、浩一の舌と唇はさらに忙しく動き回る。
　浩一の後ろで彼の肩を抱いていた静香は、執拗に顔を上下させる少年と、彼の舌によろこび震える娘を見て眼を輝かせた。
「浩一君・・香織の声を聞くと、興奮する？、もう、こんなに反り返ってるわよ。」
　と、元気にペニスの先端を上下させている浩一に、後ろから囁きかける。
　それから「とても、放っておけないわ・・」と、背後から浩一の股間に手を伸ばし、既にヌルヌルになっているペニスに愛撫を施し始めた。

　膝立ちの恰好の浩一は、全身の毛が総毛立つのを感じていた。
　憧れの香織が、ツンと上を向いた可憐な乳房を触らせながら、自分に優しい口づけを繰り返している。
　その間に母の静香は、豊かな胸で後ろから浩一の尻を抱き締めながら、彼の陰嚢を揉み上げていた。
「はぁ〜〜」「あぁ・・ん・・」
　前と後ろから同時に、ゾクッとするような女の喘ぎ声が響く。
　やがて香織は、キスをしながら、柔らかい唇を徐々に下に降ろし始めた。
「うぅ、ダメッ・・もう無理、やめ・・」
　香織がそのまま彼の股間に顔を埋めようとすると、もう舌での愛撫には堪えられないと感じた浩一は、咄嗟に尻を後ろに引き、香織の口から逃れようとした。
　だが、浩一の後ろにいる静香は、これを許さない。
「駄目よ、逃げようとしても・・」
　突き出された浩一の尻の穴に自分の舌先を強く捩じ込みながら、後ろから手を伸ばして、ペニスの先端を香織の口元にもっていった。
　思わず腰を前に突き出してしまった浩一の股間に、母と娘の口が同時に吸い付く。
「ハッあっ！、ひっい・・香織さん？、香織さん！、あーーーッ・・んっうぅ〜〜」
　とろりとした眼で、下から彼の顔を見上げながら、忙しなく舌を使う美少女の姿を目撃してしまった浩一は、腹に着くほどにペニスを熱り勃たせる。
「あぁ・・うぅ・・おぉ〜、ん゛〜〜」
　前と後ろから同時に愛撫を受けた浩一は、完全に逃げ場を無くして、香織の肩でやっとその身体を支えながら、ただガクガクと足を震わせるだけになった。
　そのうちに香織は、亀頭の周りでぐるぐると舌を回しながら、茎の部分を手で扱き始める。
　もう浩一の腰は無意識のうちに前後に動ごいていて、強過ぎる刺激に、身体全体がビクッ、ビクッと引き攣っていた。
「あら・・気持ちがよさそうね・・唆られちゃうわ。」
　静香が笑いながら、浩一の股下に顔を潜らせ、ぶる下がっている彼の陰嚢を口に含む。
「さあ、浩一・・出して・・飲んであげる・・んんッ・・」
　悪魔のような微笑みを浮かべた香織の方は、さらに深く、根本まで浩一のペニスを咥え込んだ。
「はうっ！、はっ！、ひっ！・・」
　思わず天井を仰ぎ見た浩一の眼は、感じ過ぎてもう白目になってしまっていた・・

「あうっ！・・あっ、あ・・ん〜〜っ・・」・・ピュ、ピュ、ビューー・・ドク・・ドク・・
　浩一のペニスの先端から、勢いよく白い精液が迸り出て、だらりと垂らした香織の舌の上から、ポタポタと下に滴り落ちる。
（「うぅ・・信じられない・・」）
　彼の顔を見上げながら、白く汚れた舌をプルプルと震わせる、香織の卑猥な姿を目撃した浩一は、思わず、今射精したばかりのペニスを跳ね上がる。
「うふふ・・」すると、この様子を眺めていた静香が、浩一の下腹部に顔を近づけ、嬉しそうに、彼のペニスの横に赤い唇を押し当てた。
　続いて、興奮状態の香織が、強引にペニスの先端を咥え、既にヌルヌルの浩一の亀頭を、真っ白な舌で舐め回し始める。
「はぁっ！、やめてぇ・・あっぐうぅ・・うっん゛ーー・・」
　射精直後の敏感なペニスを、二つの口で強く刺激された浩一は、二人の頭を抱えたままブルブルと全身を震わせ、なすがままに、連続射精に向かって追い立てられてゆく。

　それから、１時間後・・
　３人は、まだベッドの上で抱き合っていた。
　２人に挟まれる形で包み込まれ、全身を隅無く愛撫されている浩一。
　やがて浩一の背中に抱きつき、その首筋に舌を這わせていた香織が、彼の体からそっと離れる。
　そのままベッドから降りて、コンドームを探しに行こうとする香織に、静香が密かに耳打ちをした。
（「もう、ゴムは使わなくても大丈夫よ。」）
　昨日から二人がかりで、たっぷりと精液を搾り取られた浩一の身体は、もうその心配をしなくてもよくなっていた。
　この時浩一は、先端から粘液を滴らせたペニスを、仰向けに寝た静香のへその上で、無心に滑らせていた。
　裏側を静香の身体に擦りつけ、柔らかな下腹部の感触に夢中になっている。
　静香が嬉しそうに、そのペニスの先端を右手で扱く。
「あぁ〜・・」浩一は、もうこれだけで、出したくて、出したくて、堪らなくなっていた。
　再び香織の耳に口を近づけた静香は、（「満たされる悦びは、味わえなくなっちゃったけど・・」）と、残念そうな声で囁く。
　それから、簡単に射精が出来なくなって、苦しそうに身悶えしている浩一の姿を、冷ややかな眼で見下ろしながら、
（「そのかわりに、ヌルヌルのペニスの感触を、たっぷりと生で愉しめるわよ。」）と、嬉しそうに笑った。

　香織が自分から身体を開いて、浩一を待ち受ける。
　静香は、四つん這いの姿勢で香織に近づく浩一の肩を抱きながら、彼にアドバイスを与えた。
「手で場所を確認しながら、ゆっくりと腰を前に進めて・・焦らなくていいから。」
　入れやすいように脚を上に挙げた香織が、浩一のために指で陰部を引き拡げる。
「うんっ・・うぅ・・はあぁ・・」「ハァ・・アァ、浩一・・」
　浩一は４本の手に導かれながら、上から突き刺すようにして、香織の身体にペニスを挿入した。
　香織はすぐに両脚で浩一の腰を抱え込み、自分に引き寄せる。
　香織の上にのった浩一は、夢中で腰をくねらせ始めた。
　横でこれを観ていた静香は「あぁ、凄い角度・・浩一君の腰、堪らない。」と、浩一の背中に縋り付くと、その尻を撫で回す。
「ハァ、ハァ、あ・・はぁんっ！・・凄い、浩一・・あ゛っ・・あっあぁ〜〜」香織の歓びの声が部屋中に響く。
　この時、バネのように上を向いたヌルヌルのペニスが、元気よく彼女の体内を跳ね回っていた。
　やがて、天井を向いたままの香織の足先が、内側に向かって、ギュウッと強く丸まる。
　要領がわかり始めた浩一は、より深く、より強く香織の内部を刳り始めていた・・

　静香と香織は、樹液に群がる昆虫のように、ゆっくりと時間をかけて、少年の蜜を味わった。
　浩一の動きが速くなり、彼が逝きそうになると、一旦彼を香織から離し、その手と口を使って、順番に愉しむ。
　それから、浩一が落ち着き、再び香織の身体を欲しがり始めると、彼を彼女の上にのせて、そのよく撓る腰を充分に利用した。

　香織に抱き締められたままの浩一が、ふと静香の方に視線を移すと、彼女は、ベッドの上に横寝の恰好で寝転がり、片肘をついた手で頭を支えながら、遠くを見るような眼で二人の様子を眺めていた。
　重なり合った彼女の大きく張りのある乳房が、ベッドの上で弾むように揺れている。
　静香の豊満な胸に見蕩れた浩一は、思わず唾を飲み込んだ。
　こちらを見ている浩一の視線に気がついた静香は、にっこりと彼に微笑みかける。
　それから、転がるようにして姿勢を変え、今度はうつ伏せの姿勢で、こちらに顔を向けた。
　静香から目が離せなくなっている浩一は、今度は、その後ろ姿に見蕩れてしまう。
　背中からウェストにかけてなだらかに下ったラインが、大きな尻の丘に向かって急激に立ち上がり、そしてまた、豊かな二つの太股へと繋がっている。
　白く柔らかそうな、その尻の丘は、浩一を誘うように、見事な曲線を描いていた。
「あぁ・・・すごく綺麗・・」
　静香のあまりの美しさに驚嘆した浩一は、おもわず自分の下の香織の首から胸にかけて、口づけの雨を降らせる。そして、そのまま、硬くなっている彼女の乳首に吸い付いた。
「や・・んっ・・擽ったぃ・・」
　這い回る舌の感触に、おもわず身を捩る香織。
　浩一は、香織の可愛らしい喘ぎ声と、恥じらい震えるその姿に、激しく興奮して「また勃っちゃった・・」と、上ずった声で、そう告げた。
　気がつくと、浩一のペニスは、香織の腹の上で再び硬くなっていた。
「きて・・」すぐに身体を開き、浩一を誘い入れる香織。
　そのまま、吸い付くように密着した二人の腰は、再び、くねくねと動き始める。
やがて・・
「あっ・・ああぁ・・はぁ〜〜」と、歓喜の極みに昇りつめて、微笑むような至福の表情を浮かべながら、精液を迸らせる浩一。
　一方、下になった香織の方も、自分の中に薄い体液を流し込んでいる浩一の顔を、うっとりと幸せそうな顔で見上げている。
　射精の時間は長いが、さすがにその量は、昨日と比べて極端に少なくなっていた。
（「もう何度目かしら・・ずっと勃ったまま・・素敵ね、中学生って。」）
　香織の腕の中で、猿のように逝き続ける浩一を眺めながら、静香は満足そうに微笑んでいた。

　時刻はもう午後２時を過ぎていた。だが、まだ３人の眼は爛々と輝いている。
　年上の少女に恋する少年と、その少年を愛おしく思う少女。そして、狂ったように性に耽るその二人に、興奮する熟女。

　ふと香織が浩一の顔を見ると、彼は涎を垂らしたまま恍惚としている。
　下を見ると、静香の口が少年の下腹部を這い回っていた。
「気持ちがいいの？、浩一。・・可愛いい・・」
　堪らなくなった香織は、浩一の首から胸にかけて口づけをする。
「あぁ、香織さん・・僕・・もう死にそう・・」天国を彷徨いながら、浩一が弱音を吐く。
「大丈夫よ・・まだ死なないから・・もっと愉しみましょう。」優しく浩一の顔を撫でる香織。
　下半身の静香は、先程、射精を終えたばかりの浩一のペニスを掴み、濡れた舌先で亀頭の表面をベロベロと舐め回し始めた。
「はっあんっ！、ダメッ、んッ・・や、やめ・・ん゛〜〜」
　強過ぎる刺激に悶絶した浩一が、香織の肩に抱きつき、身体をくの字に折り曲げながら、身を震わせる。
「さあ、香織、浩一くんにキスしてあげて。」
　香織が、息も絶え絶えの浩一の上半身に凭れ掛かり、その胸板を撫で回しながら優しく彼に口づけをすると、なんと、今射精したばかりのペニスが縮むのを止めた。
　そして、うっとりするように芳しい香りを漂わせながら「もう一度勃てて。お願い・・」と、彼の口の中でその舌を踊らせ始めると、そのペニスは再び上向きに伸び始める。
「わぁ・・素敵・・まるで魔法みたいね。」
　眼を輝かせた静香は、彼のペニスを深く咥え、猛烈な勢いで頭を前後させ始めた・・


その９．　バスルームで

　疲れ切った浩一が、居眠りを始めた。
　暫くそのまま、自分の上で彼を眠らせた静香は、舌を伸ばして彼の胸を舐め始める。
　これを見た香織も、浩一の背後に寄り添い、その背中を舐め上げる。
　３人は、円形の大きなジャグジィに一緒に浸かり、静かに抱き合っていた。
「うっ・・うっう〜〜ん・・」前と後ろから、ベロベロと上半身を舐め回された浩一は、やがて目を醒ました。
　眠っている間に刺激を受けたせいか、その股間は、もう既に勃起している。
「ごめんね。先に使わせて。」香織にそう声をかけた静香は、浩一の身体を抱き寄せ、自分の上にのせた。
　湯船の中で脚を開き、朦朧としている浩一の腰を抱き込んだ静香は、そのまま、豊かな胸とグラマラスな太股で彼を包み込む。
　それから、別の生き物のような舌を、浩一の口に差し込みながら、下から突き上げるようにして、妖しく腰をくねらせ始めた。
「んっ・・だめ・・もう出ないよ、静香さん。」「いいの、このまま・・あっ・・はぁ・・あぁ、逆上せそう・・」
　忽ち浩一のペニスは、静香の身体の中で使えるまでに硬くなる。
「もう、いいでしょう？・・交代して。」とても我慢が出来なくなった香織が、二人に声をかけた。
　男と愉しむために静香が用意したエア・マットの上に、うつ伏せに寝た香織は、後ろに居る浩一を振り返りながら、尻を持ち上げていた。
　バスルームの中は、ミストと床暖房で、心地好い温度に調整されている。
　香織のシミ一つ無い尻から、掴めそうに細いウェストにむかって、汗が一滴流れ落ちていた。
　彼女の哀願するような表情と、無防備に差し出された可愛い尻が、吸い寄せるように浩一を誘う。
　湯を出た浩一は、そのまま、ふらふらと香織の背後に近づいた。それを、後ろに居る静香が助ける。
「いいわよ。そのまま、覆い被さって。」
　言われるままに、香織の背中の両側に手を突き、脚を跨いだ浩一が、彼女の尻の上に自分の腰を重ねてゆく。
　すかさず下から手を入れた静香は、浩一のペニスの先端を香織の内部へ導き入れた。
「あぁ・・あ〜〜」「ハッ、んっ・・ん〜〜」
　その瞬間、香織の美しい背中は反り返り、浩一の下半身がブルブルと小さく震えた。
　静香は、「そう・・素敵よ、浩一君。そのまま上から突き入れるように、大きく腰を刳って。」と、浩一にキスを与えながら、指示を出す。
「あぁ・・んっ、んっ・・ハッ、ハッ、あ・・あ゛ーーッ！・・」
　硬くバネのように弾むペニスを、後ろから激しく突き入れられた香織は、この日初めて、悲鳴のような絶叫を上げた。
「すごく、悦んでる・・香織はもう夢中よ。」
　これを聞いた浩一の顔に微笑みが浮かび、香織の中のペニスが、さらに硬く反り返った。
「痙攣しそうよ・・手でクリを擦って。そう・・そのまま、逝かせてあげて。」静香が浩一に声をかける。
「アッ、アッ・・あっぐぅ〜〜ッ！」浩一の下で香織の身体がビクンッ、ビクンッと、激しく波打ち、頭が後ろへ仰け反る。
　静香は、なおも腰を振り続ける浩一の肩を抱きながら、「ちょっと待って・・少し休ませてあげて。死にそうなのよ。」と、彼の動きを止めた。
　そして、その横に仰向けに寝転がりながら、「その間、私が相手をしてあげる。さあ、来て・・」と、脚を開いた。
　下から浩一に抱きついた静香は、彼の背中に両手を回し、両脚を彼の脚にきつく絡めて、下から搦め取るように浩一の身体を包み込んだ。
　ふくよかな静香の身体の上に乗せられた浩一の細い身体は、まるで白い雲の上に浮いている人形のように見える。
「あっ・・あぁ・・」
　浩一の腹と密着している静香の下腹部が妖しくうねり、その腰骨がゆっくりと上下する。
　浩一のペニスは、香織の身体から抜かれた事で一旦柔らかくなったが、すぐに、静香の身体の中で優しく揉み扱かれて、再び硬くそそり勃っていた。
「んっ・・うぅ〜〜ん、もう、だめ・・お願い、休ませて。アッ、やだ・・助けて・・あ゛ーー」
　その後浴室には、射精できないままに抱かれ続ける、少年の苦悶の雄叫びが、長い時間反響していた・・

　いつの間にか、外は暗くなっていた。
　全てを出し尽くした浩一は、出すものも無いまま、それでも香織の体内で硬いままでいた。
　少し前から浩一は、香織の切なくなるような喘ぎ声と震える身体に、激しく興奮して、とても我慢が出来なくなっていた。
　後ろから手を回し、香織の柔らかい胸を夢中で揉みしだきながら、首筋にキスを繰り返す。
「あんっ！、いゃ・・逝くッ、うんっ〜〜」
　うつ伏せになった香織は、身悶えをしながら歓喜の嗚咽を漏らしている。
　香織の背中に覆い被さっている浩一が、自分の下の香織の顔を覗き込むと、その眼は軽く閉じられ、大きく開かれたままの唇は、ぶるぶると快感に震えていた。
　香織が歓びに震えているのを知った浩一は、さらに力強くその腰をくねらす。
「香織は、もう逝ったままよ・・気絶しそう。頼もしいわ、浩一君。」
　娘が逝ったままになったのを見て静香が、上下する浩一の尻を静かに撫でながらそう言った。
　それから「もう、遅いわ。さあ、終わりにしましょう。」と、二人に告げて、浩一の背中に覆い被さる。
　そして、たっぷりとボディソープを塗った右手の中指を、浩一の尻に深く差し込んだ。
　さらにその指を曲げて、彼の内部を刳る・・
「ハッ！・・ぐッうぅ〜〜ッ」絶叫を吐いた浩一の陰嚢が縮み上がり、それと同時に、香織の体内の彼のペニスが、激しく跳ね回りながら最後の射精を始める。
「あんっ！、ひぃ・・あ゛ぁっ〜〜」
　連続して絶頂を迎えた香織が尻を高く突き上げ、その上にうつ伏せに重なっている浩一は、痙攣しながらビクン、ビクンと跳ねた。
　さらに、そんな浩一を押え込むかのように、その上に静香が覆い被さる。
　全身の水分を使いはたした３人は、重なり合ったまま、やっと動かなくなった・・